【野球】”チーム外丸”出陣!直近10年で”35勝9敗”得意の立大相手に開幕から勝ち点獲得なるか / 立大戦展望

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4月12日に開幕を迎える東京六大学野球2025春季リーグ戦。慶大は2季連続で立大との開幕カードに臨む。対立大の直近10年の成績を振り返ると、35勝9敗6分と大きく勝ち越しているが、昨秋は17季ぶりに勝ち点を落とした。シーズンの成績を大きく左右する開幕カード&立大戦に対し、慶大は投打ともに充実したラインナップで勝ち点を狙う。

昨春は5月6日の立大3回戦で連勝記録「20」が止まったものの、4戦目までもつれる激闘を制し、2016秋季以降「16」季連続で勝ち点を獲得。しかし昨秋はサヨナラ負けで初戦を落とし、2戦目は広池浩成(経3・慶應)のリーグ戦初先発初勝利によって3戦目に持ち込んだが終盤に先制を許し、“0-1”で競り負けていた。

慶大が立大に勝ち点を落としたのは8年ぶり。2014年秋季以降、立大に勝ち点を献上したシーズンはすべてBクラス(4位以下)に沈んだ一方で、立大から勝ち点を獲得したシーズンはすべてAクラス(3位以上)を死守。“立大戦での勝ち点の有無”は、そのシーズンの順位に直結すると言えるだろう。

今年の立大は、小畠一心(営4・智辯学園)、大越怜(経4・東筑)、吉野蓮副将(コミュ4・仙台育英)などリーグ戦での経験豊富な投手陣が揃う。打線は西川侑志主将(社4・神戸国際大附)、鈴木唯斗副将(コミュ4・東邦)、丸山一喜(コミュ3・大阪桐蔭)ら長打力ある主軸が強力だが、今季正捕手の座についた落合智哉(スポ3・東邦)に要注意。3月30日の社会人対抗戦・HONDA戦(神宮)に”6番・捕手”として先発出場すると、2打席立って1安打含む全出塁。慶大としても昨季の立大1回戦、延長11回にサヨナラ打を浴びた相手だけに、落合の高い出塁率と好機に強いバッティングに警戒が必要だ。

昨秋の立大1回戦でサヨナラ打の落合

立大戦のキーマンは、開幕戦に先発予定の絶対的エース・外丸東眞(環4・前橋育英)主将だろう。3月30日のエイジェック戦(神宮)では先発として毎回走者を背負うも、3回31球、被安打4、無失点の粘投。外丸は現役最多「14」勝のうち「5」勝を立大戦で挙げており、これは他の5大学との対戦の中で最も多い勝ち星を誇る。昨秋のリーグ戦は第1戦で敗戦したカードはすべて勝ち点を落としているだけに、外丸のピッチングで得意の立大相手に勝利を掴み、流れを引き寄せたい。

完全復活の外丸、立大を圧倒できるか

打者は中塚遥翔(環2・智辯和歌山)に注目。昨春のフレッシュトーナメントでは、立大との決勝戦で4回に低めの直球を右翼スタンドへ運び、神宮初アーチを描いた。ここまで3月28日の亜細亜大(慶大G)とのオープン戦以降、社会人対抗戦も含め5試合連続で「4番」に座っている中塚は、開幕戦も「4番」での起用が見込まれる。昨季は11打席立って、3本の単打と1四球、未だリーグ戦での長打は出ていない。今季は中塚自身もアピールポイントに挙げた「フルスイング」で長打を量産し、投手陣を援護したい。

昨秋の法大1回戦でリーグ戦初安打の中塚

(記事、写真:加藤由衣)

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