【アメフト】 攻守に危なげないパフォーマンスで圧勝! /拓大戦

月も変わり気候も秋の様相を呈し始めた10月1日、関東アメリカンフットボール秋季リーグ第三戦の拓大戦がアミノバイタルフィールドにて行われた。開幕2連勝中のユニコーンズはこの日も好調を維持。攻守ともに危なげなく試合を進め45-7で拓大を下し3連勝を決めた。

2TDをあげたRB梅田

10/1(土)13:15KO@アミノバイタルフィールド

得点
チーム 慶大 VS 拓大
14 1Q 0
3 2Q 0
14 3Q 0
14 4Q 7
45 合計 7
 

ディフェンス陣を引っ張るSF末富主将

試合は慶大のキックオフで拓大の攻撃からスタートする。慶大は最初のディフェンスから相手に大きな前進を許さずパントに追い込む。慶大の最初の攻撃は自陣15yd地点から。ランとパスを織り交ぜた攻撃で着実に前進を重ね敵陣深くまで攻め込むと、最後は残り2ydからRB久保(商4)が先制のTD。ゴールも決まりいい流れでスタートする。この得点でリズムに乗った慶大は次の拓大の攻撃もパントに追い込み迎えた2回目のシリーズでさらにリードを広げる。QB徳島(政4)のパスが次々と決まり敵陣30ydまで前進すると、そこからの徳島のロングパスをWR吉田雄(経4)がキャッチしTD。「スロースターターと言われていた」(徳島)慶大の姿はそこにはなく序盤から点差を広げ1Qを終える。2Qでも慶大は安定したプレーを見せる。ディフェンスでは拓大QBのスクランブルをDL唐神(経2)が鋭いタックルで倒すなど拓大に得点のチャンスすら与えない。オフェンスではTDとはならなかったもののフィールドゴールを決めて3点を追加。ディフェンスでは強いプレッシャーでパスを出させず、オフェンスでは攻撃ごとに着実に得点を重ね前半を17-0で折り返す。

慶大オフェンスを支えるC青木副将(経4)

さらに突き放したい後半は拓大のキックオフから。慶大は後半最初の攻撃で徳島がサックされいきなり11ydをロス。しかし3rdダウンまでにランとパスでロスを回復しさらに10yd前進し攻撃を継続する。するとここからRB梅田(総4)が2度の好ランで合計35ydをゲイン。最後はTE小島(経4)が徳島からのパスをキャッチしTD。後半も慶大が先に得点する。止まらない慶大は拓大のシリーズを早々にパントに追い込み、次のオフェンスでも梅田が69yd独走TDを決め得点を31-0とすると、続くディフェンスでも前進を許さず拓大にパントをさせて3Qを終える。点差の余裕もあり「若手中心のメンバー」(山澤監督)を途中から起用した4Q。開始早々に梅田が独走TDを決めるが、ここから拓大も意地を見せ始める。TD後の拓大のシリーズでQBとRBにランで徐々にゲインされると、残り38ydの地点で慶大にフェイスマスクの反則が出て15yd後退。結局そのシリーズでTDを許しこの試合で初の失点を喫してしまった。しかしその後はRB高木康(商1)が70ydを走り切るTDを決め、ディフェンスでも相手のパスをインターセプトするなど好プレーを見せ試合終了。完封勝利こそ逃したものの「理想型に近いゲーム展開」(DB末富主将・経4)で終始リードを奪った完勝であった。

これでリーグ戦3連勝を飾ったユニコーンズ。オフェンス陣の活躍が目立ったが、末富主将を中心に拓大に序盤からチャンスを作らせなかったディフェンス陣の活躍も光っていた。次戦は立大との試合。「決して侮れない」(監督)だが「ミスなくやれば勝てる」(末富)相手なだけにこの日のような圧勝を見せてくれることに期待したい。

By Hiroki Nakajima

 

選手・監督のコメント

山澤監督

(今日の試合を振り返って)今までの2戦と比較するとオフェンスもディフェンスもリズムが良くなって自分たちのペースでゲームができましたのでチームの状況がよくなってきたなと思います。(ゲームプランは)特別にこの試合にというのはなくて慶應のフットボールをオフェンスもディフェンスもちゃんと自分たちの戦略をやろうということでした。(オフェンスでは確実に得点できていたが)そうですね。ただ第2クォーターにタッチダウンが取れなくてフィールドゴールに終わったので今一つでしたけど、全般的にはよかったですね。ランとパスのバランスが良くなってきて非常にバリエーションのある攻撃ができたと思います。(ディフェンスもしっかりと守れていたが)前の試合よりはよかったですがタックルのミスとかも結構ありましたし、後半に差がついたので若手中心のメンバーにしたら1本取られましたから、なんとか完封したかったのでそこだけが少し残念です。(オフェンス面での課題は)もう少しブロックを最後までしつこくやるということですかね。あとはイージーなパスのキャッチミスもあったのでそういう細かいミスを減らすことが今後の課題です。(ディフェンスでの課題は)やっぱりタックルミスです。タックルするときに今日は相手に押されていたので、逆に反対側に倒すくらいの激しいプレーをしなくてはいけないと思います。(今日の試合を評価すると何点くらいか)まあ75点くらいかな。(さらにレベルアップするためには)シーズン中盤に入ってきますのでそれほど大きく戦略を変えることはしませんので精度を上げていくということをやっていきたいです。(次の試合に向けて)次の立教戦も決して侮れませんので自分たちのフットボールをやりきって今日のように勝ちたいと思います

末富主将

(今日の試合を振り返って)理想型に近いゲーム展開でいいゲームが出来たと思います。向こうの9番のQBがアスリートなんでディフェンスとしては彼だけは止めないといけないと。思ったよりは走らせないで済んだので良かったっていうのと、オフェンスは1試合目も2試合目もTDを稼げなかったんで今回すごい取れて良かったのかなと思います。慶應フットボールは地道なプレーで稼いでいくんですけど、その中で毎プレーTD取れるようにデザインされているのでああやって(RBが独走TD)を出してくれるとすごく(慶應フットボールが)出来ているんだなと。(ディフェンスに関して)だいたい1stダウン取らせないように出来ていた。1試合目、2試合目も要所で止められなくてずるずるというシーンが多かったんですが、割と要所で止め切れたのは良かったと思います。(拓大は)あまりパスが無かったんですがパスは少ないチャンスの中インターセプト出来たので、確かにDB陣は健闘したかなと思いますね。(目標のスコアは)あまりたてていなかったんです。0点に抑えたかったですけど、7点取られてしまった。まあでもほとんど止め切れたので、いいんじゃないですかね。(個人的な出来は)個人としては今日何もしていなかったので。ただ一番後ろにいてTD取らせなかったんで、(拓大が)あんまり来なかったですけど少ないチャンスでさえも向こうに与えなかったのでいいSFが出来たと思います。(チームの状態に関して)秋シーズンこれからやっていく上で、気持ちの面が最初は低かったのでそれを1試合1試合大事に戦って行こうと。相手を倒していかなければいけないという気持ちが強くなって、成長が上向きになっている。(次の立大戦に向けて)立教は強いんじゃないかなと思っている。立教は多分危ないかなと少し思っているので、ちゃんと僕らがミス無くやれば勝てると思っている。今週後1週間しかないので、今回の試合よりも次の試合も臨めるように強い気持ちでやっていこうと思います。

徳島オフェンスリーダー

(今日の試合を振り返って)いつも慶應はスロースターターだと言われていたんですけど、最初のシリーズ、2つ目のシリーズとタッチダウンで点取ることが出来て、立ち上がりとしては良かったのかなと思います。あとパントを蹴ることがなかったということで、オフェンスとしてはほぼ最高な出来だったと思います。(具体的には)いつもはラン偏重オフェンスということだったんですけど、今日はバランス良くコーチのプレイコールもそうだったんですけど、選手たちがやるべき仕事を遂行出来たっていうのが良かったと思います。(パスが成功するシーンも多く見られたが)今日は相手レシーバーに積極的にどんどん投げていこうっていう目標を僕自身が持って臨んだんですけど、結果としてミスもあったんですけど、いい形で走るだけじゃないんだぞ、っていうところを相手チームに見せられたと思います。(その中で見えた課題は)まだまだ上位校には通らないなっていうパスだったり、まだまだ完成度を上げられると思います。二部から上がってきた拓殖大学という相手だったので、まだ救われている点があったんですけど、どんどんもっとミスを減らしていいプレーをしていきたいと思います。(次節への意気込みは)次の試合もパスやランでも活躍して、圧勝したいと思います。

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