【野球】リーグ屈指の投手陣を打ち崩せるか 勝負強い打撃にも警戒を/法大戦展望

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開幕カードの立大戦で2連勝を飾り、勝ち点1を獲得した慶大。23日の第三週からは、昨シーズン2位で今季も優勝候補に名乗りを上げる法大との試合に臨む。

開幕カードとなった立大戦では、宮崎恭輔(環4・國學院久我山)からは3本塁打、本間颯太朗(総3・慶應)からはリーグ戦初となる本塁打を含む2発が飛び出した。投げては、今春の早慶2回戦で初登板を果たした竹内丈(環1・桐蔭学園)が最終回のマウンドを任され、渡辺和大(商1・高松商業)と木暮瞬哉(法2・小山台)の期待の若手がリーグ戦デビューを飾った。

2試合連続で最終回のマウンドを託され、無失点の好投を見せた竹内

しかし2試合を通じてのチーム防御率は4.00、残塁は15とまだまだ物足りない部分は多い。2カード目で迎え撃つは、今秋のドラフト候補左腕の尾﨑完太(キャ4・滋賀学園)や、MAX157キロを誇り昨シーズン最優秀防御率を獲得した篠木健太郎(営3・木更津総合)ら好投手を擁する法大。慶大はいかにして法大投手陣を打ち崩すかが、勝利へのカギになってくるだろう。

慶大の注目は本間だ。ここまでの2試合8打数で2本塁打を含む4安打3打点で、打率ではリーグ2位の成績を記録している。7番・三塁手としてスタメン出場を果たすと、立大との2回戦では先制の2点本塁打を放った。打撃でも、持ち前の「声」でも、チームを盛り立てている。

打率5割と絶好調の本間

昨シーズンはスタメンに定着も打率は.200と低迷、6失策を喫するなど、苦汁をなめた。しかし秋の本間は先述した打撃に加え、三塁の守備では捕球と送球ともに格段にレベルアップを果たしている。法大に対してこの春は12打数1安打、守備では1失策と振るわなかった分、今回は好調ぶりを発揮したいところだ。

対する法大の注目は、ここまでチーム防御率0.50を誇る強力な投手陣だ。だがここではあえて野手陣に焦点を当て、注目選手として紹介したい。まず一人目は、副将の浦和博(キャ4・鳴門)。ここまで7打数4安打、打率は.571とリーグ1位の成績を残している。17日に行われた立大2回戦では適時二塁打を放つなど、今シーズンも持ち前の勝負強さを発揮。慶大にとっても大きな障壁になり得るだろう。

勝負強い打撃が持ち味の浦

さらに、二塁を守る高原侑希(法4・福井工大福井)も強敵だ。今春、両校にとっての開幕戦となった試合では、高原に初回に3点本塁打を浴びるなど7打点を献上した。昨秋の2回戦では代打として登場した高原の適時打が決勝点となり、慶大は敗戦した。今季はまだ高原に安打は出ていないが、何度も苦い思いをさせられた打者なだけに、なんとか抑えたい。

「慶應キラー」高原

現時点で明大、法大、早大、慶大が勝ち点1で並んでいる。この春は法大から勝ち点を取ることはできなかったが、この秋こそは優勝に向けて2つ目の勝ち点を取り、第四週の東大戦に挑みたいところだ。

(記事:北村可奈)

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