2012/11/04(日)関東大学アイスホッケーリーグ戦@ダイドードリンコアイスアリーナ
慶應義塾大学 2ー2 中央大学
{得点者 慶大のみ} 白神2
耐えに耐え抜いた第1ピリオド。開始早々に慶大はパワープレーのチャンスを得るが生かすことができない。FW東内(経2)が右サイドからシュートを放つが相手GKに阻まれる。7分、FW鈴木(環1)が相手ゾーン中央に進入し落としたパックを受けたFW金村恵(経4)が狙いすましたシュートを放つがここもGKにキャッチされてしまう。中々決定的チャンスを生み出せないでいるとその後は反則も重なり中大ペースに。ブルーライン付近から強烈なシュートを打たれリバウンドを狙われるというシーンが続く。13分には連続で反則を取られ3人対5人のピンチを招くが、ここはGK細井(政3)の好セーブ、相手を自由にさせないDF陣の頑張りもあり何とか凌ぐ。19分にも反則を取られキルプレーのピンチを迎えるが凌ぎ切り0-0でこのピリオドを終えた。シュート数は慶大の5本に対し中大は24本。細井の奮闘、リバウンドを叩かせないDF陣の集中力が光ったピリオドであった。
先取点が欲しい第2ピリオド。ここでも中大の猛攻を受ける。序盤は第1ピリオドから続くキルプレーを耐えるなど必死の守りを見せるが、10分、ついに中大の勢いに屈してしまう。ゴール裏を回った相手にパスを出されると最後は中で合わされ失点。前節東洋大戦の第2ピリオドでの5失点が頭をよぎる。しかしこの日は耐えた。そしてすぐに同点に。14分、2分間の退場を終えペナルティーボックスから出た白神にパックが渡ると、白神は相手DFを冷静に交わしバックハンドでシュート。これがゴールネットを揺らし1-1の同点に追いつく。その後は再び中大に多くのシュートを浴びるが耐えきり、このピリオドはこのまま1-1で終了した。第2ピリオドの慶大のシュートは3本。数少ないチャンスを確実にものにした同点弾であった。
第3ピリオド、開始早々反則を取られキルプレーのピンチを招くと、そのキルプレーの最中の2分過ぎ、DFからのシュートの跳ね返りをゴール前で押し込まれ1-2とされてしまう。早く追いつきたい慶大は3分、東内から金村恵、最後はFW山本(環2)と流れるようなパスワークでつなぎシュートまで持ち込むがゴールは奪えない。一進一退の中で次に試合を動かしたのは慶大であった。相手の反則によりパワープレーのチャンスを得ると6分、DF小川(環4)が放ったシュートのリバウンドを白神が押し込みついに同点に追いつく。白神はこの試合2得点の活躍であった。勝ち点3が欲しい両校は最終ピリオドとは思えない運動量で攻防を繰り返す。しかし、慶大の体を投げ出してのシュートブロックも冴え、互いにその後は得点を挙げることができず、結果2-2の引き分けで試合は終了した。
1部Aグループ残留を目指す上で価値ある勝ち点1。これは2失点に抑えたGK・DF陣、チャンスを作り出し白神の得点につなげたFW陣らチーム全員で掴み取った勝ち点であろう。次戦はライバル早稲田大学との一戦。ここ最近大敗を喫している相手だけにチーム一丸慶大ホッケーでのリベンジに期待したい。チーム全員が納得するホッケーができれば自然と結果はついてくるはずだ。 (文・写真:安田峻)
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