【野球】中盤の再逆転で白星発進 北川が値千金の勝ち越し三塁打 オータムフレッシュ常葉大浜松キャンパス戦

野球戦評

11月22日(土) 第8回大学野球オータムフレッシュリーグin静岡 常葉大学浜松キャンパス戦 @西ケ谷総合運動場野球場

初回、先頭・山本海(経2・慶應)が中前安打で出塁すると、その後相手の失策により三塁へ進塁し、田川遼(政2・慶應志木)の遊ゴロの間に先制に成功する。しかし4回、2死満塁の場面で左二塁打を浴び逆転を許す展開。それでも5回、木戸脇光(商2・時習館)の犠飛、6回、北川昂政(総2・広島新庄)の右三塁打で再逆転に成功。終盤は2番手・宮崎慶(経1・鎌倉学園)をはじめとする投手陣が踏ん張ってリードを守り切り、オータムフレッシュリーグ初戦を白星で飾った。

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慶大10001100×3
常葉大00020000×2

慶大バッテリー:髙津、宮崎、村上、堤ー市橋

常葉大浜松キャンパスバッテリー:宮本、松本、佐々木、山梨、村松ー前田、辻岡

慶大本塁打:なし

常葉大浜松キャンパス本塁打:なし

◆慶大出場選手

打順守備位置選手名
1[7]山本海(経2・慶應)
7竹村昇悟(商2・土佐)
2[8]北川昂政(総2・広島新庄)
3[5]3田川遼(政2・慶應志木)
4[9]廣瀨央裕(商1・慶應)
5[2]市橋慶祐(商2・小野)
6[D]木戸脇光(商2・時習館)
R嘉村幸太郎(環1・敦賀気比)
7[4]清原勝児(商1・慶應)
5池田誉賴(環2・済々黌)
8[3]青山琉生(経1・刈谷)
R6斎藤開地(商2・県立前橋)
9[6]井上雄貴(文2・岐阜)
4梶岡拓真(商1・土佐)

六大学フレッシュトーナメント5連覇から2週間経ったこの日、第8回大学野球オータムフレッシュリーグin静岡が開幕した。慶大は、11月22日の常葉大学浜松キャンパス戦、23日の法大戦、上武大戦、24日の東海大戦、愛知大戦の計5試合を戦う。

1回、1番・山本海が2球目を中前へ運び、幸先の良いスタートを切る。3番・田川の打席で相手の二塁送球が逸れ、走者は三塁へ進塁。その後、田川の遊ゴロの間に生還し、先制点を挙げた。その裏、この日の先発・髙津優(商1・慶應)がマウンドへ。塾高時代は野手として活躍し、大学入学後に投手へ転向した大型右腕は初回、連続四球で無死一、二塁のピンチを招く。しかしここは落ち着いて後続を断ち、無失点で切り抜けた。

田川の内野ゴロの間に先制点を挙げた

先発した髙津

2回、7番・清原勝児(商1・慶應)が1死から中前安打で出塁し、続く青山琉生(経1・刈谷)の死球で1死一、二塁のチャンスに。9番・井上雄貴(文2・岐阜)の当たりは内野安打となり、満塁とするも、山本海、北川が打ち取られ無得点に終わった。その裏、1死から連打を浴び、再び1死一、二塁のピンチ。しかし、続く打者を遊併殺打に仕留め、得点を許さなかった。

この日2安打の清原

3回、4回、慶大は走者を二塁まで進める場面が続くも、あと一本が出ず無得点。一方の髙津は3回を三者凡退に抑え好投を続ける。

しかし4回、1死から4番・鈴木伊織(1・静岡商業)に死球を与えると、二度の盗塁を許し2死三塁に。続く栗崎鷹斗(2・袋井商業)にも四球を与えたところで2番手・宮崎へ継投。宮崎はいきなり山内颯雅(1・浜松湖北)の背中に死球を与え、満塁とさらにピンチを広げてしまう。続く途中出場の磯貝律希(2・日本福祉大学付属)には左越えの二塁打を浴び、走者二人が生還。1―2と逆転を許した。

2番手・宮崎

5回、追いつきたい慶大は、田川、廣瀬央裕(商1・慶應)、市橋慶祐(商2・小野)の三連続四死球で一挙満塁のチャンスを作る。すると続く6番・木戸脇が左犠飛を放ち、2-2の同点とする。その後2死一、二塁と逆転機を迎えたが、清原は左飛に倒れ、ここは勝ち越しとはならなかった。

さらに6回、先頭・青山が四球で出塁し、代走には兄・斎藤快太(令7商卒・県立前橋)と同じ背番号「7」をつけた斎藤開地(商2・県立前橋)が送られた。犠打で走者を二塁に進めると、打席に立ったのは北川。放った当たりは右翼線に落ちる右三塁打となり、二塁走者・斎藤開が一気に生還。3―2と試合を再びひっくり返した。

値千金の三塁打を放った北川

その裏、2番手・宮崎は逆転の勢いそのままに圧巻の投球を見せる。6回は三者連続三振、7回も走者を許さずテンポ良くゼロを並べた。

8回、3番手・村上迅太(経2・慶應)は四球で走者を出すが、ここで捕手・市橋が強肩を活かし盗塁を阻止。相手の勢いを断ち切った。その後、4番手・堤遼太郎(総2・済々黌)は成島悠惺(2・島田)を空振り三振に抑え、大会規定により8回で試合終了。継投で1点差を守り抜き、試合を締めくくった。

3番手・村上

試合を締めくくった堤

初戦となった常葉大浜松キャンパス戦は、先制しながら一度は逆転を許す展開となったが、中盤に再逆転し3―2で勝利した慶大。勝利を収めた一方で、四死球の多さや残塁数など課題も残った。残り4試合、好機を確実に得点へつなげる野球を期待したい。

 

♦活躍選手インタビュー

宮崎慶(経1・鎌倉学園)
――今日のピッチングを振り返って

立ち上がりはうまく行かなかったんですけど、途中から修正することができました。最後はテンポ良く投げられたので、そこの点は良かったかなと思います。

――オープン戦以外のマウンドは初めてですが、緊張感は

いつものオープン戦と同じような気持ちでマウンドに上がりました。特別緊張することなく、いつものように気持ちで投げられたと思います。

――次戦に向けて意気込み

自分の良さをしっかり出すことができれば結果は出ると思うので、その点だけ意識してしっかり自分の良さを出せるように準備していきたいです。

6回から圧巻の投球を見せた宮崎

北川昂政(総2・広島新庄)

――今日の試合振り返って

三塁打の打席まで今日は厳しい結果が続いてて、特にチャンスも1回潰してたので、なんとかここで一本打って、ピッチャーの力投に応えないといけないなという気持ちで打ちました。

――オータムフレッシュを迎えるにあたって、意識を変えたところはあるか

それまでは代走で途中出場することが多かった中で、今日はスタメン、しかも上位打線での出場だったので、緊張感もありながらも、責任感を感じながらプレーしていました。

――明日以降の試合に向けて意気込み

チームとしてはオータムリーグで全勝を目指してるので、チームとして一勝にこだわって戦っていきたいと思います。

本日のヒーロー・北川

(取材:河合亜采子、神戸佑貴)

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