【野球】秋季リーグ戦開幕直前取材第5弾!大黒柱としてチームを王座へ導け!〜廣瀬隆太×藤井快〜

野球対談

9月9日(土)に東京六大学野球秋季リーグ戦が幕を開け、初戦の立大戦を迎えます。慶應スポーツでは、王座奪還に向けて闘志を燃やす体育会野球部の選手たちにインタビューを行いました!

第5回は頼もしい主将&主務コンビの廣瀬隆太選手(商4・慶應)と藤井快主務(商4・札幌旭丘)です!

左から廣瀬、藤井

——他己紹介をお願いします。

藤井:廣瀬です。良い意味でキャプテンらしくないキャプテンです(笑)。いつも寝ていますが、やるときはしっかりやるという感じです、今ケガしていますけど。今までの3年間とは違ったキャプテンかなと思います。がっつりプレーで引っ張るところとかも、今までとは違うかなという。新たな視点かなと思います。

廣瀬:藤井です。慶應が誇る敏腕マネージャーです。本当に仕事ができて、例年だと主務に危ないというかなんか(笑)

藤井:(笑)

廣瀬:本当に仕事できて、僕たちが知らないところでも動いてくれているので、藤井なしではチームが回らないというふうに認識しています。

 

 

——主将、主務の仕事はなんですか。

廣瀬:主将の仕事は特にないですけど、代表してしゃべったりというところが主なところで。あとはミーティングとかでまとめたりというのが仕事です。

藤井:主務の仕事で言うといくらでもあるんですけど、チームのところで言うと、連絡事項であったりとか、全体に関わることの発信元になることが僕は多いです。あとは対外的な窓口にもなります。たとえば、監督が都合で行けない時に代わりに行ったりとか、そういうこともやります。

 

——ご自身の主将像・主務像ありますか

藤井:理想の像がはっきりあるわけではないですけど、軸にしているのは、やはり土台作りなので僕らの仕事は。0を作るというんですけど、僕らがサボったり、ミスをすると、マイナスになるんですよ。でも、僕らがいくら完璧な仕事をしようともプラスを作ることってできなくて。だけど、僕らが0まで持ってこないと選手がその上に上背を作れないので。そこまでをしっかり作るというのを軸に置いてやっています。

廣瀬:言葉でどうこう引っ張るというタイプでなくて、まずはプレーで選手みんなのお手本となるようなバッティングだったり守備をするというのを心がけています。

 

——廣瀬主将から見る藤井主務は

廣瀬:難しい質問だな。どんな感じ?何言えば良いのだろう…。マネージャーってなんか、選手が気づかないところも色々やってくれているという感じなので。僕らが野球をなんの滞りもなくできているのは、藤井のおかげだと思います。縁の下の力持ちじゃないですけど、目立つという感じではなく、しっかり仕事をしてくれているというのが、選手にとっては一番かなと思います。

 

——藤井主務から見る廣瀬主将は

藤井:印象的なのは、明治の4回戦かな。明治戦で打った2本目のホームランの時、こいつ(=廣瀬)が試合出れるか分かんなかったんですよ。左腕が肩までしか上がらなくて、ギリギリまで出るか分からなくて、それでも出て2打席目でホームラン打って。その後のベンチでの姿が印象的でした。今まで見せなかったというか、あまり感情を爆発させる感じじゃなかったんだけど、あそこはチームを鼓舞するというような。まあ、あまり考えてなかったかもですけど、ベンチの中でも「ここから行くぞー」という感じでチームを盛り上げている廣瀬の姿があったので「あそこからまた頑張ろう」と僕も思いましたし、チームも上がっていったと思います。

 

——藤井さんは主務として、マネージャーやスタッフを束ねる仕事があると思うのですが、やりがいは

藤井:引き継いでいく仕事はありますし、おそらく日本で一番多いくらいのマネージャー数なので、多いからクオリティーを下げては行けないと思うので、来客の対応や準備であったりでしっかり欠けているところがあれば注意するとか、忘れないようにしています。やりがいとしては、選手が活躍した時に感じます。選手が何事もなくプレーができて、何事もなく神宮に行って帰ってこれてというのがやりがいというか、胸を撫で下ろすというか、そういう瞬間ですね。

 

——チームから信頼を得るには

廣瀬:一生懸命やる以外にないんじゃないかなと。僕はキャプテンですけど、一選手なので。グラウンドで一生懸命野球するということが、一番じゃないかなと思います。

藤井:まあさっき言ったのに通じるんですけど、いくら完璧にやっても褒められることはなくて、ただミスをすると怒られて迷惑をかけるという形なので。「あいつ何やってるんかなー」で良いと思うんですよ。何も分からないというということは、全て滞りなく進んでいるということなので、そういう姿がある意味で理想なのかなと。それが信頼につながって行くのかなと思います。

 

——大学日本代表対高校日本代表戦は欠場しましたが、進藤勇也選手(上武大)、宮崎恭輔(環4・國學院久我山)選手がユニフォームを掲げていました

廣瀬:宮崎に関してはここで一緒にやっていますけど、進藤も昨年から一緒にやらせてもらっているので、僕の存在を覚えてくれていて嬉しかったですね。

8月の高校日本代表との壮行試合の時の一幕

 

——春季は3位でしたが。チームとして、個人として振り返って。

廣瀬:リーグ戦始まる前から、明治あたりが優勝候補筆頭と言われていましたが、その明治のリーグ戦の1敗というのは僕らの1勝なので、僕たちが優勝してもおかしくないようなリーグ戦だったと思うので、秋は勝ち点とって優勝したいなと思います。

藤井:春で考えると、メンバーもたくさん入れ替わりましたし、最初と最後では別のチームになったかなと思います。良い意味で。最後の早慶戦の勝ち方とかも、最初の法政戦の時には考えられない勝ち方だったと思うので、ああいう勝ち方ができるチームに成長できたかなと思います。個人的なことを言えば、ベンチに入って戦うことがこんなに大変なのかとすごい思って。法政戦では村上(真一朗、文4・城北)がホームラン打って勝った試合が、結構きつかったというか、勝つってこんなに大変なことなんだなとは改めて実感したというのが正直なところです。

 

——主将として、チームにとって値千金となる一打をたくさん打っていました

廣瀬:まあ僕はキャプテンとか関係なく、チームに貢献できればいいなという気持ちでリーグ戦に臨んでいたんですけど。なかなかマークも厳しかったですし、思うような結果は残せなかったですけど、キャプテンだろうがなんだろうが試合で結果を残すということしか考えていませんでした。

主将兼主砲の一発がチームを勢い付ける

 

——法大戦、明大戦では打順がなかなか決まらなかったが、多くの4年生が活躍し、花を咲かせました

廣瀬:4年生になってラストイヤーというところで、僕も新チーム始まる前から4年生が先頭を引っ張っていかないと下級生がついてこないと考えていたので、もちろん練習の時も4年生が引っ張っていますし、プラスで試合で結果を残してくれているので、チームとしてはすごく良い方向にいっているのかなと思います。4年生として頑張ってくれているなと思います。

 

——主務としても、今までサポートしてきた選手がたくさん活躍してくれるというのは嬉しいのではないですか

藤井:活躍してそれが良い場面であればあるほどというか。そういう場面で彼らが本来の力を発揮できているというのは、すごく良いなというか、大学4年間長いですけど一瞬なので、そこで花開いてくれると嬉しいです。それをサポートできているのも幸せかなと思います。

 

——応援席が帰ってきました。どうでしたか。

廣瀬:僕も初めて本来の神宮球場というのを経験して、今までは外野で応援だったり声出しがなかったりというところでしたが、内野席というか近いところから応援していただいて、よりその声援とかも届きますし、モチベーションになったので、すごく良い経験させてもらったなと感じています。

藤井:僕はずっとベンチにいるので、実はあまり聞こえないんですよね。だけど、応援席というところで一つあるのは、早慶戦の時に試合前に礼をして、次にグラウンドで礼をするのは試合後の礼なんですけど、試合後のスタンドの観客の数というか、応援席に座っている人の数がものすごくて、2回戦は大勝しましたし、その時の歓声というのは今でもはっきり覚えていて、感動ものでした。

 

——特に早慶戦前には、応援指導部や慶早戦支援委員会の方々と仕事に奮闘する場面が見られました

藤井:久しぶりの学内販売もあったし、実際どうなるか分からないことが多い中で、事前の販売から過去の記録を上回るくらいの団体販売になったりとか、優勝がかからない中でも久しぶりに文化というものが3年間なかった中でも、続いていくものなんだなと感じましたし、これは僕らの力はあまりなくて、支援会や応援指導部が頑張ってくれてのものなので、僕らとしても応援指導部と支援会には頭が上がらないというか、感謝しかないなという感じです。僕らの試合のために動いてくれているので、嬉しかったです。

 

——春の課題が見つかって、秋に向けて、夏取り組んできたこと

廣瀬:チームとしては体力が足りないという話になったので、夏はかなりチーム全体で厳しいランニングをいっぱいして体力をつけました。

 

——母校の塾高が優勝しましたが、モチベーションになりましたか

廣瀬:そうですね。まさか決勝までいくと思っていなかったし、優勝するとも思っていなかったので、今でもまだ受け入れられないというか、夢じゃないかと思っているんですけど。後輩がそれだけ頑張ってくれた証だと思うので、大学生も高校が優勝して注目されているのもあると思うので、大学もしっかり結果を残したいです。

 

——秋のチームはどういうチームになりそうですか。

廣瀬:かなりバッティングの状態は良くなってきていると思うので、春はなかなか点取れない試合が多かったですけど、秋はしっかり点を取って投手陣を楽にさせてあげたいなと思います。

 

——齋藤來・栗林泰・宮崎の中軸でオープン戦を戦っていますが、この3人への期待はどういうものですか。

廣瀬:中軸ですし4年生なので、ここぞの一本を出してほしいですね。

 

——後輩はどうですか。

廣瀬:下級生の力がなければリーグ戦優勝もないと思いますし、チームとして良い底上げになっています。

 

——今のチームの雰囲気、状況はどうですか。

廣瀬:良いんじゃないんですかね。バッティングも良いし、個人個人がリーグ戦に向けて調整できていて、良い方向に行くと思います。

 

——どのような活躍を秋はしたいですか。注目してほしいところはありますか

廣瀬:まあやっぱりホームランですかね。春はあまりそこまで良いところでホームラン打てていないので、秋は勝ち越しホームランとか逆転ホームランとかたくさん打ちたいです。

藤井:僕は変わらずですね。特にこうしたいというのはないですね。早慶戦で最後笑顔で優勝したいということです。

 

——廣瀬選手は慶應16年目で、慶應に対する思いが特に強いと思いますが、ラストイヤーに対する心境はいかがですか

廣瀬:個人としてもチームとしても完全燃焼したいというだけですね、終わった時に結果がどうであろうと。まあ一番は優勝を目指していますけど、後悔しないように、毎日毎日全力で必死にやるだけだと思います。

 

——藤井主務は札幌から大学から慶應に来ましたが、最後の秋に向けて

藤井:あまり気持ちは変わらないですけど、最後しっかりやり切るというのもそうですし、今後ずっと強くあってほしいので、良い文化は継いで新しくするものは新しくして、それを後輩に繋いでいけたらなと。まずは僕らで優勝したいというのが一番ですね。

 

——秋季リーグ戦への意気込み・チームの目標

廣瀬:春は悔しい結果に終わったので、秋は優勝して神宮大会で日本一とれるようにチーム全員で頑張っていきたいなと思います。

藤井:優勝することが使命であると思うので、そのために全力を尽くして、さっきも言いましたけど、今後ずっと強いチームであり続けられるようなものを残していきたいなと思います。

 

——塾高も優勝し、注目が大きいと思いますが、ファンに一言お願いします

廣瀬:僕たちの野球部は塾高出身が多いので、塾高出身の選手が活躍しないとなかなかリーグ戦でも良い結果を残せないと思うので、塾高勢が頑張ります!

藤井:盛り上がっているので、僕らがもう一回熱を10月末に上げられればなと思います!

(取材:野上賢太郎)

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