【ホッケー(女子)】3得点&完封の完勝! 春季リーグ戦を5位で終える/関東学生ホッケー春季リーグ vs立教大

女子ホッケー

3チーム(慶大、立大、上智大)の総当たり戦で争う5-7位決定リーグ、慶大は立大との一戦に臨んだ。この試合に勝利すれば、今季初勝利、春季リーグ6位以上が確定となり、1部2部入れ替え戦を免れる。試合は開始早々動きを見せ4分、慶大はPCから笹山美由希(法3・桐光学園)が先制ゴールを奪う。さらに第2Q12分、曽我部千紗(法3・Fleetwood Park Secondary school)が追加点を奪い、試合の主導権を握る。慶大はその後も危なげなく試合を運び第4Q4分、峰岸未来(経4・慶應女子)のダメ押しゴールで勝負あり。慶大が3得点&完封で春季リーグ戦を勝利で締めくくり、5位でフィニッシュとなった。

 

令和5年関東学生ホッケー春季リーグ

 

 

5/27(土) 13:10試合開始 @慶應日吉グラウンド

 

 

 

第1Q

第2Q

第3Q

第4Q

合計

慶大

立大

 

 

スタメン

 

GK 久保田夕雅(経4・慶應湘南藤沢)

 

DF 斎藤由希子(経4・慶應女子)、山岡怜奈(法3・Dwight School London)、坂田絢音(経4・慶應女子)、笹山美由希(法3・桐光学園

 

MF 村岡咲音(商3・慶應女子)、楫野彩貴(法4・国際基督教大高)、岩越美佳(法2・慶應女子)

 

FW 新井里英(政2・成城学園)、峰岸未来(経4・慶應女子)、尾関恵真(経2・慶應湘南藤沢)

 

 

3チーム(慶大、立大、上智大)の総当たり戦で争う5-7位決定リーグ、その第1戦で慶大は黒星を喫している。同じく5-7位決定リーグを戦う上智大はすでに2試合を終え、1勝1敗。一方、立大は1試合を戦い1勝0敗としている。つまり、慶大は立大との第2戦に敗北するとなると春季リーグ7位が決定し、1部2部入れ替え戦へと進むことになる。ただ、立大に勝利さえすれば必然的に1部最下位、入れ替え戦を防ぐことが可能となる(以下、試合前順位表参照)。今季いまだ勝利のない慶大は、なんとしても勝利が欲しい一戦に臨んだ。

 

(試合前の女子1部リーグ順位表)

順位

チーム

得失点差

総得点

勝ち点

立大

上智大

-1

慶大

-1

*1部7位チームが2部2位との入れ替え戦に臨む

絶対に負けられない試合に臨んだ

慶大は第1Q開始早々にPCを獲得。坂田絢音(経4・慶應女子)からサークル内でフリーの峰岸にパスが渡るも決め切れず、慶大は最初のチャンスを無得点で終える。しかし4分、慶大は再びPCを獲得すると、笹山が冷静にゴール右隅へと流し込み、欲しかった先制ゴールを奪った。この笹山のゴールが慶大の春季リーグ戦初得点となり、ゴール後は笹山のもとに慶大イレブンが集まり歓喜のひと時となった。その後も慶大の勢いは止まらず、楫野彩貴(法4・国際基督教大高)のロングパスをきっかけにPCを獲得し、斎藤由希子(経4・慶應女子)、楫野が連続でシュートを放つも相手DF陣に阻まれ、追加点とはならず。さらに10分、立大選手が1人退場となり、慶大にとって数的優位な時間が生まれる。慶大は果敢に相手ゴールを狙うものの、このチャンスも生かしきれず。さらに13分、笹山からサークル内の曽我部へとパスが送られ、絶好のチャンスを迎えるも立大DF陣の体を張った守りを前に得点を奪いきれない。慶大は相手陣内でプレーする時間が多く、確実に試合の主導権を握ったものの、チャンスを生かしきれない場面が目立った。第2Q以降、FW陣の奮起に期待がかかる。

PCから慶大が先制点を奪う

今季初得点に喜ぶ慶大

第1Qの勢いそのまま、第2Qも攻勢をかけたい慶大であったが4分、立大に立て続けにPCを与えてしまう。しかしここは、守護神・久保田夕雅(経4・慶應湘南藤沢)が右足一本での好セーブを見せるなど、慶大ゴールを守りきる。すると、このピンチのしのいだ慶大にチャンスが巡る。6分、自陣からカウンターを展開し先制ゴールを決めた笹山へとボールが渡る。笹山がサークル内まで侵入しシュートまで運ぶものの、相手GKに阻まれ得点とはならず。さらに7分、この試合4度目のPCを獲得。坂田がゴール左から力強くスティックを振りぬくも、ここも相手GKの好守備に阻まれてしまう。多くのチャンスを作る中、得点を決め切れずにいた慶大。試合を優位に進めるためにも早い時間帯で追加点がほしいところ。すると第2Qも終盤へと差し掛かった12分、慶大に再びチャンスが訪れる。右サイドから攻撃を展開し、笹山からの鋭いパスがサークル内へと送られる。このパスに素早く反応したのは曽我部。ダイレクトでシュートを放つとこれが相手ゴールネットを揺らし、慶大にとって待望の2点目が入った。その後、慶大は危なげなく試合を運び、2-0と2点リードで試合を折り返す。

曽我部が2点目を奪う

第3Qは前半と打って変わって、攻守が激しく入れ替わる展開となる。立大はPCをきっかけに得点狙う一方、慶大は楫野が中心となりサークル内へと侵入する。このQは互いにチャンスを作り合うも、決定機はうまれることなく、試合は運命の最終Qへ。

無失点で守り切る

このまま勝利で試合を終えることができれば、春季リーグ5位が確定する慶大。最終の第4Qも主導権を相手に渡すことなく、試合を優位に進める。このQは楫野が個人技を見せながらボールを相手陣内の深い位置まで運ぶ場面が多くみられた。3分、楫野がパスカットからボールを奪取するとそのままサークル付近へと侵入し、サークル内でフリーの峰岸へとパスを送る。このチャンスを峰岸がきっちりと決め切りダメ押しの3点目を奪った。その後は立大に攻め込まれる場面があったものの、GK久保田を中心とした堅い守りで得点は許さず。終わってみれば、3得点&完封で完勝となった。慶大は今季初勝利とともに、春季リーグ戦5位を確定させた。

完勝で春季リーグ戦5位を決めた

主将・久保田が声でチームを鼓舞した

慶大にとって絶対に負けられない一戦となったが、先制、中押し、ダメ押し、さらには完封と理想的な形で試合を進めた。これまでの3戦とは打って変わって、試合を通じてサークル内へボールを運ぶ場面も多く、リーグ戦を戦う中で大きな成長が見られたと言っても過言ではないだろう。また、GK久保田が最後列から的確な指示を出し、立大攻撃陣を完璧に封じ込めたこともこの試合の勝因として挙げられる。この試合をもって春季リーグ戦は終了となるが、秋季リーグ戦の上位進出へ向けて希望が見えるシーズンとなった。夏を越え、一皮抜けた慶大ホッケー部が見られることに期待しよう。

 

(試合後の女子1部リーグ順位表)

順位

チーム

得失点差

総得点

勝ち点

慶大

立大

-1

上智大

-1

*春季リーグ戦7位の上智大が2部2位(未定)との入れ替え戦へと進む

 (取材:山下和真、小椋早莉、金子拓登)

 

 

以下、コメント

 

FW 峰岸未来(経4・慶應女子)選手

 

——今日の試合、どのような気持ちで臨みましたか

 

前回、絶対に勝つつもりで臨んだのですが負けてしまい、チーム全体が悔しい思いをしました。それから2週間、4年生がコーチ陣と話して、今までを振り返り、これまで設定していた難しい目標をシンプルなものへと大きく変えました。練習も基礎的なものを中心に取り組み、自信をつけました。仲間を信じていれば勝てるという気持ちで臨みました。

 

——得点シーン(3点目)を振り返っていかがですか

 

4年生1人のFWとして、春リーグの得点率の低さに責任を感じていたので、今日は絶対に決めるという気持ちでいました。楫野選手からのパスが来た時は確実にスイングすることだけを意識して得点しました。

 

——試合全体を振り返っていかがですか

 

今までの春リーグの試合を通しても、勝つという気持ちが1番強かったと思います。それが第1Q1分の時点でチームの姿に現れていて、チームがひとつになって勝てました。

 

——春は5位となりましたが、秋リーグへの意気込みを教えてください

 

得点という大きな課題を克服できたと思います。秋に向けて、今のシンプルなものからどんどん高レベルなものへと目標を達成していき、最終的にはワセダに勝つことを目標にしたいと思います。

 

 

DF 笹山美由希(法3・桐光学園)選手

 

——今日の試合どんな意気込みで臨みましたか

 

チームとして、今まで勝たなければならない試合を落としてきていたので、春リーグ最後の試合ということもあり、絶対に勝つんだという気持ちで挑みました。個人的には、右サイドバックというディフェンスながらも攻撃参加出来るポジションにあるので、アシストという形でチームに貢献したいと考えていました。今日はその目標を達成できて良かったです。

 

——見事先制点を取りましたが、得点シーン振り返っていかがですか

 

PCに関しては分析し練習を重ねてきて、あのコースに打とうというのは試合前から決めていました。前日からあのコースにいいシュートが何本か打ち込めていたのでイメージは出来ていて、今日もその通りに打てたので良かったです。

 

——試合全体を振り返っていかがですか

 

早い時間帯に得点できたのはすごく良かったのですが、その後ピンチを多く作られたり、PCを取られたりしていたので、得点後のチームが喜んでいるときの集中力が今後の課題だと思います。

 

——春リーグは5位で終わりましたが、秋リーグへの意気込みを教えてください

 

今日の試合に勝てた事で、現時点でなれる1番高い順位で終えることができたのは良かったです。チームとしてはワセダに勝つということを目標にやっているので、得点力のあるワセダに勝つために夏の練習で気合を入れて頑張ろうと思います。

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