【庭球(女子)】熱戦を繰り広げるも結果は1-6で敗戦/早慶対抗庭球試合

庭球女子

2日間にわたって行われた早慶対校試合庭球試合。全国王者・慶大は、早大の前にシングルス・大川美佐(環4・法政二)の1勝に終わって1-6で敗戦。課題が残る結果となったが、同時に大きな収穫を得た2日間となった。

 

第109回早慶対抗庭球試合

5月13日(土)・14日(日)@早大東伏見キャンパス室内テニスコート

 

♢試合結果♢

慶大 1{S1―4、D0―2}6 早大

D1

●堤華蓮(環4・四日市商業)・大川美佐(環4・法政二)

0{2-6,4-6}2

〇神鳥舞・齋藤優寧

D2

●大橋麗美華(総2・光明学園相模原)・中島玲亜(総2・岡山学芸館)

1{7-6(4)、1-6、4-6)}2

〇金子さら紗・田邑来未

S1

●大橋麗美華

1{6(3)―7、6-4、1-6}2

〇神鳥舞

S2

●堤華蓮

1{3-6、6-3,4-6}2

〇田邑来未

S3

〇大川美佐

2{2-6,6-1、6-4}1

●金子さら紗

S4

●中島玲亜

2{6-4、4-6、6(2)―7}1

〇梶野桃子

S5

●西飛奈(環2・白鵬女子)

0{1-6、2-6}2

●宮田萌芳

 

♢ダブルス♢

D2

●大橋麗美華(総2・光明学園相模原)・中島玲亜(総2・岡山学芸館)

1{7-6(4、1-6、4-6)}2

〇金子さら紗・田邑来未

大橋・中島組

早慶戦独特の緊張感の中、相手に押され気味の展開で試合がスタート。慶大ペアは、サービスやストロークでエースをとりながら、徐々に追い上げを図る。1―1で迎えた第3ゲームは相手にブレークを許すも、第4ゲームでブレークバック。両者一歩も譲らずタイブレークにもつれ込むが、第1セットを死守。第2セットは、サービスやコースを狙ったストロークで相手に主導権を握られ、このセットをものにすることができない。運命の最終セット。一時はブレークを許したが、サービスエースやネットプレーで流れを引き寄せ4-4。しかし、次のゲームでブレークを許すと、そのまま相手のペースに呑み込まれ4ー6。セットカウント1ー2で早大ペアに軍配が上がる。

 

D1

●堤華蓮(環4・四日市商業)・大川美佐(環4・法政二)

0{2-6,4-6}2

〇神鳥舞・齋藤優寧

堤・大川組

第1セットは、序盤から自分たちのペースでプレーができず、相手にブレークを許して0ー2。それでも、相手のミスを誘うボールやアングルボレーで得点を重ねる。セット中盤以降はラリー戦となるも、最後に決めきることができない慶大ペアは2ー6でこのセットを落とす。第2セットは、早い展開に呑まれながらも、緩急のある球やネットプレーで相手に流れを渡さない。第5ゲームでは、ネットプレーで連続得点を重ねて相手を圧倒し、3ー2で慶大ペアが一歩リード。しかし、実力のある早大ペアも猛攻を繰り広げて追い上げを図り、4―5。そのまま、第10ゲームを落としてゲームセット。0ー2で早大ペアに破れる。

 

♢シングルス♢

S5

●西飛奈(環2・白鵬女子)

0{1-6、2-6}2

●宮田萌芳

自分らしいプレーも見せたが、相手に圧倒された

昨日のダブルスでリードを許してしまい、何としても奪いたいシングルの1試合目、西がコートに入る。しかし第1セットを相手に圧倒されて1-6で落とすと、続く第2セットも相手の勢いのまま進む。打開策を見つけられず、2-6で取られ、悔しい敗戦となった。

 

S4

●中島玲亜(総2・岡山学芸館)

2{6-4、4-6、6(2)―7}1

〇梶野桃子

強いショットを見せた

第1セット、セットカウント2-1の第4セットでブレークに成功し、リードを奪うことに成功する。その後もお互いにブレークし合う一歩も譲らない熱戦を繰り広げるが、このまま2ゲームのリードを奪ったままこのセットを奪う。続く第2セット。序盤で最大3ゲーム差を付けられるが、その後追いつき4-4にする。しかしここから相手の低いショットでミスを誘われ2ゲーム連取されてこのセットを落とす。最終セット、ゲームカウントは6-6でタイブレークへ。しかしタイブレークでは相手のサーブとストロークに押されて勝ち切れず、惜敗した。

 

S3

〇大川美佐(環4・法政二)

2{2-6,6-1、6-4}1

●金子さら紗

唯一勝利した大川

すでに早慶戦の敗戦が決まってしまったが、何としても勝利し、次につなげたい慶大。S3に登場した大川は第1セット、相手のフラットなショットな苦しみ2-6で落とす。しかし、大川はここから挽回した。続くセットをサーブで押して6連続ゲームを奪い6-1で奪う。最終セット、2-2と接戦を繰り広げると続く第5、6セットを連続で奪いリードを奪う。そのままお互いにゲームを取り合い5-4で迎えた第10ゲームのマッチポイント、ボレーで揺さぶり相手のオーバーミスで得点を決め勝利を収めた。

 

S2

●堤華蓮(環4・四日市商業)

1{3-6、6-3,4-6}2

〇田邑来未

サーブに臨む堤

第1セットは5連続でゲームを落とすなど完全に相手ペースで試合は進む。このままで終われない主将の堤は第2セット、キープし合う展開の中で4、5ゲーム目を連続で奪い一歩リードする。このセット堤は安定したストロークを見せラリー戦を制し、6-3で取り、セットカウント1-1に戻す。勝負の第3セットもラリー戦が展開される。4-4で迎えた第9ゲームでブレークを許すと続くゲームをキープされて敗戦。善戦を見せたものの最後に粘り切れなかった。

 

S1

●大橋麗美華

1{6(3)―7、6-4、1-6}2

〇神鳥舞

相手エースに立ち向かった

迎えたエース対決、大橋は、関東学生テニストーナメントでシングルス準優勝、ダブルス3位入賞の実力者・神鳥舞と対戦した。第1セット、大橋は神鳥相手に積極的な姿勢を見せて互角の戦いを繰り広げる。タイブレークまでもつれ込むがタイブレークでは神鳥に押されてネットミスが目立ち惜しくも落としてしまう。第2セットもゲームカウント4-4と競ると第9ゲームではバックハンドでクロスへの強烈なショットを突き刺しブレークすると次のゲームをキープしセットを取り返す。しかし第3セット、ギアを上げた神鳥の前に手が出ず1-6で取られセットカウント1-2で敗戦した。

 

7試合の結果、勝利はシングルスの大川の1勝のみに終わり課題も見えた王者・慶大。しかし勝利まであと一歩のところまで接戦を繰り広げた。次の団体戦は秋の関東学生リーグ戦だ。今回得た収穫を次につなげ、王座3連覇へ突き進んでほしい。

 

(記事:長掛真依・長沢美伸、撮影:堀川洸・長沢美伸)

 

♢主将コメント♢

堤華蓮選手

——早慶戦を振り返って

女子は人数が少ない中で戦うことになっていたので、本当にどういう状況になるかわからないという不安がありました。選手全員が本当に一生懸命、一球一球プレーしてくれている姿を見て、私自身不甲斐ない部分もあるのですが、惜しかった試合もいくつかあり、改善すべきところがはっきり見えたかなと思います。負けた結果をしっかり受け止めてインカレ、秋の早慶戦に向けてやっていきたいなと感じています。

——ご自身の試合を振り返って

ファイナルセットの末負けてしまったのですが、相手は1年生ということで仕留めておきたかった相手でしたが、緊迫した場面で相手の方が一枚上手でした。前よりも自分が良くなっている部分も試合の中で見えたので、次同じ失敗をしないように頑張りたいと思います。

——取り組みたいこと

これからリーグ戦とか団体戦を戦うってなった時に、慶大は選手が少なく決まった人になってしまっているので、早大みたいに層を厚くして誰が出ても1本取ってこられる選手をしっかり育てていきたいなと思います。

——インカレへの意気込み

最後のインカレなので、結果というよりかは悔いなく自分のプレーを一戦一戦出すということが、私の目標です。

 

男子の試合詳細はこちらから

タイトルとURLをコピーしました