【ソッカー(男子)】5失点で5連敗 もう一度燃やせ荒鷲の灯火/関東リーグ戦第7節 VS国士館大学

ソッカー男子

4連敗中のなか迎えた今節は、今季波に乗っている国士館大と対戦。永澤昂大(政4・國學院久我山)が3試合ぶりに復帰するも、 齋藤真之介(経4・桜修館/FC町田ゼルビアユース)が前節の怪我で離脱。万全の状態でないながらも連敗トンネルを脱したい今節だったが、試合開始2分で先制点を奪われると続く9分にも追加点を奪われる。24分には今季リーグ戦初出場の早川太晟(総4・都立駒場)を投入するも戦況は大きく変わらず。31分には立石宗悟 (法4・桐蔭学園)のクロスを村井亮友(商4・桐生/ザスパクサツ群馬U-18)が上手く合わせるも惜しくも得点とはならなかった。反撃を仕掛けたい慶大だったが、48分には慶大が退場者を出したのちにFKでまたも失点を重ねる。55分には好セーブを続けていたGK・渡辺快(政3・慶應)に代えて第4節以来の出場となる洪潤太(政4・東京朝鮮中高級学校/三菱養和SCユース)を送り込む。しかし、数的不利のなか試合を上手くコントロールすることは出来ず。その後2失点を献上すると、決定的なチャンスを生み出すこともなく、5失点で5連敗。国士館大の下劣な野次と勢いに飲まれ、屈辱的な完封負けで第7節を終えた。

 

2025/5/10(土)14:00キックオフ@慶大下田グラウンド

 

【スコア】

慶應義塾大学0―5国士館大学

 

【得点者】

2分 国士館大 本間凜(田中祉同)
9分 国士館大 本間凜(田中祉同)
51分 国士館大 田中祉同
60分 国士館大 菅澤凱(田中祉同)
75分 国士館大 沖村大也(皆川春輝)

 

【慶大出場選手】

ポジション

背番号 選手名(学部学年・出身高校)

GK

12 渡辺快(政3・慶應)

 

→ 55分 1 洪潤太(政4・東京朝鮮中高級学校/三菱養和SCユース)

DF

2 三浦成貴(商3・浜松開誠館)

 

3 五十嵐宥哉(商4・清水東)

 

4 田形昂生(政3・慶應)

 

→ 24分 5 早川太晟(総4・都立駒場)

 

6 永澤昂大(政4・國學院久我山)

MF

8 田中雄大(商4・成城学園/三菱養和SCユース)

 

10 角田惠風(商4・慶應/横浜F・マリノスユース)

 

11 立石宗悟 (法4・桐蔭学園)

 

→ 90+1分 19 朔浩太朗(理3・学習院高等科)

 

14 村井亮友(商4・桐生/ザスパクサツ群馬U-18)

 

→ 70分 13 三浦大其(経2・慶應)

 

17 辻野悠河(商4・暁星国際)

 

→ 50分 16 左貫龍之介(商4・市立浦和)

FW

9 柳瀬文矢(法4・駒大高)

 

4連敗のなか挑んだ今節。今季調子を上げている国士館大相手に慶大の絶対的なチャンスメイカー・齋藤真之介(経4・桜修館/FC町田ゼルビアユース)を欠いた状態で勝ち点3を狙う。また今節は永澤昂大(政4・國學院久我山)が3試合ぶりに復帰。出場機会の少ない選手の多い守備陣に厚みがかかった。しかし試合開始直後の2分、右サイドからのクロスを上手く合わされ先制点を奪われる。7分、相手のシュートをGK・渡辺快(政3・慶應)が止めると、国士館大サイドからはどういうわけかブーイングが。いきなりビハインドの状況に、まずは同点に追いつきたい慶大だったが、9分にはビルドアップのミスを突かれ失点。試合序盤から厳しい展開を迎える。

久々のスタメン復帰となった永澤

12分にもペナルティエリア後方からミドルシュートを打ち込まれるも、これはGK・渡辺の素晴らしいセービングで失点を許さない。その後3回連続でCKのピンチが訪れるもなんとか防ぎ切り、18分、田中雄大(商4・成城学園/三菱養和SCユース)の見事なスルーパスから柳瀬文矢(法4・駒大高)が上手く合わせシュートを放つもこれは惜しくもオフサイドの判定に。24分、ビルドアップでのミスが目立っていた田形昂生(政3・慶應)に代えて今季リーグ戦初出場の早川太晟(総4・都立駒場)を投入。強気のベンチワークで反撃を図る。

今季リーグ戦初出場の早川

28分、CKのチャンスを得るとここは田中ではなく角田惠風(商4・慶應/横浜F・マリノスユース)がCKを任される。しかし相手GKに弾かれ、もう一度CKのチャンスに。ここはいつも通り田中がCKを蹴るも得点にはならなかった。しかし、直後の30分右サイドの立石宗悟 (法4・桐蔭学園)のクロスを村井亮友(商4・桐生/ザスパクサツ群馬U-18)が見事に合わせるとボールはゴールの枠内へ。しかし、ここは相手GKの好セーブに阻まれ、得点のチャンスはまたもCKに委ねられる。2度のCKのチャンスがありながらも、ここでは得点を奪うことは出来ず。43分には辻野悠河(商4・暁星国際)の華麗なスルーパスから村井が持ち前のスピードを活かして抜け出すと、またもやCKのチャンスを作り出す。こぼれ球を村井が押し込むも相手GKに阻まれ無得点。村井を中心にチャンスを生み出すも、あと一歩及ばず前半を0-2で折り返す。

村井がチャンスメイクを図る

まずは1点を返したい慶大だったが、後半開始直後の48分、GK・渡辺のパスを相手FWに遮られ、ゴール前に誰もいない完全フリーの状態を作り出してしまう。これ以上の失点を避けたい守備陣は、途中出場の早川が後ろから意地のスライディングで相手FWの動きを止める。絶体絶命のピンチをなんとか食い止めた慶大。しかし、早川はこのスライディングで一発レッドカードの退場、さらにはその後FKで鮮やかに追加点を奪われるなど試合はますます不利な状態へ傾く。

試合はますます不利な状況へ

嫌な流れを断ち切りたい慶大は55分、GK・渡辺に代えて、第4節以来の出場となる洪潤太(政4・東京朝鮮中高級学校/三菱養和SCユース)をピッチに送る。数的不利の状況のなか攻め込まれる展開が続き迎えた60分。CKを上手く頭で合わされ追加点を献上、試合時間残り25分で4点差と苦しい展開が続く。失点直後の63分、中盤でFKのチャンスを得ると角田のボールは上手くゴール前へ飛ぶ。しかし、誰も合わせることが出来ず、得点には至らなかった。

数的不利のなか、失点を重ねる

75分、相手陣地内で攻め込む展開を作り出すも上手く攻撃が噛み合わずボールを奪われると、カウンターで一気に攻め込まれ、5失点目を喫する。三浦大其(経2・慶應)朔浩太朗(理3・学習院高等科)を投入し、さまざまな攻撃パターンで得点を狙うもなかなか決定的なチャンスを生み出すことは出来ず。試合は0-5で終了。5失点で5連敗という屈辱的な試合結果で今節を終えた。

2年生ながらリーグ戦出場の続く三浦大

4月6日の第1節・東国大戦以来、1カ月ほど白星から遠ざかっている慶大。気づけば順位は11位に転落し、いよいよ崖っぷちまで追い詰められた。昨年2部王者の貫禄はいまやほとんど影を潜めている。荒鷲の灯火をもう一度燃やし、次節・東洋大戦では久々の白星を。長らく聞けていない『若き血』を、次節こそは響かせたい。

(記事:塩田隆貴 取材:塩田隆貴、島森沙奈美、神戸佑貴)

 

【選手インタビュー】

◇五十嵐宥哉(商4・清水東)

存在感を示した五十嵐

――今節への意気込み

連敗続きで勝ち切れない試合が続く中で迎えた試合だったので、自分たちのサッカーを展開して勝ち切るつもりで今日の試合に臨みました。

 

――試合を振り返って

前半からリズム作って自分のサッカーをして行きたかったが、前半から苦しい展開になり、途中レッドカードの退場もあって、自分たちのサッカーを展開することができませんでした。実力が及ばなかったです。

 

――次節への意気込み

長らく勝ちから遠ざかってしまっているので、1週間で修正できるところは修正して必ず勝ち点3を取りたいと思います。

タイトルとURLをコピーしました