【バレーボール】守備で圧倒、貫禄のストレート勝利 国武大戦

快心の勝利

フルセットでの勝利から一夜明け、勢いは決して止まらない。リーグ戦2戦目の相手は昨季2位の国武大。強豪相手に貫禄のストレート勝利をおさめ、山本(環3)、柳田(環1)不在の1週目をみごと2連勝で乗り切った。

9月11日(日) 秋季関東大学1部リーグ 慶大―国武大 @早稲田大学記念会堂

得点
慶大 セット 国武大
25 21
25 22
25 18
 国武大は「拾ってくるチーム」(間宮・政3)と、守備面での粘り強さに秀でるチーム。同じく守備をこの夏の課題として取り組んできた慶大にとってはなんとか土をつけたい相手である。第1セット序盤は慶大コートに強い日差しが差し込むと言う不運にも見舞われ、序盤に5連続スパイクミスを犯し、4-10と走られる。しかしここから追い上げる力を持っているのが今の慶大。スイッチしてライトのブロックに回った野口(環1)が2連続で相手コンビをシャットアウトし流れを作ると、8-13から4連続ポイント。フェイントを多用する攻撃にしっかりと対応し、つないだボールを岡田(商2)がきっちりとレフトから決める。中盤に逆転し20点以降では前田滉(環2)のサーブで流れを作り、星谷(理2)、丸谷(環1)の連続ブロックなどで再び4連続得点。国武大を突き放し、25-21でこのセットをものにする。

昨日に引き続きスタメンに起用された丸谷

 第2セットは終盤まで17-19とリードを許すがここから勝負強さをみせる。野口のサービスエースや星谷のブロックなどで連続得点を奪いあっさり逆転すると、守備固めで入った中出(環3)も存在感をみせ、リードを死守。25-22でセットを連取する。第3セットも終始慶大ペース。コート奥を狙った長めのサーブも前田がしっかりオーバーで返し、サーブカットは崩さず。稲田(環1)も高い決定率で得点を重ねる。ブロックとレシーブの連携ががっちりとかみ合い、大きな連続得点を与えないままこのセットを25-18で危なげなく取りきり、セットカウント3-0のストレート勝利を収めた。

「守備がすぐ修正できた」(宗雲監督)と、重ねたブロックポイントは3セットで13点。特に星谷の7本が光る。序盤こそフェイントを落とされる場面があったが、すぐ様修正し間宮、野口らを中心にしっかりとしたフォローで、終盤は逆にそうしたボールをチャンスボールとして攻撃につなげることが出来るようになった。丸谷、稲田ものびのびとプレーし、主力の穴をまったく感じさせない試合運びだった。次週はリーグ戦ひとつの山場となる東海大、順大、日体大と強豪3連戦。この流れを継続したまま、なんとか連勝を伸ばしていきたい。

By Hideki Tsubonuma

コメント

宗雲監督 

(今日の試合を振り返って)選手の成長にすごく驚いてるっていうのがすごく正直なところで、その理由はひとつは昨日のフルセットからの今日の朝の試合ということだったんだけれども、体がしっかり動いていたということ。それから昨日もそうだったんですけどね、今日も1セット目相手の攻撃にいいようにやられて、それをすぐ修正できる、対応できるっていう能力がすごいなあと思いますね。特に守備。守備はすぐ修正していけるので、たいしたもんだなあと思います。(国武大のフェイントに対するケアは)もちろんあんまり深いことは言えないんですけどね、相手の攻撃に対するディフェンスを修正するので、それを学生が的確に修正したところに入ってくれる。しかも結果も残してくれるので、そういう成長に少し驚いています。それから岡田なんかも、今日最初まぶしくてこちらの手前のコートはボールが見えなかったんですよ。去年までの岡田だとそれでもう沈んじゃうんですけれど、今日はタイムとったときに「こういうこともあるから場所を変えて打ったりだとか工夫してごらん」っていうことを言ったら、すぐ対応してまた昨日の岡田に戻ったので、そういうところが本当にすごいなと思っていますね。(昨日からの勢いもありましたね)まあ昨日勝ったのはすごい大きいと思うんですよ。選手もすごい前向きになってるし、チームも前向きだし。そして今日もメンバーが二人も欠けてるのにそれをみんなが感じさせないというか、それがほんと彼らは成長したなあと思います。(稲田、丸谷選手も昨日よりもさらにのびのびとプレーしていましたね)丸谷はサイドでサーブレシーブをしなければならないので大変なんですね。でもこっちが考えている以上の攻撃をしてくれるし、もう稲田に関しては100点満点。いい働きをしてくれるので、ちょっとびっくりしています。(主力がそろわないなかで開幕2連勝は大きいと思いますが)そうですね。ある意味嬉しい誤算。それでも来週以降守りに入らないで、どんどん今日と一緒で攻めて。攻めさせたいと思います。(東海大、順大、日体大と強敵が続きますが)まずは自分達の今までやってきた守備が評価されるバレーを、彼らが考えてやって、そして相手チームは特徴が違うので、それにちゃんと対応できるような、彼らが順応性を持ってやれるようにとにかくベンチはサポートするだけですね。まあ思い切ってやらせるだけです。

星谷

貴重な1勝だと思います。簡単に勝てる相手だとは思っていなかったので、嬉しいです。(チームの雰囲気は)メンバーは欠けてはいますけど、その中で勝とうという気持ちを持っているので、そういう意味では一致団結しているんじゃないかなと思います。(主力2選手を欠いての1戦でしたが)それはもう仕方ないことないですし、いないから負けたっていう言い訳は絶対したくなかったです。それに残ったメンバーでいつもの何倍もプレイすればカバーできると思ったので、気持ちの面でいつも以上に頑張ろうということで挑みました。(春からの成長は)春はまだまだ甘いところがいっぱいあって夏で修正しようということでした。夏の合宿の中でも良いところが出たり悪い所が出て、それを修正して秋に生かすことが出来るようになったのかなと思います。(1週目終えての課題は)簡単な繋ぎのボールとかサーブのミスが今までよりは減ったんですけど、まだあるので細かい所の失点をなくしていきたいです。(来週強豪との対戦ですが)相手のチームは強い選手ばかりなんですが、自分たちも負けてる部分ばかりではないと思います。自分たちの強みをしっかり出せるように、相手の分析をしたり、少しでも自分達の持ち味を出していけば勝てると思うので頑張っていきたいです。

 野口

(今日の試合を振り返って)今日はサーブなどでのミスがうちのチームには少なかったので良かったです。序盤はあまり流れが良くなかったのですけど、中盤から立て直して、自分たちのバレーが出来ました。(長いラリーが続く場面が多かったですが)データから、相手のサイド陣はそんなに強いスパイクを打ってこないとわかっていたので、足を動かしてフェイントボールを取ることなどを心掛けました。セッターとしては、強気に、スパイカーが打ちやすいトスを一つ一つあげていくことを意識しました。(昨日からの流れは)やはり明治戦のような接戦を取ることによって、勢いがつきました。(本来のメンバーのうち、2人を欠いたことで、トス回しに変化はあったか)センター陣はそんなに意識はしてないですね。岡田さんは頼らなければならない存在であるけれども、相手は必ずマークしてくるので、いかに他の人のクイックや平行を使えるか、というのが今の自身の課題です。今日は良い場面でクイックなどが決まったので流れ良くプレー出来ました。柳田とも速いトスの練習は東日本インカレ後からしていたので、丸谷とも違和感なく合わせられました。(今日は岡田選手が中に入ってきての攻撃もありましたね)そうですね。岡田さんがライトばかりだとマークされてしまうので。遠征を通じて有効だとわかったので、使うようにしました。(ご自身のサーブが得点源となっていますね)はい、サーブも遠征ぐらいから調子よくなって、感覚がつかめてきたので、良い状態で打てていると思います。(東海大戦に向けて)高校の先輩も東海大にいるので楽しみです。力は向こうのほうが強いとわかっているので、今日のように強気で、スパイカーが打ちやすいトスを丁寧にあげていけれたらなと思います。

出場選手

レフト 丸谷将大(環1)
セッター 野口剛志郎(環1)
センター 星谷健太朗(理2)
レフト 岡田拓巳(商2)
ライト 間宮秀太(政3)
センター 稲田聡典(環1)
リベロ 前田優介(環3)
途中出場 金親大夢(法3)
中出祥平(環3)
前田滉介(環2)
益田万太郎(政2)

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