3月30日(日)第52回 社会人野球・東京六大学野球対抗戦 エイジェック戦 @明治神宮野球場
慶大はエイジェックに1-2で敗戦し、今季初となる神宮での公式戦は黒星発進。投手戦が続き、両軍無得点で迎えた4回、この回からマウンドに上がった2番手・渡辺和大(商3・高松商業)が田島大輔(桜美林大)に先制弾を許すと、6回には3番手・荒井駿也(商4・慶應)が適時二塁打を浴び、2点差に広げられる。その裏、1死二塁から今津慶介(総3・旭川東)の投内安打に相手の悪送球も重なって1点を返すと、9回にも好機を作ったが、反撃及ばず。エイジェック相手にわずか5安打1得点に抑えられ、社会人対抗戦では逆転負けを喫した2022年の三菱重工East戦以来、3年振りの敗戦を喫した。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
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エイジェック | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 |
慶大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
◆慶大野手成績
位置 | 選手 | 1回 | 2回 | 3回 | 4回 | 5回 | 6回 | 7回 | 8回 | 9回 |
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[4] | 今津慶介(総3・旭川東) | 三邪飛 | 空三振 | 投安 | 左飛 | |||||
[6] | 林純司(環2・報徳学園) | 遊飛 | 中飛 | 投犠打 | ||||||
H | 山口瑛士(商3・郡山) | 一ゴロ | ||||||||
[5] | 吉野太陽(法3・慶應) | 三飛 | 右飛 | 右飛 | ||||||
8 | 丸田湊斗(法2・慶應) | 四球 | ||||||||
[3] | 中塚遥翔(環2・智辯和歌山) | 右飛 | 一ゴロ | 見三振 | 敬遠 | |||||
R | 藪本鉄平(環3・米子東) | |||||||||
[9] | 常松広太郎(政4・慶應湘南藤沢) | 投ゴロ | 空三振 | 二飛 | ||||||
H | 吉田雄亮(商3・慶應) | 右安 | ||||||||
[7] | 小原大和(環3・花巻東) | 中安 | 中安 | 右飛 | ||||||
[8] | 横地広太(政3・慶應) | 二ゴロ | 二併殺打 | |||||||
5 | 八木陽(法2・慶應) | 空三振 | ||||||||
[2] | 渡辺憩(商2・慶應) | 三ゴロ | 右中二塁打 | 空三振 | ||||||
1 | 外丸東眞(環4・前橋育英) | |||||||||
H | 権藤大(商4・慶應) | 二ゴロ | ||||||||
H | 村岡龍(商3・慶應) | 右飛 | ||||||||
H | 今泉将(商4・慶應) | 空三振 |
◆慶大投手成績
選手 | 投球回 | 打者 | 投球数 | 被安打 | 被本塁打 | 与四死球 | 三振 | 失点 | 自責点 | |
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先発 | 外丸東眞(環4・前橋育英) | 3 | 11 | 31 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2 | 渡辺和大(商3・高松商業) | 2 | 7 | 28 | 1 | 1 | 0 | 2 | 1 | 1 |
3 | 荒井駿也(商4・慶應) | 1 | 6 | 35 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
4 | 木暮瞬哉(法4・小山台) | 1 | 4 | 11 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
5 | 沖村要(商3・慶應) | 1 | 4 | 13 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
6 | 広池浩成(経3・慶應) | 1 | 4 | 13 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 |
前日の荒天とは一転、神宮球場では慶大の今季初となる公式戦・エイジェックとの社会人対抗戦が行われた。2018年創部のエイジェックは、都市対抗野球出場2回・社会人野球日本選手権大会出場1回。11名のプロ野球選手を輩出するなど、勢いのある社会人チームだ。
慶大先発・外丸は前回登板の3月26日、東都1部リーグ・日大とのオープン戦で、7回96球、被安打5、無失点の好投。この日は1死から髙岡佳将(上武大)に中前安打を浴びた外丸だったが、続く打者を一ゴロ併殺打に打ち取り、結果3人で抑える立ち上がり。

毎回走者を背負うも3回を投げきり無失点の外丸
慶大打線はエイジェック先発・河北将太(東洋大)に対し、2回2死から小原大和(環3・花巻東)がチーム初安打となる中前安打で出塁したが、横地広太(政3・慶應)がニゴロに倒れ得点できず。
2、3回の外丸は走者を背負うも、ストライク先行の投球で無失点に封じる。外丸に代わり、4回からマウンドにあがったのは、渡辺和。3、4番を2者連続遊ゴロに打ち取ったものの、5番・田島に甘く入った変化球を左中間に運ばれ、ソロ本塁打で1点先制を許した。

4回に先制弾を浴びたが5回を完璧にまとめた渡辺和
3、4回とエイジェック2番手・川端秀悟(金沢学院大)に完璧に抑えられていた慶大打線は5回、1死から小原がこの日2本目となる中前安打で出塁。しかし横地がニゴロ併殺打に打ち取られ、3人で攻撃が終了した。

この日2安打とチームで唯一マルチの小原
5回は3人で締めた渡辺和に代わって、6回のマウンドに上がったのは3番手・荒井。1死から吉野太陽(法3・慶應)の失策で走者を背負うと、続く打者に右安打で繋がれ1死一、二塁に。中飛で2死としたが、6番・竹花裕人(拓殖大)に左翼手・小原の頭上を越える適時二塁打を打たれ、2点差に広がった。
なんとか反撃したい打線は川端に対し、先頭の渡辺憩(商2・慶應)が右中間を割る二塁打で出塁すると、続く荒井に代打・村岡龍(商3・慶應)を起用。その村岡は右飛に倒れ1死となったが、続く今津がセーフティーバント。これが相手投手・川端の悪送球を誘い、その間に二塁走者・渡辺憩が生還して1点を返した。

バントヒットを決め、ポーズを決める今津
7回は木暮瞬哉(法4・小山台)、8回は沖村要(商3・慶應)、9回は広池浩成(経3・慶應)が無失点に抑え、迎えた最終回の攻撃。2死から丸田湊斗(法2・慶應)が四球で出塁すると、すかさず二盗。中塚遥翔(環2・智辯和歌山)に申告敬遠で一、二塁としたが、代打・吉田雄亮(商3・慶應)の右前安打で二塁走者・丸田が本塁を狙うもアウト。スコア1-2で試合が終わった。

快足・丸田が本塁突入もわずかにアウトでゲームセット
この日の試合は渡辺和、荒井がそれぞれ1失点したが、6人の継投で1四球と投手陣は順調な調整を見せた。その一方で6回の吉野の失策が結果的に決勝点に絡んだように、守備力の差が勝敗を分けた。2週間後にいよいよ開幕を迎える春季リーグ戦に向け、課題を修正していきたい。
◆活躍選手コメント
小原大和(環3・花巻東)
神宮での試合のため、より実戦に近い中で打てたのは自信に繋がりました。
引き続き応援よろしくお願いいたします。

フル出場し、3打数2安打と打撃で魅せた小原
(記事:加藤由衣、写真:河合亜采子、神戸佑貴、林佑真)