2024年度の秋季リーグ戦は「5位」と苦しんでいる慶大。一方の早大は、圧倒的な強さで連戦連勝。あと1勝で優勝というところまで来ている。ここまでの戦いは力の差が見受けられる両チームだが、慶大にも意地がある。いよいよ今週末に迫ってきた早慶戦。リーグ戦の一部ではあるものの、対抗戦として意味合いも強いこの一戦に燃える選手たちに話を聞いた。今回は、現在チームトップの5打点を挙げながら、外野守備の要ともなっている横地広太(政2・慶應)選手!
──今季ここまで打率.200、本塁打1、打点5
今までと比べて成長は感じるんですけど、3割は打ちたいです。
──どこが成長した
三振をしなくなった。今、2三振かな。ちゃんと三振したのは法大の山城航太郎(キャリア4・福岡大大濠)からの空振り三振だけ。明大とかのレベルの高い投手から三振しなくなったのは成長かなと思います。
──明大1回戦初本塁打を放った時の気持ち
(ダイヤモンドを)周ってる時はフェアかファールか分からなかった。どっちみたいな感じで走ってました。入った後は、「まじか。」みたいな。
──2点ビハインドからの2ラン。どういう気持ちで打席に入った
先頭がレフト前で出て、そう簡単に打てる投手では無いから、とにかく。監督からはバンドはしないと言われていたから、自分の強いスイングすることだけかな。
──ホームランを狙っていた訳ではない
全然。そんなバッターではないです(笑)。
──チームトップタイ5打点。勝負強さの秘訣
得点圏で三振は何も起こらないから、バットに当てることは大事かなと思っている。バット当ててこの場面だったら、最低何が良いのかを考えてる。例えば1死三塁だったら、最悪少し擦っても犠飛で1点かなみたいな。内野後ろだったら、ゴロでも1点入るかなみたいな。自分を楽にするためにも考えてる。
──打席に向かう時に意識すること。打席内で意識すること
それは今の秋から実践していることがあって、幸せ者だなって思うこと。こんな舞台でこんなプロ注の方々と野球できているなんて、幸せだなって思いながら打席に入って、追い込まれても楽しいなって思って立ってます。
──今シーズンで悔しかった打席、プレーは
法大の2試合は1本もヒット打ってないから。山城から空振り三振した打席は手も足も出なかったから。でもプロ野球選手と対戦できて幸せだった。
──打撃で大事にしている数字
打率と打点。打率はやっぱり打者として1番大事と思ってます。野球は確率のスポーツだから。打点は、良いところで打っていると思ってもらいたいから。
──打撃における自分の強み。
バットに当てられること。三振をあまりしないことです。
──守備で印象に残っているプレーは
法大戦で内海壮太(法4・御殿場西)のセンターライナーを前で取ったやつかな。
──守備で意識してることは
一歩目。バットに当たる角度と入り方、ちょっと切ったりドライブしたなみたいな。打つ前から予測して一歩目を出すときもあります。
──理想の選手像は
穴のない選手。走攻守の揃った、弱点がない選手になりたいですね。
──野球における座右の銘、大事にしてる言葉。
「応援される選手になる」。中学高校くらいから。誰かに言われたわけではないけど、応援されるってことは普段の取り組み方も良いし、その人のプレーを見たいということだから何かしらの結果を残しているだろうし。
──フィールド外で意識していること
姿勢悪いから姿勢をなるべく正すようにしてます(笑)。なで肩猫背だから。
──尊敬してる人とその理由
父親かな。本質を理解していますね。何か問題があった時に、関係ないところで議論したりせずに、「ここでしょ」みたいな。打撃の調子が悪い時も、本質を捉えてくる。
──早慶戦で注目して欲しいところ
なで肩猫背と、幸せそうな姿かな(笑)。
──早慶戦への意気込み
優勝は無いけど、対抗戦という意義はあるから、早稲田大学に勝つというのと、対抗戦の中でも早慶戦は特別な意味を持つから、いつもより一層勝ちたいし注目度が高い。勝っていい姿を見せたいです!
(取材:大泉洋渡、記事:中村米我)