慶大の体育会を深掘りしていく連載企画、「What is 〇〇部?」。13個目の体育会は卓球部!慶應義塾体育会卓球部は「祝福された先導者」をスローガンに掲げ、現在は関東学生リーグ戦において男女共に3部に所属している。今回ケイスポは日吉キャンパスにあるスポーツ棟B1階で行われている練習を取材。男女共に2部昇格を目指す卓球部について男子主将・梅森大輔(新法4・慶應)、女子副将・都島悠花(新経済4・お茶の水女子大学附属)、田島幹康(新環3・樹徳)にお話を伺った。後編では卓球部の練習の様子や雰囲気、そして来シーズンへの意気込みについて話していただいた。

左から田島、梅森、都島
――卓球部の練習について
梅森:基本的に月曜日がオフ、それ以外の平日は授業が終わったら練習を最低3時間しています。土曜日は、男女それぞれ午前と午後に分かれて練習し、日曜日は終日練習をしています。また、土日は大会が入ってくる人が多いので、大会に出たり、あるいはオープン戦を探して出場したり。外部との機会を大切にしたりはしていますね。
――練習で意識していることは?
梅森:どのスポーツも基本的に同じだと思いますが、特に意識していることは、試合があることを前提にした練習です。試合から得られたものを練習に活かし、上手く循環を作ることは特に重要だと思っています。かなり実績のない選手が多かったので、新チームになってからは毎週試合を入れるようにしました。試合の経験を増やすことで必然的に練習に対する意識が、一人一人だけでなく、チーム全体としてもレベルアップしていくのではないかと考えています。そのため、外部との試合の機会を大切にしています。
――卓球部の雰囲気は?
梅森:ここは後輩からいきますか(笑)。
田島:結論から言うと、とても仲良くやっていると思っています。3年生は今就活中で、最初の頃は難しい部分が多くあり、就活と部活の両立という工夫が必要でした。3年生が練習に来ていない期間があったため、2年生の中でそこに対する不満をもつこともありましたが、それをチームで話し合って、今では改善されてきています。また、3年生も就活、勉強、部活で忙しい中、しっかり練習するときは練習し、時間を有効に使ってくれているので、非常に感謝しています。普段は、後輩側からおもしろいことを言ったとしてもそれなりに和やかな雰囲気にしてくれますし、逆に先輩たちからふざけたことを言ってくることもあります。それは1、2年生同士でも同じで、もう2月なのでやはり1年生からも笑顔が増えてきたなと。だからこっちからも接しやすいし、1年生からも自分でアクションしてくれるので、それは非常に良いと思います。
――それを聞いて先輩は?
梅森:そうですね、結構生意気ですよ(笑)。今日も散々いじられまくったし(笑)。しかし、そんな雰囲気も大事だなと思っています。後輩が意見を言える部活の方が、チームを牽引する中でも、非常に大事な意見とかもらえますし、僕自身あまりふざけたりしないので、後輩が良い雰囲気を作ってくれるのは非常にありがたいですし、助かっています。
都島:仲は良いですが、練習のときはちゃんとやるというか、そこのメリハリはあると思います。卓球台に入るとふざける雰囲気ではないですし、みんな真面目に練習に取り組んでいます。練習が終わって休憩になると、みんな仲良く上下関係なく話していて、そのようなメリハリがあるのはすごいいいところだなと思っています。
――来シーズンへの意気込みをお願いします。
都島:女子部は現在3部に所属しており、春のリーグ戦では2部に昇格したいというふうに考えています。
個人の目標としては、私は現在3年生で、監督やチームから信頼されて重要なところにオーダーされてきましたが、惜しくも敗れてしまったことが多く、悔しい思いをしているため、春のシーズンでは3部のすべての試合で勝利し、さらに入れ替え戦でも勝利して、チームを2部に導きたいと思っています。4年生にとってはラストシーズンとなるので、4年生の意地を見せて、勝利を収めたいと思っています。
梅森:男子部は、2年前の2023年秋のリーグ戦で2部から3部に降格してしまいました。1つ上の代が2部昇格を目指していましたが、残念ながら目標を達成することができませんでした。そこで、今年の春のリーグ戦で2部に昇格することを目標に掲げています。
個人目標としては、自分は実はリーグ戦に一度も出たことがないため、正直チームに卓球として貢献できたと実感がまだありません。そのため、残り2~3か月という限られた時間の中で、もちろん就職活動もありますが、しっかりと練習を重ねて実力を高めていくしかないと思っています。そしてチームに勝利をもたらせるような選手になりたいです。
最終的に引退する時、選手として貢献できなかったかもしれませんが、「梅森が引っ張ってくれてよかった」と思ってもらえたら、それが自分にとって一番嬉しいと思います。
田島:チームにおける個人の役割は、確実に勝利を収めることだと思っています。実際、自分は試合が終了するかしないかというところにオーダーされる役割なので、チームが不安になることなく、「確実に田島が勝ってくれる」というみんなに安心感を持たせられるような試合をするために、しっかり準備をして2部昇格に貢献したいです。
また、先ほど述べたように、初めてシングルスで全国大会への出場を決めました。その大会が来年、2026年の2月に開催される予定で、初めての経験なので非常に楽しみにしています。全力で頑張りたいと思っています!
最後までご覧いただきありがとうございました!
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(取材:岩切太志、河合亜采子)