【ホッケー(男子)】序盤のビハインド展開から食らいつくも、あと一歩及ばず7位決定戦へ/関東学生ホッケー秋季リーグ 順位決定予選vs駿河台大

男子ホッケー

秋季リーグ順位決定予選に臨んだ慶大。対戦相手は春季リーグ戦で黒星を喫した駿河台大となり、春のリベンジ、5位決定戦をかけた一戦となった。慶大は第1Qから2失点を喫し、いきなり2点を追いかける苦しい展開となる。しかし第2Q12分、PCからの流れで岡本遼一(経1・慶應)がゴールを奪い1点差に詰め寄る。このまま同点といきたいところだったが第3Qで駿河台大に連続得点を奪われ、1-4とリードを3点に広げられてしまう。ただ慶大も第3Q終了間際、PCから小川隼弥(経4・慶應)が得点を奪い、駿河台大に食らいつく。さらに第4Q4分には岡本が再びゴールを奪い、点差は1点に。その後、慶大はパワープレーなどで幾度となく相手ゴールへ迫るも反撃及ばず。3-4の惜敗で、7位決定戦へ駒を進めることとなった。

 

令和5年関東学生ホッケー秋季リーグ

  

10/22(日) 11:20試合開始 @早稲田東伏見グラウンド

 

 

第1Q

第2Q

第3Q

第4Q

合計

慶大

駿河台大

 

スタメン

 

GK 澁谷友輝(経4・慶應)

 

DF 竹之内慧(経4・慶應志木)、福島諒太(政3・慶應)、小川隼弥(経4・慶應)、坂上開道(経3・慶應)

 

MF 安部優志(経4・慶應)、南龍之介(法3・慶應志木)、新井渓太(経4・慶應志木)

 

FW 齋木壮之介(経4・慶應)、小林翼(経4・慶應志木)、前田海(経3・慶應)

 

秋季リーググループリーグ戦を4位で終え、5〜8位決定リーグへ進んだ慶大。5位決定戦をかけた大事な試合は、春季リーグで黒星を喫した駿河台大との一戦となった。ここまで山学大、東農大、法政大と戦い、いずれも善戦を展開しながらもあと一歩のところで勝利を掴みきれずにいる。この試合では、攻撃陣の爆発、守備陣の完封が見たいところだ。

5位決定戦をかけた一戦

慶大ボールで試合開始。まずは先制点といきたいところだったが、序盤からパスミスが目立ち駿河台大に自らチャンスを与えてしまう場面が目立つ。このチャンスを駿河台大は逃さず、左サイドを中心に慶大陣内に攻め込むなど、慶大にとって我慢の時間が続く。すると6分、駿河台大にこの試合1本目のPCを与えてしまう。慶大としては何とか防ぎたいところだったが相手のフリックシュートが一枚上手。先制点を奪われ、試合開始早々追いかける展開となる。しかしその後、慶大は切り替えを見せ、岩熊優空(経1・慶應)、岡部匠汰(経3・慶應志木)、前田海(経3・慶應)らが果敢に駿河台大ゴールを狙うものの、鉄壁守備陣を前に得点を奪いきれず。すると12分、PCからの流れで駿河台大に痛恨のPSを献上してしまう。相手のシュートにGK澁谷友輝(経4・慶應)がうまく反応したものの、シュートスピードが勝り止めきれず追加点を許す。このまま第1Qは0-2で終了し、慶大が2点ビハインドと苦しい展開となる。

岩熊がチャンスを作る

着実に1点ずつ返していきたい慶大だったが5分、相手にファールを誘われ1人が退場。ビハインド展開の中で数的不利で守りを強いられる。さらにその後も駿河台大にPCを献上するなど、何度も失点のピンチが訪れたが、GK澁谷、DF小川を中心として守り切り無失点。するとこの堅守が慶大に流れを引き寄せる。竹之内慧(経4・慶應志木)が右サイドから攻め上がり、サークル内で陣取る前田へラストパス。前田も上手くボールをトラップし、シュートにつなげるもここは相手GKの好セーブに阻まれる。さらに小林翼(経4・慶應志木)、齋木壮之介(経4・慶應)らが個人技で突破を図り、相手ゴールへ迫るもののゴールネットは揺らせず。その後も慶大の猛攻は止まらず11分、相手のファールを誘発し、数的有利の状況を作ることに成功する。すると12分、慶大はこの試合初のPCを獲得。小川が力強いフリックシュートを放つと、1度は相手GKに止められるものの、岡本がタッチシュートを決め切り1点を返す。前半終了時点で1-2とし、駿河台大に食らいつく。

小川のPCをきっかけに1点を返す

しかしエンドが変わった第3Qは駿河台大の猛攻に苦しむ。第3Q開始直後から駿河台大に度々サークル内への侵入を許し、簡単にシュートを放たれるものの、GK澁谷が連続して好セーブを見せ追加点を許さない。しかしながら6分、混戦からフィールドゴールで3失点目を喫すると、11分にはPCから4失点目を喫し、1-4と大きくリードを広げられてしまう。このままでは終われない慶大は意地を見せ、第3Q終了間際、PCから小川が地を這うようなフリックシュートで2点目を奪い、点差を2点に縮める。その後も前田がサークル内からフィールドゴールを狙うなど、慶大が終盤に流れをつかみ、2-4で第3Qを終える。

小川がPCから2点目

運命の第4Q、後がない慶大は第3Q終盤の勢いそのまま4分、ゴール前の混戦から岡本がタッチシュートを決め切り、ついに点差は1点に。残された時間は10分少々となり、同点、さらには逆転の可能性も十分に見えてきた。しかし、慶大はビハインドへの焦りからか、パスやドリブルの精度を欠き、なかなか相手サークル内に入れず。一方の駿河台大も点差が縮まったことへの焦りからか、ボールロストする場面が目立ち、両者共に淡白な攻撃が続く。着々と時間は進み残り3分となったところで慶大はキーパーを下げ、11人で攻撃を行うパワープレーを敢行。幾度となく相手サークル内に侵入しながらシュートを放つものの、駿河台大の守備陣がここぞの集中力でゴールネットを揺らさせず、そのまま無念のホイッスル。慶大は駿河台大にあと一歩及ばず3-4の敗戦となり、7位決定戦に駒を進めることとなった。

岡本(19番)が3試合連続の得点

またもや1点差ゲーム。秋季グループリーグ最終戦の法政大戦に続き、1点に泣く悔しい結果となった。しかし個人に焦点を当ててみると、岡本が秋季グループリーグ東農大戦、法政大戦に続き、3試合連続の得点。この試合では2ゴールを決め、3試合で4得点とチームに欠かせない存在となっている。この得点力があるだけに防げる失点は防ぎたいところ。この試合では、相手の個人技を止めきれずにサークル内への侵入を許す場面、自陣でのパスミスからサークル内への侵入を許す場面が目立ち、そこからPCやゴールを献上してしまった。次戦は日本体育大との7位決定戦となる。1部2部入れ替え戦を戦うことも確定してしまっただけに、まずは今目指せる最高の順位である1部7位をつかみ取り、入れ替え戦へ弾みをつけてほしい。

今季初勝利、5位決定戦進出とはならなかった

 

次戦 秋季リーグ7位決定戦 11/19(日) 9:30~ vs日本体育大 @駿河台大ホッケー場

 

▽以下、選手コメント

FW岡本遼一(経1・慶應)選手

この試合2ゴールの岡本

——どんな思いで試合に臨みましたか。

負けたら下位の中でも入れ替え戦にまわってしまうことになり、春でも負けていたので絶対に勝ちたかったのですが、負けてしまい悔しいです。

 

——自身のプレーを振り返っていかがですか

最初に2点決められて、何がなんでも追いついてやるという気持ちで喰らいついてゴールを決められたと思います。

 

——この試合で良かった点はどこですか。

粘り強く守れたのかなと思うのですが、個人的な技術が相手に及ばないなと思いました。

 

——逆に改善点はありますか。

敗因となった基礎的な技術を磨いて、せめて7位に入れるように頑張りたいです。

 

――秋季リーグ最終戦の意気込みをお願いします。

僕が3試合連続で点を取っているので、次の試合も点を取って勝ちたいと思います。

 

(取材:金子拓登、松田英人)

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