「早慶戦優勝」という目標を掲げて例年の倍の合宿をこなし、チーム全員が意見し合えるような練習環境の整備にも取り組んできた今年のチーム。早慶戦という大舞台でその努力が実を結んだといえるだろう。第1セットは例年以上の粘り強さと、今年ならではの攻めのバレーを相手に見せつけ優位に試合を進めた。しかし逆転を許した場面で攻撃を畳みかけられるとこの点差を最後まで埋めることができなかた。第2セットは序盤からリードされ、さらに相手が主導権を持つ試合展開の中で自分たちのしたいような攻撃ができず17―25でセットを落とした。つづく第3セットは多彩な攻撃を繰り広げて相手を追い、さらに最後まで攻守双方のプレーで観客を沸かせたが17―25でコートを後にした。
2024年6月8日
得点 | ||
慶大 | セット | 早大 |
22 | 1 | 25 |
17 | 2 | 25 |
17 | 3 | 25 |
出場選手 | ||
ポジション | 背番号 | 名前(学部学年・出身校) |
OH | 8 | 西村美葵(商3・慶應女子) |
S | 6 | 倉員未羽(商3・慶應女子) |
MB | 5 | 野崎莉黄(法4・田園調布雙葉) |
OH | 7 | 中村日南(看3・慶應湘南) |
OP | 3 | 宮里夏輝(政4・桐光学園) |
MB | 4 | 富村美祐(商4・国際) |
L | 2 | 石田莉子(商4・慶應湘南) |
途中出場 |
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MB | 9 | 北村日向子(法2・法政第二) |
OP | 11 | 伊藤里美(理1・戸山) |
――今日の試合を振り返っていかがですか
正直ここまで競れるとは思ってなかったんですけど、その、やっぱり爪の甘さというところが早稲田との違いかなと思うので、競ったからこそすごい悔しい試合になったなという感想ですね。
――トスだけでなくディグなどでも大活躍だったと思いますが、ご自身の評価は
いや正直今日のトスに関してはもうほんとに30点と言っていいほどのレベルの低さだったので、もうここからまた夏の練習とか繰り返して来年とか、秋季リーグや来年の早慶戦でまたいいところを見せられるように頑張りたいなと思っています。
サーブに関しては2部相手でも通用するというのが分かったのでそこは引き続き力を入れていくのと、あとトスの正確性というのをもうちょっと上げていければなと思ってます。
――今日の試合を振り返っていかがですか
去年初めて出させていただいて、それに比べたら自分の中で「楽しいな」という思いがやっぱり強くて。ただ、相手の強いスパイクに対して触ることはできてもやっぱり上げるっていうのがなかなか難しくて、それに関しては今年はすごく悔しいなという思いが強い早慶戦だったかなと思います。
まずはほんとにその決断をして正解だったよと自分に言いたいなって思っています。その、 一昨年の自分からはそもそもコートに入れるとも考えられなかったので。(早稲田アリーナの)1階にユニホームを着ているんだっていうところまでは多分あると思うんですけど、(ユニホームを)着てプレーして活躍するっていうところまでは想像していなかったので、 もう純粋に嬉しいなって。
――今年は早慶戦優勝に向けて練習量も例年よりも多かったと伺いましたが、やはり学業との両立は大変でしたか
大変だった部分もあるんですけど、大学の学部の友達もそうですし部活の同期とかにも支えられて、なんとかこの早慶戦を今年も迎えられたなって。
――少し期間はありますが、秋季リーグ戦に向けて一言お願いします
秋季リーグは春リーグで叶えられなかった3部昇格というところをまず叶えたい。そのためにもう少し一つギアを上げたレベルの高い練習もそうですし、最後までボールを追って諦めないという気持ちをもう一回全員で思い直したい。ここからまた仕切り直しだと思うので、勝ちを意識して全員で戦っていくということをまた秋季リーグで意識していきたいなと思います。