3カード目は、立大と4回戦までもつれる接戦を戦い、最終的には勝ち点を獲得した慶大。勝ち点3で早大と並び、首位をキープした。空き週を挟み、第6週では昨春の六大学王者・明大との試合に臨む。
今季対戦前まで、対立大19連勝中という圧倒的な相性の良さを見せていた慶大だったが、今季の立大は一味違った。初戦はエース・外丸東眞(環3・前橋育英)の完封で先勝したものの、2回戦は8回までリードを奪われ、9回に渡辺憩(商1・慶應)らが適時打を放ち、なんとかドローに。さらに3回戦では、投手陣が7点を失い連勝がストップ。しかし4回戦を外丸が再び完投し、勝ち点の獲得には成功。しかし4試合すべてが2点差以内と実力は拮抗しており、紙一重での勝利だった。
第6週で対戦する明大はチーム打率.318、1試合平均7.1得点と、リーグトップの強力打線を誇る。中でも、小島大河(経3・東海大相模)と直井宏路(商4・桐光学園)は打率4割を超え、今季2人で18打点をあげる大活躍。高い打撃力を持つ明大だが、犠打もリーグトップの「26」をマーク。1点を確実に取るといった堅実さも窺え、打線に穴はない。
また投手陣も層が厚く、先発が6回以上を投げたのは今季8試合でわずか1試合のみ。様々な投手を継投し、相手打線を封じ込めている。
そんな明大との試合は、点の取り合いになると予想される。強力明大打線にある程度の失点は仕方ないものの、それ以上に得点しなければ勝機はない。そこで慶大の注目は、4番・清原正吾(商4・慶應)だ。今季チームトップの6打点をあげており、現在4試合連続で安打を放っている。調子を取り戻してきた主砲の勝負強い打撃に期待したい。
慶大と首位タイで並んでいる早大は明大と3試合を戦い、勝ち点を獲得している。優勝を狙う上では、確実に勝ち点を取っておきたいところ。強力相手打線との打ち合いを制し、最終週の早慶戦に勢いをつけたい。
(記事:大泉洋渡)