【バスケ(男子)】執念の勝利でリーグ最終戦を締めくくるも あと一歩届かず2部昇格逃す/関東大学バスケットボールリーグ戦

バスケ男子

第100回関東大学バスケットボールリーグ戦の最終戦、2巡目のラストゲームを迎えた慶大。相手は1巡目にも勝利した学習院大だ。2部昇格の目標を胸に、この最終戦も勝利で締めくくりたいところ。試合序盤から主将の林泰我(経4・慶應志木)を中心に粘り強く得点を重ね、見事勝利した。オータムリーグは22戦13勝9敗、2部4位という結果になり、惜しくも2部昇格のチャンスは掴めなかった。

 

慶大スターティングメンバー

#4 林泰我(経4・慶應志木)

#5 髙島孝太郎(総4・近大附属)

#10 廣政遼馬(経3・福岡大大濠)

#20 服部怜恩(商1・大垣北)

#21 永里叶多(文1・美濃加茂)

 

第1Q、ジャンプボールで慶大ボールとし、中と外のパス回しから林泰我(経4・慶應志木)がスリーポイントシュートを放つも決まらない。その後学習院大に得点を許し、先制点を譲る。しかし、林が0度の位置から切り込んで慶大の初得点を奪うと廣政遼馬(経3・福岡大大濠)の正確なゴール下のパスからも得点を重ねる。このまま順調に攻めたい慶大だったが、服部怜恩(商1・大垣北)など1年生の積極的なシュートは惜しくもリングにはじかれる。一方学習院大はスリーポイントシュートを沈めるなど多彩な攻撃で慶大を逆転し、突き放していく。少し焦りも見られたのか、慶大にはミスも見られ、10-17とリードを許して第1Qを終える。

廣政遼馬(経3・福岡大大濠)

 

 

インターバルでは主将の林が「自分たちのバスケをしよう」と話し、持ち前のディフェンスから流れを作っていくことを確認。第2Qに臨んだ。慶大は途中出場の椎橋遼生(政3・国学院久我山)が押し込み2点を返すと、得点にならなかったものの果敢に敵陣に切り込み攻撃に流れをつくる。林の言葉通りディフェンスも集中力も高め、相手に得点を許さない。一気に詰め寄りたい慶大は、永里叶多(文1・美濃加茂)や髙島孝太郎(総4・近大附属)のゴールなどで19-19と、第2Q終盤についに同点に追い付く。さらに廣政がチーム初のスリーポイントシュートを中央から決めるなどし、前半を22-21で折り返す。

永里叶多(文1・美濃加茂)

 

後半、学習院大を突き離したい慶大は、林が連続で決めて流れをつくると、髙島のゴール下や廣政のドライブなど持ち味を発揮し、リードを広げる。残り3分半ほどでは、相手の24秒タイムオーバー(※24秒以内にシュートを放たないといけない)のミスからしっかり得点を奪う。さらに服部がファウルをもらいながらシュートを決め、フリースローも冷静に沈め4-27とする。終了間際にも直前に交代で出場した市谷颯梧(理2・松本深志)がスリーポイントを決めるなど活躍し、50-34と試合を優位に進めた。

服部怜恩(商1・大垣北)

 

最終Q、序盤は攻守の切り替わりが速い展開の中、両校ともにファウルのフリースローも決めるなど点を奪い合う。ここでも林が華麗なフェイクからのシュート決めるなど、チームを盛り立てる。さらにフリーでパスを受けた柳本晴暖(理1・延岡学園)が落ち着いてスリーポイントシュートを決める。ここで、慶大は4年生の菊池康月(総4・洛星)を投入。その菊池が林へ繋ぎ得点。4年生同士の連携で試合を締めくくり、64-47で勝利を収めた。

 

リーグ戦を勝利で終え、慶大の最終順位は4位。2部入替戦への出場は叶わず、2部昇格という目標に届かなかったものの、選手たちが見せた粘り強いプレーと成長の跡は次のシーズンに向けて大きな糧となるはずだ。

 

▽以下、選手インタビュー

林泰我(経4・慶應志木)

<林泰我選手>

――第1Qと第2Q間のインターバルではどのような話をしましたか

相手に合わせた試合展開ではなく、もう一度自分たちのバスケをしようと話しました。うちはディフェンスではリーグで1番なので、自分たちが大事にしてきたディフェンスを皆でコートで表現することから確認しました。

 

――リーグ戦全体を振り返って

厳しい状況が続くなかで、ベンチメンバー全員の力で最後まで戦うことができました。

主力が揃わず1勝3敗のところから始まり、そこからリーグ1位の関東学院に勝利するところまで立て直し昇格を狙える位置までいきました。しかし、結果的には4位となり、3位の昇格のチャンスまであと一歩届かずという結果でした。

 

――来年のチームに向けて

毎年リーグの昇格の目標を掲げていますが、ここ数年悔しい思いをしています。今の3年生は試合に出ている人数も多く下級生も実力があるメンバーが多いので、僕たちの達成できなかった目標を必ず成し遂げてくれると信じています。

 

髙島孝太郎(総4・近大附属)

<髙島孝太郎選手>

――今第1Qと第2Q以降で、意識を変えたことはありますか?

 個人的に調子が上がらなかったので、アシストやディフェンスなど味方を生かすプレーを増やす方向に切り替えました。

 

――リーグ戦全体を振り返って

 22試合全員が万全な状態で出場した試合は少ないですが、ベンチメンバー全員で弱みを補いながら戦い向いた22試合でした。

 

――後輩たちにはどんなことを期待したいですか

 今年は1年生が多く、若いチームでした。リーグ戦の経験を次のシーズンに活かしてもらって僕たちが達成できなかった早慶戦優勝と2部昇格を果たして欲しいです。

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