【ホッケー(女子)】2度のリード守りきれず引き分け グループリーグ戦を3位フィニッシュ/関東学生ホッケー秋季リーグAプール第3戦vs学習院大

グループリーグ最終戦となった学習院大との一戦、まずは慶大が試合を動かす。第1Q14分、この試合2度目のPCを獲得すると峰岸未来(経4・慶應女子)がフリックシュートに素早く反応し、先制ゴールを流し込む。さらに第2Q11分、再び峯岸がフィールドゴールを決め、前半終了時点でリードを2点に広げる。しかし第3Qで学習院大の猛攻に遭い、2点を奪われ同点とされる。それでも慶大は最終第4QにPCからの流れで斎藤由希子(経4・慶應女子)が勝ち越しゴールを決め切り再びリードを奪う。このまま逃げ切りたいところだったが、試合終了間際、学習院大にPCから同点ゴールを許し結果的に3-3で試合終了。慶大は秋季リーググループリーグ戦を3位で終えた。

 

令和5年関東学生ホッケー秋季リーグ

 

10/21(土) 17:20試合開始 @大井ホッケー場サブ

 

 

第1Q

第2Q

第3Q

第4Q

合計

慶大

学習院大

 

スタメン

 

GK 久保田夕雅(経4・慶應湘南藤沢)

 

DF 斎藤由希子(経4・慶應女子)、山岡怜奈(法3・Dwight School London)、坂田絢音(経4・慶應女子)、笹山美由希(法3・桐光学園)

 

MF 岩越美佳(法2・慶應女子)、楫野彩貴(法4・国際基督教大高)、新井里英(法2・成城学園)

 

FW 峰岸未来(経4・慶應女子)、曽我部千紗(法3・Fleetwood Park Secondary school)、山口真実(経3・慶應女子)

 

ここまで秋季リーググループリーグ戦2試合を戦い、0勝2敗となっている慶大。試合前時点で、すでに山梨学院大、早大の2チームが上位進出を決めており、慶大は学習院大とグループ3位を争うこととなった。1つでも上の順位でグループリーグ戦を終え、順位決定予選に弾みをつけるためにも、負けられない大事な一戦となった。

今季初勝利をかけた一戦

慶大ボールで試合開始。第1Q序盤は互いにボールが手元に収まらずチャンスらしいチャンスが生まれることなく進む。しかし10分以降は慶大が徐々に流れを掴み始め、楫野彩貴(法4・国際基督教大高)が個人技で相手陣内に侵入するなど得点を感じさせる攻撃を見せる。すると勢いそのまま14分、慶大が連続でPCを獲得。2度目のPCで坂田絢音(経4・慶應女子)が鋭いフリックシュートを放つと、ゴール前にポジションを取っていた峯岸の元にボールが飛び、峯岸がダイレクトでシュートを放つ。これが相手ゴールネットを揺らし、慶大は先制に成功。そしてこのゴールが慶大にとって秋季リーグ戦初得点となった。第1Q終了間際にゴールを奪い、慶大が1点リードで第1Qを終える。

坂田のPCから先制

第1Qの勢いそのまま追加点を奪いたい慶大だったが、流れに乗り切れず学習院大の守備陣を前に攻めあぐねる展開が続く。しかしこの悪い流れを先制ゴールの峯岸が断ち切る。慶大は11分、自陣からパスをつなぎ、相手にボールを奪われることなくサークル内まで運ぶと、サークル内でフリーの峯岸までボールが渡る。峯岸はボールを手元に収めるとテンポの良いシュートで相手ゴールネットを揺らし、慶大に待望の追加点が生まれる。さらにその後もPCから笹山美由希(法3・桐光学園)がフリックシュート、混戦に持ち込み齋藤がシュートを放つなど幾度となく相手ゴールへ迫るが、ここは相手GKの好セーブを前に得点を奪いきれず。そして慶大は終了間際にカウンターから右サイドを攻め込まれ、ピンチを招くものの守備陣が高い集中力で攻撃を封じ込める。慶大は2-0と2点リードで試合を折り返し、勝負は後半戦へ。

慶大が流れをつかむ

エンドは変わり学習院大ボールで後半開始。前半の勢いそのまま学習院大を攻め立てたい慶大だったが、第3Q開始早々、自陣サークル内にボールを運ばれると混戦からフィールドゴールを許し、1点差に詰め寄られる。しかし慶大はこのゴールに動揺することなく追加点を狙う姿勢を見せ3分、笹山の右サイドからの攻撃を起点にこの試合4度目のPCを獲得。ここで楫野が力強いフリックシュートを放つものの、惜しくもゴールにはつながらず。さらに12分には斎藤の的確なパスから山口真実(経3・慶應女子)、岩越美佳(法2・慶應女子)が相手ゴールへ迫るも、学習院大守備陣が立ちはだかり得点を奪いきれない。すると第3Q終了間際、学習院大に右サイドを攻め込まれ連続でPCを与えてしまう。慶大にとって得点を与えたくない時間帯であったが、相手の猛攻を止めきれず痛恨の同点ゴールを許してしまう。このまま第3Qは終了し、2-2の同点で試合は最終第4Qへ。

同点のまま第4Qへ

なんとか勝ち越しゴールを奪いたい慶大は第4Q序盤から学習院大を攻め立てる。すると4分、この試合5度目のPCを獲得すると混戦の中、斎藤がタッチシュートを決め切り、慶大は勝ち越しに成功。慶大はその後も主導権を握り続け、待望の今季初勝利かと思われたが14分、学習院大にPCからまさかの同点ゴールを許し、試合は再び振り出しに。その後は残り時間も少なく両者チャンスを作れずに試合終了。3-3の引き分けに終わった。

齋藤が一時勝ち越しゴール

秋季リーググループリーグ最終戦。慶大は2度リードをしながらも度々同点を許し、勝ち点3、今季初勝利を取りきれなかった。第3Q、第4Qと各々のQ終了間際に得点を許し、相手の粘りに負けてしまった。しかしながら、この試合では今季初得点を含む3得点。PCからの得点、一連の流れからの得点と得点パターンも豊富で、早大戦から大きな成長を遂げたと言えるだろう。この試合をもって、慶大はプールA3位が確定。次戦からは1部リーグ5〜8位を決める試合に進んでいく。その順位決定予選の相手は上智大。春季リーグでは0-1の黒星を喫しているだけにリベンジを果たしたいところだ。上智大戦では、この試合で見られたポジション内の連携、得点力、パスのつながりが再び見られることに期待したい。

上智大との順位決定予選に進む

 

次戦 秋季リーグ5~8位順位決定戦 10/29(日) 11:20~ vs上智大 @駿河台大ホッケー場

 

▽以下、選手コメント

FW峰岸未来(経4・慶應女子)選手

2得点の峰岸

——今季初勝利をかけての一戦でしたが、どんな思いで臨みましたか?

プレッシャーもありましたが、絶対に勝つという気持ちで臨みました。そのために私がやることは1点でも多く得点をとることだと思っていました。直前に怪我で出られなくなった選手もいたので、その人たちの想いも胸に戦いました。

 

——試合展開としては2度のリードを守りきれず、悔しい引き分けになったと思いますが、試合全体を振り返って良かった点はありますか?

立ち上がりがあまりよくなかった中で、1Qで点を決められたこと、縦でつないだりポジション内で連携が取れていたりした部分だと思います。

 

——改善すべき点は?

残り少ない時間にPCをとられ点を取られてしまったり、相手のプレスにはまってからの脱却ができていなかったりしたことだと思います。チームとして攻め方、時間の使い方は改善していきたいです。

 

——今季チーム初得点を含む2ゴールでしたが、自身のプレーを振り返っていかがですか?

2点とも、仲間とうまく連携ができていたのが良かったと思います。特に2点目はテンポ良くシュートを狙えたのが良かったと思います。サークルに入ったら絶対にシュートすると決めていたので実現できて嬉しかったです。

 

——次戦へ向けての意気込みをお願いします!

春負けてしまっている相手なので、次こそ絶対に勝ちきりたいです。あまり時間がないですが、今回の試合での反省を活かして、勝利できるようにしたいです。得点してチームに貢献できるように精一杯頑張ります。

 

(取材:金子拓登)

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