【ラグビー】春シーズン終了。層を厚くした春に サントリーサンゴリアス戦

鋭いタックルを見せる児玉(左)

 6月27日、府中にあるサントリーサンゴリアスの練習場で行われた慶大対サントリー戦。春シーズン最後の試合を勝利で締めくくりたいところであったが、トップリーグ2位の壁は厚く、5-83で敗れてしまった。なおこの試合は12人制で行われ、スクラムはノーコンテストだった。 

6月27日 対サントリーサンゴリアス@府中

得点
慶大 チーム サントリー
前半 後半 VS 前半 後半
T
G
PG
DG
小計 29 54
合計 83
  

【得点】慶大のみ 

T=三木

慶大選手
ポジション 名前(学部学年) 交代選手
1.PR 佐藤 大朗(総2)  
2.HO 金子 大介(総4) →16.髙橋 浩平(経3)
3.PR 上田 元樹(経4) →17.三輪谷 悟士(総3)
4.LO 柴田 翼(環4) →19.宮内 涼佑(総3)
5.LO 阿井 宏太郎(環4) →18.髙橋 立寛(環4)
6.FL 小澤 直輝(総4) →20.明本 大樹(総3)
7.FL    
8.NO8    
9.SH 古岡 承勲(経4) →21.郡司 光太(法3)
10.SO 和田 拓(政4) →22.宮川 尚之(環1)
11.WTB 三木 貴史(経4) →24.原田 大輔(総4)
12.CTB 仲宗根 健太(総3)  
13.CTB 落合 陽輔(経4) →23.岩淵 功太郎(法3)
14.WTB    
15.FB 児玉 健太郎(環1) →25.小林 俊雄(経4)
  

ボールを捌く古岡

 前半、予想以上の善戦を見せる慶大。「最初の30分間は自分たちの方で球を回せた」(柴田・環4)と敵陣でボールを展開していく。中でも攻撃の中心をなったのはこの試合で怪我から復帰した小澤(総4)。密集の中ではフィットネスの強さを発揮し、また自ら突破の起点ともなり貫録の存在感を見せた。それでも対戦相手は格上の社会人チーム。スピード、タックルにおいて上回られ厳しい戦いに。さらに12人制ということも影響し、グラウンドを大きく使われた上に外で余られると相手を止めるのは厳しく、10分、17分と立て続けにトライを許してしまう。ただ慶大もやられるだけではない。19分、相手反則のマイボールスクラムからSH古岡(経4)が素早く球を出す。そのボールを受けたWTB三木(経4)が持ち味のステップでタックルをかわして今季初トライ、慶大も一矢を報いる。しかしその後も3トライを決められ、5-29で前半を折り返す。 

今季初トライを挙げた三木

 メンバーを大幅に変えて臨んだ後半。「体力が減ってきて、相手の接点が強いので受けてしまった」(柴田)とフィットネス、スキルの点で圧倒されて次々とトライを許してしまう。さらに「スペースが広いので、一人一人のチャレンジがしやすくディフェンスがしんどかった」(金子・総4)とグラウンドをワイドに使う攻撃に慶大の体力が削られてゆき後半は終始自陣に釘付けに。その結果相手にトライを量産され、5-83と大差をつけられての敗北を喫してしまった。 

安定したプレーをする小林

 慶大は春シーズン、通算2勝6敗と厳しい戦いを強いられた。だが敗戦から得られた収穫も決して少なくはないはずだ。「今まで春全勝して秋負けているというのもあるので、そういう意味では春負けたことで層が厚くなったということはよかったと思う」(林監督)と上30人の強化という点ではプラスになったことも多い。厳しい春を経験した竹本組の秋シーズンの飛躍に期待したい。 

By Kazuhiro Takai 

監督・選手のコメント 

林監督
最初の30分は出来がよかった。12人制なのでボールを蹴らないで、自分たちでボールを回していこうと。それからディフェンスでタックルしようと。特に自陣から最初は回していって、チャレンジングなやり方だがやっぱりああいう戦いしてよかったなと。でも12人制はボールを離したら相手の得点になってしまうので。(今日の試合の位置づけは)今日の試合は15対15でやりたかったが、そこで12人だったので、そういう意味ではより1対1でクローズアップされるので、個々のスキルを見るのにはよかった。秋の最後に強いプレッシャーの相手とどのくらい1対1が、あるいは12対12が通用するかを見るというのが最後のチャレンジだった。(今日の試合の収穫は)これだけの相手に最初30分結構いい戦いができたとか、1対1で誰が通用するかがわかりすごく収穫があったと思う。(春シーズンを総括すると)春シーズンはケガ人が多かったので、なかなかベストメンバーが組めなかったが、リザーブプラスのメンバーがいっぱい経験できたのはすごくよかった。今まで春全勝して秋負けているというのもあるので、そういう意味では春負けたことで層が厚くなったということはよかったと思う。(上30人の強化ということか)そうですね。それが去年に引き続き今年はほんとできた。(秋シーズンに向けての抱負と課題は)秋は選手が(ケガから)戻ってきて、層が厚くなったと思うので、あとは15対15でまた今年のルールに応じていい組み立てをして、一人一人の持っている長所をどれだけ出せるかという風に思っている。 

小澤副将 

復帰を果たした小澤

(試合を振り返って)僕にとって春シーズン初めての試合で、サントリーの選手とのフィットネスの差を感じました。これでオフに入るので、もっと頑張ります。(12人制だったが)走る量がいつもと全然違うので、すごいきつかったです。(格上との試合で得たこと)本当に自分の力の無さを感じて、社会人に比べたらまだまだなので、もっと頑張らないといけないと思います。(春シーズンのほとんどをピッチの外から見ていて)チーム全体としてウエイトにも励んでいたし、練習も頑張っていて、例年に比べて一人ひとりコンタクトが強くなっていると思います。でも他の大学はもっと大きいので、それに勝てるようにこれからもやっていかないといけないと思います。(秋に向けて夏にやるべきこと)ディフェンスの徹底と一人ひとりのアタックのスキルの向上、あとはセットプレーもやっていきたいと思います。(個人として)アタックでもディフェンスでも圧倒できるように、全部伸ばします。 

金子

 

突破を図る金子

(試合を振り返って)コンタクトスキルの強さを実感しました。これ以上強いチームはいないので、逆に思い切りやれたという部分はあります。前半30分くらいまでは結構手応えを感じることのできる内容でした。(格上との試合だったがやりたいことは出来たか)ミスも多かったですし、チームとしてはどうかわかりませんが、個人的にはタックルなど「もっと出来るな」と思いました。このレベル以上に強い相手はいないですが、これぐらい高レベルの人はおそらく大学にもいると思うので、さらにタックルの成功率を上げていきたいと思いました。(今日は12人制での試合だったが)単純に面白かったです。スペースが広いので、一人ひとりのチャレンジがしやすく、ディフェンスはしんどかったですが、ボールを持っている時は結構楽しかったです。(春シーズンを総括すると)個人としてはケガが多かったので、最後のシーズンであるのに多くの試合に出ることが出来ず、歯がゆい思いもしたシーズンでした。昨年や一昨年のように春に全勝できたのと比べると、今年は負けていますけれど、最後に今日のような試合をし、夏で手応えを感じることができれば今年も「いけそうだな」という実感を持つことが出来ました。(これから秋シーズンに向け、夏に鍛えたいポイントは)やはりフィジカルチームの東海や帝京がこだわってくるのは、スクラムやモールだと思います。だからフォワードを中心に、自分は2番(HO)でセットプレーの核となる選手だと思うので、その点を重点的に鍛えていきたいと思います。チームとしては、とりあえず全て圧倒します 

佐藤 

ラインブレイクする佐藤

入りはすごくよかったがコンタクトで負け始めてフィットネスの面で全体的にはやられてしまいました。(どういう試合と位置付けていたか)チャレンジしようと。全員で最初から飛ばしていこうと。(慶大のやりたいことはできたか)最初の30分間はいい入りで全力でキックを使わずに攻めて続けることが出来た。後半がボロボロだったので半分くらいですかね。フィットネスは負けていないのですが、大きさの点であたってくるうちにだんだん負けてきてしまった(今日の収穫は)低く入ればどんな大きい相手も倒れるということと自分たちのオフェンスがトップチーム相手にもある程度通用することがわかったことです(春シーズンを総括して)1試合1試合レベルアップしていけたかなということが実感できた。チームプレーも取り組んできてAチームに自分も合ってきたかなと思います(秋シーズンに向けて)スタメンの人が怪我から帰ってくるのでレギュラー争いに食い込めるようにもっとフィットネスを上げて、タックルに磨きをかけていこうと思います 

柴田

(試合を振り返って)相手の接点が強くて、それでも最初の30分は自分たちの方で球を回せたので、社会人にも通用する部分があったなと思うが、後半体力が減ってきて、相手の接点が強いので受けてしまったという感じだった。(押し込まれる展開が続いたが)タックルが下に入らないと、上でつながれてしまうので、そこは修正していかないといけない。(オープン戦全試合出場だが)今年はケガもなく全試合出させてもらったので、1試合1試合少しでも成長できればいいなと思ってシーズンに入っていったが、自分でも通用する部分と通用しない部分がわかったので、これから夏合宿に向けていろいろトレーニングしていきたい。(具体的な収穫と課題は)タックルは自分の中で結構通用する部分はあったが、アタックの時にどうしても体が小さくてウエイトも軽いので、うまくずらせなかったこともあったので、ウエイトの体重アップともう少しアタックのセンスを身につけていきたい。(秋のシーズンへ向けて)これから負けられない試合が始まるので、自分が少しでも勝利に貢献できるように自身のレベルアップもチームのレベルアップもできるように頑張っていきたい。 

阿井

ラックを作るためタックルに入ろうとする阿井

(今日の試合を振り返って)トップリーグのチームにチャレンジするっていう形だったので、一人ひとりの1対1のチャレンジを意識して試合に臨みました。振り返ってみると通用しないことが多くて、本当に悔しいです。コンタクトもフィットネスもスピードも本当に足りなくて、力の差を痛感したので、この試合をやってよかったと秋に思えるように今日の反省を活かしていきたいと思います。(通用したこと、しなかったことを振り返って)前半30分だけ見たら1本3本で、トップリーグの頂点を狙うチームに対して戦えたと思います。それはディフェンスが低く入れて、いいチャレンジをして、ミスも少なかったからだと思うので、そういう基本的なスキルをしっかり出来たから前半30分は通用したんだと思います。(春シーズンを振り返って)個人的にはまだまだ迷惑かけてる段階で、今本当に調子が良くなくて、自分の良いパフォーマンスが出来ていないので、しっかり夏、明日からのオフも頑張って、後悔しないように、秋日本一なれるように、チームの代表としてプレー出来るように頑張りたいです。チームは勝ててないんですけど、これからの頑張りで春の評価を出来るんじゃないかと思います。実際負けていて何にも残っていないので、春やって良かったと思える秋の結果を残したいと思います。(秋に向けて)もちろん日本一。対抗戦も1位通過で、大学選手権も優勝して去年のリベンジを果たしたいと思います。

 

和田 

コンバージョンを蹴る和田

(試合を振り返って)社会人相手に一人ひとりチャレンジしようということで臨んだんですけど、最初の30分は粘り強くディフェンスが出来たりして、自分達もいい戦いが出来たのかなと思いますけど、それ以降はスキルとかディフェンスとかの部分でサントリーが上手で、やられたという感じです。(格上との試合でチームが得たこと)やっぱりチャレンジしていくことが大事だと思いました。低く刺さって早いテンポでアタックすれば、サントリー相手でもある程度戦えるということがわかったし、得点力が足りなかったんですけど、慶應のラグビーをすればどんなチームにも通用すると感じました。(12人制だったが)まあめちゃめちゃエグかったですけど。15人制でも12人制でも繋がる所は一緒だよっていうのは話していたので、しっかり1対1で勝って、低くタックルしてっていうことをやっていったんですけど、そこに関しては問題なかったです。(春シーズンを振り返って)やっぱり負けが混んでしまったのは残念だったけど、調子は段々上がってきてるとは思うし、これからの過ごし方が大事になってくると思います。やることはやったと思うので、ここから成長していければなと思います。(秋に向けて)基本スキルの所をしっかりやって、一人ひとりが成長していくのが大事だと思います。(SOとFBどっちでやっていくのか)決まってはいないですけど、今のところはスタンドかもしれないです。 

三木 

(試合を振り返って)全然格上の相手だったんで、一応テーマとしては外に振っていこうということだったんですけど。自分たちがずっとボールを持ち続けようというテーマで。前半30分はそれが出来てたんじゃないかと思います。(今季初トライを決めたが)今までちょっとトライが取れなくて。まあ12人制ですけど一応最後に決められたのは嬉しいです。(今日の試合で得たことは)さっきも言ったんですけど、前半30分までのチームとしてのゲームの作り方っていうのが、常にボールを持って回していって、常に主導権をこっちが握ってる状態ってのが、30分間ですけど一応出来たので、それを30分ではなくて試合中の80分間通して出来るようにしたいです。その30分の形が作れたのが、自分の中での収穫です。(春シーズン全試合出場だったが、振り返って)前の代と前の前の代は、結構春は全部優勝してただ秋は負けててっていうパターンで。でも今年はそれと逆で、負けの方が多かったと思うんですけど、まあチームが成長している感じはあるので、秋に向けて良い春だったのではないかと思います。(秋に向けて夏に鍛えたいことは)個人的な話なんですけど、ちょっと…筋トレをサボってる10人というのが今チームにあるんですけど、それに僕が入っちゃいまして。筋肉が増えていないっていうので、それで毎朝6時から筋トレっていう罰があるんですけど。そういう罰を与えられているので、それを罰とは思わないで筋肉を増やしたいと思います。 

仲宗根 

力強いゲインを見せる仲宗根

社会人相手ということで強い気持ちを持って臨んだんですが、よかったのは前半だけで後半はフィットネスとフィジカルで負けてしまいました(やりたいことはできたか)1対1のチャレンジとアタックをやっていこうと思ったがいい形で自分に持っていけなかったです(12人制だが)いつもと違うので、ボールが止まることがあまりないのできつかった(外で余られたことも多かったが)外で余られるのはフィジカルで負けているから仕方がなかった。せめて内側を絶対抜かれないように意思統一していた。(この試合で得た収穫は)これだけ出来ないことがあるのがわかったこととやる気がみんなに芽生えたことですね。(春シーズンを振り返って)去年は出られずに悔しい思いをしたので今年の春のオフは課題に取り組んできた。その成果が春シーズンの前半で出た。これからオフになるが頑張って秋に備えたいです(去年と今年で進化した点は)ボディコントロールがよくなった。今日も相手にターンオーバーされることもなかったし、ちゃんといいボールを出せるようになったと思います(秋シーズンに向けて)今年の4年生はいい先輩方でいい選手も多いので優勝させてあげたい。後悔しないようにプレーしていきたい。 

児玉
(試合を振り返って)相手がトップリーグの4強のチームなので、チャレンジする気持ちだけ持っていけたと思います。(格上との試合だったがやりたいことは出来たか)1対1でしっかり勝負していこうという目標をチームで持ってやったのですが、やはり1対1の部分で勝てませんでした。(12人制での試合はどうだったか)いつも15人の試合に慣れているので、その時と同じ広さのグラウンドでは球がすごく動いて、一人一人のディフェンスの範囲が広がるので、フィットネス的にすごくしんどかったです。(このシーズン1年生としてAチームで出場していたが)春シーズンはとりあえず1つでもAチームに入ることが目標だったので、そこに食い込んでいくためにがむしゃらにやりました。チームは熱い人が多くて、皆ラグビーに一生懸命なので、すごく良い刺激になりました。(これから秋シーズンにむけ、夏に鍛えたいポイントは)夏は走り込みがあると思うので、そういうところで一生懸命頑張って、秋には試合により出られるようにしたいです。

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