慶應スポーツ新聞会

【ソッカー男子】 第21節 二度のリードも追いつかれ、悔しい引き分け 順大戦

ルーキーの端山は、初スタメンで2ゴールを奪う活躍を見せた

長きにわたるリーグ戦もいよいよ佳境に入り、「勝ち点を一つでも多く」(山浦公裕・商4・FC東京U-18)積み重ねるべく、望んだ順天堂大戦。試合は前半から積極的な攻めを見せた慶大が端山豪(総1・東京ヴェルディユース)の2ゴールで試合を優位に進めるも、後半に追いつかれてしまう。その後山浦公のゴールで3-2とし、順大を突き放すも、試合終了間際に再び追いつかれ、引き分けで試合終了。今節は勝ち点1を得るだけにとどまった。

 

2012/11/17(土)11:30KO @味の素スタジアム西競技場
慶應義塾大学3(2-0)3順天堂大学
【得点者(アシスト者)】得点者 3分 慶大 端山豪(武藤嘉紀) 15分 慶大 端山豪 58分 順大 和田直己 64分 順大 原田開(岡庭和輝) 71分 慶大 山浦公裕(武藤嘉紀) 86分 順大 岡庭和輝
◆慶大スターティングメンバー
GK 峯達也(政2・桐光学園高)
DF 岩田修平(総3・名古屋グランパスU-18)
DF 馬場達月(商4・サレジオ学院高)
DF 松下純土(総3・國學院久我山高)
DF 保田隆介(法2・横浜F・マリノスユース)→73松岡淳(商4・慶應湘南藤沢高)
MF 増田湧介(環2・清水東高)
MF 曽我祐馬(政4・慶應NY学院高)→46分山浦新(総2・東京ヴェルディユース)
MF 山浦公裕(商4・FC東京U-18)
MF 武藤嘉紀(経2・FC東京U-18)
FW 藤田息吹主将(政4・藤枝東高)
FW 端山豪(総1・東京ヴェルディユース)
 

後期、レギュラーとしてディフェンスラインをけん引する馬場

慶大は今節、ルーキーの端山を初のスタメン起用。藤田息吹主将(政4・藤枝東高)とツートップを組む布陣で試合に臨んだ。試合は序盤から大きく動く。前半3分、高い位置で武藤嘉紀(経2・FC東京U-18)がパスカットし、そのまま流したボールを端山が拾いゴールに流し込む。「触るだけ」(端山)だったシュートは、慶大に待望の先制ゴールをもたらした。先制点からわずか10分後、再び端山が魅せる。左サイドのクロスを藤田主将が体を張って落とす。そのボールを受けた端山が相手選手を鮮やかにかわし、シュート。これが決まり2-0で、慶大は早い時間帯でリードを広げることに成功した。17分には増田湧介(環2・清水東高)がコースぎりぎりの惜しいシュートを放つなど、その後も慶大は勢いを止めることなく順大ゴールに襲いかかる。しかし、前半終盤に入った直後からパスミスからピンチを招き、相手の攻撃にてこずるシーンが増えてくる。34分に順大がゴール前で決定的なシーンを作るも、久々にスタメン復帰した峯達也(政2・桐光学園高)がファインセーブ。43分にも順大が強烈なシュートを放つが再び峯がファインセーブ。前半は無失点で抑えるも、終盤は順大ペースで試合が進んだ。

後半開始から投入された山浦新

迎えた後半、慶大はペースを変えるべく、曽我祐馬(政4・慶應NY学院高)に代えて、山浦新(総2・東京ヴェルディユース)をピッチに送り出す。しかし、後半もペースを握ったのは順大だった。後半13分、右サイドからクロスを上げられ、ゴール前にこぼれたボールを相手選手がシュート。これはポストに救われたが、詰めていた和田直己に決められ、一点差とされてしまう。その後も勢い衰えぬ順大に同点弾を決められたのは、失点からわずか6分後の19分だった。パスカットで奪われたボールを持ち込まれ原田開にラストパスを許すと、フリーの原田に決められ、試合は2-2のふりだしに。しかし、慶大もこのままでは終わらない。71分に左サイドから持ち込んだ武藤がゴール前の山浦公にパス。これを山浦公が冷静にゴール右隅に流し込み、再度慶大がリードを奪う。その直後に松岡淳(商4・慶應湘南藤沢高)を投入し逃げ切りたい慶大だったが、ゲームはここで終わらなかった。41分、岡庭和輝に強烈なミドルシュートをたたきこまれ、再び同点に追いつかれてしまった。その後勝ち越しゴールを奪うべく、必死にゴールを目指した慶大だったが、試合終了間際の端山のシュートも枠を外れ、ゴールには至らず。試合は3-3のまま終了。2度奪ったリードを守り切れず、慶大にとって「もったいない試合」(松下純土・総3・國學院久我山高)となってしまった。

2アシストを記録し、チームの得点に貢献した武藤

試合開始早々に2点を奪い、「立ち上がりは良かった」(藤田主将)にも関わらず、勝ち点3を逃した今節。だが一方で、初スタメンを飾ったルーキー端山の2ゴール、そしてエース武藤の2アシストは、この試合の何よりの明るいニュースだった。来季は必ずや、彼らを中心に慶大が完全復活を果たすだろう。しかしあと一試合、最終節だけは、今のメンバーで。最終節に勝利し有終の美を飾るべく、藤田主将率いる荒鷲イレブンは今、ラストスパートをかける。

 (記事 田中裕之)

 

試合後コメント

須田芳正監督

(今日の試合を振り返って)締まらないゲームだったね。(常にリードを奪いながら追いつかれた要因は)チームの全体的な雰囲気じゃないの?声が最後まで出ていたのは順大だった。0-2で負けていた順大の方が声が出せる。うちらは出ない。試合は90分間だからもちろんいい時もあったけれども、あまりにも悪い時間帯が多すぎるし。相手が良いとかいうよりも自分達が自爆して、もうちょっとやっぱりフットボールだから相手もいることだし、自分達のサッカーをやりきるという部分では、ちょっと物足りないし。まずはスキル的な部分も低いよね。今日みたいなグラウンドだと一番スキルの部分が出ると思うんだよね。スキルの部分も低いし、戦術的な部分もプアーな感じだし。(中盤での激しさが少なかったが)そうですね。いい時はパスコースを速く作って二人目三人目が動き出すような部分があったんですけども、悪い状況になると止まっちゃって。前の選手も止まるしボールを受ければバックパスしか考えてないような。そのへんかな。相手はやっぱりそれでつないでくるのをわかってきて、前からくるようになって。それに対して同じようにやって、足も止まっているいしパスコースもつくれなかったし。そういう相手が来たときにパスコースを作って崩せるようになるともうちょっとチャンスもあるしゲームとしても支配してわれわれのゲームができたと思うんだけどそういう部分じゃないですかね(前半からラインをあげろという指示が多かったが)とにかく徹底して前から行こうと。攻守にわたって。という形でやっていたんですけど、やっぱり後ろ気味になっちゃって、ただあげているだけだったりマーク見なかったりね。そういう部分でなかなかペースも作れなかったり、本当にプアーなゲームですね、途中から。(この2試合なかなか自分たちらしさが出せていないと思うが、次節はどのような試合にしたいか)やっぱりわれわれが目指してきた後ろから、パスコースを速く作ってボールを回して数的有利を作りながら相手のゴールを目指そう。そんなゲームを。もう恐れるものは何もないんで、それをやっぱり90分間ね、やりとおすことが大事じゃないかと思うんですけど。それを選手達には期待しています。(残留は既に決まっているが)今度は本当に最後だから。特に4年は。まあサッカー人生は永遠にあるかもしれないけど大学でのサッカー人生は最後だから、そういったところも含めて4年生には期待したいし、また逆に3年生以下には来年のこともあるんでね。今日端山が2得点したのはこういった締まんないゲームの中にも明るいニュースだったので、そういった三年生にも期待したいなと思います。

FW藤田息吹主将(政4・藤枝東高)

(今日の試合を振り返って)立ち上がりは良かったと思うんですけど、後半相手に失点してからは相手のペースで。自分達がやろうとしているサッカーを発揮することなく相手にやられてすごく残念です。(藤田選手ご自身の出来としては)まだまだ足りないところも多いですし、個人のプレーもそうですけど、主将としてもう少し引っ張れたかなと思います。(藤田選手は今日最前線でプレーしていたが)端山とツートップみたいな感じで、どっちもフォワードタイプではないので、上手くボールを散らしながら前に攻撃していければいいなという意図でした。(既に残留も決めており、どういったモチベーションで最後は戦いたいか)あと一節ということで、とにかく次につながる、もう試合はないんですけど、この先につながるような試合をしたいなと思っています。慶應らしさというのを発揮して、後輩たちにつなげたいと思います。

MF山浦公裕(商4・FC東京U-18)

(今日の試合を振り返って)勝ちたかった試合でああいう結果になってしまって、前半の最初や後半の最初はテンポ良くつなげて良い流れが出来ていたんですけど、後半は特に風があったりして、球際の部分であったりそういう部分で順大に押されていたので、もう少し踏ん張ってやっていかなきゃいけないって思いました。(前節は試合内容が良くなかったがこの1週間何を意識したか)勝ち点を1つでも多く、得点も1つずつ多く積み重ねていきたいという気持ちでやっていたし、誰が出るかわからない状況でポジション争いも激しくやっていた中で、端山みたいに試合に出てああいう活躍をしてくれたことに対してはすごい良かったと思うんで、残り1週間も最後の消化試合ではないので、もう1回皆で良い練習をして最後勝ち切れるようにやっていきたいと思います。(得点シーンについて)カウンター気味になって、1回サイドを使うっていうのは意識していたので、1回サイドを使って、端山がためを作ってくれて良い横パスをくれたので、トラップが上手くいったので後は流し込むだけという感じでした。(次節がラストゲームだが)絶対勝ち点3を取りたいっていう気持ちが強いし、もう1回チーム一丸となって3ポイント取れるようにやっていきたいと思います。

DF松下純土(総3・國學院久我山高)

(今日の試合を振り返って)前半は自分たちのペースで自分たちのしたいサッカーができていて、点も入ってすごくいい雰囲気ができていたんですけど、どっかのタイミングで自分たちのサッカーがあまりできなくなり相手のペースになってしまって結果的に追いつかれてしまったので、もったいない試合でした。(崩されたタイミングというのはどこだったと感じていますか)自分たちのペースで回しているときはいいんですけど、一つのミスというか、最終ラインからボールを回して前に、っていうことをやっていたんですけど、位置が一つずつずれていくうちに結局相手に取られてしまう場面が多かったので全体のリズムが生まれなくて相手のリズムになってしまったという印象です。(松岡選手が入る前と後で連携に変化は)センターバックが馬場さんであっても松岡さんであっても連携の部分に特に問題はなくて、最近だと日体大戦でも途中で松岡さんが入って馬場さんがずれるという場面もあったので、そこのところは問題なかったと思います。(失点の主な要因は)やっぱり後半押し込まれる場面があって、前半2-0で折り返していたということもあり、心のどこかで油断というものがあったのかなと思うので、その隙をつかれたんだと思います。(次節が今季最後の試合になりますが、どう修正して臨みますか)技術的なところよりも気持ちの面で、まず四年生をいい形で送り出したいということと、来年も残る三年生以下はいい形で終われることで来シーズンにいい形で入れると思うので、そういうところも意識して臨みたいと思います。

MF増田湧介(環2・清水東高)

(今日の試合を振り返って)自分たちのサッカーが出来ずに残念です。(前節の反省は)チームとしてどう戦うのかが統一出来ていませんでした。なので、そこを修正しました。前半はそれが実践できていましたが、後半出来ずにリズムがつかめず残念です。(今日の試合に向けての意気込みは)四年生と試合が出来るのも後2試合ですので、最後まで結果にこだわりたかったです。(順大で意識したことは)天野選手を自由にプレーさせないことです。前半はできていましたが、後半出来ませんでした。(自身のプレーについて)前半はセカンドボールが拾え、相手のボランチを潰せていましたが、後半出来ずに、自分のミスから失点に繋げてしまいました。後半はチームに貢献出来なかったです。(3得点をあげたオフェンスについて)1点目は前からプレスをかけてミスを誘えました。2、3点目もサイドから崩せました。オフェンスは良かったです。(3失点を喫したディフェンスについては)2点目は自分のミスで、1・3失点目は人にマークがいっておらず、体を張れませんでした。(次に向けて意気込みを)あと1試合なので、4年生を気持ちよく送り出したいです。


MF武藤嘉紀(経2・FC東京U-18)

(今日の試合を振り返って)立ち上がりいい形で2点入って、少し安心してしまったというか、中だるみみしてしまった試合で、やっぱりあそこで1点返された後、3点目を取れたのは良かったんですけど、最後粘れずに引き分けという形になってしまって正直とても悔しいです。(アシストをした場面を振り返ると)あの場面はサイドでしっかりボールをフリーで受けていたので、相手も前半からしっかり食いついてきたので、先に横にずらして得意な形で自分で行くかパスをするか迷ったんですけど、山浦くんがうまく空いていたのでいいラストパスが出せたと思います。(端山選手とのコンビネーションが良かったと思いますが)豪も初スタメンということで、緊張してるいかなと思ったんですけど自信をもってやってくれたので、本当にやりやすかったです。(前半していたいいサッカーが後半は出せなかったがその原因は)2点差で勝っている余裕が出てしまったのかなと思うんですけど、ラスト2節ということで、今回はしっかりと勝たなければならなかったんで、無失点で最後までいければ良かったんですけど、それは少し残念でした。(4年生と一緒にプレーが出来るのも残り1試合となりましたが最終節への意気込みは)今日はあと2試合だったということで、今日は勝ちたかったんですけど、引き分けてしまったので、今日のことはもう忘れて次の試合に全力を注いで最後勝利で終わらせたいと思います。


FW端山豪(総1・東京ヴェルディユース)

(今日の試合を振り返って)スタメンで出たのは初めてでした。監督も考えがあって初めて起用してくれたんですけど、結果として勝ち点3が取れなかったので、そういう意味では期待に応えられなかったなと思います。(ご自身の2得点を振り返って)1点目は触るだけでした。2点目も、息吹君がああいうロングボールを体を張って落としてくれたので、触るだけでした。(前半上手くいっていたように見えたが、後半の立ち上がりの不調の原因は)風もあって、後半は向かい風になっていました。相手もゴールキックではめてきました。難しいんですけど、蹴った方がいい場面もありますし、ポジションとって相手と駆け引きしなければいけなかったと思うんですけど、全部蹴るだけになってしまいました。そういうサッカーを慶應は得意としている訳ではないので、そういう展開になっちゃうと、相手に有利になっちゃいます。ああいうふうにされても、もうちょっと自分たちのプレーをして、ボールを繋いでというスタイルを貫けたら良かったかなと思います。(残り1試合になったが、意気込みを)僕自身は今日初めて先発で出たんですけど、本当にこの一年間4年生にすごくお世話になっているので、本当に4年生への恩返しという気持ちで絶対最後勝ちたいです。

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