第4節、5節と敗戦が続く慶大。今節では、リーグ戦前期に逆転負けを喫した因縁の相手、武蔵丘短期大との試合に臨む。前半戦は野口初奈(環2・十文字)の正確なCKなどでチャンスを創出するが、なかなか得点にはつなぐことができない。0ー0のまま後半戦へ。先制点を奪いたい慶大だったが、47分、相手のミドルシュートからボールを押し込まれ失点。しかし、その後も攻撃の勢いを止めず、得点の機会を伺う。62分、DF坂口芹(総3・仙台大付属明成)が上げたクロスにMF佐藤凜(総2・常盤木学園)が反応し、上手く合わせゴールを決める。そして、再び坂口が得点の機会を生む。後半72分、坂口が放ったシュートのこぼれ球を野村が押し込み、ゴール。2ー1で試合を終え、3試合ぶりの勝利を収めた。
2024/10/12(土)14:00キックオフ @慶應義塾下田グラウンド
【スコア】
慶應義塾大学2―1武蔵丘短期大学
【得点者】
47分 関谷紗菜(武蔵丘短期大学)
62分 佐藤凜(慶應義塾大学)
72分 野村亜未(慶應義塾大学)
◇慶大出場選手
GK
劔佳那(環4・千葉)
DF
小熊藤子(環3・スフィーダ世田谷ユース)
坂口芹(総3・仙台大付属明成)→86分 宮嶋ひかり(環1・ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)
岡田恭佳(環2・十文字)
米口和花(総1・十文字)
MF
岩瀬絢弥(商4・浦和第一女子)→86分 岩田理子(総1・十文字)
佐藤凛(総2・常盤木学園)→75分 安達梨咲子(商2・ Fram Soccer Club)
野口初奈(環2・十文字)
田中紗莉(総1・日体大SMG横浜U18)→51分 竹内あゆみ(看2・日ノ本学園)
FW
大橋桜子(商4・INAC東京レオンチーナ)→78分 福島日和(理1・慶應湘南藤沢)
野村亜美(総2・十文字)
前々節から負けが続き、絶対に連敗をストップしたい慶大は、昨年2試合とも敗戦を喫し、前期では逆転負けを味わった相手、武蔵丘短期大と対戦。慶大は開始早々にCKを獲得するなど幸先の良い立ち上がりをみせる。前半12分、大橋桜子(商4・INAC東京レオンチーナ)からのパスがゴール前の野村亜美(総2・十文字)に渡り、野村が体勢を整えシュートするが、惜しくもボールは右に外れ、ゴールにはならず。その後も、相手ゴール前まで攻める場面が多くあったが、なかなか得点にはつながらない。41分の場面で再びCKを獲得する。野口初奈(環2・十文字)が正確なキックを放ち、それに合わせてヘッドで押し込もうとするもゴールにはつながらず。両者無得点で前半を終える。
慶大は後半もパスを素早く回し、主導権を握ったまま得点の機会を伺う。47分、相手のミドルシュートにGK劔佳那(環4・千葉)がうまく反応するも、最後にボールを押し込まれ惜しくも先制点を許す。その後はなんとか点を返すため、慶大DF陣は相手のパス回しにプレスをかけ、何度も自陣からビルドアップを試みる。攻撃の要であるFW野村や大橋にパスが回ると、積極的にシュートを放っていくが、中々ゴールネットを揺らすことはできない。しかし62分、パスを受けたDF坂口芹(総3・仙台大付属明成)が冷静にクロスを上げ、MF佐藤凜(総2・常盤木学園)が合わせゴールを決める。1ー1の同点に追いつく。
このまま勢いに乗りたい慶大は、ライン際のボールに食らいつき、体を張ったプレーで粘り強さを見せる。MF野口の見事なCKからのチャンスメイクをはじめとして、そのまま慶大ペースの攻撃が展開されるも、両校が点を奪うことができない時間が続く。72分、膠着状態を打破するきっかけをもたらしたのはDF坂口だ。坂口が放ったシュートのこぼれ球を野村が欠かさず押し込み、逆転に成功する。終盤まで積極的な攻撃を継続した慶大の執念が功を奏し、スコアは2ー1のまま試合終了のホイッスルが鳴る。慶大サイドの大歓声の中、2節ぶりの勝利を挙げた。
次節 10/19(土)第7節vs中央学院大 14:00キックオフ @中央学院大学つくし野グラウンド
(取材:上村真子、島森沙奈美)