リーグ後期で未だ勝利を挙げられていない慶大は東京女子体育大と対戦。試合開始直後、先制点を奪われるも、パスを受けた佐藤凛（総２・常盤木学園）が落ち着いてシュートを放ち、すぐさま同点に追いつく。その後も主導権を譲らないまま、積極的な攻撃と堅固な守備が噛み合い、リードを大きく広げる。３８分には、野村亜美（総２・十文字）が３人にマークされながらもシュートを放ちゴール。直後に、野口初奈（環２・十文字）の完璧なCKを野村が上手く押し込み、３ー１に。後半も勢いを止めず、６０分、岩瀬絢弥（商４・浦和第一女子）がペナルティエリア外側からゴールを決めると、６３分、野村が大橋桜子（商４・INAC東京レオンチーナ）からのセンタリングを受け、再びシュートを決めた。５ー１で試合を終え、勝ち点３を獲得した。
２０２４／９／２１（土）１６：００キックオフ ＠慶應義塾下田グラウンド
【スコア】
慶應義塾大学５―１東京女子体育大学
【得点者】
５分 髙田夏音（東京女子体育大学）
１１分 佐藤凛（慶應義塾大学）
３８分 野村亜未（慶應義塾大学）
４２分 野村亜未（慶應義塾大学）
６０分 岩瀬絢弥（慶應義塾大学）
６３分 野村亜未（慶應義塾大学）
◇慶大出場選手
GK
中村美桜（理３・慶應湘南藤沢）
DF
小熊藤子（環３・スフィーダ世田谷ユース）
坂口芹（総３・仙台大付属明成）→HT 田中紗莉（総１・日体大SMG横浜U18）
竹内あゆみ（看２・日ノ本学園）→８９分 堀田朱花（商１・山手学院）
岡田恭佳（環２・十文字）
米口和花（総１・十文字）
MF
岩瀬絢弥（商４・浦和第一女子）→７８分 安達梨咲子（商２・ Fram Soccer Club）
佐藤凛（総２・常盤木学園）→６０分 岩田理子（総１・十文字）
野口初奈（環２・十文字）
FW
大橋桜子（商４・INAC東京レオンチーナ）→７８分 福島日和（理１・慶應湘南藤沢）
野村亜美（総２・十文字）
早慶戦以降、未だ良い流れを掴みきれていない慶大。本節では、リーグ戦前期に白星を挙げた相手、東京女子体育大と対戦した。「一部昇格」を掲げる慶大にとってなんとしても勝点３が欲しい試合となった。序盤からボールを左右に動かしながら、相手ゴール前まで攻め込む慶大。しかし、前半５分、DF陣が攻撃を仕掛けようと前進していたところ、相手FWにボールを奪われ、ゴール手前２５mあたりから山なりにシュートを放たれ、先制点を奪われた。すぐさま同点に追いつきたい慶大は積極的に攻撃を仕掛ける。DF小熊藤子（環３・スフィーダ世田谷ユース）が右サイドにパスを出し、FW大橋桜子（商４・INAC東京レオンチーナ）が受け取ると、そのまま相手選手２人を交わしながらセンタリング。そのパスにゴール前の坂口芹（総３・仙台大付属明成）が反応し、佐藤凛（総２・常盤木学園）にパスをつなぐと、佐藤は落ち着いて相手GKの逆を突き、シュート。同点弾を挙げた。
同点弾を決めた佐藤
その後は完全に慶大が主導権を握る試合展開に。FW陣が何度もゴール前まで迫り、シュートを放つも、なかなかゴールにはつながらず。しかし、小熊を筆頭に慶大DF陣が相手をゴール前まで寄せ付けない守備を披露し、攻撃体勢を崩させない。前半３８分、ピッチ中央でパスを受けた竹内あゆみ（看２・日ノ本学園）が野村亜美（総２・十文字）にパスを出すと、野村は相手選手３人にマークされながらも上手く体勢を整え、シュート。遂にゴールネットを揺らし、１点リード。そして、前半４２分、野口初奈（環２・十文字）が右サイドからの完璧なフリーキックを放つと、ゴール前の野村がボールを押し込み、３ー１で前半を折り返す。
この日、３得点を決めた野村
３ー１とリードを保ったまま迎えた後半。前半に引き続き、積極的に攻撃を仕掛ける慶大。６０分、野村からパスを受けた主将・岩瀬絢弥（商４・浦和第一女子）がペナルティエリア外側からシュート。ボールはゴールネットを揺らし、追加点を挙げる。ゴールを決めた主将に選手が駆け寄り笑顔を見せ、喜びを分かち合った。今度は、野村が大橋からの完璧なセンタリングに反応しシュートを放ちゴールを決めた。スコアを５ー１にし、そのまま相手を寄せ付けず、リードを保ったまま試合を終えた。
落ち着いてゴールを決めた岩瀬
大橋が完璧なセンタリングでチャンスメイク
リーグ戦後期の初白星を飾った慶大。絶対的エース野村が３得点を挙げると、主将・岩瀬も落ち着いたプレーで貴重な１点を決めた。試合終盤、堀田朱花（商１・山手学院）が竹内に代わりに入り、関東大学リーグ初出場を果たすと、右サイドで果敢に相手ボールに迫る存在感を見せた。上級生、下級生共に活躍を見せた試合であった。このままの勢いで勝ち点を確実に手にしていきたい。
次節 ９/２９（日）第４節vs立教大 １０：００キックオフ ＠立教大学富士見総合グラウンド
（取材：上村真子）
