9月14日に開幕した、東京六大学秋季リーグ戦。立教大学と対戦した慶大は勝ち点を落とす悔しい展開となったが、応援席では様々なドラマが繰り広げられた。應援指導部員は、この3連戦をどう過ごしたのか。ケイスポでは3日間にわたって応援席に入り、取材を行った。
9月14日(土) 慶應義塾大学 ●4-5○ 立教大学
~試合概要~
先発のエース・外丸東眞(環3・前橋育英)が5回途中4失点で降板。同点のまま延長戦に入ったが、立大の代打・落合智哉(2年)にサヨナラヒットを打たれ敗戦した。
約3カ月ぶりの神宮での応援となったが、この日は快晴。気温もぐんぐん上昇し、暑さとの戦いも幕を開けた。そんな中、試合は2回まで両者無得点。部員は「応援席こんなもんか」という声かけで観客を盛り上げ、3回に先制すると今季初の「若き血」が場内に響きわたった。
5回には今季のチア曲である「Shake」が初披露。スタンドで応援する野球部員をはじめ、観客が歌声や手拍子で盛り上がっていた。9回には部員が壇上で「俺は4L持ってきたはずの水を飲み切ってしまった。本当のことを言うと、もう結構疲れている!だから、この回で試合を決めてしまいたい!」と意気込んだが、試合は延長にもつれ最後は手痛い敗戦となった。
~部員インタビュー~
[応援企画責任者Iさん]
―開幕戦。率直な試合後の感想
「負けた」というのが一番に来る感想で、最後までいい感じの場面もあったんですが、勝ちきれなかったところが、野球部としても応援席全体としてもの弱さが出たのだと思います。
―3時間を超える大接戦に。集中力を保つのも大変だったと思うが
そこに関しては結構合宿とかでも色々な練習を重ねてきたので、集中力に関しては保てていた部員が割と多かったと思うのですが、集中力というよりも体力の方を最後上げることが出来なかったと思います。
―この秋の應援指導部としての意気込み
まずはしっかりと明日・明後日勝って、もう一度上位争いに復活していきたいと思います。他の体育会に関してもちょこちょこ試合があるんですけど、そこでもしっかり行く部員は部活をしっかり応援して、またリーグ戦に戻ってきたらまたリーグ戦を全力で応援して、出来るだけ一勝でも多く勝ちを拾っていけるように頑張っていきたいです。
[野球担当Nさん]
-久々の神宮球場での応援。率直な感想
今まで慶大が得意としていた立教大学を相手に、開幕戦でつまづいてしまいました。出来る限りの準備はしてきたつもりでしたがこういう結果になってしまったということで、立教大学のこの試合にかける思いや神宮での勝利の難しさを改めて肌で感じました。自分は今季で六大学野球の応援は6季目なんですが、それでも今日の試合で抱いた感情はすごく新鮮でしたね。
-夏合宿などを通じてより応援がパワーアップした様に見えた。夏前と比べて今試合の応援は手応えがあったか
改めて感じたことは、試合勘が鈍っているということです。頭の中ではしっかりと準備して状況を整理していても、いざ3ヶ月ぶりに神宮に戻ってみるとどうしてもその一つの動作、一つのかけ声が出来ないということが多くありました。
-今後も試合が続く。今後の試合の意気込み
明日の試合からはみんな目を覚まして、今日負けた分も応援で取り返してくれると思います。
[野球担当Eさん]
―リーグ戦初戦を終えての感想
合宿と夏の練習を通して初戦に想いを懸けてきたので、負けてしまったことは純粋に 悔しいです。ただ合宿と夏の練習を通して応援する力というのはだんだんと出せてきているのではないかと思いました。
―初戦から延長戦
いやー、初戦からタフだなって思いました。やっぱり立教の野球部も慶應の野球部も應援指導部も合宿で培ってきたものをぶつけてきているので、そのぶつかり合いが延長戦までいって、本当にタフな試合だと思いました。
―明日以降も続く秋のリーグ戦に向けて一言
本当に日本一を目指しているから、この負けは言ってしまえば気にしちゃいけない。ただあと1敗したら負けなので、必ず2勝して終わりたいと思います。
2回戦、3回戦の模様はこちらからご覧ください!
【應援指導部】「大勢の観客と野球部と応援できて、本当に幸せである」六大学野球 開幕カードは立教戦/秋季応援席特集 対立教大学2、3回戦 | KEIO SPORTS PRESS (keispo.org)
(取材:小林由奈、竹腰環、工藤佑太)