【女子ラクロス】圧倒的その攻撃力!日本一まであと1勝! 北海学園大戦

 

小川(商3)はこの日もドローで活躍した 

 

史上初の関東王者に輝き、悲願の「日本一」まで残すところあと2戦となった女子ラクロス部。全日本学生選手権準決勝で、北海道地区の王者、北海学園と対戦した。試合は、圧倒的な攻撃力を誇る慶大が得点を量産。前半だけで8点を奪う猛攻を見せる。後半も、25日に控える決勝に向けて主力を温存させながらも、終始試合をコントロール。15-5で快勝を収めた。

全日本ラクロス大学選手権準決勝 VS北海学園大学

2012/11/23(金)14:00ドロー@大井ふ頭中央海浜公園第二球技場

チーム 前半 後半 合計
慶大 15
北海学園 1 4 5
 

ゴールを量産し、勝利に貢献した谷山(経4) 

最近の試合では前半、渡辺光里(政3)がゴーリーに入ることが多かったが、この試合では中曽根綾香(商4)がスタメンに名を連ねた。

雨降りしきる中始まった試合は、慶大の怒涛の攻撃から幕を開ける。1分、小川絵里子(商3)がドローに勝つと、そのまま敵陣へ。相手の反則を誘いフリーショットを得ると、これを小川が冷静に決め先制に成功する。さらに、4分にも佐藤由佳(法4)が追加点を奪うと、続く5分にも佐藤のチェックからボールを奪うと出原由佳子(政3)へとパス。Finalで4得点を挙げた3年生のエースがそのまま独りで持ち込みクリース左へと流し込む。6分にも小川が得点を挙げ、序盤で4点のリードを奪うことに成功する。佐藤、小川らが攻撃で魅せる中、守備でも中曽根が奮闘。ゴーリーの出番がほとんどない中でも集中力を切らさず、相手のチャンスを摘み取っていく。18分、相手をフリーにしてしまいピンチを迎えるがここは岸本由紀(商3)が体を張ったディフェンス。これは反則を取られてしまうが、このフリーショットのピンチにも中曽根がフィインセ―ブを見せ相手に得点を与えない。その後も、谷山なつき(経4)、廣野マキ(政2)といった中心選手たちが得点を重ね8-1と大量リードで前半を折り返す。

 

後半も慶大の勢いは止まらない。2分、7分と4年生の佐藤、谷山が得点を挙げれば、負けじと3年生の出原も追加点。下級生たちの活躍もあり、次々と得点を重ねていく。中でもMFとして存在感を発揮していたのが鈴木智子(政1)だ。174cmという高身長を生かしドローからチャンスを作れば、14分のピンチには素早いチェックからグラウンドボールを拾い敵のチャンスを摘み取る。さらに攻撃でも魅せる。10点リードで迎えた18分、細田咲彩(経2)からのパスを受けたのは鈴木。これを、鈴木が思い切り振り抜き待望の公式戦初ゴールを挙げた。

鈴木のゴールで13-3としその差を10点に広げた慶大だったが、攻撃の手を緩めない。19分、谷山が一人で持ち込み佐藤へパス。ボールを受けた佐藤は、相手ディフェンスをあざ笑うかのような華麗なステップで敵をかわし得点を挙げた。その後も試合終了まで北海学園を圧倒。15-5と大差をつけて快勝を収めた。

 

細田(経2)がオフェンスの流れをつくりだす 

明大に勝利し史上初の「関東王者」の栄冠を手に入れた慶大。この優勝で一度「気持ちが落ち着いてしまった」(小嶋)という。あくまでも、目標にしているのは「全勝での日本一」(大久保HC)。このことをもう一度肝に銘じて試合に臨んだのがこの試合だった。そういった意味では、50分集中力を切らさず戦い抜いたこと。さらに、悪天候の中でも、自分たちの「圧倒的ラクロス」を貫くことができたことは、決勝につながる内容だろう。

 

 

この勝利で残すところは1試合。決勝の相手は、昨年の女王同志社大を破った、金城大となる。「相手がどこだろうと、やることは50分間徹底するだけ」。(大久保HC)史上初の日本一へ――。25日、女子ラクロス部の歴史が変わる。

(記事 石塚大樹)

 

 

 

以下試合後の選手コメント

 

大久保 宜浩HC

(今日の試合を振り返って)結構難しかったです。北海道の大学と対戦したことはもちろん無かったし、選手たちの気持ちの中にも当然自分たちの方が上だという意識があるので、どれだけ気を引き締めても油断してしまった所がありました。(スコアを見る限り楽な試合だったといえるようだが)寒さや雨という難しい要素があったのですが、その中で淡々と点を取り続けたことは今年のチームの成長した部分だと思います。(何対何くらいのスコアを目指していたか)望みは20得点、ハーフで10点、そして相手を1,2点に抑えたいというのが理想ですけど、スコア(15-5)的には予想通りです。悪条件が重なりながら最低限の試合はできたと思います。(この寒い状況で、どのような点に気をつけたか)ウォーミングアップのときから、普段より上げていかないといけないとか、一回心拍を上げて疲れさせるとか工夫はしてみたんですが、自分たちでコントロールするのがあまり上手くないのが正直な所ですね。(FINALとは違って、今日はたくさんの選手が出場されましたが)決して戦力を下げているという使い方はしていないです。経験のために出場させるというのは好きじゃないので、その選手を使っても戦力は下がらないということを意識して、戦力としてしか出さないことは徹底しました。(決勝戦へ向けて)相手がどこだろうと、やることは50分間徹底するだけです。ただ、今日の最後のシュート精度の低さや、ディフェンスの粘りの甘さとか、そういう所をもう一度引き締めて勝負に臨まないと、目標とする9分の9(9戦全勝での学生日本一)の最後で足元をすくわれることになるので、その最後一つの詰めの部分を自分で考えて準備するようにと選手たちに伝えました。

 

佐藤由佳主将(法4)

(振り返って)目標である学生日本一への挑戦権を得られたことは良かったんですけど、もう少し点差とかを離して、圧倒したかったなと思いました。(自身のプレーについて)4得点出来たのは成長できた部分だと思うんですけど、自分の得意なプレーを出せなかったので、そこはもう少し修正したいです。(チームの状態は)チーム自体はいい状態に仕上がっているとは思うんですけど、次の決勝に臨むにあたって、もう一回気を引き締め直さないといけないなと思います。一日しかないので、技術的にどうこうというより、気持ちの面でしっかりと入れ直して、相手と強く対峙することが大切だと思います。(決勝に向けて)ずっと成し遂げられなかった目標をここで絶対に達成します。そして、関東が日本一強いということをみんなの前で証明したいと思います。

 

谷山なつき副将(経4)

(あいにくの天気だったがコンディションに影響はあったか)いつも天候に左右されないようにやっているので、気にしていません。(今日の試合を終えて)これで全日本選手権の出場権を獲得できたので、勝ちを得られたことが良かったと思います。(自身の得点について)自分の得点は意識していたが、自分個人が得点するというよりは自分たちの試合の流れを崩さないようにすることを意識していました。(学生日本一にあと一勝とせまっているが)あと一勝と思うと足元をすくわれるので、いつもと同じメンタルで戦いたいと思います。

 

 

小嶋めぐみ(経4)

(今日の試合を振り返って)関東で優勝して今まで破ることができなかった壁を破って、気持ちが落ち着いてしまっていました。そうした気の緩みをもう一度しっかりと引き締め直して日本一まで行こうということで、試合に臨みました。(関東学生リーグ最優秀選手賞にも選ばれていましたが、これまでの戦いについて自身の出来についてはいかがですか)最優秀選手賞をいただくことができたのも、皆の力によるものなので。私たちのチームの良いところというのは、どこからでも点が取れるところであって、ある特定の選手に依存していないというところなんですね。皆が輝いているというか。そうした中で、自分がこういう賞をいただくことができて嬉しいです。(今日の試合は相手が格下でした)そうですね。まずは、25点取って加藤ということを目標にしていたので、得点も足りないですし、内容としても勝ったは勝ったんですけど、日本一の先にあるクラブチームとの対戦を考えるとこの程度では通用しないのかなと思っています。(決勝戦、自信のどういったプレーに注目してほしいですか)ええ―。難しいですね笑。今までやってきたことをやるだけなんですけど、自分のプレーとしても、自分の役割を全うしたいです。中盤のボールの繋ぎ、グランドボールとかですね。たくさんボールに関わって点につなげていきたいです。

 

出原由佳子副将(政3)

(今日の試合を振り返って)もちろん今日の試合も通過点として取り組んだんですが、北海道からわざわざ来てくれたことをリスペクトして戦うということを意識しました。(対策はしていたか)ビデオをみて相手のスカウティングも行いましたし、これといった対策はしていないんですがひとりひとりが今までやって来た強いプレーをするということと、準備としてビデオを見るということんわやりました。(アタックの面でうまくいっていたこと)クリアの時にひとりひとりノーボールキャリアーが強くプレーすることで迷いなくゴールに迎えたことが大量得点につながったとおもいます。(ディフェンスでうまくいかなかったこと)後半4失点はディフェンスのミスと言うよりはオフェンスが決めきれないシュートの取りこぼしとか、オフェンスの ポゼッションのミスからだったので改善していきたいです。(収穫は)大差で勝てたことが収穫ですし明後日の試合にも繋がってくるとおもいます。(次の試合に向けて)次の試合に勝てば念願の学生日本一 なんですが、個人的にはあと三試合残っていて今日勝ったことで12月9日の全日本選手権にもつながりましたしやっぱりクラブチームと戦えていい環境で試合させてもらえるのは幸せだとおもうので、最後に4年生が笑顔で終われるように学生日本一といわすに日本一になれるように頑張っていきたいと思います。

 

鈴木智子(政1)

(今日の試合を振り返って)本当に勝てて良かったです。(意識したことはありますか)まだ自分は、1年生で下級生なので、自分が出たときにしっかりとやることをやるということを意識していました。(上級生に混ざって試合に臨むということで何を得ることができますか)試合ももちろんそうなんですが、普段の練習から全員で日本一を掴みたいという気持ちを持っていて、そういう気持ちの面、プレーの両面から学んでいます。(自身のプレーの持ち味について教えてください)私は背が高いので、ドロワーとして遣らせてもらってるんですけど、そこが持ち味なのかなと思います。(今日のドローについて)ドローを取り切ることが目標なんですけど、今日は比較的良く出来たと思います。(相手が格下ということで気持ちの面では難しい面もあったと思いますが)25日に控える決勝戦を目標にしているので、通過点ではあるんですけどしっかりと勝ちきって決勝を迎えたかったので、今日はしっかりと落ち着いた気持ちで試合に臨みました。(決勝に向けての意気込みをお願いします)気持ちのプレーになると思うので、自分が出たら自分のやるべきことをしっかりとやりたいです。

 

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