慶應スポーツ新聞会

【ソッカー男子】第12節 後期開幕戦は国士大に惜敗、9位に降格

集合

照りつける日差しの中で試合に挑む

 あと1歩が届かなかった。代わりに、あと1歩の隙を詰められた。拮抗した力の関係が崩れたのは、後半ロスタイム3分前。カウンターから一気に攻め上がられ、あっという間に鮮やかな個人技で押し込まれた。まだまだ灼熱の太陽が照りつける9月の第2週。前期の最終節で敗戦した国士館大学にリベンジはならなかった。

 

 

9月10日(金)@荻野 11:30 Kick Off

慶應義塾大学 0-1 国士舘大学

得点者:87’金子昌広(国士大)

横川

ロングボールを受けてのクロスが光った横川

後期開幕戦は4-4-2の布陣で挑んだ。U-20代表の藤田(政2)を欠き、ダブルボランチは松下(環1)と日高(総3)。左のサイドハーフには横川(総4)が入った。

前半15分過ぎ、カットしたボールを深澤(理4)がキープし、ゴール前の河井(政3)へ。直後には山浦(商2)のスルーパスを受けた深澤のシュートがバーの上へ。さらに、横川がキープ、中央の河井が少し下げたボールに日高がふわりと浮かす技ありシュート。慶大は立て続けにチャンスを得る。しかし前半は慶大以上に国士大が押し込んだ。最大のピンチは34分。右にさばいたボールをいったん落ち着かせ、中央へクロス。スルーしたボールがゴール左に詰めていた選手に渡り、守備がほんろうした隙をついて足を振り蹴った。慶大がサイドを崩して着実に攻め上がれば、国士大はパワーのあるFWを武器に中盤から縦に華麗なパスを送りだして決定機をつくる。わずかな隙を互いに譲らない展開が続いた。

迎えた後半、慶大は途中から松下に変え大塚(総3)、右サイドハーフの山浦に変え加美(環4)を投入、中盤の活性化を図る。後半28分にはDFが相手のシュートに対処しきれず、こぼれたボールを押し込まれそうになるもGK中川(環3)がキャッチ。逆に36分にはオーバーラップした田中(環3)と日高のパスワークから逆サイドにふんわり送られたクロスに黄(総3)が頭から飛びこんでチャンスを作った。だがその直後、ピッチを切り裂いて何度もゴールへと猪突猛進する国士大のサイドハーフ、金子がGKを欺く決定的なシュート。伸ばした三上(政4)の足がピンチを救った。互いに何度も決定機が続く。慶大は40分にFWの川久保(理2)を投入。直後、その川久保から加美へとボールが渡り、横川が左からクロス。するとボールはそのまま敵の手へ。一気にカウンターで攻め上がられた。悔やまれるのは前がかりになっていたボランチとDFの距離。「戻りが遅くてそこにぽっかり穴が空いてしまった」(笠松・総3)。カバーが遅れた隙をつき、最後は金子が落ち着いてシュート。ネットが揺れるのを見た慶大の選手らの肩は、ガクッと垂れた。ロスタイムの3分間を使って攻め続けるも終了の笛。ピッチに座りこむ選手の姿も見えた。

「最後のラストパスやシュートの質」(李監督)。監督も選手も口をそろえて敗因を口にした。慶大は今節を終え、9位。後期リーグはインカレ出場権争いや降格圏争いも佳境に入り、厳しい戦いが予想される。「こういうところで勝負強さというものがないと今後勝っていけない」(日高)。「一戦一勝」(三上)を貫き続けたとき、やっと上は見えてくる。

 By Shina Hatano

李監督

(振り返って)チャンスは何回もあったけど決めきれなかった。ミスしてはいけないところでミスした。入れなきいけないところで外してしまった。でもそれが勝負なので。甘かった。最後のラストパスとかシュートの質を上げないといけない。ずっとそういうつもりではやってきたが、初戦だし少し体が緊張していたかな。(ただ、前半一番押し込まれた時間に点を取られずにすみました)そうですね。でもやっぱり肝心なところでミスして失点してしまったので。90分間頑張ったところは評価できるが残念。(これまでの仕上がりとこれからの展望について)まず今8位で下も見えているから落ちないようにしたいと思う。今日は初戦だし悪くないと思うので。落ち込まないようにさせたいなと。(次節に向けて)もうすぐなので、忘れて切り替えてしっかりと戦いたい。

三上主将

(振り返って)ゴール前の精度の差というか勝負どころは相手の方が上回ったなと。(どちらが点を取ってもおかしくない試合状況のなかで失点した要因、失点したシーンについて)あの時間はお互いに攻め合いみたいな感じになってしまって。自分たちもチャンスだったので人数をかけていた。0-0の状況だったのでボランチ片方残しておくとかは出来たと思うんですけど、まあやっぱりゴール前のところなので…。最後シュートブロックにいけないところとかクリアボールをしっかり拾えなかったところとか、そういうところになるのかなと思います。(開幕までのチームの仕上がりは)プロと試合をやって勝ったり、逆に2部のチームに苦戦してしまったり非常に波のあるなかで、そこは監督からも今年のチームの課題だっていう風には言われてたんですけど、この試合に関してはみんな気持ちを持ってそういうところがないように臨めたとは思うんですけど、細かい部分のこだわりは相手の方が上だったかなと思います。(前期の最終節と比べて国士大の印象の変化は)前回はうちが1人少なくなってしまって完全にうちが引いて守ってという全く違う試合展開だったので。でもまあ基本的には変わらないですね。パワーのあるFWがいてそれをシンプルに使ってくるチームという印象でした。(後期の展望は)最終的にはインカレを目指しているんですけどこのままこういう試合を競り負けていると下も見えてきますし。先を見る余裕はないので、一戦一勝という形でとにかく目の前の試合を、勝利を目指して一生懸命やるしかないと思います。(目の前の試合を勝つために一番足りないと感じる部分は)まだまだどこか人任せなところがあるし、セカンドボールに関しても誰かが行ってくれるだろうっていう場面もまだまだあるし、そういった気持ちの面だと思います。(次節の順天堂大戦に向けて)前期非常に悔しい形で負けているのでそのリベンジっていう意味もありますし、連敗は絶対にしてはいけないのでとにかく泥臭く勝ちにこだわっていきたいと思います。

笠松副将

悔しい試合だった。中でやってても外から見てても非常に悔しい試合だったと思うんですけど、自分たちが決めるところで決められなくて最終的にああいうカウンター食らってしまうというのは、デフェンスラインとしてはやっぱり勝てるようチャンスをつぶさないといけない試合だった。(失点シーンをふりかえって)最初カウンターからチャンスがあって結構前がかりになったなかで、ボランチも2枚前に出てしまってそのままカウンター食らって、戻りが遅くてそこにぽっかり穴が空いてしまって。自分たちが対応しに行ったんですけど、少し出るのが遅くて。もう少し速くアプローチしていれば防げたかも知れないし、0―0のなかでどういった戦いをするかっていう部分はもっと考えなくてはいけないと思います。(ボランチの位置について)2人(日高、松下)とも結構攻撃が好きなタイプで、失点シーンは直毅(大塚)と慶太(日高)だったんですけど、どっちかが縦関係にならないといけないと思うので、そこはしっかり声をかけて。ただ、リスクをかけて攻撃しなければいけない部分もあると思うので、その時はボランチではなくサイドハーフを対応させたり、そういう対応をしていかないとやっぱり点を取るためにっていうところなので。そういう部分もしっかりコミュニケーションとって確認しながらやっていかないといけないと思います。(開幕までの仕上がりは)自分自身途中ちょっと怪我したりして合流したのはつい最近ですけど、試合重ねることによって連携の部分でサイドからの攻撃だったり良い部分が何個か見られたので。やっぱり課題となっているのは最後の点を決める部分で、決定力が足りないのでそこはしっかり詰めないといけないと思います。(次節の順天堂大戦に向けて)連敗すると下も本当に見えてくるのでそこは防がないといけない部分ですし、前期自分自身の悔しい形で失点した部分もあるので、リベンジということでしっかり失点は0に抑えて、しっかり勝ち切って次につなげたいと思います。

横川

(振り替えって)内容ではシュートの本数とかを考えても、うちが押していたと思います。ただ監督も言っていたんですが、内容が良くても結果が出なかったら意味が無いので。もったいない試合というか、実力不足を実感する試合でした。(久しぶりの公式戦だったが意識していたことは)特にこれというものは無いですが、攻守どちらにおいても約束事を確認してきたので、それはみんな頭にあったと思います。(サイドは崩せていたが得点は奪えなかったことについて)うちはFWの背が大きいわけではないので、クロスの精度が重要になってくると思う。ピンポイントに合わせるとか、低いボールで狙っていく必要があった。自分のプレーでも崩した後、ラストパスの精度をあげてこれからやっていかないといけない。(この夏の成長点は)DFがとってから時間をかけずに攻撃に移すという意識はより強くあったし、結果サイドを崩すこともできていた。その点は良かったと思う。(後期の個人目標)4年としては集大成になるので、やはり全試合に出場して少しでもチームの勝利に貢献できればと思います。(順大戦への意気込み)連戦になるので、絶対に連敗はしないように。今日負けてしまった悔しさを持って戦いたいと思います。

日高

(ふりかえって)もったいないっていうのが一番の印象。やっぱり、相手もそんな良い内容ではなかったので。こっちにも、特に後半は何度もチャンスがあった中で、ワンチャンスをものにするとか、一個の相手のミスをものにできるかとか、そういう少しの差が勝敗を分けてしまったなぁと思います。今後はこういう試合がほとんどを占めると思うので、こういうところで勝負強さというものがないと今後勝っていけないかなという風に印象を受けました。(前半最初に押し込まれる展開で、前期ならそこで落ち込んでしまっていたかなとも思うのですが)このシーズン始まるまで、みんなで話しながら、最初15分はミスをしてもいいので相手を押し込む、というか、自分たちのボールにならず相手のボールになっても仕方ないと割り切って考えているので、そういうところでミスが出て、自分たちが落ち込むようなかんじではない。むしろそれで、時間が経ったら、その後は自分たちのペースでボールを組み合わせて、繋いでというのはプランどおりだったので。自分たちの中で違和感なく立て直せたかんじですね。(ダブルボランチの後ろ目をやっているが)このシーズン、石川遠征くらいからボランチをさせてもらっていて、今はずっとそれ(で練習している)なんですけれど。今までだとやっぱり自分の特長はどうしても攻撃になってしまう。チームのボール回しだったり、自分がボールに絡んでシュートで終わったりという部分だったんですが、やっぱり守備の部分。今日の失点シーンだと、自分はそのときはリスクをおかして前に出て、得点を狙って行ったんですけれど。結局、奪われた後のバランスという意味でもう少し…。(今日の攻め上がりが)正解だったか間違いだったかはわからないですけれど、みんなともう一回連携とりながらバランス取るとか、そういう話し合いは今後継続していく必要があるかなと思います。(失点シーンをボランチから見て)流れ的にはやっぱり、あのシーンに限らずになってしまうんですけれど、最後のシーンのアイデアであったり、思い切りの良さというものが相手よりも欠けていた部分だと思うので。いいところまで行っても、シュートが入る気がしないっていうのは後ろのボランチから見ていて感じた部分で。もう一個工夫したり、無理な体勢でもシュートを打ってみたりとか。そういう意味で(国士大と)違いは大きくあったかなと思います。(日髙選手個人ではループなり、後ろから追い越してのシュートもあったが)自分がそういう部分を出来る選手かなと自分では思っているので…あの、ただそのループシュートにしても、あれもアイデアだと思うし、多分チーム内でもああいうシュートを打つ選手はあんまり多くないし、監督に期待されている部分も、そういうところだと思うので、きちんとやっていきたいと思います。(次節に向けて)やっぱり連敗というのは避けたいし、本当に次勝たないと、一試合一試合やっていく中で本当に降格ってものがリアルなものとして見えてきてしまうと思う。それに、ここで勝って、上に喰らい付いていくということもみんな諦めていない。結果を残すという意味で次は特に大切なので、本当にチーム一丸となって頑張りたいと思います。

慶大出場選手

中川翔太

黄大城

三上佳貴

笠松亮太

田中奏一

日高慶太

松下純土79分→大塚尚毅

山浦公裕63分→加美義人 

横川達郎

深澤良

河井陽介85分→川久保理

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