2月25日(火)薩摩おいどんリーグ Panasonic戦 @平和リース球場
慶大はPanasonicにスコア2-1で惜敗した。3回裏、慶大先発・外丸東眞(新環4・前橋育英)が2死一塁から4番・久保田拓真(関西大)に左適時二塁打を浴び、先制を許す。援護したい打線は7回表に9番・横地広太(新政3・慶應)の四球で出塁すると、2番・吉野太陽(新法3・慶應)の左適時打で同点に。しかしその裏、慶大3番手・木暮瞬哉(新法4・小山台)が勝ち越しを許すと、この失点が響き敗戦。打線もあと一本が出ず、2試合ぶりの勝利とはならなかった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
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慶大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
Panasonic | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | X | 2 |
◆慶大野手成績
位置 | 選手 | 1回 | 2回 | 3回 | 4回 | 5回 | 6回 | 7回 | 8回 | 9回 |
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[4] | 林純司(新環2・報徳学園) | 空三振 | 左飛 | 空三振 | ||||||
H | 今津慶介(新総3・旭川東) | 一ゴロ | ||||||||
4 | 二宮慎太朗(新商4・慶應) | 見三振 | ||||||||
[5] | 吉野太陽(新法3・慶應) | 中飛 | 二安 | 左安 | 左安 | |||||
[DH] | 中塚遥翔(新環2・智辯和歌山) | 一飛 | 四球 | 空三振 | 左飛 | |||||
[3] | 今泉将(新商4・慶應) | 遊飛 | 三直 | 四球 | 中飛 | |||||
[8] | 常松広太郎(新政3・慶應湘南藤沢) | 中安 | 三ゴロ | 中飛 | 空三振 | |||||
6 | 藪本鉄平(新環3・米子東) | |||||||||
[7] | 権藤大(新商4・慶應) | 中安 | 左飛 | 四球 | ||||||
6 | 井上雄貴(新文2・岐阜) | |||||||||
H9 | 小原大和(新環3・花巻東) | 中飛 | ||||||||
[6] | 上田太陽(新商3・國學院久我山) | 空三振 | 中安 | |||||||
H7 | 村岡龍(新商3・慶應) | 一併打 | 右安 | |||||||
[2] | 市橋慶祐(新商2・小野) | 空三振 | 一ゴロ | |||||||
2 | 玉津優志(新商3・慶應湘南藤沢) | 一ゴロ | 見三振 | |||||||
[9]8 | 横地広太(新政3・慶應) | 二ゴロ | 二直 | 四球 | 一ゴロ |
◆慶大投手成績
選手 | 投球回 | 打者 | 投球数 | 安打 | 本塁打 | 四死球 | 三振 | 失点 | 自責点 | |
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先発 | 外丸東眞(新環4・前橋育英) | 3 | 14 | 58 | 5 | 0 | 0 | 4 | 1 | 1 |
2 | 小川琳太郎(新経4・小松) | 2 | 7 | 37 | 0 | 0 | 1 | 4 | 0 | 0 |
3 | 木暮瞬哉(新法4・小山台) | 2 | 10 | 39 | 2 | 0 | 1 | 1 | 1 | 1 |
4 | 松井喜一(新経2・慶應) | 1 | 3 | 17 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 |
前日の東都1部リーグに所属する中央大との試合では、林純司(新環2・報徳学園)の左適時打や、クリーンナップ候補・常松広太郎(新政4・慶應湘南藤沢)のソロ本塁打で試合を優位に進めるも、その直後に3点本塁打を浴びるなど、リードを守りきれず2ー4で敗戦。この日は、社会人チーム・Panasonicとの一戦が行われた。Panasonicには、2023年の慶大日本一に「女房役」としてチームを支えてきた宮崎恭輔(令6卒・國學院久我山)が在籍しており、さらに昨季の慶大野球部主将・本間颯太朗(総4・慶應)が新加入。社会人野球日本選手権2度優勝経験の強豪相手に、慶大は投打でどれほど粘れるか。また、2番・三塁手、6番・捕手でそれぞれスタメン出場の本間、宮崎恭にも注目だ。

2番・三塁手で先発出場、好守も披露した本間

6番・捕手で先発出場、この日1安打の宮崎恭
慶大先発は外丸東眞。昨秋は右肩の怪我に泣き、わずか4試合の登板にとどまった。初回、先頭打者・鈴木大照(法政大)の打球に対し、二塁手・林の送球が乱れ出塁を許す。続く2番・本間を空三振に打ち取るも、3番・宮崎秀太(法政大)の中前安打で1死一、三塁のピンチに。すると4番・久保田の打席で、この日先発マスクを被った市橋慶祐(新商2・小野)が一塁走者・宮崎秀を捕殺。その後久保田を空三振に打ち取った外丸は、2回も走者を背負うが、得点は与えず。上々の立ち上がりを見せる。

怪我から復帰した慶大先発・外丸
しかし外丸は3回に、2死から3番・宮崎秀の打席で二塁手・林の頭上を超える右安を浴びると、続く4番・久保田に投じた3球目を捉えられ、これが左適時二塁打となり、先制を許す。5番・永江大樹(福岡大)を空三振に打ち取り降板した外丸は、3回打者14人に対し、被安打5、奪三振4、失点1の内容だった。

上田とハイタッチを交わす外丸
追いつきたい打線は、2回以降毎回走者を出すもあと一本が出ず、無失点が続く。だが7回の攻撃で、1死から9番・横地が四球で出塁すると、続く林の代打・今津慶介(新総3・旭川東)の打席で二盗を決め、チャンスメイク。今津は一ゴロに倒れるも、2死二塁から、2番・吉野の放った打球は三塁手と外野手の間に落ち、二塁走者の横地が生還。スコア1-1と同点に追いついた。

この試合4打数3安打の吉野
直後の回、慶大は3番手・木暮が2イニング目に突入。1死から9番・小山翔暉(亜細亜大)の右三塁打で、1死三塁のピンチを招いた木暮。続く1番・鈴木の三ゴロを、三塁手・吉野が本塁に送球するも、判定はセーフとなり、勝ち越しを許した。

勝ち越しを許すも最小失点にとどめた木暮
好投続く投手陣を援護したい打線だったが、9回表先頭打者の7番代打・村岡龍(新商3・慶應)が右安で出塁するも、玉津優志(新商3・慶應湘南藤沢)が見逃し三振、横地が一ゴロ、二宮が見逃し三振に倒れ、試合終了。スコア2-1で3試合ぶりの白星を飾ることはできなかった。
この日の試合は、投手陣の活躍が光った。先発・外丸の復調や、2番手・小川琳太郎(新経4・小松)、4番手・松井喜一(新経2・慶應)の被安打0&無失点投球など、Panasonicの強力打線相手に2失点にまとめたのは収穫である。しかしその一方で7安打9残塁と、打線に課題が残る結果に。あと一本が出れば、という場面が多く、好機での拙攻が目立った。またこの日の試合の7安打は、全て単打であり、長打が生まれなかったのも敗因のひとつだろう。明後日以降の試合では、打線の奮起に期待したい。

4,5回のマウンドに上がった2番手・小川

8回に登板した4番手・松井
◆活躍選手コメント
吉野太陽(新法3・慶應)
たくさん課題をもらえたいい試合だったと思います。色々な方の支えのおかげで鹿児島で合宿をさせて頂けているので、もっともっと強くなってリーグ戦に入れるよう頑張ります。

一時同点の適時打を放ち笑顔の吉野
(記事、写真:加藤由衣)