東京六大学秋季リーグ戦にて開幕カードを落とした慶大。應援指導部も接戦の末の敗北に辛酸を舐めた。悔しさを胸にのぞむ次なる相手は明大。春季では2連敗を喫した相手だ。強敵相手の重要な一戦に應援指導部員の底力が試される。ケイスポは、対明大1回戦の応援席に入り彼らを取材した。
9月28日(土) 慶應義塾大学 3―3 明治大学
~試合概要~
慶大は5回、横地広太(政2・慶應)の2点本塁打で追いつく。その後勝ち越しを許すも、9回裏2死の場面で清原正吾(商4・慶應)がリーグ戦初本塁打を放ち再び同点に。試合はそのまま3―3の引き分けとなった。
僅差でリードされる時間が続いたこの試合。應援指導部員が特に輝きを放ったのが慶大攻撃前に行われる声かけだ。先制点を獲られた直後の1回裏では「慶大は、直近に明大戦で勝った全ての試合で、この初回に4、5点とって来ている。絶対無得点じゃ終わらねえぞ!」とボルテージを高めた。
追加点を許した直後の5回裏には「顔暗くないですか、まさか諦めてなんかないですよね?ここから逆転勝ちしたら最高じゃないですか!」と一度は漂いかけた敗戦ムードを吹き飛ばした。
1点ビハインドでむかえた9回裏には「こういう1点差のゲームこそ応援の力が試されるんじゃないのか⁈俺らの応援で清原の逆転サヨナラホームランを呼び込むぞ!」と声がけ。逆転、、とはならなかったものの、2死から清原の同点弾が飛び出すとスタンド全体が歓声に包まれた。
應援指導部員たちの掛け声は幾度となく応援席を盛り上げた。その言葉選び、表情、仕草の一つ一つに気持ちがこもっており、彼らのこの試合にかける思いが強く感じられた。秋季リーグ戦はまだまだ序盤。彼らの応援はより爽快に、力強く、そして温かさを帯びて完成形へと仕上がっていく。
~部員インタビュー~
[野球担当Nさん]
-試合(明大1回戦)後の率直な感想を聞かせてください
生き残った、というのが率直な感想です。9回裏2アウトまで追い詰められた時には生きた心地がしませんでしたが、清原選手の初ホームランに救われました。
-應援指導部全体のパフォーマンスについて。立大戦からの成長点はどこにあると感じますか?
慶立戦よりも多くの部員が応援席全体に満遍なく赴き、応援席の方々に働きかけられていた点にあると感じます。
-今後も試合が続きます。明日以降の意気込みを聞かせてください。
個人としては、これまでに出たミスを1つずつ無くしていきたいです。應援指導部としては、演奏、踊りなど、どれをとっても相手校を質で上回り、まず応援席で勝てるような応援を作りあげたいです。
(記事:竹腰環 取材:岩切太志、塩田隆貴)
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