【ホッケー(男子)】土壇場で試合を振り出しに!個々のプレーが輝きSO戦を制す/関東学生ホッケー秋季リーグ第2戦vs早稲田大

男子ホッケー

前節に引き続きナイター開催となった今試合。序盤から両校一歩も引かず膠着状態となるも、第2Qに先制を許してしまう。それでも全員で守り切り迎えた後半。開始から慶大が主導権を握り、徐々に相手サークル内への進入に成功する。PCを決めきれない慶大だったが、第4Q12分、中川諒(経2・慶應)が同点弾を放ち試合は1ー1の振り出しに。SO戦ではトップバッター・二宮怜(政1・慶應)が冷静に決めると、GK高梨賢人(政2・慶應)は相手に一度もネットを揺らせず1ー0。慶大は勝ち点2を獲得し、Bブロック暫定3位となった。

令和6年関東学生ホッケー秋季リーグBブロック

10/6(日) 17:20試合開始 @大井ホッケー競技場・サブピッチ 

 

 

第1Q

第2Q

第3Q

第4Q

合計

慶大

0 

0 

0 

1 

早大

 1 

0 

0 

 

  

SO戦

合計

慶大

×

×

×

×

早大

×

  ×

  ×

× 

× 

  

♢スタメン♢

 

GK 豊岡敬人(政4・慶應志木)

 

DF 二宮怜(政1・慶應)、福島諒太(政4・慶應)、坂上開道(経4・慶應)、森村悠太郎(政2・慶應)

 

MF 岡部匠汰(経4・慶應志木)、南龍之介(政4・慶應志木)、 中川諒(経2・慶應)

 

FW 岡本遼一(経2・慶應)、前田海(経4・慶應)、北村玲(経4・慶應)

 

東農大と戦ったリーグ開幕戦ではは第4Qに1点を失い悔しい黒星を喫した慶大。秋季リーグ第2戦の相手は宿敵・ワセダとなった。ナイター開催に関わらずスタンドには多くの保護者や関係者、應援指導部らが駆けつけ試合を盛り上げた。

 

第1Q開始直後から中盤にかけて早大ペースで試合が進む。しかし、粘り強い守備で反撃を狙う慶大は、前田海(経4・慶應)が積極的なパスカットから攻撃を展開し、10分には臼井一真(経2・慶應)がシュートを放つがこれは惜しくもゴール左に逸れてしまう。13分にも二宮がボールを運び、坂上開道(経4・慶應)がパスを出すが得点には繋がらない。早大DF陣の守備に阻まれなかなか相手陣内奥までボールを運べないまま膠着状態が続く。終了間際には早大にシュートを放たれるピンチもあったが、両校無得点で終わる。

ドリブルで運ぶ臼井

第2Q開始早々、慶大にグリーンカードが出され1人少ない時間で戦うピンチを負うことに。なんとか相手のサークル内侵入を防ぐも5分、右側からシュートを決められ0-1。その後も相手にパスを回され苦しい時間が続くもDF陣を中心に堅い守備を見せ、最小失点で試合を折り返す。

失点直後に集まる慶大の選手たち

つづく第3Qでは、序盤から早大にイエローカードが出され、相手サークル内での交戦が続き慶大にチャンスが訪れる。早大のロングパスを森村悠太郎(政2・慶應)がカットし、7分には今試合初めて相手サークル内へ侵入するも、得点にならず。続く9分でPCを獲得するも相手の守備陣のセーブを破れず。その後も相手サークル内に迫る攻撃を仕掛ける。14分に相手のロングパスからシュートを決められそうになるも豊岡が防ぐ場面もあった。残り10秒になっても慶大の攻撃は続くと、二宮のパスを受けた岡本遼一(経2・慶應)がシュートを狙うも相手キーパーの手に当たったボールは惜しくもゴールネットのわずか右に流れ、第3Qが終了。両校とも負けられない戦いが続く中、慶大は第4Qでの巻き返しを狙う。

フェイントを仕掛ける岡本

そのまま慶大ペースで始まった第4Qは最後の最後にドラマが待っていた。慎重に攻める慶大は何度も相手サークル内に侵入するも、最終パスが繋がらずネットを揺らすことが出来ない。それでも果敢に攻め続けると6分、渡邉悠汰(政2・慶應)が相手ファウルを誘いPCに。その2分後にもPCを獲得するもどちらも相手守備陣に阻まれてしまう。残り3分、岡部匠汰(経4・慶應志木) が自陣で相手パスをカットし相手ファウルを誘う。この日4度目のPCは 中川が左下に押し込み同点弾に。ここまで幾度となく決めきれなかったチャンスを最後の最後にものにした。1-1のまま、勝負はSO戦に託された。

ゴール前での取り合いを制した

中川(17番)に駆け寄る選手たち

熱気に包まれ始まったSO戦。トップバッター二宮が冷静にネットを揺らすと部員らはほっとしたような表情を見せていた。すると二宮に負けないプレーを見せたGK高梨は相手に一度もネットを揺らせない好セーブを連発し、見事1ー0で慶大が勝利を収めた。この結果、60分間では引き分けのため両校に勝ち点1、SO戦の勝敗により慶大にさらに勝ち点1が加わり勝ち点2を獲得した。試合後にスタンドへ向かう選手たちの顔には笑みがこぼれていた。

冷静にゴールネットを揺らした二宮

スーパーセーブを連発したGK高梨

ホイッスルが鳴り一斉に高梨に駆け寄った

2戦を終えて慶大はBブロック2位の東農大と勝ち点2差となっている。ブロック順位が決定する次戦の相手は、ブロック暫定首位の山梨学院大学である。今節は何度もチャンスを決めきれない時間が続いたが、次戦に勝利するにはそうしたチャンスで決めきる力が必要となってくるだろう。次戦もチーム一丸となってフィールドを駆け巡り、勝ち点3を獲得して上位を目指してほしい。

試合後スタンドに向かう選手ら

次戦 :関東学生ホッケー秋季リーグ第3戦

10/14(月) 15:00~ vs山梨学院大学

 @山梨学院大学ホッケー競技場

 

(記事、撮影:渡邉くるみ、岡本璃央、岡里佳)

 

♢選手コメント♢

GK高梨賢人(政2・慶應)選手

スーパーセーブを連発したGK高梨

―今日の試合を振り返って

第2Qに点数を取られてしまい個人的に嫌な流れだと思っていましたが、その後に1点を決めてSOにつなげてくれたので、あとはやるしかないという気持ちでした。勝ててよかったです。

―1点先制されてから同点となるまで時間が長かったと思いますが、その際の心境を教えてください。

キーパーということで点数を取るのに関われないため仲間を信じるしかなかったのですが、不安な気持ちでした。

―SOでは、ナイスセーブでチームの勝利に大きく貢献されていました。SOに臨む際何を意識されていましたか?

1週間ほどSOの練習を重ねてきていたので、あとはやりきるだけだと思っていました。あまり緊張はしなかったです。

 

中川諒(経2・慶應)選手

中川の一撃が試合をひっくり返した

―今日の試合を振り返って

4年生の為にも、チームとして絶対に負けられない試合でした。個人として公式戦初得点となり、気持ちで押し込んだ部分が大きかったです。

 

―第1Qで早大に先点されてから第4Qで同点を決めるまでに、チームでどんな話し合いがありましたか?

PCをとって流れを変えていこういう話し合いがありました。

 

―いざ自分の目の前にボールが来たときはどんな気持ちでしたか?

枠にボールが多く入る展開がつづき、わくわくしました。

(本人はダジャレのつもりのそうです)

 

―SOが決まったとき、チームでどんな話し合いがありましたか?

流れはよかったので、あとはやるだけだという気持ちが(チームに)ありました。

 

―次回に向けての意気込みを教えてください!

(14日に行われる)山梨学院戦で絶対に勝つために、今回の流れをそのまま持っていけるように頑張りたいです。

 

渡邉悠汰(政2・慶應)選手

同点につながるプレーを見せた

―今日の試合を振り返って

秋リーグ戦の初勝利を挙げることができて嬉しいですが、目指すところは勝ち点3だったかなと思います。上位に行くためには次戦の山学大に勝たなくてはいけないので、次に向けて気合を入れて頑張っていきたいです。

 

―後半は慶大がボール保持しながらチャンスを決めきれない苦しい展開が続きました。その時の心境を教えてください。

ゴールが決まらないフラストレーションはありました。でもそこでイライラせずに落ち着いてゴール前での攻撃精度を高めることが次戦に向けて取り組むべき課題だなと感じました。準備してゴール前でのクオリティを高めたいと思いました。

 

―前半と後半でのチーム戦術になにか変化はありましたか?

まずは目の前の相手に勝とうと、気持ちの面で負けないという部分を主将中心に気持ちを入れ直しました。戦術が変わったというよりかはチーム全体で気持ちを切り替えられた部分が勝ちにつながったのかなと思います。

 

―次戦に向けての意気込みを教えてください!

勝ちしかないので。勝つしかないので。気合を入れて気持ちを全面に押し出せるようなゲームにしたいと思います。

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