【アイスホッケー】ラスト1秒の決勝点!強敵倒しリーグ戦初勝利!!/明大戦

ついにリーグ戦初勝利だ。関東大学アイスホッケーリーグ戦第8節、ここまで勝利を挙げることができていなかった慶大は明治大学と対戦した。先日の第6節では1-7と大敗を喫した相手。この日も先制を許し苦しい展開となったが、第2ピリオドにFW江口(環1)のゴールで同点とすると、その後再び2点をリードされるも粘り強く追いつき、最後はFW小坂(商4)のエンプティーゴールで勝利を決めた。

 2012/10/20(土)関東大学アイスホッケーリーグ戦@ダイドードリンコアイスアリーナ

慶應義塾大学 4ー3 明治大学

{得点者 慶大のみ} 江口 種田 山本 小坂

 

明大を3得点に抑えたGK細井

試合を有利に進めるためにも先制点が欲しい第1ピリオド。開始早々、慶大はパワープレーのチャンスを得る。しかし、パックを保持しパスは回せるもののフィニッシュの精度を欠き得点を奪えない。5分、FW鈴木(環1)が左サイドを突破しシュートを放つがこれは相手GKに阻まれる。7分にはFW東内(経2)が右サイドを駆け上がりシュート、そのリバウンドをFW山本(環2)がつめるも打ちきれず。シュートこそ放つも決めきれないでいると、12分、反則による数的不利から最後はディフェンスからのシュートを決められ先制点を許してしまう。終了間際に再び反則が重なり3対5の局面を作ってしまうが、ここはGK細井(政3)を中心として守りきりなんとか0-1で第1ピリオドを終えた。

第2ピリオド、ここで試合は大きく動く。3分、しつこいチェックで相手ゴール裏でパックを奪ったFW種田(経3)からのパスを受けた江口が見事なシュートを決め幸先よく同点に追いつく。勢いそのままに勝ち越したい慶大であったが、次第に明大のスピード・技術に翻弄され始める。7分にゴール裏をうまく使われ得点を許すと、10分にも右サイドからドライブで中に切り込まれ失点し1-3。これまでのリーグ戦ではここで踏ん張りきれず失点を重ねてしまった慶大。しかしこの日は違った。細井、DF小川(環4)を中心に体を張った守りでこれ以上の失点は与えない。すると15分、FW真鍋(環3)のシュートリバウンドをFW種田が押し込み1点差に迫る。その後は相手のシュートがポストに当たる幸運もあり、2-3で第2ピリオド終了。このピリオド種田は1ゴール1アシストの活躍であった。

2ポイントの活躍をみせたFW種田

勝利のために得点を奪いたい第3ピリオド。4分に反則からキルプレーのピンチをむかえるが細井の好セーブもあり無失点に抑えると、6分、カウンターからついに同点に追いつく。山本が左サイドを持ち上がりシュート、そのリバウンドをFW安藤(経4)がつめると焦った相手DFが誤ってゴールに入れてしまった。同点に追いつき活気づく慶大は最終ピリオドとは思えない出足でパックを奪いチャンスを生み出していく。だが明大も意地を見せゴールまでは至らせない。18分に慶大はパワープレーのチャンスを得るが決めきれず、逆に残り6秒で反則を犯してしまいこのチャンスを逸してしまう。誰もがこのまま引き分けかと思った残り6秒。しかしこの6秒間、4人対4人の局面でドラマは待っていた。慶大は「責任感のある」(浅沼監督)FW小守谷(経4)をセンターに起用しフェイスオフをとりにかかる。一方、優勝のために勝利が欲しい明大はGKを引き上げ5人で攻撃に。どちらにも重要な意味を持つ慶大ゾーンでのフェイスオフ。このフェイスオフをとったのは慶大であった。小守谷が競り勝つとパックは小坂のもとへ。そして小坂が自陣から抜け出し放ったシュートは無人の明大ゴールに吸い込まれた。残り1秒、副将の劇的な決勝点によって慶大にリーグ戦初勝利がもたらされた。

4点目を挙げ喜ぶ選手たち

最終スコアは4-3。強豪明大相手に競り勝てたことは大きな自信になるであろう。「まだ1勝しただけ」。(金村恵主将)主将をはじめとする慶大戦士の目はすでに次に向いている。慶大伝統の「豊富な練習量に裏打ちされた走り勝つホッケー」をチーム一丸体現し、ディビジョンⅠ-Aリーグをかき回して欲しい。今の慶大にはそれができると信じている。                      (文・写真:安田峻)

 

 

浅沼監督

 (今日の試合にどのような思いがあったか)明治大学だからどうこうといった意識をせず、1次リーグで負けていたことをしっかりと反省して進化したホッケーができればと思って臨みました。(今までと何か違う点はあったか)今まで勝ってきた慶應のホッケーというのはやはりフォアチェック、1人目のチェック、それからバックチェックと、そこのしつこい部分で敵のチャンスを潰していくというものであって、その中から我々のチャンスを作っていくというスタイルだったので、もう1回泥臭くしつこいホッケーをやっていこうと話しました。ゴール前の守りの部分もしっかりと体を入れて外側に相手を出していくと、キーパーは久々に先発した細井だったんですが、みんなで細井を守ってあげようと、慶應の全員ホッケーで試合に臨もうと選手には伝えました。(ここまで勝てていなかったが)多少、焦りや不安はあったと思います。元々我々は7位スタートのチャレンジャーであって、まずは自分たちが納得する慶應のホッケーというものをして勝機がくればいいと思っていました。ただ慶應のホッケーがまだ出来ていなかったので、それを2次リーグではしっかりとやればどっかでチャンスは来るだろうと、そしてそれを粘り強く待ってやっていければと思っていました。(最後のタイムアウトでの指示は)勝ちを取りに行くというよりはイーブンでもチームとしては進展ですので、残り6秒、しっかりとフェイスオフをとって自分たちのパックにしようと。相手が6人攻撃にくるとは考えていなかったので、たまたま相手が6人攻撃に来たのでエンプティーゴールになりましたが、まずはフェイスオフをとろうということで責任感のある4年生の小守谷にフェイスオフをやらせ、セットを変えて小坂をつかいしっかりと残り6秒をしのごうと指示を出しました。(今後に向けて)やるべきことを60分間しっかりと続けて、疲れるホッケー。自分たちが疲れれば相手も疲れるわけですから、運動量の多く疲れるホッケーを目指していきたいと思っています。そうすれば今日のようなチャンスも出てくると思うので、そこを粘り強く待って、代表22名のメンバーが自覚と自信を持ってリンクにのぼってくれればと思います。

金村恵主将

(今日の勝利について)普通に技術でいったらあっちの方が上ですしスピードも何もかも上なのですが、今日の勝因はみんなが一つになれたことだと思います。(先制されて焦りなどはなかったか)このリーグ戦前半は先制されると立て続けに失点するということが多かったのですが、今日は1ピリを1失点に抑えて2ピリの頭も無失点でいけたのでそこがポイントだったと思います。(今まで勝てていなかったが)負けが続くとどうしても暗くなってしまうというのはあったのですが、そこを意識的に変えないといけないと思って試合前のウォーミングアップも盛り上がるように変えましたし、リンクに行く前の控え室でも若き血をみんなで肩を組んで歌うなどして気持ちを盛り上げることをしていたので雰囲気は良かったと思います。(今後に向けて)今日勝ったといってもまだ1勝しただけで、日大と日体大と並んだだけなので、あと6試合雰囲気良く、主将としてみんなの気持ちを盛り上げながら一つになって戦っていきたいと思います。

江口

(今日の試合を振り返って)ずっと今まで負けてきて、今日こうやって強豪に勝てたということは、練習してきた甲斐があったという感じがして嬉しいです。みんなで一丸になれたと思います。(自身の1点目について)運が良かったかなと。良いところにパスを出してくれたのでしっかり決めないといけないと思ってうちました。(4点目が入って瞬間について)もう入ってくれと、キーパーいないぞという感じで、頼むから入れてくれと思ってみていました。入れてくれて本当に嬉しかったです。(ここまで大学ホッケーでプレーしてみて)強豪校のいい選手がいる中で慶應が一番練習していると思うので、努力という部分が慶應の1番の強みであると思うのでそこを今後も全面的に出していきたいです。(今後に向けて)まだ残り6試合あるので全勝するつもりでやっていきたいと思います。

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