慶應スポーツでは、早稲田スポーツと合同で対談企画を行いました！
最終回の第３弾は、両校の主将である廣瀬隆太選手（新商４・慶應）と森田朝陽選手（新社学４・高岡商）です！
前半の記事は早稲田スポーツ新聞会の方でご覧いただけます。
――話題を変えて、ご自身の選手としての武器を教えてください
廣瀬 技術面に関しては長打力だと思ってます。やっぱりとにかくフルスイングして、相手のプレッシャーになるようなスイングをしていくところ。あとは結構淡々とプレーしてるとこかなと。ピンチでもチャンスでもプレーできるところは長所なんじゃないかなと思います。
森田朝 自分は積極的に振っていってそれから次のプレーにつなげていけるところはいいところかなと思います。
――チーム内ではどういった役割を担いたいですか
廣瀬 僕は主将とか関係なく、下級生の頃から使っていただいているんでチーム内で影響力があると思いますし、その分言葉や行動もより一層気をつけないといけないなというのがあるのでとにかく、全部員の模範となる行動をとっていくという役割があると思っています。
森田朝 キャプテンでなくても誰よりも元気よくグラウンドではいたいというふうに思っているので、それでみんなも元気よくやるという姿勢を持ってくれたらそれに越したことはないので、そういうところをみんなに見せていきたいなと思っています。
――目標とする選手などいらっしゃいますか？
廣瀬：鈴木誠也選手（シカゴ・カブス、二松学舎）です。メジャーリーグでも活躍されてますし、いつもホームランも残せる部分が理想像というか。ああいうバッターになりたいなと思っています。
森田：金本知憲選手（元阪神タイガース監督）です。ずっと阪神ファンで、技術面もそうですけどあの人のように男らしくかっこよくなりたいなと思っています。
――自分の目標とする選手像はありますか
廣瀬 さっき言ってしまいましたが、いつもホームランを残せるような選手になりたいです。
森田朝 そうですね、全バッターの目標として全打席出塁することだと思っているので、ここに近づけるようにヒットもバンバン打たなくてはならないと思っていて、とにかくチームに貢献できる選手になりたいと思っています。
――六大学で注目している選手がいればお願いします。
廣瀬 明治の上田（上田希由翔、新国日４・愛産大三河）選手です。いつもあのポジションが一緒なんです。僕がセカンドをやっていたときは希由翔もセカンドやって、僕がサードやったら希由翔もサードやっていて、僕がファーストやったら希由翔もファーストやるみたいな感じで一緒のとこを守るし、同じく下級生の頃からでていて長距離打者ですし。それで僕はやっぱりあいつには負けたくないなというのがあります。
森田朝 同じ大学で卒業生ですが蛭間選手（蛭間拓哉、R５スポ卒＝埼玉西武ライオンズ）です。レギュラーでその背中を負いながら練習してきたのでライバルっていう感じとは全然違うんですけど、追いつけるようになりたいと思って練習しています。
――森田選手は高校時代も主将を務めていましたが、高校と大学での違いはありますか
森田朝 高校の頃はまだまだ子供でしたし、監督に言われて気づくということが多かったですが、大学では今年の代は一人一人が自分たちでどのような練習をするかということを意識してやっています。高校の頃はかなり厳しく言っていましたが、今はどうやったらチームが同じ方向に向けるかというのを前向きに意識してやっています。
森田は高岡商時代には主将として夏の甲子園出場に導いた
――廣瀬選手は大学で初めて主将になったということで、主将になって変わったことはありますか
廣瀬 まずは自分が行動で引っ張っていきたいなと。僕は主将経験が無いので、チームをまとめるとかそういうことは、その具体的に何かできるわけじゃないですけど、僕が背中で引っ張って行くというか、そういうキャプテンになれればいいと思っています。
――主将に就任してから３ヶ月ほど経つと思いますが、何か苦労したことなどはありますか
森田朝 そうですね、今はないですね、本当に一人一人が頼もしくやってくれていますし、春に向かっているので今のところないです。
廣瀬 僕もないですね。僕はキャプテンとして何かやっているというよりは一人一人がキャプテンだというつもりでやってくれていると思うので。まあキャプテンが、一人で自分を抱え込むことはなく、全員が当事者意識を持ってやっていかないといけないと思っているので特に僕がキャプテンとして困っているところはないです。
――チーム作りで意識している点はありますか
森田朝 学生コーチと新チームが始まる前から話していることで、せっかく練習するのにグラウンドでプラスのイメージがないとモチベーションが上がってこないと思うので、厳しく言うところももちろんですし、いかにみんなの最大限を引き出すかなどの点を意識してやっています。
廣瀬 そうですね、まず練習の雰囲気。ちょっと緊張感が出てきたのかなと感じます。それはチーフスタッフの関（関展里、新環４・慶應）を中心にやってくれていて、あとは目標管理。マンダラチャートっていう大谷翔平（ロサンゼルス・エンゼルス、花巻東）がやっているものを全員記入して一人ひとりのモチベーションを上げるためにやっていますし、あとは柔軟性チェックと言って、部員が周りの部員の写真を送ってそれを柔軟性をスタッフがチェックするなど今年は色々やっています。
――これからの主将像はありますか
森田朝 僕はさっき言いましたが、行動で示して頑張る姿を見せることで口でどうこう言わなくてもみんなが頑張ろうと思ってくれるような主将を目指しています。
廣瀬 自分がしっかりする。チームを引っ張るというのは、まず自分の行動がしっかりしてないと何を言っても響かないと思うので、まずはしっかり行動で示していくこと。またその自分だけじゃなくて、周りの4年生とかAチームのみんなで。下級生などチームを引っ張ってくるっていう意識を持たせたいなと。自分じゃなくて、周りの人間にも影響を与えられる主将になりたいと思っています。
ーー現在の新チームの雰囲気は今のところどうでしょうか？
森田朝 そうですね。本当に手ごたえを感じるに尽きます。一人一人が自覚持ってやっているし、みんな優勝に向かって毎日やっていると思います。
廣瀬 僕たちのチームは去年以前からのリーグ戦を経験している人間がほとんど卒業してしまっているので、その中で部員全員で自分たちの弱さの自覚をしているというところが強みかなと思っているので、それからその弱みを自覚しながらより一層練習の意識を上げていくとか、自分の技量をアップさせるとか、そういう良い方向につながっていけばいいなと思います。
――自分の大学で注目している選手がいればその人について教えていただきたいです
森田朝 熊田（熊田任洋、新スポ４・東邦）ですかね。キャプテンとして注目していますし、毎日一緒に練習していますし春も一緒に結果を残していけると思うので。
廣瀬 僕は外丸（外丸東眞、新環２・前橋育英）ですかね。１年生でリーグ戦第２先発で出ていたりもしたので、エースになると思いますし。次2年生ですけどあいつは度胸があるので、プレッシャーかけるわけじゃないですけれど、彼でリーグ戦の結果が変わってくると思うので頑張って欲しいなと思っています。
――お互いの大学で現在警戒している選手があれば教えていただきたいです
森田朝 まあ廣瀬くん一択です。入ってすぐリーグ戦に出場していますし、とにかく勝負強いし長打力もあるので、チームとして彼に勝てるようにやっていきたいと思います。
廣瀬 森田主将と熊田くんかなと思っています。森田主将は去年１年間代打で３割５分だったっけ、土壇場で勝負強いという印象があるので、キャプテンとして持って粘ってくると思いますし緊張する場面で回ってきたら嫌だなと感じます。下級生の頃から出ているキャプテンでもありますし経験豊富ですのでそこは警戒しなくてはならないなと感じています。
プロのスカウトも注目する廣瀬の打撃に期待だ
――お互いに質問したいことなどあれば質問しあって答えていただきたいのですが、何かありますか？
森田朝 長打の秘訣というか、バッティングで一番考えている事を聞きたいです。
廣瀬 教えるわけないじゃないですか。ライバルですもん！
森田朝 うわぁ聞きたかったな。
廣瀬 慶應相手だとなんでそんなに強いかなって、ちょっとなんか違うんですか？他の大学で手を抜いているとかあります？
森田朝 いや全然ないです。色々な人から最初からそれやれよとか言われますね。
廣瀬 まあ、でもそれもやっぱ早慶戦になると目の色が変わるというか、そういう意識があるわけでもないんですか。
森田朝 いやでも意識はあるかなと。あるからやっぱり4年性の秋は最後だから出し切るという気持ちは強いのかなと思います。
――お互いのチームを見て、互いに来春はどのような戦いをしてくると思いますか
森田朝 毎年長打のイメージが強いので廣瀬くんを中心にすごい打線で来るのかなと考えています。そしてそれに自分たちも打ち負けないように、オール早慶戦では負けているので来春は負けないようにしていきたいです。
廣瀬 下馬評で言ったら確実に早稲田の方が優位だなとはというふうには思っています。早稲田はリーグ戦経験者がたくさんいますし。春まで少しですけどまだ時間があるので、その中でどれだけ自分たちが力を伸ばしていかに早稲田にしがみついていくかと思っていて、圧勝というのはできるかわかりませんが、とにかく粘って粘って最後に１点勝っていればいいなという感じなので、ここから早慶戦まで練習して勝ちたいなと思っています。
――来季への意気込みをお願いします。
森田朝 春優勝することしか考えていないので、春までにリーグ戦で全力を出し切るべく1日1日練習して慶應さんと戦えるようにいきたいと思います。
廣瀬 毎年慶應は「リーグ戦優勝、ワセダに勝つ、日本一」というのは揃えていますので、もちろん早稲田にしっかり勝ってリーグ戦優勝して、また全日本と明治神宮で優勝できるように部員一丸となって頑張っていきます。
ーーお忙しい中ありがとうございました！
◆廣瀬隆太（ひろせ・りゅうた）
２００１年４月７日生まれ。慶應義塾高を経て、商学部新４年の内野手。１年秋のリーグ戦から主力として活躍し、本塁打数は現役最多の１３本を記録している。２年次には大学日本代表に選出され、３年秋にも大学日本代表候補合宿に帯同した。１８２センチ、９１キロ。右投げ右打ち。
◆森田朝陽（もりた・あさひ）
２００１年８月２３日生まれ。高岡商業高を経て、社会科学部新４年の外野手。３年春からリーグ戦に出場し、２０２２春には規定未満ながらも打率.４１７を記録。２０２３年は主将として１番センターの起用が予定されている。１７５センチ、８２キロ。右投げ左打ち。
※取材は１月２５日にオンラインで行われました。
取材：荒井結月、田中駿祐（早稲田スポーツ）、岡澤侑祐、北村可奈（慶應スポーツ）
