【ソッカー(男子)】5連勝達成!中断期間前に大きな白星で関東大学サッカーリーグ3部で2位に浮上!/ リーグ戦第13節VS東京学芸大学

中断期間に入る前の最後の試合となった今節。前半は、積極的にハイプレスを仕掛けてくる相手にボールを奪われるなど、思うようなサッカーをさせてもらえない時間が続く。その中でも山口絋生(商3・國學院久我山)、内藤豪(法3・駒澤大)を中心とした守りで決定機を作らせない。一方攻撃面では、両サイドから井上雄介(経4・慶應)や千代田和真(政4・慶應)が果敢に攻め上がるも、エースストライカー塩貝健人(政1・國學院久我山)に上手くパスを合わせられず、なかなか得点に結び付かない。後半は1つギアを上げた相手に終始主導権を握られる展開に。だがチャンスを伺う中で、熊澤維吹(文4・國學院久我山)からボールを得た塩貝健人が、大きく前に出てきていた相手GKの頭上を越すシュートを放ち待望の先制点。その後はコーナーキックのチャンスを立て続けに6回も与えるなどピンチは目立ったが、竹内秀太(商4・桐蔭学園)の好プレーの数々で猛攻してくる相手を無得点に抑え、1点を守り切り勝ち点3を獲得。3部リーグ2位に浮上し、3部への頂に向けて良い形で中断期間を迎える。

 

2023/8/12(土)18:00キックオフ@慶應義塾大学下田グラウンド

 

【スコア】

慶應義塾大学1ー0東京学芸大学

 

【得点者】

77分 塩貝亮太(慶大)

 

◇慶大出場選手

GK

 竹内秀太(商4・桐蔭学園)

 

DF

内藤豪(法3・駒澤大)

 山口紘生(商3・國學院久我山)

 山本献(商4・國學院久我山)

 

MF

16 井上雄介(経4・慶應)→90分 27 祖父江圭悟(総4・滝)

 道家拓真(環4・鹿島学園)→52分 29 茅野優希(政3・慶應)

20 田中雄大(商2・成城学園/三菱養和SCユース)

 千代田和真(政4・慶應)→72分 17 荘司慈英(商3・慶應)

 

FW

19 辻野悠河(商2・暁星国際)→62分 14 角田惠風(商2・慶應/横浜F・マリノスユース)

10 塩貝健人(政1・國學院久我山)

11 塩貝亮太(商4・暁星)→HT 熊澤維吹(文4・國學院久我山)

 

5連勝を飾り良い形で中断期間を迎えたい慶大だったが、立ち上がりは、勝ちを意識したためか思うように試合を展開することができない。開始早々、東学大に自陣まで押し込まれる展開になるも、内藤豪(法3・駒澤大)がヘディングでクリアし、慶大の応援を沸かせる。序盤はボールが落ち着かないまま、試合が進んだ。その中でも、後方でGK・竹内秀太(商4・桐蔭学園)がDFの山口紘生(商3・國學院久我山)らとコミュニケーションを密にとり、他の選手たちにも声かけをしてチームに安定感を与えていた。6分には、相手にコーナーキックを与えるも山本献(商4・國學院久我山)のヘディングでゴール前から弾き出すと、最後は井上雄介(経4・慶應)が足でクリア。その後も我慢の時間が続くが、山本献、山口紘生、内藤豪、GK・竹内秀太を中心に後方でパスを回して攻撃の好機を伺う。15分以降は、山本献や内藤豪、田中雄大(商2・成城学園/️三菱養和SCユース)らが、精度の高い縦パスやサイドチェンジでチャンスメイクするも、うまく活かすことができない。

攻守での活躍が光る主将・山本献

30分、内藤豪の縦パスで一気に右サイドから猛攻を仕掛けると、ルーズボールから田中雄大がミドルシュートを放つも、枠を捉えることはできない。その後も、田中雄大がゴール前の塩貝健人(政1・國學院久我山)にパスを出す場面もあったが、ヘディングで合わせたボールは惜しくもゴール上へ。なかなか先制点を上げることができない。相手のGKから今度は東学大がゴールに迫りミドルシュートを放たれるが、ここは竹内秀太が落ち着いて両手でセーブ。先制点を許さない。46分には、再び田中雄大からパスを受けた塩貝健人がシュートを放つが、相手GKの守備範囲。そのまま、両者譲らぬ展開が続き0ー0で前半を折り返す。

正確なパスや繊細なボールタッチが魅力の田中雄大

 

塩貝健人にボールを集めたい慶大だったが、なかなか前半は上手く自分たちのサッカーで得点を奪うことができなかった。後半開始と共に塩貝亮太に変えて熊澤維吹を投入して巻き返しを図る。開始直後から、両サイドから積極的にクロスを上げるがシュートまで結び付かない。するとその後2〜6分ほどまでは、相手の攻撃が続く。だがここでも、内藤豪や山本献などのクリアで何とか難を凌ぐ。

強烈なシュートを放った熊澤維吹

チャンスを伺いながらも相手の攻撃を断ち切れないもどかしい時間へ突入する中、58分には竹内秀太と相手FWが1対1に。ここは竹内が前に出て上手くボールを止め、慶大応援団を沸かせた。慶大DF陣へのハイプレスは前半から衰えることを知らず、ラインを上げることが難しい状況での対応を強いられる。64分には、獲得したフリーキックに主将の山本献からゴール前にクロスが上がるも、少しゴールとの距離もあったためか、合わせたヘディングはGK正面。一進一退の攻防を繰り広げる中で、67分には慶大が動く。井上雄介から渡ったボールを塩貝健人がスピードのあるドリブルで一気にゴール前へとかっさらい、その直後にはすぐさま熊澤が強烈なシュートを放つ。しかしポールの右に逸れ、惜しくも先制とはならない。

サイドから幾度となくチャンスメイクをした井上雄介

 

するとその直後、相手のカウンターとなり、またもGK竹内と相手FWの1対1に。冷静に前に出た竹内がボールを外に弾き返す好プレーを見せる。竹内の存在感が増す中、DF陣は団結してゴールを死守し続ける。苦しい時間帯を乗り越えると、77分にようやく、慶大側が一際大きな歓声を上げる。熊澤から受けたボールを塩貝健人が、大きく前に出てきていた相手GKの頭上をふわっと超えるシュートを放ち、待望の先制点。勝利へ向けて、あとは残る15分ほど。田中雄大や塩貝健人、途中出場の茅野優希(政3・慶應)や荘司慈英(商3・慶應)が果敢に攻め込むも追加点への道は遠い。

決勝点となるゴールを決めた塩貝健人

一方の学芸大ナインもこれでは終わらない。勝利への執念を象徴するのが、85分から88分にかけての6回連続のコーナーキックだ。右左とサイドを変えながら、1点をもぎ取ろうと必死の形相で攻撃に転じてくる。竹内の大きな声が響き渡り、竹内並びにDF陣の鉄壁の守りでボールを外へ外へと弾き出す。最後まで攻め込んでくる相手を凌ぎ、ようやく試合終了のホイッスル。1点を守り切り、5連勝を掴み取った。

好セーブでチームを救った竹内秀太

“3部初代王者”というチーム目標を達成すべく、中断期間前までに少しでも順位を上げておきたかった慶大。今節を白星で飾り、3部リーグでは2位に浮上した。今回得点を決めた塩貝健人はここまで8得点をマークする活躍ぶりで、得点ランキングでは堂々の単独首位に。中断期間はチームとして、そして個人としての課題と向き合っていく。5連勝という快挙を自信に、荒鷲たちはまだまだ、“3部の頂”へ向けて観客を魅了するソッカーを披露し続けてくれるだろう。

(取材:長掛真依、佐藤光)

 

竹内秀太(商4・桐蔭学園)

 

 

 

 

 

――今日の試合を振り返って

今日は5連勝がかかっていて、ここから中断に入るということでチーム全体として絶対に勝ちたい試合だったので、今日勝ててよかったです。

 

――前半、ボールが落ち着かない中で、どのような声かけをされていましたか

攻められたりしていたのですが、自分たちのチームはどちらかというと、前半で点を取れなくて後半で最後に点をとってというのがあった中で、今日はみんな勝ちというところを目指しすぎて焦っている部分があったので、焦らないようにという声かけはしていました。

 

――ファインセーブが多くみられましたが、ご自身のプレーを振り返って

最近、自分は結構調子良くできているというか、練習でやったことができているなというのがあるので、練習でやってきたことが発揮できたかなと思います。

 

――中断期間はどのように過ごされますか

1回、自分の課題だったり、チームの課題と向き合って、中断後によりパワーアップというかレベルアップして関東リーグ戦に望めたらなと思います。

 

――次節への意気込み

今5連勝というように調子良くできているのですが、次は中断明け1試合目というのと6連勝がかかった大事な試合なので、そこもしっかりかって連勝を積み重ねていけるように頑張りたいです。

 

塩貝健人(政1・國學院久我山)

 

 

 

 

 

――今節を振り返っていかがですか?

1点しか取れなかったので満足ではないです。でも勝利に貢献できたのはよかったのと、2試合取れてなかった中で体を張ったゴールは自分的にも良かったかなと思います。

 

――結果として、チームは5連勝、個人としては8得点で3部得点ランキング1位です。前半戦最後となった今節、どのような気持ちで臨まれましたか?

まずはチームが勝つために全力で走ること、戦うことを意識しました。その中でゴールという形で貢献しようと思い臨みました。

 

――オフシーズン中、強化したい点や重点的に取り組みたいことについて教えて下さい。

走り込みたいです。

 

――後半戦への意気込みをお願いします。

後半戦はおそらくゴールラッシュが続くと思うので楽しみにしていてください。

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