【レスリング】慶大勢は善戦を見せるも、試合時間残りわずかでの失点で惜敗/令和4年度天皇杯全日本レスリング選手権大会

レスリング

1年を締めくくる大会である天皇杯。慶大からは男子フリースタイル70kg級に平岡大宙(商3・慶應)、女子62kg級に尾﨑野乃香(環2・帝京)の2名が出場した。1回戦から登場した平岡は一進一退の攻防の末、1−3と惜しくも初戦敗退となった。前回王者の尾﨑は準々決勝、準決勝と順調に勝ち進むも、決勝では逆転を許し3連覇とはならなかった。

令和4年度天皇杯全日本レスリング選手権大会

12月22日(木)〜25日(日)@駒沢体育館

<男子フリースタイル70kg級>

1回戦

平岡大宙(商3・慶應)

1−3

○山路太心(中大)

試合前、緊張した面持ちの平岡

一進一退の攻防が繰り広げられた

2022年東日本学生選手権(秋季)で優勝し、出場権を獲得した平岡。1回戦の相手は中大の山路太心だ。試合開始1分が経過したところで、平岡が相手を場外に出すことに成功し1点を先制する。しかし、その後に1点を返されると、互いに一歩も譲らない一進一退の展開となり1−1で試合が進む。なんとしても得点が欲しい平岡だったが、残り1分を迎えたところで得点を許し、1−3で惜敗した。

 

<女子62kg級>

準々決勝

○尾﨑野乃香(環2・帝京)

VSU10−0(3:25)

類家直美(至学館大)

準決勝

○       〃

VSU10−0(2:03)

内田奈佑(至学館大)

決勝

2−4

○元木咲良(育英大)

※VSU=敗者ポイントなしのテクニカルフォール

準々決勝、試合開始直後から積極的に攻撃をしかけた尾﨑

9月に行われた世界選手権で優勝を果たし、世界王者として今大会に臨んだ尾﨑は準々決勝から登場。準々決勝の相手は至学館大・類家直美。試合開始直後から積極的に攻め続けた尾﨑は、テクニカルフォールで勝利をおさめた。

準決勝でも圧倒的な強さを見せた

続く準決勝では至学館大の内田奈佑と対戦。準々決勝で見せた積極的な攻めは鋭さを増し、試合開始からわずか2分で試合に決着をつけた。準々決勝、準決勝とテクニカルフォールで勝利した尾﨑は、世界王者としての実力を遺憾無く発揮し決勝へと駒を進めた。

決勝戦、互いに攻めの機会を探り合う

試合後、呆然とマットに座り込む尾﨑

日付をまたぎ翌日行われた決勝戦。対戦するのは今大会から62kg級に階級を上げた育英大学の元木咲良。準決勝で東京五輪金メダリストの川井友香子を破り、勢いに乗った状態で決勝へと勝ち進んできた。尾﨑は相手のアクティビティタイムを守り切り、1点を先制するが、固い守りを前にこれまでのように思うように攻めることができない。それでも2度目の相手のアクティビティタイムにより1点を追加した尾﨑は2−0とリード。しかし、試合時間残り1分をきり攻撃姿勢になった元木に1点を返されると、立て続けに失点し残り時間20秒で逆転を許してしまう。尾﨑は少ない残り時間でなんとか得点を狙うもそのまま試合は終了。敗れた尾﨑は悔しさから試合後しばらく立ち上がることができなかった。

会場にはOBや家族などたくさんの人が応援に駆けつけた

平岡、尾﨑ともに試合時間残りわずかでの失点によりあと一歩及ばす惜敗。今大会からパリ五輪の代表選考も兼ねているため、平岡、尾﨑が出場した階級はもちろん他の階級でも熱い戦いが繰り広げられた。今大会の悔しさを糧に2023年さらなる躍進をとげる平岡、尾﨑、そして慶大レスリング部に期待したい。

 

※記事の掲載が遅くなり、大変申し訳ありません。

(記事・写真:船田萌恵)

 

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