慶應スポーツ新聞会

【ソッカー男子】苦しい展開で見せた底力 東京都サッカートーナメント1回戦(亜大戦)

 

苦しい試合をなんとか勝ち切った。8月7日に慶大グラウンドで行なわれた、第15回東京都サッカートーナメント学生系の部Aブロック第1回戦で、慶大は亜大に1-0で勝利した。全日本大学選抜のトルコ遠征で河井(政3)、U-19日本代表の北アイルランド遠征で藤田(政2)がそれぞれ欠場。さらにチームも山中湖合宿明けの、厳しいコンディションの中での試合だったが、荒鷲イレブンが底力を見せた。

 

2010/8/7(土)17:50K.O @慶應義塾大学グラウンド

慶應義塾大学1-0亜細亜大学

{得点者}後半26分深澤良(慶大)

昨年の初戦敗退の雪辱を期す慶大は、前半5分、左CKに公式戦初出場の曽我(政2)が頭で合わせるも、ゴールライン上で相手DFがクリア。6分にも森田(経2)が裏に抜け出し、惜しいシュートを放つ。序盤こそ決定機を作り出したが、「身体が重かった」と多くの選手が語ったように、いつもに比べ運動量が少ない。そのため、パスコースがなく中盤でボールが落ち着かない。また、相手の鋭い出足のディフェンスもあって、ロングボール一本の単調な攻撃に終始する展開となる。それでも何度か深澤(理4)や森田が相手DFの裏に抜け出すもGKのファインセーブに阻まれる。慶大は中盤の選手がポジションチェンジを繰り返し、状況の打開を図るが、逆にパスミスからカウンターを受け、嫌な流れのまま前半を終える。

 迎えた後半。早く先制点の欲しい慶大は、6分の山浦(商2)のミドルシュートを皮切りに攻勢に出るも、逆にセットプレーから何度か危ないシーンを作られる。ただ、そこで三上主将(政4)や笠松(総3)が身体を張ったディフェンスを見せる。その後、どちらも疲れが見え、なかなかいい形が作れない我慢比べが続く。そんな重い空気を一掃したのは深澤だった。中盤での加美(環4)のパスカットから深澤にボールが渡ると、ハーフライン付近から迷わずロングシュート。キーパーの頭上を越えゴールに吸い込まれた。「練習でもやっていた」(深澤)というスーパーゴールで慶大が先制する。このゴールで落ち着きを取り戻した慶大は前がかりになった相手の裏を何度も突き、決定機を量産する。しかし、CKからの田中(環3)のヘディングシュート、途中出場の川久保(理2)のシュートはことごとくGKに阻まれ追加点を奪えない。それでも終盤、相手のロングボールに対して集中したディフェンスを見せ、試合を締めくくった。

メンバーが揃わない中で、「経験の少ない選手にチャンスを与えた」(李監督)この試合。チャンスは作るも決めきれないシーンが目立ち、攻撃面での課題が多く残った。次戦の相手は、昨年のインカレ王者・明治大を破った東京ヴェルディユース。クラブユース選手権に優勝し勢いに乗るチームだが、「大学勢が2連敗したら立場がない」(黄)。大学生としてのプライドを見せ勝利を掴みたい。

By Yosuke Okada

コメント

 

李監督

 

(今日の試合を振り返って)合宿明けの公式戦で、まだ回復してないのでちょっと重たい感じがあって、あとメンバーも揃ってなかったので、経験がなかった選手、伸びて欲しい選手にチャンスを与えました。(曽我選手など初出場の選手もいたが)彼はこれからの選手ですから、期待をもって送り出しました。(格下相手だったがやりにくさはあったか)まあうちは格下と呼べるレベルではないですね。確かにそういう意識はあったとは思うがもうちょっと出来たと思います。リーグ戦に向けても公式戦というのが1番いいトレーニングになるわけだから、1試合でも多くやるというのが我々にとっては大事なことだと思います。(攻撃面で課題が残ったのではないか)その通りです。相手のプレッシャーが早かったせいか、相手のギャップで受けようというチャレンジがなかったから、結局は裏一本になってしまってリズムが作れなかった。そういった意味で、曽我、加美、山浦、日高とかにはもうちょっと伸びて欲しいし、加美以外の3人には来年も中心選手になって欲しい。ただ、こういうメンバーでやるとこういう感じになるというような、いい経験が出来たとは思う。(後期リーグ戦に向けたこの夏の課題は)前期の反省も踏まえて、やっぱり守備のところを組織でしっかりとサボらずにやることを後期に向けて考えています。(次戦のヴェルディユース戦に向けて)ヴェルディもチャンピオンのチームで、そういうプライドはあると思う。大学が2チームとも負けてしまうのはダメだけど、サッカーはやってみないとわからない。去年明治がプロを倒したりしたわけで。なので、最後まで90分戦うということをしっかりやりたいと思います。

 

三上主将

(今日の試合を振り返って)いくつか課題が残る試合だったんですけど、それを試合の中で克服するチャンスを得ることが出来たんで、それに関しては前向きに考えて、後期リーグに向けて課題をしっかり克服できるようにやっていきたいと思います。(その課題とは具体的に)そうですね、今日に関して言うと、スタッフの方にも結構言われたんですけど、勇気を持ってどんどん前にボールを運ぶというか、前にボールが入った時に、前を向くことなくすぐ後ろに下げてしまうことが多かったので、しっかりもっと前にチャレンジしていかないと相手にも怖さを与えられないと思うので、そういう所も今日は大きいかなと思います。(格下相手だったがやりにくさは)そういうのは全然なくて、相手が格下っていうのは、完全に忘れてやろうというのは確認していたので。昨年の総理大臣杯だったり、天皇杯予選だったりでそういう失敗はしているので、そういう所は本当になく臨めたと思います。(後期リーグ戦に向けたこの夏の課題は)僕にとっては個人の課題というのがそのままチームの課題と一緒なので。チームのためにというのをいつも考えてやってるので。それでチームに今何が足りないかっていうのを、前期を通して考えると、やっぱり勢いに乗った試合ではすごいいい試合が出来るんですけど、ちょっと劣勢になった時にどんどん崩れていってしまう所があって、それが1番大きかったと思うので、そういった精神的な面をもうちょっと強くタフになれるようにしたいなと思っています。この前山中湖にも行って非常に厳しい練習をみんなで乗り越えることが出来たので、そこはもっと自信にして、競った試合でも自分たちで自信を持って戦えるようにしていきたいと思います。(次戦に向けて)またカテゴリー的には下のチームですけど、今日の試合を見てもわかるように技術も高いし、非常に気持ちも強いチームだと思うので、受けて立つのではなく、チャレンジャーの気持ちをもって一生懸命全力で戦いたいと思います。

 

笠松副将

(今日の試合を振り返って)久しぶりの公式戦ということで、合宿の疲れがあったなかで、いかに後期リーグにつなげられる試合ができるかっていうことが大事な試合だった。前半は自分達の形がつくれずセカンドボールが拾えなくて相手に少し主導権を握られたが、後半少し修正して、得点もできて勝てたことはよかったが、課題が多く残る試合だったなと思う。(合宿の成果は)合宿はほとんど走りなどのフィジカルやメンタル面の強化が中心だったので、今はその疲れが残っていることもあって、合宿の効果は後々出てくるのではないかと思う。(個人的な出来は)無失点で、特に危ない場面も無かったので、及第点をあげられると思うが、ラインコントロールで裏を取られたりすることもあったし、セットプレーの部分でも少し甘いところがあったので、そこはもっと気を引き締めていかないといけないなと思う。(格下の相手に苦戦を強いられる場面も見られたが)どの相手も本気でぶつかってくるので、格下と思わず全力で戦わないといけないと思う。今日は勝ててよかったが、自分達はもっと上を目指しているチームなのでもっといい内容にしないといけない。(次節に向けて)次の相手はヴェルディユースで自分のいたチームなので特に負けられない気持ちが強い。時間はないが、修正点をしっかり話し合って次に備えたいと思う。

深澤

(今日の試合を振り返って)前半は苦しい内容だったが、後半あのようなシュートが決まって勝ててホッとしている。(ハーフタイム時の監督の指示は)相手がプレスをどんどんかけてくるので、うまくボールをちらしながら相手の裏をつくように言われた。(ロングシュートは狙っていたか)あれは練習でもよくやっていたので、やっと報われました(笑)(ヴェルディユース戦に向けて)明治を倒すぐらいの強敵なので、しっかりと集中してチームで勝ちに行きたい。

小島

(完封勝利だったが今日の試合を振り返って)そうですね、結果として0で終われたのは良かったし、合宿終わって休みもない中で、疲労も溜まっていると思うんですけど、要所でDF陣が身体を張ってくれたので、そこまで危ない場面もなくて良かったかなと思います。(自身のプレーを振り返って)それなりにという感じです。(合宿の疲れもあったか)普段なら出ている1歩、最後のノビとかがなくて、やっている選手も感じていたと思うんですけど、後ろで見ててもそう思いました。(次のヴェルディユース戦に向けて)相手は日本一のチームですけど、カテゴリー的に1つ下だし、うちらは大学というカテゴリーで日本一を目指しているんで、それを考えたら当然勝たなきゃいけない相手だと思うんで、まあまずは結果だけにこだわっていきたいと思います。

田中

(試合を振り返って)勝ったことは良かったんですけど、内容に関しては納得がいかない感じです。(格下と思える相手に苦戦した原因は)ミスが多かったというのを自分も反省しているんですけど、単純なパスミスがあってダイレクトでリズム作れるシーンが少なかったので、みんなでパスコースを作るというのをクリアしていかないというのはあります。(DFを内容で評価すると)そこまで危ないシーンはなかったんですけど、何本かオフサイドラインで抜け出されていたので、その部分のラインコントロールを、連携をとってやること。あと、僕のサイドで何回か崩されているシーンがあったのでビデオ見て反省したいと思います。(個人的な出来は)勝ったんで良いと思うんですけど……バランス見ながらになるんですけど、後期はもっと自分を出していこうかなと。特に攻撃面で。そういうことを考えているので、もっともっとやっていきたいと思います。今度の試合では帰ってくる選手とかもいるので、今日よりもタメができると思うので、もっともっと積極的に上がって1年生の時みたいにガツガツプレーしていきたいと思います。(次戦の抱負は)高校生に負けられないというか、高校生のためにもならないですし、天皇杯は去年の明治もそうでしたけど慶應の

名を全国に知らしめるチャンスなので1戦1戦やっていきたいと思います。

(試合を振り返って)久しぶりの公式戦で、遠征から帰ってきてあまり日にちが経ってない中での試合だったんですけど、勝つことができて良かったです。(疲れはあったか)そうですね。身体中痛いし、重かったです。(格下と思えるチーム相手に苦戦していたように思えたが内容としては)自分たちがもっと落ち着いてボールを回せれば有利な展開は作れたと思うんですけど、あまりFWにもボールが収まらなくて、相手の勢いに合わせてしまいました。前半とかチームとしてゲーム展開的にもあたふたしていたので、監督もおっしゃっていたんですけど、後半の最後みたいに落ち着いてボールを回せばもっと楽な試合展開になったと思います。(後半にオーバーラップを積極的に仕掛けていたが)ハーフタイムにももっとサイドバックを生かすプレーをしろと言われていたので、タイミングを計っていきました。しんどかったですけど、何回か良い形にもっていけて良かったです。(無失点という結果ですがDFの内容的は)あまり組織的に崩してくる攻撃がなかったので、正直言って守りやすかったです。9番のロングボールに対して1人目がしっかりいくところと、セカンドボールを若干前半拾われていたので、そこで拾われてミドルシュートっていうのが多かったのでその辺りが課題としてあります。(次戦の抱負は)ユースで日本一になって勢いに乗っているので格下とは思えないですし、大学勢が2連敗したら立場がないのでそこはしっかり叩けるように良い準備をしていきたいと思います。

曽我

(試合を振り返って)とりあえず、自分ができることを無心でやろうと思いました。(Aチーム初出場でしたが緊張などは)思ったほどはしなかったですね。そこは意外と大丈夫でした。(Aチームでプレーしてみて自分の持ち味は出せたか)まだまだでしたね。(自身の考える持ち味は)技術的なところでは一番劣ると思うので、気持ちであったり、守備での貢献であったり体を張るプレーっていうのを第一に考えてやっています。(格下相手に苦戦した要因は)簡単なミスが多かったり、自分とかが(攻撃を)上手く組み立てられなかったです。次とかは落ち着いてボールをもらえたりしたらいいかなと思います。(監督からの指示などは)とりあえず落ち着いてやれという風にひたすら言われました。(反省点は)後半の方は攻めれたんですけど、立ち上がりからそういうのを見せれたら良かったです。やはり最初ですね。最初の入りで点を取れるような形でいければなと思います。(次戦に向けての抱負は)まだ出られるか分からないんですけど、出られるチャンスがあればこの試合よりも体張りたいと思います。

慶大出場選手

GK小島一輝(総3)

DF 黄大城(総3)

DF 笠松亮太(総3)

DF 三上佳貴(政4)

DF 田中奏一(環3)

MF曽我祐馬(政2)

MF加美義人(環4)

MF 山浦公裕(商2)

MF日髙慶太(総3)

FW森田達見(経2) 62分→川久保理(理2)

FW 深澤良(理4)

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