2002年に始まった女子の早慶サッカー定期戦。慶大はこれまでの23大会で勝利したことはなく、直近3年も敗れている。しかし、今年のチームは関東大学2部リーグで10連勝、首位を走っており、昇格も見えている状況でまさしく絶好調。早慶クラシコ直前企画第12弾となる今回は、3年間のリベンジ、そして早慶戦初勝利に燃える小熊藤子(環4・山脇学園/スフィーダ世田谷ユース)、坂口芹(総4・仙台大学附明成)、中村美桜(理4・慶應湘南藤沢)、守部葵(環4・十文字)の4年生4選手にインタビューを行った。
――最初に他己紹介をお願いします
坂口➡守部
坂口:背番号8番の守部葵さんです。今年から副将を務めてチームをまとめてくれています。ピッチ内では声を出してチームを鼓舞する立場であったりとか、体張ったプレーもあるし、特にテクニシャンな部分も光っているので早慶戦では注目ポイントかなと思います。ピッチ外ではこんな感じでずっと賑やかで、優しい感じ?(一同笑い)。チームを明るく照らしてくれるような存在で、最近ではちょっと乙女な部分もちらほら、、みたいな部分があるので、注目ポイントかなと思います(笑)。
一同:注目ポイント(笑)
坂口:以上です。
守部:素晴らしい紹介でした。
守部➡小熊
守部:背番号5番の小熊藤子さんです。小熊さんは今、チームの主将やってます。ピッチ内ではチーム1、体張って、最終ラインなので失点しないように彼女が体張って守ってくれています。センターバックでありながら主将でもあるので、すごいチームを統率してくれているなと感じます。あとは攻撃になってスイッチが入るとドリブルやキックで攻撃の起点にもなれるしいい選手です。ピッチ外ではしっかりはしてなくて(笑)、チームで動くときはキャプテンとしてやるところはやってくれてると思うけど、サッカーから離れたらなんか、、難しいねこれ(笑)。たまにつまんないこと言って1人で笑ってたりとか結構不思議な面も見えたりします。あと個人的にはゼミが一緒なんで、
守部・小熊:一緒に頑張ってます(笑)。
小熊➡中村
小熊:背番号12番の中村美桜さんです。まず彼女はフィールドで入って、3年生からキーパーをやるっていう大きな決断をしてくれたのはチームにとってすごく大きかったし、彼女がいなかったらサッカーすらできないので全員そこは感謝してるし、彼女が1番サッカー好きっていうのをこの3人(坂口・守部・小熊)が知っているからこそ、彼女のために勝ちたいっていうのも今の10連勝に想いが繋がっているのかなというのもあります。ピッチ内ではとにかく体張ってくれるし、なぜか彼女がゴール前にいると彼女の真正面にボールが飛んでくるっていう、ポジションがいいっていうのもあるんですけど、なんかちょっと吸い寄せてる感もあって(一同笑い)、多分それも失点数が少ないのに繋がっていると思います。あと、フィールドからキーパーになってくれたっていうバックグラウンドを全員知ってるからこそ、彼女がキーパーやってくれてるからもっと体張らなきゃっていう危機感はチームにとっていい刺激って言うか、彼女のために頑張んないとっていうのはすごいチームの力になってると思います。ピッチ外ではとにかく仕事ができて、主務もやってて、シゴデキっすね。いろんなところに気を遣えるし、「そういえばこれやんなきゃ」って思ったとき、大体彼女が「あ、やってるよ」みたいな感じで、いつも感謝しています。
中村➡坂口
中村:背番号23番の坂口芹です。彼女は4年生4人の中で唯一幹部の1人ではないんですけど、ただ幹部外からの視点を常に持ってチームを俯瞰して見れる人です。ピッチ内では1年生の頃から試合に出ていて、ディフェンスとして今年は特に体を張ったプレーと、ピンチのときにチームを鼓舞する声でチームをすごい救ってくれてるプレイヤーの1人です。ピッチ外では、寮生なんですけど、1人が好きって思いながらも寮生愛がすごい溢れていて、意外とインドアだけどアウトドアな面もあって、3・4年生になって寮生とたわむれる時間が長くなってきたのかなっていう印象です。
――7月13日にリーグ戦が一旦中断となってからは、チームとしてはどういったスケジュールで活動されていますか
中村:リーグ戦が終わって、一旦ちょっと1週間弱オフがあったんですけど、そこからはまずは早慶戦に向けてのチーム作りをしていた感じで、間にちょくちょく、今日(7月31日)もトレーニングマッチがあったんですけど、練習試合を挟んだり、チームの強度を落とさないように練習をしています。
――小熊選手は内定先のRB大宮アルディージャWOMENでの活動に参加されていると伺ったのですが、そちらはいかがですか
小熊:ちょくちょく参加してて、リーグ戦も合宿で欠席したんですけど、もちろんプロなんでレベルも高いですし、毎日毎日自分が一生懸命やることもですけど、こっち(ソッカー部)を抜けてるからこそ、大宮に行ってるときはレベルアップしなきゃいけないし、主将としてチームを引っ張らなきゃいけないのに行かしてもらってるっていうのはしっかり責任を持って、自分の成長を慶應に還元できるようにって思いながらやってます。

プロ内定・主将として牽引する小熊
――4年生の中で、後輩に慕われている選手やフランクに接している選手は
小熊:彼女(守部)は結構後輩とコミュニケーションをたくさん取るし、弟子もすごいいっぱいいます。
守部:でもなんか慕われてるんですけど(一同笑い)、慕われてるのかもしれないんですけど、自分がキャラ的にいじりやすいっていうのもあって、尊敬っていうよりも絡みやすいとかいじりやすいとかなのかなって自分的には思ってますけど、どうですか?
小熊:そう(笑)、尊敬されてるいじりです。
守部:表向きはそうですね(笑)。
守部:さっき美桜(中村)が言ってたけど、(坂口は)寮生なんで、寮生仲間とか日吉住みっていうので、芹(坂口)はそこと交流関係っていうのはできてると思います。
坂口:(笑)
――4年生で1番熱い選手は
小熊:結構この学年はサッカーに対しての熱量が全員高いんで、そこが結構この学年の強みというか、その高さが今のリーグ戦の結果にも繋がってるのかなっていうのは思うし、そこの長所っていうのは自分たちはもっともっと上げていかなきゃいけないし、他の大学に負けたくないなって思います。
――最高学年という立ち位置、4人の中で心掛けていることはありますか
守部:自分が心がけてることとしては、今シーズンもですけど4年間結構怪我が多くて試合に出れる回数っていうのはこの3人に比べたら時間が少ないので、その中で3人がピッチの中で試合中に引っ張ってくれてるっていうのがあるからこそ、試合に出れない他の選手・後輩だったりとか怪我してる選手を気にかけたりとか話しかけたりして、3人が引っ張ってくれてるからこそ、その下を持ち上げられるようにとか吸い上げられるようにっていうのは自分の中では意識しています。
――坂口選手は4年生では唯一、幹部ではないというお話が先ほどありましたが、その中で何か心掛けていることはありますか
坂口:プレーは責任感あるプレーとか誰よりも体張るみたいなところはこれまで以上にやることがもちろん必要ですけど、さっきも美桜が言ってたみたいに、幹部外だからこそ見れる立場からの意見っていうのを大事にしたいねっていうのは主将決めとかシーズンオフの期間にやったミーティングでも話したので、そこはちゃんと全うできるようにやってるので、俯瞰的に見るであったりとか、幹部に対しては言えないようなことをフレンドリーに後輩から吸い上げるっていうのを意識しているというか頑張りたいなという感じです。

WBのポジションで貢献する坂口
――4年生の皆さんから見て、今年のチームが発足した頃はどんなチームでしたか
小熊:まさか10連勝で終われるとは思ってなかったんですけど、毎年シーズン始まる前は「よしこのチーム1部昇格できるぞ」って思ってシーズンインするんで、それは今年もあったんですけど、練習試合とか重ねて、自分らの成長しているのもすごい身を持って感じたし、一人ひとりの個人の「こだわる」、自分たちが掲げてる「こだわる」っていうところの質が上がってるっていうのはすごい実感してたので、こんなにうまくいくとは思ってなかったですけど、自信はあって入りました。
――今年のチームスローガン、「細部に宿せ」が決まった経緯とスローガンに込めた想いを教えてください
中村:経緯としては、このスローガンを決めるにあたっても結構色々話し合ったんですけど、自分たちが何を1番目標としてるのかっていうのをまず話し合って、1番は1部昇格を実現させたいっていうのが1番上にあって、それを実現させるためにこれまでの3年間同じ目標を掲げてた中で最後の年を絶対実現させたいっていう想いから「何が足りなかったのかな?」っていうのを考えた時に、「こだわる」、さっき藤子(小熊)も言ってたんですけど、1日1日の練習とか1回1回のパスにこだわりを持って、練習に全員が積極的に参加できるようなチームにしたいなっていう話があって、その中で「こだわる」っていう言葉をより大きく考えて、色々案が出た中でも「細部に宿せ」っていうフレーズが1番自分たちの中で合ってるし、これを掲げたら1日1日を大切に、最終ゴールに向かって行けるのかなっていう考えからそのスローガンにしました。
――リーグ戦は開幕から引き分け、負けと来た後に10連勝して今1位を走っていますが、今年のチームの強みはどういったところだと考えていますか
小熊:全員が自分事として、自分たちが掲げた「細部に宿せ」っていうスローガンと、あと「こだわる」っていうキーワードを結構上げてるんですけど、そこに対して全員が要求するし、要求に対して反応するし、反応する人数だったり反応の仕方だったり、人の気持ちを考えた行動っていうのはこの3年間で1番できてるなって思ってて、パスコン1つとっても今までだったら流してたけど、それぞれが「いや今のパス弱いよね」とか「今右足じゃないよね」とかそういう要求の質っていうのは私は1番高いなって思ってて、自分らのサッカーとして保持するサッカーしてるので、そこの根本・基礎となるパスコンの質が上がってるから勝ちが続いてるのかなって思います。
――ここからは早慶戦について、皆さんが入部されてからの試合を振り返っていきたいと思います。小熊選手は1年生の頃から3年続けてフル出場されています。1年生の頃の試合を振り返ってください
小熊:あんまり覚えてないんですけど、慶應として1年生で戦ってすごい緊張感だったりこんなに応援してくれる大会なんだっていうのを気づいたし、でも逆に試合終わってから気づいて、試合入る前とか試合中だったりは何も分からずただひたすらやってたので、試合の後、こんなに人が応援してくれてたんだし、こんだけいろんな人が働いてたっていうのに気づいて、重みというか、もっとピッチに立ってるなら責任を持ったプレーしなきゃいけないなって反省したのはすごい覚えてます。
――守部選手は2年生と3年生の時に出場されました。七夕の日に戦った2年生の時の試合を振り返ってください
守部:自分はそもそも中学生の時に早慶戦を見て、そこで憧れて慶應に入学することを志したので早慶戦っていうのが自分の夢の舞台であって、1年生の時は怪我で出れなくて、2年生でピッチに立てるってなった時に素直に嬉しかったですし、ピッチに立てない人もいる中で立つからには勝たなきゃいけないし、やらなきゃいけないってのがありました。マッチアップする早稲田の選手が高校の時の2個上の先輩で、相手のストロングなのも知ってたし、自分足速くないんですけどその選手がすごいスピードある選手だってのも知ってたんで結構緊張して入ったんですけど、めちゃめちゃやられたわけじゃなくて、そこでその選手とまたできたのもそうですし、その選手に張り合えたっていうのも自分の中ですごい自信になったかなって思います。でも結果として勝ちきれなかったし、早稲田に対して何もできなかったっていうのもあるので、最終的には悔しい試合だったかなって思います。
――坂口選手は3年続けて出場されています。2年連続の1点差負けとなった昨年のゲームを振り返ってください
坂口:前半から押し込まれながらも美桜がめっちゃナイスセーブで失点せずにいってくれてた中で、自分はウイングバックで攻撃にも参加しなきゃいけないポジションではあったんですけど、やっぱり早稲田との力の差も感じながら攻撃で目立てなかったっていうのがすごい反省に残ってて、というのもあったんですけど、負けてはしまったんですけど、スタンド見たら早稲田に比べて慶應の応援の数だったりとかっていうのはすごいいっぱいいるなっていうのは試合中も試合終わってからも感じたので、来年こそは勝とうっていうのはすごい思いました。
――中村選手は1年生の頃はフィールドとして、3年生の頃はキーパーとして出場されてました。キーパーとしての初めての早慶戦を振り返ってください
中村:去年の早慶戦は結構私の中でも印象に残ってる試合の1つで、キーパーを始めて4ヶ月ぐらいで早慶戦っていう大舞台を迎えるにあたってやっぱ緊張もあったし、リーグ戦では攻め込まれる時間帯が長い試合はあんまりなかったので自分の中でも守る時間帯が長い試合は初めてで1部との差もすごく感じた試合ではあったんですけど、ただ横を見たら、今(女子部の)キーパー私1人しかいないので男子部のキーパーにすごい手伝ってもらってるんですけど、その子たちがベンチですごい鼓舞してくれたり、周りを見ても、芹も言ってくれたけど、応援席には慶應の男子部が全員応援に来てくれてたり、保護者の方々もすごい声援を送ってくれてる。その素晴らしいピッチに立てたっていうこと自体にすごい誇りを感じたし、この場でやっぱりと勝たないといけないんだなっていう使命感をすごい感じた試合だったので、前半はギリギリゼロに抑えられたけど最後の最後で決められてしまった悔しさっていうのも残ってて、今年こそは勝ちたいっていう気持ちはすごく強くあります。

慶應の守護神・中村
――部の中では早慶戦をどんな試合と捉えていますか
中村:名目上は練習試合ではあるんですけど、ただ、慶應と早稲田っていう伝統的な試合であるからこそ、そこに両校のプライドがぶつかり合う誇り高き試合っていうのは結構みんなの中にあると思ってて、受験の時に早慶戦があるっていうので入ってくる人も多い、さっき葵(守部)も言ってたようにそういう人もいるし、やっぱり早慶戦っていう普段のリーグ戦とはまた違う別の緊張感がある重い試合だなっていうのはみんな同じ気持ちじゃないかなと思います。
――今年の女子早慶クラシコのコンセプトは「なぜここに燃えるのか」ということで、皆さんの中で早慶戦に燃える理由があれば教えてください
坂口:普段から慶應を背負っていきたいなっていうのはもちろん頭の中にあるんですけど、やっぱり早慶戦っていう特別な舞台で慶應の一員として大学を背負ってるっていうのが戦わなきゃっていう気持ちでより形になるので、集大成というところでも絶対に負けてはいけないっていうのがより強くなる試合なので、燃えてます。
守部:さっきも話したんですけど、中学3年生の時に等々力で早慶戦を初めて見て、その時に早稲田が勝ったんですけど。その中でも慶應を勝たせたいって思ったし、負けてるけど最後まで諦めない姿だったりとか観客の人数とか応援も含めて慶應でやりたいなって思えた試合だったので、今年4年目にして等々力で開催するっていうのでなんかもうストーリー出来上がってるなって思って(一同笑い)、そこに燃えてるし、さっきみんなも言ってたけど、応援してくださる家族・保護者とか男子部もそうだし、運営してくれてるマネージャー陣もそうだし、全員に対して感謝を表せるのは自分がプレーしてピッチ内で表すしかないと思ってるので、そこの責任を果すっていうのにも、燃えてます。

等々力の地で活躍を誓う守部
小熊:もちろん1年生から3年生までずっと燃えてるんですけど(一同笑い)、4年生で1番燃えてて、それはもちろん最高学年だし自分が主将っていうのはありますけど、今年のビジョンとして「賢く泥臭く、虜にさせる」っていうビジョンを掲げてるんで、それを体現するのに1番いい試合だなって思ってて、自分らは2部で見てくれる人も少ないですし、もちろん慶應の保護者の方はいっぱい来てくれるんですけど、インカレとかも出場できないんで、そういう全国の人が見てくれる試合ってそもそも早慶戦しかなくて、なのでこの早慶戦で自分たちが「賢く泥臭く、虜にさせる」っていうの体現することで、もちろんファンも増えてくれるの嬉しいですし、入部したいって思ってくれる葵みたいな人を1人でも増やして、今22人っていう少ない人数でやってるんですけど、未来に繋げたいなっていう想いが強いので、燃えてます。
中村:私は中学から慶應に入ってるので、常に早慶戦はすごい熱いものだっていうのをまず教え込まれたっていうのもあって、自分の中でも早稲田には敵対心がすごいあるんですけど(一同笑い)、ただその中でも実際にその3年間早慶戦をやってみて、本当にそこの舞台を作り上げる人の想いだったり、そこにかける想いが溢れてる試合だからこそ、自分も燃える試合であるし、あとは早稲田はスポーツ推薦とかですごい優秀な選手を集めてるのに対して慶應はスポーツ推薦はないけど、22人っていう少ない人数でもその総力で戦うっていうのをチームの1つの長所を落としてあげてるので、総和で勝ちたいっていうのがすごく強く想いとしてあるので、そこが燃える理由かなって思います。
――早慶戦ではどんなサッカーをしたいですか
小熊:今年のリーグ戦のサッカーを変えずに自分たちらしいサッカーを90分間続けたいと思ってて、もちろん去年も結構同じサッカーしてて、でも結局早稲田の圧だったりスピード感に負けて逃げてしまった自分がいて、今年は2部の舞台であれ10連勝してるっていうのをしっかり自信持って、自分たちがボール保持して、相手いなして、相手見て判断して、絶対に勝ちたいと思います。
――キーマンとなりそうな選手を挙げてください
坂口:キーマンですか?、、小熊選手で
小熊:絶対違うだろ(笑)
――どういったプレーに期待がかかりますか
坂口:守備で体を張ってディフェンスラインを統率するっていうのもそうですけど、やっぱロングフィードとかっていう強みを持ってる選手で攻撃の起点でもあるので、攻守の要としてもチームの主将としても引っ張っていってくれる必要不可欠な選手だと思います。キーマンだと思います。
小熊:がんばります。
守部:坂口さんで
坂口:(笑)
守部:ウイングバックとして守備の部分もそうですけど、リーグ戦見てみると得点もしてますし、芹からのいいクロスとかいい攻撃ができたりとか。なんか自分が「芹ナイス!」って言ってる回数が年々増えてる気がして、てことは多分芹さんのプレーがいいってことなので、早慶戦でも芹のクロスだったりとか、芹の縦のスピードを活かして相手を翻弄してくれるんじゃないかなって思ってます。
小熊:去年の早慶戦で葵が悔しくて泣いてる印象がめちゃくちゃあって、多分出場時間が少なかったってのもあって、怪我とかも色々あって、ピッチに立ってるからこそ責任を持たなきゃいけないんだよねっていうの改めてそういう同期が苦しんでるのを見て思ったのはすごい印象的なんで、今年は彼女が全然怪我しないし、彼女の特徴である相手をいなすプレー、股抜きしちゃったり、
守部:(笑)
小熊:そういうプレーであっと観客が驚かせるプレーっていうのは魅力的だし、虜にさせてくれると思うので、キーマンだと思います。
守部:はい、すいません(笑)。
中村:私も同じで葵なんですけど、さっきも言ってたように早慶戦を見てここに入ってきたっていうのもあって、人一倍ここにかける想いっていうのが強いなっていうのは感じてるので、やっぱり想いってプレーにはすごく出るなっていうのは3年間ですごく感じてる部分なので、その想いと、相手校にも高校時代に一緒にプレーしてた選手がいるっていうのもあって、特徴も分かってるし、慶應の要として真ん中で活躍してくると思います。
――最後の早慶戦に向けて意気込みをお願いします!
坂口:3年間勝ててないので今年こそ勝って歴史を変えます!
一同:(拍手)
守部:早稲田に1度も勝ったことないっていうので絶対に勝ちたいし、今年のみんななら勝てると思うし、自分が早慶戦見て入りたいって思ったように、自分たちのプレーで高校生とか中学生を含めて入りたいなって思わせるようなサッカーして絶対勝ちたいと思います。
一同:(拍手)
小熊:今年こそは勝ちたいっていうのはみんなと一緒なんですけど、自分たちらしいサッカーで勝ち切りたいっていうのがあって、とにかく逃げずにボールを握って、自分たちがボール保持して、相手見て判断してきれいに崩してみんなで喜びたいっていうのがあります。絶対勝ちましょう!
守部:はい!
一同:(拍手)
中村:1年生の時に自分たちの中で4年生の時の目標を話したんですけど、そこで出たのがインカレ出場と早慶戦勝利の2つで、今実際インカレ出場は叶わなかった中で1年生の時からみんなが共通として目標としてる早慶戦勝利っていうのを実現できるのはこのタイミングしかないので、絶対に勝って笑顔で終わりたいです。
守部:よし!
一同:(拍手)
――最後に小熊選手からファンの皆さんに向けて一言お願いします!
小熊:自分たちらしいサッカーで慶應らしさを出しながら90分戦って、慶應に入りたいって思ってくれる人が1人でも多く増えてほしいなって思います。自分たちの歴史的瞬間を見れる機会なので、ぜひ来てください。
――ありがとうございました!
(取材:塩田隆貴、柄澤晃希 記事:柄澤晃希)