1部リーグを7位で終えた慶大は1部2部入れ替え戦に臨んだ。慶大は第1Qから主導権を握ると、小林翼(経4・慶應志木)のフィールドゴールで幸先よく先制に成功する。するとここからは小林がゴールラッシュを見せ、独壇場となる。第2Qにスウィープシュートで2点目を奪うと、第3QにはPCからタッチシュートで3点目。最終戦でハットトリックの大活躍となった。そして第4Qには北村玲(経3・慶應)がダメ押しの4点目を決め勝負あり。結果的には4-0の完勝で、慶大は無事1部残留を決めた。
令和5年関東学生ホッケー秋季リーグ
12/3(日) 14:40試合開始 @駿河台大ホッケー場
| 第1Q | 第2Q | 第3Q | 第4Q | 合計 |
慶大 | 1 | 1 | 1 | 1 | 4 |
武蔵大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
スタメン
GK 澁谷友輝(経4・慶應)
DF 竹之内慧(経4・慶應志木)、福島諒太(政3・慶應)、小川隼弥(経4・慶應)、坂上開道(経3・慶應)
MF 安部優志(経4・慶應)、南龍之介(法3・慶應志木)、新井渓太(経4・慶應志木)
FW 齋木壮之介(経4・慶應)、小林翼(経4・慶應志木)、前田海(経3・慶應)
1部リーグ7位に終わり、1部2部入れ替え戦に臨むこととなった慶大。Team2023の公式戦最終戦を勝利で終え、1部残留という有終の美で幕を閉じると共に、後輩たちに良い土産を残したいところ。来季を戦う後輩のためにも負けは許されない一戦となった。
武蔵大ボールで試合開始。第1Q開始早々から常に慶大がボールを保持し、試合を優位に進める。慶大は福島諒太(政3・慶應)、小川隼弥(経4・慶應)らの最終ラインで攻撃の出どころを探りながらボールを回す。すると9分、最終ラインからのロングパスがうまくつながり一気に相手ゴール前まで迫る。そのままサークル内でのこぼれ球に小林がうまく反応すると、冷静にシュートを流し込み幸先よく先制に成功する。その後は膠着状態となり得点は動かなかったものの、慶大が試合の主導権をつかみ第1Qを1-0で終える。
第2Qも勢い止まらず慶大は猛攻を仕掛け4分、坂上開道(経3・慶應)が左サイドでのインターセプトからボールを奪うとサークル内の小林へパスが渡る。角度のないところからの難しいシュートとなったが小林の強烈なスウィープシュートが相手ゴールネットを揺らし、慶大にとって大きな2点目が入る。その後は新井渓太(経4・慶應志木)、岡部匠汰(経3・慶應志木)らが連続してシュートを放つなど幾度となく相手ゴールへ迫り続けるも、惜しくも追加点とはならず2-0の2点リードで試合を折り返す。
エンドが変わった後半も攻勢は変わらず、慶大が常にボールを保持し続ける。すると5分、慶大はこの試合初のPCを獲得。小川がシューターとなりフリックシュートを放つと、このボールに反応した小林がタッチシュートを決め切り、慶大に3点目が入る。小林はこのゴールでこの試合3得点目となり、最終戦でハットトリックを達成した。その後は坂上が攻守にわたって躍動。インターセプトからサークル内へ鋭いパスを送ったり、自らシュートを放ったりなどで相手ゴールを脅かす。守備の面では福島と共に、サークル内への侵入を許す前に相手の攻撃の目を摘み、得点を与えない堅守を見せた。慶大は3-0と大きくリードを保ったまま試合は最終第4Qへ。
慶大は第4Qも姿勢は変わらず攻撃を仕掛け続ける。4分、この試合2本目のPCを獲得すると、ここは小川がシューターとならず変則的な動きで相手のマークを交わしゴールへ迫るもシュートでプレーを終えることができない。さらに8分、北村が右サイドからの鋭いパスに反応し、倒れ込みながらもシュートを打ち切る。するとこのシュートが相手GKの横をかすめゴールネットに突き刺さる。北村の今季初ゴールで、慶大はリードを4点に広げ勝利を確実なものにする。最終盤は攻め込まれる展開となったが、DF陣が高い集中力で守り切り無失点で試合終了。結果的に4-0の完勝で慶大は無事1部残留を決めた。
齋木キャプテン率いる男子ホッケー部2023年度の全試合が終了。最終戦は小林のハットトリックの活躍もあり、4-0の完勝で1部残留を決める最高の試合となった。今年度は春季リーグ6位、秋季リーグ7位と思い描くような結果を残せなかったものの、強豪相手に善戦する試合が何度もあり男子ホッケー部の覇権奪還を感じさせる1年となった。来年は福島、坂上、南龍之介(法3・慶應志木)といった経験豊富なDF・MF陣をはじめ、前田海(経3・慶應)、岡本遼一(経1・慶應)、北村といった強力攻撃陣が1部リーグの強豪相手に牙を剥いてくれることだろう。来年度も男子ホッケー部から目が離せない1年となりそうだ。
*本試合をもちまして慶大男子ホッケー部の公式戦は終了になります!1年間取材にご協力していただき誠にありがとうございました!
▽以下、選手コメント
FW 齋木壮之介(経4・慶應)選手
——1部2部入れ替え戦となりましたが、どんな意気込みで試合に臨みましたか?
今日が最後だったので、1年間やってきたこと、練習してきたことをしっかり出そうということと、来年に良い形でつなげられるようなゲームになればいいなと思って臨みました。
——ホッケー部で過ごした4年間はいかがでしたか?
一生大事にできる仲間ができたなと思います。
——後輩へメッセージをお願いします!
今年1年間は自分たちが望む結果を得られなかったので、その結果を求めるために日々妥協せずに取り組んでほしいなと思います。
DF 小川隼弥(経4・慶應)選手
——無失点でした!DFとして試合を振り返っていかがですか?
無失点で終えれたという結果については良かったなとは思っているんですけど、細かいところでもっと詰められる部分があったのでそこは来年以降に託して、今日はゼロで終われたという結果が残ったことが大きいかなと思います。
——ホッケー部で過ごした4年間はいかがでしたか?
高校でも3年間やっていたんですけど、大学での4年間の方がよりチームで一つのことに取り組むという楽しさ、難しさを感じられました。それが今後大きな糧になると思うし、振り返ってもホッケーをやって良かったなという4年間でした。
——後輩へメッセージをお願いします!
人の目を気にせずに自分の意思とか考えを持って、周りのことを気にしすぎずに結果を残せるようになってほしいなと思います。
FW 小林翼(経4・慶應志木)選手
——ハットトリックの活躍となりましたが、試合を振り返っていかがですか?
今までやってきたことを100%出せるようにということに加えて、積極的にシュートを打っていこうということはFW陣で話していたので、それを実行したら点が入りました。
——ホッケー部で過ごした4年間はいかがでしたか?
ホッケー面だと大学1年生の頃はDF、2、3年生の頃はMF、4年生からFWをやって色々な経験ができたんですけど、最後の1年間が一番チームのために動けていたと思います。この4年間の後輩、同期たちと引退した後も関係が続けばいいなと思います。
——後輩へメッセージをお願いします!
たくさんチャレンジをして、その中で失敗してもチャレンジから学んでいってどんどんプレーの引き出しを作ってほしいなと思います。
【4年生のみなさん、4年間本当にお疲れ様でした!!】
(取材:金子拓登)