【テニス】堤・大川組が逆転で勝利!決勝進出を決める/関東学生テニストーナメント 準決勝

庭球女子

慶大勢で唯一準決勝に残った女子ダブルスの堤華蓮(環4・四日市商業)・大川美佐(環4・法政二)組は筑波大ペアと対戦。第1セットをストレートで落とすも、勝利への執念を見せ第2セットを奪うと、タイブレークでは大川のボレーが連続で決まり勝ち切り、翌日の決勝の舞台に進んだ。

 

2023年関東学生テニストーナメント 本選6日目

5月6日(土)@有明テニスの森

 

♢女子ダブルス 試合結果♢

〇堤華蓮(環4・四日市商業)・大川美佐(環4・法政二)

2{0―6、6-4、10-7}1

●川出莉子・西尾萌々子(筑波大)

堤・大川組の相手は、昨日大橋麗美華(総2・光明学園相模原)・中島玲亜(総2・岡山学芸館)組を破った川出莉子・西尾萌々子(筑波大)組。強い風が吹く難しい天候の中、決勝進出を懸けた一戦に臨んだ。

第1セットは堤のサーブから始まった。堤のストロークからボレーを狙っていた大川が確実に決めて、得意の形で1点目を奪う。しかしその後はボレーミスやラリー戦に苦戦し、いきなりブレークを許す苦しい展開で始まる。2ゲーム目はキープされると3ゲーム目も強い風の影響もありサーブミスで失点。相手ペースで試合が進む。堤の強いストロークが相手のネットミスやオーバーを誘う場面も見られたが、ゲームを取り切ることはできず。0-6と圧倒されて第1セットを終えた。

強風の中、サーブを打つ堤

「やることがボヤっとしていたので、サーブのコースなどより作戦を綿密に立てて」(大川)、そして「風が強かったので綺麗なテニスよりまず入れること」(堤)を意識して臨んだという第2セット。序盤から自分たちの持ち味を発揮する。第一ゲーム、堤のサーブで崩し、3球目を大川が前衛でボレーを決め「カモン!」と声を出した。声援を送る部員にも後押しされ、この試合初めてゲームを奪うことに成功する。第2ゲームはキープされ、何としても3ゲーム目をキープしたい慶大。甘くなったボールは確実にボレーを決められる緊張感のある試合が続く。しかし慶大も相手2人が前に出てタイミングでライン上に落ちるロブや大川もサーブ後に前に出てプレッシャーをかけるなど強気の姿勢を見せる。決まればブレークされるという場面では相手選手が得点が決まる前に声を出すヒンダラスを堤が指摘し凌いだ。決まりそうな相手のボレーに対しても何とか食らい付く大川の執念がもたらした結果だ。そして大川の力強いサーブで3連続ポイントを奪って逆転でキープした。

試合を通して大川のボレーが光った

一進一退の攻防を続け、4-4で迎えた第9ゲーム。浅くなったロブに対して堤が強烈なフォアハンドを打ち込み点を取ると、デュースから大川が決めてアドバンテージを奪う。一度イーブンに戻されるも堤のストロークで押し切り2連続ポイント。キープに成功する。続く第10セット、前に出てボレーを積極的に狙う筑波大のペアに負けずにストロークを打ち続け点を重ねる。そして相手のサーブミスとチャンスボールを大川がしっかり決め切ってブレーク。6-4で第2セットを取り、セットカウント1-1でタイブレークへ突入する。

強いショットで押し切った

タイブレーク序盤は3-4と接戦を繰り広げる。ここで「よし行こう」と声を出しギアを上げた慶大。大川がボレーを決めると応援する部員にガッツポーズを見せ、盛り上がる。しかし相手も角度を付けたボレーで点を積み重ねる両者譲らず6-6とする。すると相手にも疲れが見えたのか、風の影響を受けサーブミスで得点を奪うと、最後は再び大川が角度の付いた鋭いボレーで連続ポイントを決め、勝負を決めた。強風が吹きコンディションが悪い中でも、最後まで戦い抜き勝利を収めた2人は試合後に笑顔を見せていた。7日、関東チャンピオンを懸けた決勝に臨む。

タイブレークでも応援する部員に応えた大川

(記事・写真:長沢美伸)

 

♢選手コメント♢

大川美佐選手

ファーストセットは風が強かったり相手の勢いがあったりする中で自分たちのプレーがうまく出せなくて苦しい展開だったのですが、セカンドから声を出したりするなど表現力も大事にして、応援と今日も一体化して個人戦ですがチームで1勝することができた試合だと思います。

 

堤華蓮選手

ファーストセットは0-6で苦しい状況だったのですが、セカンドセットは自分たちの強みをどうやって出していくかにフォーカスしてやっていったら形も良くて応援とも一体になれて雰囲気が良い中で試合ができたので、最終的に勝つことができたのだと思います。明日も頑張ります!

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