【端艇】「水の王者」扇原が46年ぶりの快挙 男子エイトは逆襲叶わず/第53回全日本大学ローイング選手権大会4日目

端艇

昨年は出場が叶わなかった扇原優(医3・慶應)が男子シングルスカルにて見事優勝を果たした。慶大が全日本大学ローイング選手権大会(インカレ)の同種目で優勝を果たしたのは実に46年ぶり。文武両道の大エースが歴史的快挙を成し遂げた。また、主将・岩本流空(商4・慶應)が率いる男子フォアはFinal Bで優勝、男子クォドルプルはFinal Bで3位という結果に終わった。Final Aに出場した種目では女子主将・笠原愛美が率いる女子舵手付きフォアはFinal Aで5位、男子舵手付きフォアはFinal Aで6位、男子エイトはFinal Aで5位と表彰台入りは果たせなかった。

 

2026年8月30日(日)

第53回全日本大学ローイング選手権大会@サンクジャパン戸田公園

 

◆試合結果


種目名

名前

結果

タイム

男子シングルスカル

S:扇原優(医3・慶應)

Final A 1位

7分20秒38

男子フォア

S:岩本流空(商4・慶應)

3:髙尾礼士(経4・慶應)

2:佐々木健太朗(商2・慶應)

B:山田侑(経2・慶應)

Final B 1位

6分39秒76

男子クォドルプル

S:倉片遼太郎(経1・慶應)

3:中村圭希(政2・慶應志木)

2:谷水祐仁(環3・慶應)

B:中村航貴(経4・慶應)

Final B 3位

6分25秒25

女子舵手付きフォア

C:石川恵奈(商4・東洋英和)

S:岩井咲嬉(法3・立教女学院)

3:佐藤亜美(文3・渋谷幕張) 

2:髙木真保(商2・慶應女子) 

B:笠原愛美(経4・慶應湘南藤沢) 

Final A 5位

7分38秒31

男子舵手付きフォア 

男子舵手付きフォア

C:吉澤光憩(経2・慶應志木)

S:髙島悠(政2・慶應湘南藤沢)

3:三野剛生(経4・慶進)

2:古舘弘光(経4・慶應)

B:平田森裕(経3・開成)

Final A 6位

6分56秒16

男子エイト

C:坂田健太郎(法4・慶應)

S:小糸源(環4・慶應NY)

7:白石健人(総3・今治西)

6:吉田伊吹(法2・慶應志木)

5:林和央也(政2・慶應志木)

4:牛場龍之介(理2・慶應)

3:藤森隆成(法3・慶應)

2:阿部憲太(商3・慶應)

B:橋爪一樹(法2・慶應)

Final A 5位

6分8秒87

OX盾レガッタ 

C:和田隆之介(政3・慶應志木)

S:渡邉寛大(経4・日大習志野)

6:駒井朝陽(商1・慶應志木)

5:西山裕太郎(法1・慶應)

4:佐竹航(一橋大)

3:岸田晴己(一橋大)

2:下山寛貴(一橋大)

B:鈴木颯真(経1・慶應)

Final B 4位

6分42秒97

 

男子シングルスカル


扇原優(医3・慶應)が1980年以来46年ぶりの快挙に挑む。快挙の前に立ちはだかるのは強敵・首田笙(富山国際大)。今年6月に行われた全日本選手権ではこの首田に破れ、学生トップの座を逃した。レースが始まると、試合はやはり扇原と首田の一騎打ちに。1500m時点ではわずか2秒差ながらも扇原がリードする展開に。このまま逃げ切りたい扇原。應援指導部の後押しもあってか、最後は首田を引き離し、7分20秒38で優勝。「水の王者」の咆哮を戸田公園に轟かした。

46年ぶりの快挙を成し遂げた

男子フォア


慶大、龍谷大、東大の三つ巴の争いに。接戦を繰り広げ、最後は龍谷大との一騎打ちになるも、慶大6分39秒76、龍谷大6分40秒55と約1秒差の戦いを制し、見事1位に。Final Bで有終の美を飾った。

1位で大会を終えた

男子クォドルプル


序盤は順調な滑り出しだった慶大。1000m時点では1位の日体大と1秒差と好ペースで前半を折り返す。1500m時点でも3秒差と大きく離されていない一方で、3位の熊本大にジリジリと差を縮められる。最終的には6分25秒25で3位。惜しい結果に終わった。

あと一歩及ばなかった

女子舵手付きフォア


石川恵奈(商4・東洋英和)、岩井咲嬉(法3・立教女学院) 、佐藤亜美(文3・渋谷幕張) 、髙木真保(商2・慶應女子)、笠原愛美(経4・慶應湘南藤沢)の女子舵手付きフォアは準決勝を2位で通過しFinal Aに進出、メダル獲得を狙う。序盤から苦しい展開、1000m時点では1位の立命館大に10秒差をつけられるなど、難しい状況を迎える。なんとか追い上げたい慶大だったが、猛攻も及ばず。7分38秒31の5位で終了。女子主将・笠原と4年・石川がラストレースを終えた。

悔しい結果に終わった

男子舵手付きフォア


準決勝を3位で通過した慶大はFinal Aに進出。1000m時点では1位の仙台大と7秒差と苦しい展開も、1500m時点では1位の東京経済大とは大きく差をつけられるも、2位以降のチームに必死に喰らいつく展開に。徐々に追い上げを見せていた慶大だったが、その差は縮まらず。5位と3秒差の6分56秒16の6位でフィニッシュ。悔しい結果に終わった。

思うような結果には至らなかった

男子エイト


早慶レガッタでは大きく差をつけられ敗れた男子エイト。準決勝では早大6分15秒98、慶大6分15秒99とタッチの差で敗れ、2位でFinal Aへ進出。決勝での「逆襲」を誓う。しかし、試合は序盤から早大が圧倒的な滑り出し。1位の早大と4秒差で1000mを通過する。絶対に追い上げたい慶大だったが、その差は徐々に広がっていき、最終的には約7秒差で敗戦。早大1位、慶大5位という結果に終わった。

「逆襲」は叶わず


【試合後インタビュー】

◇扇原優(医3・慶應)

ーー今回の大会どのような気持ちで臨んだか

実は去年のインカレに資格試験の関係で出場出来ていなくて。くすぶった気持ちがあったので、絶対来年発揮してやるって思いで、 この1年間やってきたので。強い気持ちを持って、この大会に臨みました。

ーー予選1日目は圧倒的なタイムで通過したが

もともと全日本選手権の時に、今回3位だった首田選手に負けていて、その首田選手に結構タイムをつけられていたのは、かなり自信にはなりました。

ーー決勝を振り返って

決勝はもう首田選手と1対 1の勝負になると思っていたので。スタートからしっかり首田選手を見ながら、トップでレースを支配して、他選手の上げに合わせて、ペースコントロールしながらゴール出来たところが良かったのかなと思います。

ーー率直な今の気持ち

どちらかというと嬉しいよりも安心というか安堵の方がすごく大きくて。應援指導部の方や家族、部活のみんなとか本当にいろんな人に応援していただいてるので、その方たちに恩を返せてよかったなという気持ちです。

ーー今後の意気込み

今回男子エイトは5位だったんですけど、来年は男子エイトに自分も乗って、男子エイトで優勝することを目標に1年頑張りたいと思います。

(取材:塩田隆貴)