今季最後の試合は実力差を見せられての完敗だった。10月5日、辰巳国際水泳場にて水球の日本選手権が行われた。慶大は1回戦で全筑波大と対戦したが結果は7-22と大きな差を付けられ敗戦。1回戦敗退となり今季の戦いを終えた。
日本選手権水泳競技大会水球競技 15:15~@辰巳国際水泳場
得点 | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
全慶大 | 1 | 2 | 0 | 4 | 7 |
全筑波大 | 6 | 7 | 4 | 5 | 22 |
相澤3、阿部、竹内、永田、加藤
前年度の優勝チーム、準優勝チームと予選を勝ち抜いた6チームによるトーナメント戦で行われる今大会。慶大は予選を6位で通過し、本戦に臨んだ。試合は第1Q序盤から全筑波大のペース。慶大は相手の当たりの強さとスペースを作り出す泳ぎに翻弄され開始4分で立て続けに4ゴールを決められる苦しい展開を強いられる。なんとか流れを変えたい慶大はここでタイムアウトを取る。するとタイムアウト明け直後に竹内(経4)がこの日初ゴールを決め流れを引き戻す。さらに攻めたい慶大だったが相手の激しいプレスを受けパスミスが出るなど加点することができず1-6で第1Qを終える。第2Qも第1Qと同様の展開に。ディフェンスでは引き続き相手のパスワークでフリーな選手を作られてしまい、失点を重ねてしまう。オフェンスでは相澤主将(理4)のゴールなど随所で好プレーを見せ始めるが、点差を詰めるまでにはいたらない。結局ここでも相手に差を付けられ3-13で前半を折り返す。
是が非でも流れを変えたい後半第3Q。慶大は選手を入れ替えるなどなんとかして点差を詰めようとするが、万全な体勢でのシュートに持ち込むことが出来ず、ミドルレンジからのシュートも相手GKに阻まれるなど得点が奪えない。その間にも点差はさらに広がっていく。結局この第3Qでは得点を奪えず、3-17と大量得点差を付けられてしまう。大勢が決してしまった中での第4Q。慶大はここで意地を見せる。3分に加藤(環3)が右から切れ込んでの難しいシュートを決め第2Q以来となる得点を奪うと、4分には永田(環3)が左からシュートをゴールへ突き刺す。さらに6分には阿部(経4)、相澤の両4年生が意地のゴールを決めて最後の粘りを見せるが反撃はここまで。試合は7-22で終了し、今季の慶大の戦いは終わった。
今季の戦いを全て終えた慶大。関東学生リーグでは惜しくも2部降格となってしまったが、6年ぶりに1部で戦った経験は3年生以下には大きな財産となったはずだ。これでここまでチームの主力であった4年生の相澤、阿部、竹内、藤田(環4)は引退となってしまうが、「最新の慶應が常に最高の慶應であるように」(相澤)チームはさらなる進化を続けるはずだ。今季の経験を糧に「その年の代が歴史上最強であることを目指して」(相澤)戦う来季のチームに期待したい。
(記事 中島裕幾 野永知宏)
コメント相澤主将
(試合を振り返って)こんな点差になると思ってなかったんですが、相変わらず試合の入りが悪くてガタガタになってしまい、最後までそこが課題となってしまったゲームでした。たまに良いところは出たんですが、それでは負けなので最後まで課題を残してしまったことに悔いが残ります。(大学最後の大会にどのような気持ちで臨んだか)2年前にベスト4になったので自分達の代ではそれと同等かそれを越える結果を出したいと思って臨みました。(この大会を予選から振り返ってみるとどんな感想か)予選でも初日に良くない形で終わってしまったのでまずいかなとも思ったんですが、だんだんと良い形が出てきたのでこのまま本選に行けばいい形で終われると思ったんですがそれが出来ずに終わってしまいました。やはりもっとチームの運営の部分がうまくいけば良かったなと思います。(これで引退となるが4年間を振り返って)大変でしたね。一年目は鳴り物入りではないですけど、ちやほやされながら入ってから、まず人がいなくて自分のやりたいことができなかったりと苦しんで、二年目からはチームの練習メニューとかを考えたりしていましたが、運営の部分でみんなにうまくやりたいことが伝わらなくて苦しみました。2年目は結果は出たんですけど、たまに結果が出るだけで常に出していくことが出来ずに運営に関わる人間として自分の責任なのかなと思い悩みました。運営に関わり出してから責任が増して3,4年となる度にそれがさらに増していったので結構大変でしたね。(後輩に求めることは)やはり早くリーグ戦で1部に上がってほしいです。でも上がるだけじゃなくて上でも戦うことのできる競技力を付けてすぐに上がってきてほしいです。(後輩にメッセージをお願いします)最新の慶應が常に最高の慶應であるように早い段階から運営に関わる人間として考えて来たので、後輩にもその年の代が歴史上最強であることを目指して頑張ってほしいです。
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