慶應スポーツ新聞会

【ソッカー男子】第18節 長い闇についに夜明け!5試合ぶりの勝利で、残留へ大きな前進 日体大戦

得点後、武藤は真っ先に観客席に駆け寄った

後期6試合を戦いわずかに1勝と苦戦が続く慶大。今節は、リーグ最少失点を誇り首位と勝ち点2差の2位につける日体大と対戦した。試合は、先制を許す苦しい戦いに。しかし、今節の慶大はここからが違った。後半24分、武藤嘉紀(経2・FC東京U-18)からのパスを受けた藤田息吹主将(政4・藤枝東高)が得点を決めると、終了間際に今度は武藤が一人で持ち込み逆転。残留に向けて「大きな勝利を収めた」(須田芳正監督)

 

2012/10/28)10KO @味の素フィールド西が丘
慶應義塾大学1日本体育大学
【得点者(アシスト者)】得点者 56分 日体大 田中豪紀(平野又三)、69分 慶大 藤田息吹(武藤嘉紀)、90+3分 慶大 武藤嘉紀
◆慶大スターティングメンバー
GK
次(環4・近畿大学付属和歌山高)
DF
岩田修平(総3・名古屋グランパスU-18)
DF
馬場達月(商4・サレジオ学院高)
DF
松下純土(総3・國學院久我山高)
DF
藤田息吹主将(政4・藤枝東高)
MF
増田湧介(環2・清水東高)
MF
曽我祐馬(政4・慶應NY学院高)
MF
近藤貫太(総1・愛媛FCユース)
MF
磨見朋樹(文2・横浜FCユース)→81分赤木努(経4・大宮アルディージャユース)
FW
森田達見(経4・川崎フロンターレU-18)→65分松岡淳(商4・慶應湘南藤沢高)
FW
武藤嘉紀(経2・FC東京U-18)
 

藤田は後半、貴重な同点ゴールを奪った

FWには前節出場停止だった武藤が復帰。GKには、前節大活躍を見せた辻柾次(環4・近畿大付属和歌山高)が、左サイドバックには藤田が入った。試合は、前半から日体大が慶大を押し込む展開が続く。慶大は、「守備の堅い」(藤田主将)日体大対策として、ロングボールを多用。シンプルに前線へとボールを送り、チャンスをうかがうが、中々シュートまで持っていくことができない。すると、日体の素早い攻撃の前に綻びが生じ始める。12分、右サイドを崩されピンチを招くと、続く15分にもバイタルエリアで相手をフリーにしてしまい、ミドルシュートを浴びる。相手陣内でボールを持つことすら中々できない苦しい時間帯が続く。30分、磨見朋樹(文2・横浜FCユース)が今試合ようやく一本目のシュートを放つが、前半のシュートは結局この一本のみ。その後も、再三ピンチを迎えるが、松下純土(総3・國学院久我山高)を中心とするディフェンスラインが踏ん張り、無失点。スコアレスで前半を折り返す。

ゴールこそなかったが、近藤は幾度となく攻撃の起点となった

前半わずかシュート一本に抑えられてしまった慶大。前半同様、ロングボールを中心として、日体大ディフェンスを切り崩しにかかると、徐々に慶大ペースへと傾いていく。7分武藤、近藤貫太(総1・愛媛FCユース)の連携でゴール前まで迫ると、9分再び2人の連携で相手守備陣を崩しシュート。これは相手キーパーのファインセーブに阻まれるが、得点の匂いを感じさせる。しかし、流れが良い時間帯に得点を奪えないのが、今季の慶大。後半圧倒的にペースを掴んでおきながら、11分、一瞬の隙をつかれ失点を喫してしまう。さらに、その後は日体大に流れが傾き始める。何とか状況を打開したい慶大は、藤田のポジションを中盤へ移す。すると、この采配がすぐに功を奏す。23分、武藤が左サイドをドリブル突破。ペナルティエリア付近まで一人で持ち込むと、ゴール正面の藤田へラストパス。藤田が、このボールを、ゴール右隅へと叩き込み早々と同点に追いつくことに成功する。さらに勢いに乗る慶大は、武藤、近藤を中心に相手陣内へと攻め込みチャンスを幾度となく演出。対する、日体大もカウンターで応戦し、一進一退の攻防を見せる。両者得点を奪えず、このまま引き分けに終わると思われた後半ロスタイム3分、ついに待望の瞬間が訪れる。自陣でボールを奪うと、途中出場の赤木努(経4・大宮アルディージャユース)がドリブルで独走。赤木が左サイドへ開いていた武藤へパスを送ると、武藤は中央へ切り込み豪快にシュートを放つ。武藤の足から放たれたボールは日体大ゴールへと吸い込まれた。そのまま試合は終了し、2-1で勝利。5試合ぶりの勝利に、慶大応援席は、今シーズン一番の声援で埋め尽くされた。

松下は体を張った守備でチームに貢献した

ここ数試合は、自分たちのサッカーをしながら中々結果に恵まれなかった。今日の勝利は、そのような苦しい状況下でも、選手たちが「一部残留」(須田監督)という大きな目標に向けて一丸になったことの賜物であろう。これで、降格ラインの11位とは勝ち点4差。残留に向けて大きなリードを得たと言えるが、これからは残留を争うチームとの直接対決が控えているだけにまだまだ正念場が続く。この勝利を機に勝利を積み上げ、少しでも順位を上げていって欲しい。

(記事 石塚大樹)

試合後コメント

須田芳正監督

(前半は硬直状態だったが)お互い様子見というか、リスクを冒さない硬い入りでしたね。ただ、僕らは、自分たちとペースでボールを回さなければいけなかったのかなと思います。ハーフタイムではそこのところを相当厳しく言って、まずは自分たちの練習してきたことをやろうということで、後半送り出しました。(日体戦ということでどういうゲームプランで臨んだのか)まずは、彼らは守りの堅い良いチームなので、相手のペースにはまらないようにということを意識していました。具体的には、ビルドアップの時は、ロングボールを多用して攻めようという狙いがありました。ロングボールを競って、それをしっかり拾って攻めようということですね。前半はそれが、中途半端に終わってしまったんですが、後半はそれができるようになったので、自分たちのペースになりましたね。(藤田選手のポジションが途中で上がったが)左サイドバックの彼を、中盤い上げることで、そこのところで、ボールの収まりどころが一つできて、武藤、近藤が外に開いたときに彼がフリーになってシュートまでいくことができていましたね(守備の強い日体に逆転勝ちできたのは大きなことではないか)前期の対戦の時も先制されながら、追いつくことができていたので、もし先にやられても諦めることなくやろうというのは話していました。(攻撃面に関して)我々は、基本的にディフェンスラインからボールを繋げてビルドアップをしていこうというサッカーをやってきました。ですが、今日のような相手になると、守備が良いので、中盤を飛ばして、なるべく相手陣内でサッカーをしようということを狙っていました。(残留に向けて)残留に向けて、大きな勝利になったことは言うまでもいないですが、リーグ戦というのは、最後に勝ち点をいくつ取ったのかで、順位が決まるので、浮かれることなく、次の試合に向けて準備していきたいです。(最後に勝利の感想を)久々に感動しましたね!苦しんだ分、喜びが大きかったです。我々の目標である、一部残留に向けて、一試合一試合戦っていきたいです。

MF藤田息吹主将(政4・藤枝東高)

(今日の試合を振り返って)とても嬉しい気持ちで一杯です。(前半を振り返って)少し、消極的になってしまったのかなと思います。もう少し、自分たちのペースでボールを回していけたら良かったです。(自身のポジションが後半変わりましたが)ポジションが変わって、攻撃のスイッチを入れることができたらなと思っていました。先制されていたので、とにかく流れを変えようと思っていました。(得点シーンについて)あの距離から入ったのは、正直ラッキーだった部分はあるんですけど、練習で何度も打ってる場所だったのでイメージ通りでした。(日体大の印象について)本当に守備が硬くて、一点取られたら守り切られてしまうというチームだなという印象はありました。(その中で、2点を返して勝利を収めたことは大きなことだと思うが)日体は、先制した試合に関しては、9勝1分けでだいぶ分が悪いなという思いはありました。ただ、一分けも、前期の慶應なので、悪いイメージは無かったです。(この勝利はチームにとってどのような影響を及ぼしそうか)とにかく、この試合を大きく位置づけてきて、勝って流れに乗るんだということで精いっぱいやってきました。ここから、下位の直接対決も待ってるので頑張りたいです。

FW赤木努(経4・大宮アルディージャユース)

(今日の試合を振り返って)やっと勝てたというだけで、自分としても後期ずっとけがをしていて。やっとチームに貢献できたし、連敗を止められたのが一番大きかったと思います。(試合終盤に投入されたが、監督からの指示は)右サイドで入って、まずは裏のスペースを使うということと、あとセットプレーがあったらチャンスを作ってこいという指示がでました。(決勝点は赤木選手が起点となったが、あの場面を振り返って)ファーストタッチでいい形で前にむけたので、それが良かった点だと思うんですけど、あの時間帯に投入されて、仕事としては、ああいう風に点に絡むプレーだったので役割を果たせたのかなと思います。(今日の改善点は)試合の入り方、特に前半相手のペースにのまれてしまった部分があってまだまだ。後半スイッチが入ったんですけど、ハーフタイム監督に怒られてからだったので前半から後半のような戦いができればもっといいのかなと思います。(次節に向けて意気込みを)事実上次が残留に向けて一番大事な試合とチームとしても、個人としても認識しているので、いい準備をしていい結果だせるように頑張りたいと思います。

GK辻柾次(環4・近畿大付属和歌山高)

(今日の試合を振り返って)そうですね、勝てたのが一番ですね。本当に勝てて良かったです。(後ろからみて前節と違った部分は)今週は結構シンプルに前に当てて、相手の陣地で攻撃しようという作戦でやってきたので。ただ、前半ちょっと自分たちが前に行けるというのに繋ごうとしたりというので、ちょっとはっきりしない部分があったのでそれをハーフタイムに監督に言われて気づいたんですけど、自分自身がそれに気づいていればよかったかなという風に思っています。そういう部分では反省しています。(スリッピーなグラウンドだったが意識したことは)そうですね、前半の最後の方に。それはもう本当に反省しています。やっぱりああいうプレーをしてしまうと、周りが落ち着かないのでその辺はすごく反省していて。あとは、やっぱり失点シーンでニアに相手の選手に入られて、チョンという感じで(自分の)上を越されたんですけど。あれはちょっとアップでイメージを持ちながら練習をしていたんですけど、それをいかしきれなかったので、その辺は悔いが残ります。(改めて逆転勝利という結果について)自分は何もしていなくて。本当に武藤のシュートや息吹も気持ちを見せてくれたので、みんなに勝たせてもらってということで、感謝しています。(次節に向けて)そうですね。ここ2試合出してもらっていて、普段出ている峯のケガの具合も分からないんですけど、とにかく自分は一生懸命やるというのは変わらないので自分が出ようが出まいがとにかく練習を全力を出してやっていきたいと思います。

DF松下純土(総3・國学院久我山高)

(今日の試合を振り返って) 前半は、1週間練習してきたことを発揮できなかったが、ハーフタイムを挟んで後半は自分たちのサッカーにもっていくことができ、逆転につながったと思う。後半のようなプレーが前半からしっかりできていればもっといい試合だったと思う。(前後半での切り替えのきっかけは?)ハーフタイムに須田監督から激がとんだ。前半は1人1人バラバラになっていたが、ハーフタイムをきっかけに全員の意識を統一でき、後半は一体となって自分たちのゲームができた。(今日特に良かったと思う点)守備に関して、前半ははがされてしまう場面が多かったが、後半は前からいってしっかりはまった部分も多かったし、1失点はあったが安定感のある守備だったと思う。攻撃に関しても後期の中でもいいプレーだったと思う。(リーグ戦も残り少なくなってきたが)今はチーム全体で、残留を目標にやっている。残りの4試合も全部落とせないばかりなので、1試合1試合気持ちを込めて、しっかりやっていきたい。

FW武藤嘉紀(経2・FC東京U-18)

(今日の試合を振り返って)最初に1点とられて、時間帯も悪かったんですけど、チームとして最後まであきらめないで戦えて、しっかり結果を残せたので良かったです。(得点の場面を振り返ると)チームメイトがしっかりとつなげてくれたので、決める自信もありましたし、そこでしっかり決めれて良かったと思います。(日体大のDFはかたいがどのように崩そうと思っていたか)しっかりとした守備ということで、足元足元になってしまったら奪われてしまうので、サイドをうまく使って裏を狙っていました。(この試合で出た改善点はあるか)いい攻撃をしながらも失点してしまうことがあるので、そこで得点できるようにしていきたいです。(次節は残留を争う神大との対戦だが意気込みは)いい流れになってきたので、そこで負けてしまったら今日の勝ちは意味がなくなってしまうので、来週もしっかり勝利で終えられるように頑張りたいです。

 

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