慶應スポーツ新聞会

【バスケ】不本意な一年間の結末、浜松大の前に涙をのむ!

 

負け続きながらも主将としてチームを引っ張った家治

第63回全日本大学バスケットボール選手権大会

 

慶大-浜松大

 

11/23(水)@国立代々木第二体育館

 

リーグ入れ替え戦で2部降格が決定してしまった慶大。失意を払拭するため、そしてオールジャパンに出場するため、このインカレでは少なくともベスト8に入りたいところである。初戦の対戦相手は浜松大。210cmの長身を持つ#45ジャーラを擁し、激戦になることは必至。失った自信を取り戻す戦いが始まった。

1Q 2Q 3Q 4Q 合計
慶大 20 17 14 23 74
浜松大 22 21 16 26 85

今季センターとしてスタメンに定着し、経験を積んだ本橋

慶大のスタメンは家治(環4)、蛯名(法2)、中島(総2)、本橋(総2)、伊藤(環1)。

1Q序盤、慶大は家治のゴール下、中島のスリーポイントと、いい形で得点を重ねる。だが、徐々に浜松大の高さを生かしたバスケットに苦戦を強いられていく。#45ジャーラにボールを集められ、得点を奪われる。一方の慶大は浜松大の高さを意識するあまり得点が止まってしまう。流れに乗りきれない慶大は、7点ビハインドとなった所でタイムアウトを要求する。すると、そこから本橋の巧みなポストプレーや、矢嶋のスリーポイントが飛び出し、2点差まで詰め寄ると20-22で1Qを終える。2Q、慶大がセットプレーで先制すると、家治のミドルシュート、蛯名のバスケットカウントなどで同点。さらに本橋がリバウンドをそのまま押し込み、逆転に成功する。だが終盤、浜松大に反撃を許す。インサイドからの合わせで立て続けにミドルシュートを沈められてしまう。結局、37-43と6点差をつけられて後半へ。

今の慶大に不可欠な蛯名は来季の飛躍を誓う

3Qも家治の果敢なプレーや、中島のドライブなどで浜松大に追いすがるも、浜松大も譲らず、なかなか点差は縮まらない。途中、蛯名がディフェンスで奮闘を見せ、流れを呼び込むが、ターンオーバーが目立ち始める。そして開始6分からの約4分間、慶大は得点を挙げることが出来ない。その間も浜松大は得点を重ね、10点差をつけられた所で慶大はたまらずタイムアウトを要求。タイムアウト後もなかなか得点出来ない状況は続くも、ラストプレーでスティールからの速攻を、家治がブザービーターで沈め、51‐59と点差を一桁にして最終Qへ。勝負が決する4Q。何としてでも追い付きたい慶大は蛯名のスリーポイントで先制すると、その後も家治のフリースローやミドルシュートなどで加点していく。だが浜松大も攻撃の手を緩めない。なかなか点差を詰められない中、慶大はタイムアウトで建て直しを図る。しかしその直後に3連続でターンオーバーを喫し、ますます点差は広がってゆく。家治のミドルシュート、蛯名のスリーポイントで必死に喰らいつくも、点差は縮まらない。残り2分で慶大はファウルゲームを仕掛けるも、浜松大に落ち着いて対処される。結局74-85で試合終了。無情にも鳴り響いたブザーが一年間の終わりを告げた。

今季の慶大は、1年を通して苦しい戦いを強いられた。早慶戦での大敗、リーグ戦2部降格、そしてインカレ一回戦敗退。結果が出ない中で様々な課題に直面し、何度も悔しさを味わった。だが、こうした経験もチームにとって必ず財産となるはずである。今年の一年間を無駄にしないためにも、課題や反省点を真摯に受け止め、「素直にやってみる」(佐々木HC)ことでしか、慶大は活路を見い出せないだろう。来年こそは、強い慶大の姿を取り戻し、再び代々木の舞台に戻ってくることを願うばかりである。

By Ryota Mizushima

佐々木HC

最後までスタートで出てる人がチームルールを正しく理解できていなかったですね。モチベーションは失っていないんですけど、全員が1つの方向を向くというように最後まで持っていけなかった。そんなチーム状態でした。(浜松大の対策について)センターにはダブルチームをかけながら、相手はピックアップが悪いので我々のトランジッションゲームをしっかりやろうと指示しました。ただ、春からいろんな手を尽くしてチームを変えようとしたんだけれど結局浮上出来なかった。私自身その原因は今までの3年間オフェンスに重きを置いたバスケットをやってきたところにあるのかなと感じていて、けれど色んな手段を講じても浮上しなかったのは私としても理解ができないです。(その手段とは)例えば練習の内容を変えたり、考え方をこういう風に変えたらどうだと全体で話をしたりしたんですけど、今年は例年に比べて出来る練習のバリエーションも少なかったです。(相手の高さについて)お手上げ状態では将来がないし、そういうバスケットはしないつもりです。というのはボールマンに対してプレッシャーがかけられないし、本来ですと前に出たり後ろに下がったりして変化をつけて対応して、どうしてもだめだったらダブルチームというのが理想なんです。けれど残念ながら初めからダブルチームに行くしかないというのが現状ですね。今日は点を取られすぎましたね。(4年生について)今の4年生はまとめる力が欠けていて、チームのまとまりも作れなかったし、プレーに対するチームルールの徹底もできなかった。それは私の責任でもあるんだけど4年生のまとめる力が欠けていたに尽きますね。一昨年、去年のインカレもそうなんだけどやっぱり自滅で負けてしまうんだよね。今年もそれが毎試合出てしまって、今日も大事な所でイージーミスをしてしまったし、今までにはないチームでした。(来シーズンの構想は)私が続けるとすれば、まずはもう一回オフにディフェンスを強化していかなければいけないと思ってます。そうしないと大事な場面で守れないし、大きい子ではなくアウトサイドの子にやられているので。なのでもう一度ディフェンスの構築です。(来季主力の2年生について)甘いですね。前のリーグの時も言ったんだけど、スポーツというのは周りから言われたことをまずは素直にやってみることが大事で、それが出来ていない。僕が言っているのはルールを犯してもいいよと、けどルールを破る信念がなければ単に暴走するだけでチームが混乱するだけだと。今日の守り方もダブルチームに行くよと話した中で最初からチームルールを破ってしまうというのがありました。

家治主将

 

このチームになってから入りと終盤の大事な所でシュートを決めれなかったり、ターンオーバーをしてしまうというのが今年1年なかなか修正できずにきて、今日の試合もそれが出てしまいました。1年間同じ形でやられてしまったのは下級生に対しても申し訳ないし、佐々木先生とも意見の交換を重ねていたんですけど、先生の指示の徹底もできなかったのも残念でした。(ビハインドを背負う中、最後までまっすぐチームを引っ張っていたがその時の心境は)僕らの代は今日で終わりなんですけど、慶應というチームはこれからも続いていくので今年は何か結果で後輩に残すことは出来なかったんですけど、どんなに劣勢に立たされても最後まであきらめずにやるということが次の試合にも繋がっていくのでそういう所を後輩に少しでも伝えたいという思いがありました。あとやっぱり今までずっと一緒にやってきた4年生と1試合でも多くやりたかったんで、99パーセント負けの点差と時間でも最後まで諦めずにやりたかったという思いがあったので・・・最後までやり続けました。(主将としてのこの1年間を振り返って)僕以外の14人の4年生がいつも声をかけてくれましたし、下級生もコート上で頼もしい存在だったのでこの同期と下級生の主将としてやれたのは誇りに思いますし、主将として大変だったという思いよりもこのチームの主将でよかったという思いが強いです。(来年最上級生となる3年生について)まだ主将が誰になるか分からないんですけど、3年生は人数は少なくても皆頑張れるやつばかりなのでその4人全員がリーダーシップを発揮してやれば心強い4年生になれると思います。試合だけでなく練習でもチームで一番声を出してチームを引っ張って欲しいですね。試合以外の場面で頑張れば、自然と試合でもリーダーシップを発揮できると思うので練習からしっかりやってほしいですね。あと2部ということで1部に上がるために負けられない戦いが続くと思うんですけど、それは主将になる人は精神的にもプレッシャーになると思うので春からチーム状態が悪くても勝ち切るというのを意識して練習に取り組んでほしいですね。4年生になる人達には自信を持ってやってほしいです。(2年生は)今年の2年生は上手い人が揃っているし、皆頑張ってくれて試合中は頼りになりました。けどやっぱり今年の悔しさを彼らはより近くで経験しているので、その悔しさを忘れずに来年1部に上がってほしいです。来年彼らは上級生になるので、今まで練習で受身の子もいましたけど積極的に発言してもらいたい。チームを引っ張れる人はたくさんいるので頑張ってほしいです。(4年生はどういう代だったか)15人いたっていうのもあって、バスケットする時は色んな意見も聞けましたし、試合中は最後まで声をかけてくれて本当に頼りになる4年生でした。あとは普段の仲が良いのでもっと長く一緒にバスケットをしたかったですね。本当に良い代でした。(同期にかけたい言葉は)今年は他の4年生に負担がかかったと思いましたし、結果がでなくてもどかしい思いもして、苦しい時期が長かったと思うので、お疲れ様、ありがとうとかけたいですし、その思いでいっぱいですね。(慶應に来て得たものは)人のつながりっていうのがプレイにも影響するくらい大きいものなんだなと慶應に来て感じました。というのも先輩とも後輩、だいぶ上のOBの方々と関わることが多いんですけど、慶應にいるからこそ繋がれたと思いますし、そういう方々の思いが試合で力になると慶應に来て感じました。人のつながりの大きさが慶應にきて一番得たものでした。(自身で成長した部分は)大学に来るときに最初はバスケを真剣にやるか悩みましたし、強いチームで4年間やってバスケットを楽しみたいくらいの思いでしかなかったです。最初はそれくらいの思いだったんですけど、1年生の時に激戦の2部を制しての1部昇格、インカレ優勝した時の喜びを感じて、部に所属してるだけじゃなくて試合をしてコートに立って喜びを感じたいと思うようになりました。そして2、3年生と上がるごと、特に去年のリーグ、インカレくらいから責任感が自分の中で出てきました。バスケットを真剣にやるからこその面白さ、学年があがるにつれての責任感が自分の中で芽生えたことが4年間の成長した所でした。(慶應のファンに向けて)去年まで強い慶應だったんですけど、今年はなかなか結果も出ず、ファンの方々にも申し訳ない試合が多かったと思います。でもその中でも最後まであきらめないところ、頑張っている姿を少しは見せられたのかなと思います。来年は今の下級生がまだまだ成長すると思うので、来年以降も慶應っていうチームを応援して頂けたらなと思います。

蛯名

 

ここ2週間ほどディフェンスとかリバウンドとか浜松に対する練習をしてきたんですけど、それを徹底できなかったからこその負けですね。練習中も徹底してできる日もあればできなかった日もあって、でも今日は結局できなかったわけで。先生のおっしゃることに僕たちの意見を重ねるというのが僕らのバスケットスタイルなので、そこの徹底ができなかったことが敗因ですね。(劣勢が続く中、何を意識したか逆転に結びつくきっかけが無くて、あってもそれが続かなかったりで。あと、ここっていう場面で守れなかったり、それも徹底という部分につながりますね。今日は攻めれなかった訳ではないので守れなかったことに尽きますね。(今年1年を振り返って)こんなこと言ったら不謹慎かもしれないですけど、課題だけが積み上がった1年でした。例えば指示の徹底だったり、体格の差で負けてるときにどういうバスケットをするかというフィジカル、気持ちという部分。技術的なことで言えば戦術の理解力とか、こう動いたらこう動くという共通理解の徹底ですね。本当に今はゼロなので、これから積み重ねていけば少なくとも今より弱くなることはないですし、一度切ってもう一回始めようという気持ちです。なので課題だけが積み上がった1年でした。まあ、得たものはないことはないんですけど、リーグを通じて成長しようと考えてたことがなかなか上手くいかなかったんで。もう一度頭をクリアにしてやりたいと思います。もう自分のことばかり考えていればいい訳ではないので。(4年生について)試合に出てた方だけではなく、出てない人も最後までプレー以外の面でも引っ張ってくれました。やはり慶應は全員が全員ベンチに入れるわけではないのですが、それでも後輩に残せるものはあるので、一生懸命やる姿勢を貫いてくれた先輩はすごいと思うので感謝しています。一生懸命やる姿勢を伝統として残してくれた4年生に感謝したいという一言に尽きます。(来年は本格的にフロアリーダーになることが予想されますが)どうなるんですかね、本当は全員でやっていきたいんですけどね。そういうのを作りたくないんです。結局一人が背負うより、そういう5人がいた方が強いじゃないですか。もちろん他の4人よりは気持ちの面でしっかりしなければと思いますけど、そういうふうに考えていきたいです。ただ慶應はそういうチームではないので、僕の考えと摺り合わせていかないといけません。僕が上の立場になると思うので共通理解の徹底も先頭に立ってやらなければいけないですね。

中島

今日は、相手の和田選手などに個人技等で決められて、ずるずる相手のペースになってしまって、自分たちのバスケットである速い展開が出来なくて、個人としてもオフェンスでもミスしてディフェンスでもリバウンドをとりきれなかったり、ひどい試合だったと思います。(今シーズンを通して成長した点と課題)20得点を超える試合が増えたり、コンスタントに20点をとれるようになったのは、収穫だったと思うんですけど、全体としてチームに求められていることは全然できていないので、1から鍛えなおさなきゃいけないと思います。あとは気持ちの問題だと思いますね。試合に入る時の気持ちだとか、試合の中でここだっていう時に頑張る気持ちだとかがまだ出来ていません。中心で出る選手として、そこを成長させなきゃいけないと思います。(4年生にかけたい言葉)4年生にとって最後になるかもしれないという試合でこんな不甲斐ない出来で本当に申し訳ないという気持ちと4年生は試合にでていない人もすごい声出して引っ張ってくれて、感謝の気持ちでいっぱいです。(来年に向けてチームでどのような役割を担いたいか)上級生になるということで、更に試合で支配することが出来るくらいの能力と気持ちを身につけることが必要だと思います。

本橋

2年間お世話になってきた先輩達に、最後何とか1つでも多く勝たせてあげたい、それから引退して欲しいという風に思ってたんですけど、下級生が力不足でこういう結果になってしまったことは本当に残念です。(4年生への想いは強かったか)今年1年間勝てなかったので、最後は何とか勝って終わりたいという気持ちが強かったんですけど、申し訳ない気持ちでいっぱいです。(浜松大のジャーラとのマッチアップについて)練習からそこをみんなでケアしていこうという風にみんなで話していたんですけど、要所でジャーラ選手の高さだったり和田選手の1対1に簡単にやられてしまった所があって、そこを抑えられなかったことが点差になったと思います。(個人として成長出来たという手応えは)手応えはないと言ったら嘘になりますけど、チームとしての結果が欲しい1年だったので、成長は成長であるに越したことはないんですけど、1年間チームとして結果が出せなかったり、チームとして機能していなかったので、もっと自分達が自覚を強く持たないといけないと思います。(結果が出なかった要因)先生もおっしゃっていたんですけど、選手一人一人が向いている方向とかベクトルが違ったり、それが1つになれた試合が1年を通しても非常に少なかったので、それが原因かなと思います。あとは僕達下級生が自覚を持って、4年生のために、このチームでしかやれない1年なんだという意識を持ってやっていれていれば、もう少し変われたかなと思います。(今季を振り返って)1年を通しても勝つのは難しかったです。今後に繋がっていくということもあるかも知れないですけど、僕としてはこのチームでやって勝ちたかったという想いが強いです。昨年の4年生の穴埋め、自分達の役割を再確認するという初歩的な所から始まったのが、スタートで出遅れてしまった原因かなと思います。(今年のチームについて)要所で先生の指示を徹底出来ていなかったり、自分達の弱さに負けてしまいました。そういう個人個人の弱さであったり、チームの弱い所を修正出来なかったということに尽きると思います。(来季に向けて)来年は本当に勝負の年だと思っています。来年は4年生が少ないということもありますし、やっぱり自分達が自覚を持って来年もしっかりやっていかないと勝てないかなと思います。チームのために頑張るという意識をこれからもっと強くしていかないと今年と同じような結果になってしまうと思うので、今チームに何が必要なのかをしっかり考えてやっていきたいと思います。

伊藤

チーム全体としては、最初から最後までやるべきことが徹底できなかったです。個人としても自分のいいところを出せなかったという準備不足がすごく悔やまれます。(相手の対策は)チームとしてはジャーラ選手と和田選手を抑えるという話でした。センターに入った時の対処は割とできていたと思うんですけど、自分自身和田選手に結構やられてしまいました。ガードがしっかりしているチームは安定していると思うので、自分がもっと練習して、和田選手以上の選手になって、チームを安定させたいと思います。(一年間を振り返って)一年間スタメンとして出させてもらって、考えることが多くなりました。勝てない理由とか、どうしたら勝てるかとか。ガードとして成長できた部分は多いんですけど、チームを勝たせるガードになっていかないといけないので、明日から頑張って、一日一日を大事にして、絶対来年は1部に上がって、インカレ優勝を目指します。(4年生に向けて)一年間僕のことを支えてくださって、いつも思いっきりプレーしなよと声をかけていただいて、本当に感謝の言葉でいっぱいです。4年生は本当に悔しいと思うんですけど、絶対借りを返すために頑張っていきます。(来年に向けて)まずは1部に上がること。それを目標に、ひたむきに頑張っていきたいと思います。

*以上を持ちましてバスケ部2011年度シーズンは終わりとなります。4年生のみなさん、本当にお疲れさまでした。それに伴って今年度の慶應スポーツの試合取材も以上となります。1年間、ご愛読頂きありがとうございました。また、お忙しい中こころよくお話を聞かせて頂いた選手の皆さま、スタッフの皆さまにこの場を使い厚く御礼申し上げます。来年度も慶應スポーツはバスケ部を精力的に取材してまいりますので、ご意見ご感想がありましたらぜひ慶應スポーツまでお寄せください。今後とも慶應スポーツをよろしくお願い致します。

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