【野球】投手陣の粘投光るも好機であと一本が出ず引き分け / 第16回オール早慶野球戦名古屋大会 @バンテリンドームナゴヤ

野球イベント・その他

8月29日(金) 第16回オール早慶野球戦名古屋大会 @バンテリンドームナゴヤ

 123456789
全早大0100000001
全慶大00
01000001

全慶大先発・水野敬太(経2・札幌南)は初回、満塁のピンチを凌ぐも2回に尾瀬雄大(スポ4・帝京)の適時打で先制を許す。宿敵・ワセダを相手に負けられない全慶大は、1死から2番・小原大和(環3・花巻東)が三塁打を放つと、続く3番・加藤右悟(環1・慶應)が犠飛を放ち、同点とする。その後は下級生を中心としたフレッシュな面々が粘りの投球で早大打線を抑えた。しかし打撃陣にあと一本が出ず、引き分けに終わった。

6年ぶりの開催となった名古屋でのオール早慶野球戦。平日夜、かつ地方での開催にも関わらず内野席を埋め尽くさんばかりの観客が、バンテリンドームナゴヤに詰めかけた。

観客の期待を背に、慶大の先発としてマウンドに上がったのは水野。初回、先頭の尾瀬を打ち取るも、2番・金子銀佑(令3卒・明治安田)に四球を与えると、続く主将・小澤周平(スポ4・健大高崎)に右前安打を許すなど2死満塁のピンチを招く。だが6番・田村康介(商4・早大学院)に水野は自慢の直球で三振を奪い、リーグ戦3連覇中の王者・早大に対し次世代を担う2年生が強心臓を見せる。

先発マウンドに上がった水野

しかし2回、水野が先頭の石郷岡大成(社4・早稲田実業)に安打を浴びると、2死二塁の場面で1番・尾瀬に適時打を放たれ先制点を献上する。それでも直後にこの日3番でスタメンマスクを被った加藤右悟(環1・慶應)が完璧な送球で一走・尾瀬の二盗を阻止。正捕手争いに名乗りをあげた1年生が早大が誇るリードオフマンを刺し、追加点は許さない。

二盗を阻止した加藤

慶大は、早大先発・清水大成(令6卒・現東邦ガス)とエース・伊藤樹(スポ4・仙台育英)を前に3回まで三者凡退。だが多くの塾生塾員の応援を背に受け、4回表に登板した小川琳太郎(経4・小松)が早大打線をテンポよく三者凡退に斬って取ると、その裏1死から2番・小原がフルカウントから右中間を破る三塁打を放ち、続く3番・加藤の犠飛で同点に追いつく。

反撃の流れを作る好投を見せた小川

チーム初安打となる三塁打を放った小原

6回表、3番手には前田晃宏(商4・慶應)がマウンドに上がると四球を2つ出すなど1死満塁の絶体絶命のピンチを招く。しかし前田は7番・石郷岡を遊飛に抑えると、8番・吉田瑞樹(スポ4・浦和学院)も三ゴロに打ち取り、4年としての意地を見せたい右腕が早大打線を無失点に斬ってみせた。

1死満塁の勝ち越し危機を凌いだ前田

7回表には左のサイドハンド・鷹尾充千雄(総1・慶應)が登板。女房役の加藤とともに”塾高”ルーキーバッテリーで早大打線を抑えにかかる。しかし9番・岡西佑弥(スポ3・智辯和歌山)に左前安打を浴びると、その後盗塁を許し、1番・尾瀬には四球。その後犠打を決められ1死二、三塁で、迎えるは早大の主将・小澤。それでも鷹尾は小澤を三ゴロに打ち取ると、冷静に三塁ランナーを挟殺プレーでアウトに仕留め2死。そして右の4番・寺尾拳聖(人3・佐久長聖)を迎えるところで、鷹尾は降板。今春のリーグ戦初登板を掴んだ右腕・田上遼平(商3・慶應湘南藤沢)がマウンドに上がると、寺尾を三ゴロに抑え上級生としての矜持を見せる。

堂々たる投球を披露したルーキー鷹尾

回跨ぎも無失点に抑えた好救援の田上

投手陣の踏ん張りに応えたい打線はその裏、1死から慶大唯一の社会人OBとして先発出場している4番・山本晃大(令5総卒・現JR東海)が右翼手の頭を越える二塁打を放ち、好機を演出すると、山本の代走として地元・愛知県出身の二宮慎太朗(商4・慶應)を起用。その後2死も、今夏から三塁手として出場が続く渡辺憩(商2・慶應)がしぶとく遊撃手の横を抜く安打で好機を広げ、続く代打・常松広太郎(政4・慶應湘南藤沢)は四球を選び満塁に。ここで打席に立つのは、今夏二塁手にコンバートの吉野太陽(法3・慶應)。しかし吉野は遊ゴロで無得点に終わり、勝ち越すことができない。

慶大唯一のOB選手で4番として先発出場した山本

8回も続投の田上に対し、早大打線の先頭・前田健伸(商4・大阪桐蔭)が左中間へ鋭い飛球を放つも中堅手・今津慶介(総3・旭川東)が飛び込み、見事捕球する大ファインプレーを見せ、会場を沸かすと田上はそのまま8回表を無失点に抑える。打線を牽引するリードオフマンの好守に勢いづきたい慶大は、その裏、9番・林純司(環2・報徳学園)が中前安打を放つと、今津の犠打、小原の四球で1死一、二塁の好機を迎える。しかし後続の3番・加藤と、代打・坪田大郎(商4・慶應)が倒れ、得点に結びつけることができない。そして9回表、松井喜一(経2・慶應)が早大打線を三者凡退に抑えるもその裏、先頭の上田太陽(商3・國學院久我山)が四球を選び、1死二塁のサヨナラの好機を迎えたが常松が空振り三振に倒れると、続く吉野も三飛に終わりゲームセット。早慶の意地と意地のぶつかり合いは引き分けに終わった。

好守でドームを沸かせた今津

最終回を完璧に抑えた松井

慶大は打撃陣が好機であと一本を出すことができなかったが、怪我から復帰した前田やその他下級生を中心に投手陣が要所で粘りの投球を見せた。リーグ戦3連覇中の王者相手に、フレッシュな面々が堂々のピッチングを見せ、9回を1失点に抑えた慶大投手陣に秋季リーグも注目だ。

 

◆活躍選手インタビュー

今津慶介(総3・旭川東)

――最優秀選手賞獲得おめでとうございます!

ありがとうございます!全然僕じゃないと思っていたんですけど、選んでいただいて光栄です。

 

――8回のビックプレーを振り返って

本能的に(打球が)来るなと思ったので、何歩か少し移動していたら来たなっていう感じですね。

 

――バンテリンドームの印象

すごく綺麗な球場で。観客も多くの方々に来ていただけたので、非常にいい環境で野球が出来たなと思います。

 

――翌日(愛媛大会)の試合の意気込みを

今日は守備でいただくことができたので、明日はバッティングでMVP貰えるように頑張ります!

 

(取材、記事:神戸佑貴、鈴木拓己、片山春佳、村山仁紀、田中耀介、加藤由衣)

タイトルとURLをコピーしました