【野球】13安打11得点!慶應打線爆発&エース外丸が好投で初戦快勝 東大①

野球戦評

9月30日(土)東京六大学秋季リーグ 東大1回戦 @明治神宮野球場

秋季リーグ戦も折り返しの第4週を迎えた慶大は、東大との第1回戦に臨んだ。慶大は、3回に相手の失策や四球を活かし、廣瀬隆太(商4・慶應)の中犠飛や宮崎恭輔(環4・國學院久我山)の2点左適時二塁打、齋藤來音(環4・静岡)の右適時打等で5得点を挙げ、試合を優位に進める。6回にも相手の失策で追加点を得ると、9回には打者一巡の猛攻で5得点を奪い、先発全員安打&今季最多得点の13安打11得点で試合を決定づけた。投げては、2年生エース外丸東眞(環2・前橋育英)が8回1失点の好投を見せ、9回を任された森下祐樹(総4・米子東)も快投。慶大が11-1で東大に先勝した。

 

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慶大00500100511
東大0000001001

◆慶大出場選手

打順選手名 
[8]吉川海斗(法4・慶應)
[3]廣瀬隆太(商4・慶應)
[5]本間颯太朗(総3・慶應)
[9]栗林泰三(環4・桐蔭学園)
[2]宮崎恭輔(環4・國學院久我山)
[7]斎藤來音(環4・静岡)
[6]水鳥遥貴(商3・慶應)
[4]斎藤快太(商3・前橋)
[1]外丸東眞(環2・前橋育英)
H善波力(商4・慶應)
1森下祐樹(総4・米子東)

慶大バッテリー:○外丸、森下ー宮崎

東大バッテリー:●松岡、平田、青木、鈴木太、三田村ー和田

慶大本塁打:なし

東大本塁打:なし

雲の切れ間から強い陽射しが差し込み、夏の厳しい暑さが戻った神宮球場で、慶大と東大の1回戦が行われた。 現在、勝ち点2で明大と並び首位に立っている慶大。再来週以降、4季連続優勝を狙う明大や宿敵早大との試合が控えている。3カード連続で勝ち点を獲得し、首位を維持したい慶大にとって、エース外丸が先発する今日の試合は落とせない。

2回まで東大先発の松岡由機(経4・ 駒場東邦)に無安打で終わっていた慶大打線は、3回に水鳥遥貴(商3・慶應)が一塁手直撃の内野安打を放ち、待望のチーム初出塁を果たす。その後、四球や相手の失策等によって1死満塁のチャンスを迎えると、廣瀬の中犠飛で先制する。先制点を浴び、制球が定まらない松岡に対し、本間颯太朗(総3・慶應)や栗林泰三(環4・桐蔭学園)が四球を選ぶ。押し出しによる追加点を得ると、続く宮崎に2点左適時二塁打、齋藤來に右適時打が飛び出し、東大を突き放す。この回一挙5得点のビッグイニングを作った慶大打線は、6回にも相手の失策が絡んで1点を追加し、外丸に大量援護をプレゼントした。

廣瀬の先制犠飛がチームを勢い付けた

リーグ1位の防御率を誇る外丸は、初回に安打を許したものの、2回以降安定した投球を披露。6回まで三者凡退のイニングが続き、東大打線を抑える。7回に三連打を浴び、無死満塁のピンチを迎えると、併殺打の間に1点を失う。しかし、後続の打者を右飛に抑え、最小失点で切り抜ける。外丸は8回1失点と好投し、慶大の勝利を大きく引き寄せる活躍を見せた。

勝利を確固たるものにしたい慶大は、9回に先頭打者の吉川海斗(法4・慶應)が直球を弾き返し、右中間に三塁打を放つと、3回にも見せていた慶大の猛攻が再開する。廣瀬が今日2本目の適時打を放ち、栗林も鮮やかに左中間を抜く2点適時二塁打。そして宮崎も今日2本目の適時打を決めた上で、相手の失策を誘い、更なる追加点を奪う。その後も斎藤快太(商3・前橋)の犠飛によって、今季最多得点に並ぶ11得点を入れた慶大は、打者一巡の攻撃で、先発全員安打を達成した。

宮崎は打率.393と好調を維持

9回のマウンドに上がった森下は、3番から始まる好打順をわずか8球で抑え、大量リードを守り抜き、ゲームセット。慶大が11-1で東大を下した。

最後は森下が無失点で締めた

今日の試合は、今季打率、本塁打数でリーグ1位を誇る強力な慶大打線と外丸の好投が光る試合だった。その上で、3カード連続勝ち点を獲得するため、明日行われる東大2回戦に向けて、慶大の守備に期待したい。今日の試合で、慶大は無失策という安定した守備を披露したものの、東大は4個の失策を記録した。慶大の2度のビッグイニングや6回の得点は失策絡みの得点であり、投手の調子だけでなく、試合を大きく分けるポイントとなった。明日の試合も守備のリズムを整えて、打線の奮起や投手陣の好投につなげたい。

◆選手コメント

外丸東眞(環2・前橋育英)

テンポよく投げることができて良かったです。明日も勝ち点を取るために全員で戦い抜きたいと思います。応援よろしくお願いします。

中4日での登板も、好投を見せた

(記事:加藤由衣、写真:北村、佐藤、工藤、大泉、岩切)

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