第85回関東大学サッカーリーグ戦 第16節
2011/10/29(土) 11:30KO @江戸川区陸上競技場
慶應義塾大学2-3神奈川大学
{得点者} 10分米良雄也(神大)、18分藤田息吹(慶大)、21分日高慶太(慶大)、51分、69分佐々木翔(神大) 前半、立ち上がりからなかなかボールが落ち着かない展開の中、慶大は相手のペースに巻き込まれてしまう。そんな中、10分にキーパーとディフェンスラインの間に出たボールに反応され先制を許してしまう。悪い流れを断ち切りたい慶大は、直後に河井(政4)が左サイド深くまで侵入した風間(商4)のパスを中で合わせるも決められず。嫌なムードがただよったが、同点弾は思いのほかあっさりと決まった。18分に右サイドでFKを得ると、キッカーの河井から中の藤田(政3)へ意表をつくグラウンダーのパスが送られ、受けた藤田がこれを落ち着いてゴール左すみに流しこんだ。 さらに慶大は攻撃の手をゆるめることなく神大ゴールにおそいかかる。すると21分、左サイドで相手を抜き去った黄(総4)が中へ絶妙のクロスをあげると、日髙が3戦連続となるゴールを頭で決め、わずか3分で逆転に成功。その後は前半終了まで慶大ペースで試合が進み、追加点こそあげられなかったが2-1と1点リードで前半を折り返した。迎えた後半、前半の勢いそのままに試合の主導権を握りたい慶大だったが、後半立ち上がりの51分にコーナーキックからのボールを押し込まれて同点とされてしまう。するとその直後に大塚(総4)にかえて森田(経3)を投入。流れを引き戻したい慶大だったが、神大の豊富な運動量を前に「我々のフットボールができなかった」(須田監督)。そして神大ペースで迎えた69分にはまたしてもコーナーキックからゴールを決められ、逆転を許してしまった。
とにかくまず1点がほしい慶大は攻勢に出たいところであったが、相手のブロックを前に最後のところで決められない。80分には森田が強烈なミドルシュートを放つも、これはクロスバーに嫌われてしまう。81分には増田(環1)に代えて川久保(理3)をピッチに送り、点を取りにいったが、試合終了まで相手のゴールをこじ開けることができず、2-3の逆転負けを喫した。前半はパスがつながり、らしさを見せた慶大だったが、後半は相手のハードワークの前にそれをピッチでなかなか表現させてもらえなかった。「うちがよくなかったというより、相手がよかった」と須田監督。しかし、リードを奪っていての敗戦なのでもったいない試合でもあった。次節の相手は前回の対戦で苦戦しながらも逆転勝利を収めた中大。連敗だけは避けたいところで手強い相手との一戦となる。勝って再び流れに乗ることができるか。慶大にとって今後を左右する重要な試合となるだろう。
By Yuhei Sakurai
コメント須田監督
(今日の試合を振り返って)残念な結果。でもやっぱり相手がよかった。相手の体を張ったりだとかハードワークというのがよかったと思う。戦う姿勢というのが改めてサッカーには大切だなというのを感じました。勉強になりました。(裏のスペースにボールをいれてくる相手へのやりにくさはあったか)やりにくかったんじゃないかな。特に後半はラインがちょっと下がっていてコンパクトになっていなかったので、こぼれ球を拾えなかったし、相手が非常にコンパクトなディフェンスをやっていたのでパスコースもなかなか作らせてもらえなくて、まあ我々のフットボールができなかったというところですね。(セットプレーの失点になったが)うちも2本、相手も2本、そしてまた1発を狙っていると。もう相手のゲーム。完璧に相手のゲームだからしょうがない。相手をほめるしかない。うちがよくなかったというよりは相手がよかったと。(選手交代や交代後の布陣について)全体的に今日はこっちの考えと選手の考えが食い違っていた。というかうまく選手交代もできなかったし、こっちの選手起用であったり戦略とかがよくなかった。なんかしっくりしなかった。これだ、というのがないから選手も迷ったのかもしれないし、まあこっちの責任なのでその辺は。反省して、これもまた経験として次につなげていきたいなと思います。(終盤には多くのチャンスを作ったが決めきれなかったことについて)相手のディフェンスはしっかりしていたし、その辺は彼らは体張って、少しでもシュートコースを消そうとしていた。そういったところが素晴らしかったのでね。いいシュートだったけどポストにはじかれたり、あれはやっぱり彼らが体張っているからだと思う。(次節の中大戦に向けて)まずコンディションを回復すること。そこをまず今日からやって、あとはうちの選手は気持ちの切り替えというのが非常に早いのでそこは心配していない。だけどもう一回、戦術の部分を頭の中でみんなで共通理解をもって、負けてて交代したときに出てくる選手の役割だったりを確認していきたい。結果はどうであれいいゲームをしたいと思います。(相手の強力な2トップを)どう抑えるかというのをみんなで話し合いながらやっていこうと思います。
笠松主将
(今日の試合を振り返って)そうですね。前半をリードして折り返したんですけど、後半にああいう形でセットプレーで点を取られて、相手の策にはまってしまった。もったいない負け方だなと思います。(裏にボールをいれてくる相手だったがやりにくさはあったか)そこに関しては対策を練っていたので、特にそんなやりにくさというのはなかったです。(コーナーキックから2失点ということについて)自分のマークだったので。1本目はキーパーとの連携が合わなかった。2本目は普通に競り負けてしまったので、そこは自分の責任だと思いますし、自分個人として修正していかなきゃいけないと思います。(終盤に多くのチャンスを作った中で決めきれなかったことについて)そうですね。チャンスを作ってそこで決められるかというのは1番の部分だと思う。先週は5点入ったんですけど、そういうときもあれば今日みたいに入らないときもあるということで、そこの精度をもっと上げてかなきゃいけないと思います。(次節に向けて)そうですね。どの試合も厳しい試合になると思います。とにかく連敗だけは避けたいので、勝ってまた流れに乗れるように時間は短いですけどいい準備をしていきたいと思います。
日髙
(3連勝はなりませんでしたが、試合を振り返って)正直負ける相手ではなかったかなというのがあるので、もったいないなという気持ちがあります。自分たちのサッカーを90分間通して出来なかったというところに敗因があるのかなと思います。(須田監督が選手交代をした時に日髙選手のポジションを「サイドから中央に変えたことで混乱させてしまったのかも知れない」とおっしゃっていたが、どうだったのか)どういう意図でポジションチェンジしたのかということを、ピッチの中のみんなで統一できていれば問題なかったと思います。入ってきた選手やスタッフの方も含めて、チーム全体としてこれからどういった形で攻めていくのかを、共有できたら良かったですね。(ご自身にとって3試合連続となるゴールはヘディングでしたね)最近、ゴールに近いところでプレーするという事は意識してやっていて、それが点に繋がったのかなとは思います。ただヘディングはあまり得意ではないので、良く入ってくれたなという感じです。(次節は中3日での中大戦ですが)試合間隔に関しては相手も条件は一緒なので。ただ、次も負けて連敗となると、上(優勝、インカレ圏内)がきつくなってしまうので、今日の負けてしまった悪い流れを持っていかないようにしたいです。しっかりと下田で練習して、それをグランドで表現できるように準備をしたいと思います。
藤田
(試合を振り返って)負けてしまってすごく残念です。(3連勝はなりませんでしたが、敗因は)やっぱりセットプレー。佐々木君に2本やられてしまったので。それでは勝てないかなと思います。(前節、攻撃面でのセットプレーが光ったが、守備面でのセットプレーに課題が見えたか)そうですね。どれだけ攻められていても、セットプレーからやられてしまってはだめなので。今日の結果を反省して、次に生かせれば良いと思います。(ご自身のゴールは上手く抜け出してのシュートでした)あんまり練習していた形ではなかったですけど、決まって良かったです。(相手は全体的に身体を張ってくるイメージだったが)ディフェンスの部分では自分もやれていたのですが、攻撃面ではまだまだかなと思います。(次節の中大戦への意気込み)連敗だけは避けないといけないので、しっかりと準備をして試合に臨みたいと思います。
慶大出場選手
GK中川翔太(環4)
DF黄大城(総4)
DF松岡淳(商3)
DF笠松亮太(総4)
DF田中奏一(環4)
MF藤田息吹(政3)
MF増田湧介(環1)→81分川久保理(理3)
MF日高慶太(総4)
MF河井陽介(政4)
FW大塚尚毅(総4)→51分森田達見(経3)
FW風間荘志(商4)
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