【ソッカー(男子)】石田の初スタメン初ゴール 三浦大のイナズマ弾で勝ち点奪取 またも終盤に意地見せる/関東リーグ第10節 VS桐蔭横浜大学

ソッカー男子

前節、そして前々節とアディショナルタイムでの劇的なゴールで勝ち点を増やし続けている慶大は、石田航大(政3・慶應/ブリオベッカ浦安U-18)を今季初めてスタメンで起用。攻撃的なサッカーで序盤から攻め立てたい慶大だったが、試合開始直後に雷が鳴ると、試合は一時中断に。そんなハプニングがありながらも、0-1で迎えた50分。齋藤真之介(経4・桜修館/FC町田ゼルビアユース)のクロスを立石宗悟 (法4・桐蔭学園)が上手く合わせ同点に追いつく。その後2点を奪われ、1-3とされるも、74分にはリーグ戦初スタメンの石田がCKのこぼれ球を押し込み、1点を返す。さらに試合終了間近の90+4分、途中出場の三浦大其(経2・慶應)がサイドから直接シュートを決め、またも劇的な同点弾で試合を振り出しに戻した。3試合連続でアディショナルタイムでの得点となった今節。慶大の粘り強さに今後も期待が高まる一節となった。

 

2025/5/31(土)14:00キックオフ@慶應義塾大学下田グラウンド

 

【スコア】

慶應義塾大学3ー3桐蔭横浜大学

 

【得点者】

26分 桐蔭大 櫻井勇斗(肥田野蓮治)
50分 慶大 立石宗悟(齋藤真之介)
61分 桐蔭大 櫻井勇斗(池田柚生)
69分 桐蔭大 ンワディケ・ウチェ・ブライアン・世雄(中島孝介)
74分 慶大 石田航大
90+4分 慶大 三浦大其

 

【慶大出場選手】

ポジション

背番号 選手名(学部学年・出身高校)

GK

1 洪潤太(政4・東京朝鮮中高級学校/三菱養和SCユース)

DF

3 五十嵐宥哉(商4・清水東)

 

4 斎藤大雅(文3・立命館宇治/京都サンガF.C.U-18)

 

6 永澤昂大(政4・國學院久我山)

 

→ 71分 2 三浦成貴(商3・浜松開誠館)

 

16 藤平一寿(法4・桐蔭学園)

MF

7 齋藤真之介(経4・桜修館/FC町田ゼルビアユース)

 

8 田中雄大(商4・成城学園/三菱養和SCユース)

 

10 角田惠風(商4・慶應/横浜F・マリノスユース)

 

18 石田航大(政3・慶應/ブリオベッカ浦安U-18)

 

→ 79分 17 辻野悠河(商4・暁星国際)

 

19 朔浩太朗(理3・学習院高等科)

 

→ 71分 13 三浦大其(経2・慶應)

FW

11 立石宗悟 (法4・桐蔭学園)

 

前々節・東洋大戦、前節・流通経済大戦ともにアディショナルタイムの劇的同点弾で、勝ち点1を積み重ねてきた慶大。降格圏に沈む桐蔭横浜大学との絶対に負けられない一戦がホーム・下田グラウンドで行われた。試合は雨が降る中でキックオフを迎えたが、開始6分に雷の影響で一時中断。およそ1時間半後に再開され、依然として不安定な天候の中、ピッチでは両チームの白熱した攻防が繰り広げられた。

試合再開後も雨は降り続けた

前節に柳瀬文矢(法4・駒大高)が負傷離脱し、今節は立石宗悟 (法4・桐蔭学園)がワントップでの起用となった。また、今季初スタメンを飾る石田航大(政3・慶應/ブリオベッカ浦安U-18)をトップ下に構え、安定感のある布陣で挑んだ。一進一退の攻防を続ける中、開始12分慶大に危機が訪れる。ビルドアップミスから背後に蹴られ、ゴールを狙われる展開に。幸いボールはポストの外へ。

リーグ戦初スタメンの石田

攻勢を強めたい慶大は、今季右サイドバックでスタメン出場が続く藤平一寿(法4・桐蔭学園)が、荒鷲の心臓・角田惠風(商4・慶應/横浜F・マリノスユース)と巧みなコンビネーションを披露。右サイドから再三にわたって仕掛けを見せたが、あと一歩のところで得点には結びつかなかった。慶大にチャンスが訪れたのは開始24分。朔浩太朗(理3・学習院高等科)から角田にスルーパスが通り、シュートを試みるも惜しくもボールはポスト上へ。

チャンスを生み出し続けた朔

26分、左サイドを突破され、あと一歩足が届かずクロスからシュートを決められ、先制点を奪われる。さらに27分、右サイドから中に切り出されゴールを打たれるも、守護神・洪潤太(政4・東京朝鮮中高級学校/三菱養和SCユース)のセーブで持ち応える。また、29分には再度ビルドアップミスからボールを奪取され、ゴールを狙われる危うい時間も。運よくボールはポスト外へ。

藤平らを中心にゴールを守る

厳しい時間を耐え抜いた慶大は、主将・ 田中雄大(商4・成城学園/三菱養和SCユース)のタフなフィジカルコンタクトでボールを奪取し、再びゴールを狙う展開に持ち込んだ。35分、華麗に繋がれたパスは10番・角田の元へ。ゴールを狙うもボールはポスト左上へ。40分には、角田から左サイドでフリーの齋藤真之介(経4・桜修館/FC町田ゼルビアユース)にパスが通るも、点には繋がらない。その後も一進一退の攻防が続き、慶大は0-1で前半を折り返した。

齋藤真の猛攻も惜しくも得点には繋がらず

後半も攻撃を続けた慶大は50分、左サイドを齋藤真が駆け上がると、中央の立石へクロス。これを立石が上手く合わせ、同点。後半開始早々に試合を振り出しに戻した。55分には、守護神・洪が味方のミスをカバーするファインセーブで勝ち越しを許さない。しかし、61分にはCKから失点し、試合はまたもやビハインドの状況へ。さらに67分には左サイドを攻め込まれ、クロスを頭で合され失点。一気に2点差まで広げられる。

ゴールを決めた立石

喜びを爆発させる角田

2点を追う状況に、流れを変えたい慶大は、71分、永澤昂大(政4・國學院久我山)に代え、三浦成貴(商3・浜松開誠館)、MF・朔に代え、三浦大其(経2・慶應)を投入する。すると直後の78分、CKのチャンスを得ると、こぼれ球を今季初スタメンの石田が押し込み、1点を返した。なんとか同点に追いつきたい慶大は79分、リーグ戦初ゴールを決めた石田に代えて辻野悠河(商4・暁星国際)を送る。

リーグ戦初ゴールの石田

その後は慶大が相手陣地で攻撃を続ける展開が続く。三浦大と齋藤真が両サイドから流動的な攻撃を展開していく。すると90+4分、変幻自在のドリブラー・三浦大がサイドから切り込むようなシュートを放つと、ボールは吸い込まれるようにゴールへ。期待の逸材・三浦大のリーグ戦初ゴールは劇的な同点弾となり、3-3で試合は終了。3試合連続のアディショナルタイムでの得点でなんとか勝ち点1を獲得した。

(取材、記事:重吉咲弥、塩田隆貴)

 

【選手インタビュー】

◇三浦大其(経2・慶應)

リーグ戦初ゴールを納めた三浦大

――今節への意気込み

とにかく結果を残したいという気持ちで臨みました。

 

――今日のゴールを振り返って

最近は特に結果を出すことにこだわっていたんですけど、得点という形で数字を残すことができてよかったなと思います。

鮮やかな同点弾でチームに勝ち点を献上した

――今日の試合を振り返って

序盤から自分たちのやりたいサッカーは出来ていて、自分たちのペースで進んではいたんですけど、もったいない形で失点してしまって、勝てた試合だったかなと思います。

 

――次節への意気込み

次の日体大戦は、前期最後の試合ということで、絶対に勝って、いい形でアミノバイタルカップに繋げられればなと思います。

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