【What is ○○部?】決めたスマッシュの先は男女共に2部昇格へ/File.13 卓球部(前編)

卓球

慶大の体育会を深掘りしていく連載企画、「What is 〇〇部?」。13個目の体育会は卓球部!慶應義塾体育会卓球部は「祝福された先導者」をスローガンに掲げ、現在は関東学生リーグ戦において男女共に3部に所属している。今回ケイスポは日吉キャンパスにあるスポーツ棟B1階で行われている練習を取材。男女共に2部昇格を目指す卓球部について男子主将・梅森大輔(新法4・慶應)、女子副将・都島悠花(新経済4・お茶の水女子大学附属)、田島幹康(新環3・樹徳)にお話を伺った。前編では、各選手が卓球を始めたきっかけや、なぜ慶應大学の体育会卓球部に入ったのか、またこれまでの苦労ややりがいについて話していただいた。

左から田島、梅森、都島

――卓球を始めたきっかけは?

都島:私は元々小学生時代テニスをやっていて、その繋がりで始めました。卓球をやってみて、テニスよりも早くゲームが決まる感じや、打感などが好きだなと思い、卓球にシフトしました。

 

梅森:自分は小学校まで野球をやっていましたが、中学生になるタイミングで中学校がかなりスパルタな感じだったので、勉強と両立できないなと思いました。そこで浅はかな考えではありますが、卓球は楽だろうと思い、卓球を始めたら面白くて。また、自分がちょうど中学1年生の時にリオオリンピックが開催されました。卓球で日本の選手が活躍されている姿を見て、自分もモチベーションが上がり、今もそれが続いている感じです。

 

田島:自分も一緒です。リオオリンピックの頃、自分は小学6年生で、その当時は野球をしていました。しかし、オリンピックを見てこんなに面白い競技があるのかと衝撃を受けて。中学で野球をそのまま続けたいかって言われたらそうでもなかったので、卓球に挑戦してみようという気持ちで卓球を始めました。

――なぜ慶應大学の体育会卓球部に?

都島:高校時代、私はテニスをやっていて、卓球は中学校の3年間しかやっていませんでした。しかし、大学で卓球かテニスどちらかやりたいなと思った時に、テニスならサークルで、卓球はやるならちゃんとした環境でやりたいと思いました。大学生は頑張ることができる時間も多いですし、卓球をやるなら体育会で自分の納得のいく卓球をして終わりたいという気持ちから体育会にしました。

 

梅森:自分は大学生活を通して、何か1つのことに力を注ぎたいなと思っていました。正直当初は、卓球をやる気は全然ありませんでした。世界旅行に行って、色々発信する人みたいになりたかったのですが、高校の時ちょうどコロナがあって、大学1年生の時もコロナがどうなるのだろうという感じでした。そのような状況で、自分は慶應義塾高校出身で、大学の卓球部にも高校時代からお世話になっていたこともあり、卓球部に入って間違いはないと思い、卓球部に入ろうと思いました。

 

田島:自分がそもそも慶應に憧れたのは、体育会卓球部の存在が大きかったです。高校は地元の強豪校に入学して、部活も勉強も両方頑張っていたのですが、その中で大学でも勉強を頑張りたいなと思いました。そこで、スポーツ推薦とかではなく、一般とかで集まった人たちで頑張っている大学を調べた時に慶應が出てきて。自分はそこで、慶應に行くしかないだろうと確信しました。

 

――体育会卓球部に入って苦労したことや、やりがいを感じた場面を教えてください

都島:苦労したことは数えきれないぐらいあります。1つは、怪我です。大学1年の時に足首を怪我してしまい、半年ぐらい練習できない期間がありました。その中で、自分がどのような練習をできるのか模索するのも大変でしたし、そのように制限されるのもすごく苦痛でした。復帰してからも、元の自分より少し技量が落ちていることを受け入れるのがすごく苦しかったです。復帰してすぐに春のリーグ戦がありましたが、そこでは私は試合に出ることができず、本当に悔しい思いをしました。それが一番苦しかったことです。

 

あとは、今も大学の名前を背負って、そして勝たないといけない。OBの方の応援もあるし、チームからの信頼もあるし。勝たないといけない時に負けてしまうことや、そのような瞬間が苦しいなと思うと同時に、もっと頑張ろうというきっかけになっています。

 

やりがいを感じるのは、試合に出て楽しいなと思える瞬間です。リーグ戦などは何度も出場させていただいていますが、その場で試合ができている喜びを感じることができて、「この瞬間のために頑張っているのだな」と思っています。

梅森:苦労したこととしては、大学のスポーツの世界を甘く見て入ったのが全てだったかなと思っています。いくら頑張っても正直限界はあって、4年間1つのことに注ぎ込む中で、勝てないと1番苦しいので、そのような期間をずっと経験してきたということが1番苦労したかなと思っています。

 

やりがいに関しては、卓球部は全体で20人という体育会の中だったら少人数であり、その少人数だからこそ組織に埋もれるというよりかは、1人1人が何らかの形で部に携わっているなと感じます。色々ご縁もあって、私自身リーダーもやらせていただいて、頑張り次第で、認められるものがあるのかなと感じています。

 

田島:自分が苦労したことは、レギュラーとして出場させていただいた中で、インカレ予選での全国大会出場が叶わなかったことです。慶應大学はそれまで20年程連続で全国大会出ていたのですが、自分が負けてしまって、連続記録を途絶えさせてしまいました。そのため、自分の中でもOBの方に申し訳ないという気持ちと、自分はこれからどうしたらいいのだろうという思いがありました。その苦労から諦めずに練習することで、直近の大会で個人として初めて全国大会への出場権を手にすることができ、大きな自信につながりました。個人として出せたものを、来年以降団体戦でも発揮できるように頑張っていきたいと思います。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。インタビューの続きは後編で掲載しますので、お楽しみに!

 

(取材:岩切太志、河合亜采子)

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