【ソッカー(男子)】「最期は笑って終わりたい」 マネージャー・関梨帆×竹島彩夏×岡﨑寛大/早慶クラシコ2025直前企画第6弾

ソッカー男子

2021年以来4年ぶりの勝利を目指すソッカー部。今年は慶大が1部リーグ、早大が2部リーグと所属リーグに差があるだけに絶対に負けられない展開となった。早慶クラシコ直前企画第6弾となる今回はマネージャーを務める関梨帆(文4・香蘭女学校高等科)、竹島彩夏(総4・慶應湘南藤沢)、岡﨑寛大(法4・慶應)、の3人にインタビューを行った。

 

ーーー他己紹介からお願いします

岡﨑竹島

彩夏は一言で言うと、今のマネジメントの大黒柱かなというふうに思います。1番仕事もしっかりとやってくれるし、みんなからの信頼も厚い、同期として非常に頼れるマネージャーです。

 

竹島

梨帆は、空気を和ませる力があると思っていて。8割方はうるさいんですけど、、、(笑)

 

:2割はいい?(笑)

 

竹島:だそうです(笑)。

 

岡﨑

岡﨑は、暑苦しい人です(笑)。

 

岡﨑:暑苦しいしかないけど大丈夫?(笑)

 

:はい、以上です!(笑)

 

竹島:熱量を持った人だね(笑)。

 

ーーー練習がある時はどのようなタイムスケジュール?

竹島:基本的には6時半か8時過ぎくらいにBとTOPチームの朝練習に来て、授業がある日は練習が終わったら授業に行きます。夜にミーティングある時はZoomをしたり、学年ミーティングがあったら、それに出たりっていう感じです。基本的には朝に部活があるので、1日のスタートは部活って感じで。その後は、夜にミーティングがなかったら友達と遊ぶこともありますね。

 

ーーーいつもマネ部屋にいて忙しいイメージがあるが、オフは?

岡﨑:月曜日はほぼ毎週オフ。

 

:でも遠征前とか早慶戦前とかは、その仕事を。関係なしにずっと(笑)。

 

岡﨑:逆にね、合宿所にあまり人がいないから集中できるっていうのもあって、月曜日に来て作業する人もいます。

 

ーーー3人にとってマネ部屋はどんな場所?

岡﨑:僕にとってはもう、、、ほぼ家庭(笑)。

 

一同:(笑)

 

岡﨑:安心感のある場所というか(笑)。居心地の良い場所でありながら、頑張ろうと思えるようなところです。

 

:私は、先輩から色々教えてもらって成長できた場所です。ここに入って、先輩方から学ぶことばかりで、自分自身ここで得られたものとか、成長できたものは大きいなと思っています。

 

竹島:私は、自分にとって責任とか義務とかが芽生える場所かなと思っています。ここに来たら絶対仕事はしなきゃいけないけど、その仕事自体に私はやりがいを感じていて。仕事をすることが好きだからそれは自分にとってプラスなので、そういうプラスな気持ちを加速させる場所かなと思います。

マネ部屋はほぼ家庭だと答える岡﨑

ーーー今年のチームのカラーは

岡﨑:今年のチームっていうのは本当に「一丸」「総和」っていう言葉がまさに合うチームかなと思っています。選手の状況でいうとやっぱりけが人が多くてなかなかベストメンバーを組めない中で、とにかく一部の舞台で結果を残そうと4年生3年生が引っ張って、1年生2年生もついてきています。ソッカー部にいる誰が出ても、一人ひとりが輝きを放てる、そういうチームなのかなっていうのは特に今年感じますね。

 

ーーー今季のベストゲーム、印象に残っている試合は

岡﨑:僕はアミノの明治戦。全国を決めた試合というのもあるけれど、大学サッカーの象徴と言える明治に勝った試合です。出ている選手だけじゃなくて、出ていない選手たちも「打倒明治」っていうのを掲げてそこに向けて一生懸命やってきたので、去年も全国大会には進んだけれども、今年の「全国に進んだ」っていう達成感は、「明治を倒した」というところで去年よりも大きかったのかなと思います。

 

:私もほぼ一緒なんですけど、今年は「一部優勝・全国制覇」という目標を掲げてそれに向かって日々取り組んでいる中で、私たちの学年は特に先導力のある人が多いなと近くで見ていて感じるんですけど、その証みたいなものを一番見られたのがあの試合だったのかなと思っています。皇貴(=清水皇貴・経4・三田学園)とか崚太(=大下崚太・商4・慶應/東京ヴェルディユース)とか大知(相場大知・経4・松本深志/松本山雅FCU-18)とか、けがで出られなかった人が多い中で、その人たちが日々支えていた結果も、全部明治戦に集まって、みんなで掴み取れた勝利っていう感じがしたので凄く印象に残っています。

 

竹島:印象に残っている試合は、リーグ戦の筑波大戦です。最後の最後のラストプレーぐらいで失点して引き分けで終わったんですけど、今シーズンとか前のシーズンも含め、ラストプレーで決めて勝った試合が印象に残っている中で、「最後に決められて勝ち点3取れなかった」っていう、良い印象が残っているわけではないけど、その後の選手たちの顔だったりとか応援の雰囲気だったりとかっていうのは今でも鮮明に自分の記憶の中に残ってるかなと思います。

 

ーーー先導力の話もあったが、最高学年になってみて同期の仲間たちに変化は

:1年の頃に初めて出会ったみんなと同じ人とは思えないぐらい、責任感と「部を背負う」っていう男気みたいなものを、練習とか遠征とか日々過ごしている中で凄く感じています。なんか目が違うっていうか(笑)。

 

岡﨑:たしかにね、わかるわかる。

 

:言葉で表すのは難しいんですけど、覚悟が全然違うなっていう。雄大(=田中雄大・商4・成城学園/三菱養和SCユース)をはじめとして惠風(=角田惠風・商4・慶應 /横浜F・マリノスユース)と純太(=西野純太・総4・駒澤大学高)の3人から、あと左貫(=左貫龍之介・商4・市立浦和高)とかいろんなスタッフとかも含めて、最上級生として引っ張っていこうとしている雰囲気を近くで見ていて感じます。

 

ーーーマネージャーはどうですか?

岡﨑:マネージャーでいうと、それぞれが自分の強みを活かせる学年になったなというのは感じています。それぞれ本当にいいところがあるけど、いいところが被らないっていうのが僕らの学年のマネージャーであって。そこが被らないからみんながそっぽ向いて離れていくとかではなくて、うまく融合しているっていうのが今のマネ部屋なのかなと思っています。やっぱり後輩からの信頼っていうのは間違いなく3人ともある程度あると思うし、

 

:自分で言うの?(笑)

 

岡﨑:最高学年ではあるけれども、1年生の時みたいに自分たちが動くとか、自分たちで泥臭い仕事をするみたいなところは3人とも持っているから、そこはいい意味で変わらず。自分が率先してやりながらも、みんなをまとめられる、自分の強みを発揮していけるマネ部屋になったかなと思います。

 

ーーー4年間での1番の思い出

岡﨑:僕は去年の早慶戦のメンバー発表が一番心に残っています。去年は2日前に早慶戦のメンバー20人が発表されて、その中で選ばれなかったメンバーが涙して、本当に周りに人がいるのにも関わらず大号泣する人がいたり、逆にサプライズでメンバーに入って4年生の意地を見せてくれた人がいたり、凄くいろんな感情が巡っていた場所だったなと思っています。僕は4年生になってからマネージャー業務やっていく中で、正直モチベーション上がんないなって思う時とか、どうすればいいのかなって悩んだりする時期もあったんですけど、絶対その去年の8月23日の一瞬っていうのに立ち返っています。あの時涙した部員とか、あの時早慶戦のメンバーの切符を掴み取ってガッツポーズをした選手たちの想いとかっていうのを自分の中で大切にして、そこに必ず立ち返って行動するようにしているので、一番の思い出だと思います。

 

:1個目が、1年生の一番最初の1週間の山中合宿です。3年生の先輩と4年生の先輩と3人で行ったんですけど、その時は毎日3部練で、マネージャーもハードすぎて。1時ぐらいに寝て4時に起きるみたいな生活を1週間やった時に、マネージャーってこういうもんなんだというか、大変だったけどマネージャーの本質を知れた気がして、あとは選手は裏でこういうことをやってたんだっていうのを知れたのが一番印象的でした。

合宿でマネージャー業の大変さを知った関

2つ目は岡﨑とも似ているんですけど、早慶戦で昂大(=永澤昂大・政4・國學院久我山)とカズ(=藤平一寿・法4・桐蔭学園高)が涙を流してたっていうのは、初めて自分もすごい泣きそうになりました。そこが一番なんですけど、でも試合の当日、あの2人落ち込んでないかな、どうかなって思って気にしていた時に、昂大がすごい笑顔で保護者の方とかを案内してるのを見て、なんかその時もめっちゃ泣きそうになって。こうやって、みんな悔しいながらも与えられた仕事を精一杯やってくれるんだなと思ったときに、早慶戦の夢を叶えられない人ももちろんいるけど、そういったみんなの頑張りがあってこそ成り立つ舞台っていうのが素敵だなと思いました。

 

竹島:印象に残っているのは去年の総理大臣杯です。今まで私は高校でしかスポーツをやってこなくて、高校でやっていたサッカーもほとんど勝ったことがない中で、まず全国という舞台に選手たちが、出ているメンバーだけじゃなくて全員が連れていってくれて、自分もそういう大きな舞台に立ち会えたっていうのがまず率直に嬉しかったし、初めての経験だったから何にも代えられない瞬間だなと心の底から思いました。今年も2年連続で連れていってもらえるのは本当に嬉しいし、再来月の試合もまた絶対に忘れられない瞬間になるんだろうなと思います。

 

ーーーこの部活の好きなところは

:各々が各々のポジションで自分を輝かせているところ。一人ひとりが自分にしかできないことを見つけようと苦しんでる時もあるし、楽しい時もあると思うけど、その結果としてのこのチームなんだなっていうのを感じることがあるので、そこがいいなと思っています。

 

岡﨑:この部活の好きなところは、全員別にエリートじゃないというところです。スポーツ推薦があるわけじゃないから、特別サッカーが上手くないと入れない場所でもないし、マネージャーというのもサッカーの知識がないと入れないとか、マネージャー経験がないと入れないっていう組織じゃない。だからこそ、それでもやっぱり慶應ソッカー部っていう歴史ある部活を、一部だったり、輝かしい舞台に残すために、そこの舞台で活躍するために各々が努力しているっていうところがこの部活のいいところなのかなと思っています。これはグラマネもそうだし、マネージャーもそうだし、選手もそうだし、みんながみんな努力をしないとこの部活では生き残れないから、エリートじゃないからこそもがきながらも、それこそさっき梨帆が言ってくれたように、自分が輝けるポジションっていうのを見つけて、そのために努力していくっていうところが僕はこの部活で好きなところですね。

 

竹島:この部活で私が好きなところは、みんなが上を目指しているところです。ブログとかで、上を目指そうと思えなかった時期もあったって書いている人が多いなと思うけど、結局みんな最後は上を目指してる、そこのマインドの部分とかは本当に尊敬できるなと思います。この前後輩と話していて、この部にいたら上目指したいって思うのが当たり前なんだよねみたいなことを言われた時に、そういう風に思わせる環境だったりとか、人がいるっていうのは、もしかしたら大学サッカーとかスポーツっていうところで見たら当たり前なのかもしれないけど、そこのカラーっていうのは、あまり言葉にはできないながらも慶應ソッカー部としての雰囲気とか環境をすごく感じるので好きですね。

 

ーーー仕事をする上でマネージャー全員や部全体で大切にしていることは

竹島:部では「プレイヤーズファースト」かなと思っています。前の監督が何度も口にしていた言葉だったんですけど、この部においてプレーをするのは選手しかいなくて、ただそのプレーする環境を創り上げるのはグラマネだったりアナリストだったり、選手兼任だけど学連だったりトレーナーだったり、それぞれが各々の立場で、選手の瞬間のためにやっていて。その瞬間を創り上げるための努力というか、行動をするっていうところは、部としては大切にしているかなと思うし、それはマネージャーとしても然りかなと思います。

 

ーーー何か個人として大切にしていることは

岡﨑:僕は、全員と目線を合わせて話すというところです。これはマネージャーにもそうだし選手にもそうだしっていうところで、さっきも言ったように、Bチームでずっとやり続けている人もいれば、トップのスタメンには絡めないけど、4年間トップのサブでずっとやり続けた人もいるっていう中で、その人たちの視点には立てないかもしれないけれども、必ずその人たちと目線を合わせて会話をするっていうところは大事にしています。選手であれマネージャーであれ、やりたいこととか成し遂げたいことって絶対にあって、個々人が思っていることっていうのは違うから、その人たちのやりたいこと、成し遂げたいこと、潜在的に思っているものっていうのを導き出せるように、僕は一人ひとりと絶対にしっかり目線を合わせて対話をするっていうのを心がけています。

 

:私は1年生の頃に山中合宿で4年生の先輩に言われた、「マネージャーはカテゴリーなく唯一選手を平等に見れる立場だから」っていう言葉に凄く納得して。やっぱりコーチとかグラマネは少なからずサッカー面で人を評価しなきゃいけないけど、私たちは唯一カテゴリー関係なく、一人ひとりをサッカー選手というよりは人として見てるから、その人の辛い気持ちもわかるし嬉しい気持ちも凄くわかるし。一人ひとりの気持ちを他の人よりも感じられるようにというか、その人の目線に立って向き合う、考えるということは意識しています。

 

竹島:私は、24時間365日ソッカー部のマネージャーでいること。そのマインドを常に持っていれば、正直どんなに眠くても、違うことしたいなって思った時でも、やらなきゃいけないことは自分の中で見えてくるし、優先順位を間違えちゃうこともあるかもしれないけど、最終的にはやらなきゃいけないことの正解系があると思っていて。その正解に導いてくれるのが、そのマインドかなと思っています。

ーーー早慶戦でのそれぞれの役割は

岡﨑:僕は今年は全体の統括です。当日、事前を含めて早慶戦がしっかりと成功するように、集客もそうだし、当日の座席とか企画とか全部に関わってまとめています。とにかく早慶戦を成功させる、良い早慶戦にするのが僕の仕事です。

 

:うまくまとめられてる(笑)。

 

:私は、場外コンコースと子ども関連、あと協賛少しと、グッズです。

 

竹島:私は、広報と企画、配信とかビジョンとか、あとは当日の場内アナウンス関連を担当しています。

24時間365日ソッカー部のマネージャーでいることを掲げる竹島

ーーー6年ぶりの等々力開催ですが、経緯は

岡﨑:そもそも、6年前に等々力でや早慶戦をやったときに運営面に不備があったことが理由で、この5年間は等々力を使用することができていませんでした。自分たちは去年国立の早慶戦で1万人を集めたっていうこともあったから、どうしてもやはり大きい会場でやりたいというところ、あとは大学サッカーの熱気を一番感じられる競技場っていうところを自分たちの中で試行錯誤した時に、等々力って陸上トラックはありながらも座席からピッチを近くで感じられたりだとか、5、6年前の等々力での早慶戦は2万人くらいの集客に成功して一番盛り上がった早慶戦だったりというところもあって。そういう場所でもう1回早慶戦をしたいなという思いで、等々力競技場に改めて打診しました。以前の運営の不備というところを直せばもう一度やってもいいよと言っていただけたので、特に今年はそういった不備がないように、警備や当日の運営の細部にもこだわって、今準備をしているという感じです。

 

ーーー注目選手は

:永澤昂大でお願いします。大下崚太も入れたい。昂大に関しては、私の今年のモチベーションは「昂大の笑顔を見る」ということなので!もう涙は見ません。昂大は去年(メンバーに)入ると思われていたけどギリギリ入れず、涙を流していたのを見て、「昂大が今度は笑って出られる舞台を作りたい」っていうのをモチベーションに今年やっているので、昂大です。崚太は去年の9月に大きなけがをしてしまって、夢だったプロも諦めざるを得ない状況になったけど、そんな時もネガティブなところを全く私たちに見せることなく笑顔で振る舞っていて。辛いこともいっぱいあったと思うけど、笑顔でみんなを笑わせるっていう自分の役割を全うしていて素敵だなと思っていました。だからこそ、そんな崚太が今度は沢山の人から声援を浴びて、応援されてほしいなっていう想いがあるので、昂大と崚太です。

 

竹島:私は辻野で。主務として、今年凄く私たちマネージャーと一緒に仕事をする機会が多いんですけど、その中でキャパだったりとか、仕事のスピードだったりとか、全てを含めて本当に一番尊敬していて。本人は、「早慶戦別にそんなめっちゃ出たいって思ってないんだよね」とか手ぶらつかせながら言ってるけど、早慶戦って、私たちの一種のわがままな部分もあるから、ここまで自分が選手としてやっている中でも、そういうわがままを辻は全部汲み取って練習後でも下見とかも全部一緒に来てくれているし、ピッチ上では辻野のそういう仕事とかは伝わらないと思うけど、ここまで一緒にやってきたからこそ、辻には注目してほしいなと思います。

 

岡﨑:僕は2人いて、1人目は藤平。藤平も去年の早慶戦でメンバーに入れなくて、さらに今年前半なかなか試合に出られず、多分本当に苦しい思いをしてきた選手なんだろうなというのは見ていて思います。ただ、その中でも早慶戦に対してだけじゃなく、チームに対して自分ができることっていうのを一生懸命探してくれる選手で。今年、マリノスでビラ配りをさせていただいた時に、トップの選手として参加してくれたのが藤平と昂大でした。それだけチームのためにっていうのを見せてくれる彼が、今年等々力のピッチで、去年の分まで思いっきりプレーしてくれるっていうのは、僕にとっては一つ楽しみな部分です。あと、それこそ梨帆の言葉から言うのであれば、去年の昂大と去年の藤平っていうのが、今年の僕の「早慶戦を成功させたい」っていう想いの原動力になるので、そこは藤平の名前を挙げさせてもらいます。もう1人は去年も言っていたんですけど、文矢(=柳瀬文矢・法4・駒大高)です。文矢に関しては、去年注目選手として挙げたんだけれども、試合には出られませんでした。ただ本当に、「メンバーに選ばれたけれどもピッチに立てなかった」という選手はまた違う悔しさを抱えていると思っていて。文矢は去年はけがでなかなか試合にも出られなかったし、2年前はトップチームに上がれずにIリーグでプレーしていた選手です。彼が点を決めればチームは変わるし、本当にマネージャーも選手も含め、文矢を嫌いな人はいないんじゃないかなっていうぐらい愛されてる選手だからこそ、そういった選手が点を決めて勝つっていうのは慶應らしいサッカー、慶應らしい早慶戦の勝ち方なのかなと思うので、慶應の9番にぜひ期待してもらいたいです。

 

ーーー最後の早慶戦に向けた想い

竹島:私自身は、早慶戦自体がめちゃくちゃ特別な場所っていう風には捉えていなくて。もちろん大きな舞台ではあるけど、ここまでの半年間だけでも、トップで言ったら天皇杯予選やアミノ、関東リーグ、Bで言ったらIリーグとか練習試合とか、普段の練習もあったりだとか。今までいろんな出来事があった中で、シーズンの途中で迎える1試合だから、私自身が変に意識しているわけではなくて。ただその1つの試合に対して130人の部員とか、熱い思いを持ってやっている選手たちがいるからこそ、その舞台っていうのは輝くかなと思うので、部員130人、女子部含めて155人ぐらいかな、の思いが詰まった舞台というのをミスなく終えたいです。

 

:私は慶應の附属校ではなかったので、選手たちが早慶戦に特別な想いを持っているというのは大学に入るまで知らなかったし実感が湧かなかったんですけど、1年生の頃に宗悟が「早慶戦がずっと夢で憧れなんだよね」ってキラキラした目で話してるのを聞いて、みんなが早慶戦に懸けている想いがあることをまず1年目で知りました。去年は永澤とか藤平の涙を見て、やっぱり早慶戦ってみんなにとって特別なもので夢の舞台なんだなっていうのを学年が上がるごとに感じて、ちゃんと4年間過ごしてきてわかったからこそ、今度はいろんな人が輝ける舞台にしたいというのがあります。もちろん出る選手だけではなくて、支えてくれる部員もいるから、一人残さずやってよかったなと思える早慶戦にしたいです。あと、最後なので絶対に勝って、笑って終わりたいです!

 

岡﨑:8年前に等々力でやった早慶戦を見て、僕はこの部に入部したいなと強く思いました。やっぱりその時の熱気とか選手の顔とかスタッフ陣の働いてる姿っていうのを見て、この部に対する憧れっていうのはすごい生まれたっていうのを今でも覚えています。これも去年も言ったかもしれないけど、早慶戦って本当に誰かの夢を表現して、誰かの夢を創り上げる場所だと僕は思っているので、今度は自分がその舞台を創り上げることによって、選手たちが夢を表現できるように、そして見に来てくれた観客の方々が「明日頑張ってみよう」とか「将来こういうことしてみたいな」とかっていう夢を持てるような、そういった時間を創り上げたいなと思います。そして、慶應10年目!僕が関わった中では早稲田に1回も勝っていないので、さすがに勝って、最後は「とどろき」に若き血を「とどろかせる」!以上です。

なんだかんだ仲のいい3人

(記事:愛宕百華 取材:長掛真依)

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