【バレーボール】全日本インカレ特集!前田優介×中出祥平 4年生対談

凛々しい表情を見せる前田(写真左)と中出(右) 

 

4年生にとって大学生活における最後の舞台となる全日本インカレ。特集として今回は副将・前田優介と中出祥平(ともに環4)の4年生対談をお送りする。今季途中でのポジションのコンバート、最後のインカレ、そしてバレー人生の総決算にむけて――。お二人に様々なお話を伺った。

――ここまでの1年間を振り返って

前田 僕が(大学)受験を決意した時は、慶應はまだ三部だったんですけど、この4年間で急に上の舞台に上げられちゃって。その中で結果を残していくということがやっとでき始めた1年間だったのかなと思いますね。

中出 僕は個人的には、最初の半年は選手ではなく学生コーチとしてチームを見ていて、残りの半年は選手でやってみたんですけど、僕はチーム全体のレベルが上がった1年だったと思っていて、外から見てても、内で一緒にプレーしてみても、選手のプレーの精度や質はかなり高くなっていて。だからこそ、目標には届いてはいませんが、ある程度結果がついてきたのかなと思います。

 

――お二人とも、夏以降にコンバートがありました

前田 東日本インカレで負けたとき、正セッターの野口(環2)以外の控えセッターをもっとしっかりさせたいと監督から話があって、僕はもともと大学に入ってから2年ぐらいまでセッターをしていたので、セッターをやってくれないかと言われたのが始まりです。あと1年ということで僕もちょっと迷ったのですけど、セッターをやることにして、そこで空いたリベロの枠に元々リベロだった中出を入れようということになったんです。

中出 僕は予想外でした。1年間プレーはしないつもりで最初は始めたので、びっくりしました。

 

――ブランクがありながら中出さんは秋季リーグでも活躍されましたね

中出 そんなに活躍はできなかったのですけど、秋季リーグの出た試合では勝ち負けは半々くらいで、少しでも周りに貢献できたかな、と思えたことは自分的には良かったです。

 

秋リーグ最終戦でセッターとしてタクトをふるった前田

――前田さんにとって、リベロ時代の経験はセッターとしての現在に活きていますか

前田 僕は小学校3年生のときから大学2年生までセッターをずっとしてきて、そこから1年半をリベロとして過ごしました。セッターだったときはキャッチが返って来ないことに対して、自分が理想とする攻撃ができないので怒ったりしていたのですけど、一度リベロを経験すると、キャッチを返すことがどんなに難しいかということがわかって。そうしたことを踏まえて、セッターにコンバートさせてもらって、守備陣の気持ちを分かった上で攻撃の組み立てができるようになったことで、気持ち的に広い視野を持てるようになったというのはあります。

 

――天皇杯予選では、中出さんの母校・駿台学園高とも対戦しましたが

中出 僕は試合に出てなかったんですけれども、持った感想は、もうちょっと僕が高校生だった時に楽しそうにバレーをやっていれば良かったなということです。客観的に「駿台学園高」という自分の母校を見たときに、なんだかみんな覇気が無いというか(笑)高校生らしい清々しさがないのを感じて、でもそれは今年の代だけでなく伝統的にそうであったので、自分の時は高校生らしくやれば良かったかなと(笑)

 

「バレーと一緒に歩んで生きてきた」(前田)

――大学生としてバレーをする時間が一日一日短くなっていくことはいかがですか

前田 そうですね・・・ずっとバレーと一緒に歩んで生きてきたので、バレーが終わるとなると、いろいろと考えたりはしますね。でも、もうすぐ終わるということで特別何かをするということはなくて、今までやってきたように毎日練習をして、という感じですね。

中出 うーん・・・インカレで終わるということはわかってはいるのですけど、練習ではいつも通りの日常が流れているので、あまり寂しさとかを感じることはないです。でも僕も小学校入学と同時くらいからバレーを始めて、大学の終わりまで続けて来れて、これで最後なんで、とりあえず自分が試合に出たいというのはあるんですけど、優勝したいです。

――最後の舞台にむけて4年生同士で話し合う機会も増えていますか

中出 あんまり・・・

前田 どうなんでしょう(笑)

中出 4年生同士ではあまりないですけど、チームとしてインカレにむけての話し合いは多くなったな、と。でも4年生だけではそんなに・・・(笑)

前田 でもあれですよ、仲悪いとかじゃないですよ!

終始和やかな雰囲気であり、笑顔も絶えなかった二人 

――後輩から4年生に対する想いなどは感じますか

前田 そうですね、直接そんなことを言ってくるやつはいないですけど、部誌(バレー部HP上の日記)とかで「4年生は最後なので頑張りたい」みたいなことを書いてる人を見たりすると、ちょっと嬉しくなったりします。

中出 僕は後輩からの想いみたいなのを感じることはあまりないのですけど(笑)、でも僕が後輩だった時は、最後の全カレへむけて気持ちを高めるというか、最後の舞台ですし、4年生に良い形で終わって欲しいと思っていたので、今の後輩たちもそういう想いでやってくれているんじゃないかなと。願望も含めて、そう思います。

 

――トーナメントが発表されましたが、組み合わせについてのご感想を

前田 良いと思います。早稲田が中央に相性が良いので、どちらが上がってくるかわからないのですが、うちのチームにとって中央みたいなチームは苦手な部類に入っているので、中央が上がってきたらやっぱり山場だな、と思います。

中出 僕もすごい組み合わせは良かったと思っています。山場はやっぱり中央ですね。今季は春も秋も負けていて、とくに秋は力の差を感じる形で負けているので、どこが上がってくるかわからないですけど、やっぱり中央戦が大事だと思います。

前田 春と秋と、中央にボコボコにされるという形で負けているので、さすがに最後ぐらいは勝ちたいですね。

 

――話が早いのですが、もし決勝で対戦するならどこが理想ですか

中出 僕は東海が良いですね。向こうは盛り上がるチームなので、こちらもそれに便乗してというか、気持ちも高まると思うので、やるなら東海が良いです。

前田 僕もです。勝ち負けとか関係なしに、決勝は東海とやりたいです。でもすごく先の話ですけどね。ぶっちゃけ決勝にいければ相手はどこでも良いです。

 

「バレー人生の集大成を」(中出) 

――最後に全日本インカレにむけて意気込みをよろしくお願いします

前田 リベロで試合に出ていたにもかかわらず、セッターにコンバートを決意したというのは、自分の中にもうちょっと長くコートにいたい、もっと影響を与えられるポジションに就きたいということがあったからで、じゃあ試合に出なきゃ意味がないと思っているので、もちろんチームが勝つことが大事ですけど、試合に出る機会があれば思い切り、失敗を恐れずに頑張りたいです。

中出 最後の全日本インカレは、大学バレーの集大成であり、これまでずっとやってきたバレー人生の集大成でもあるので、今までやってきたことを出せるように調整して頑張りたいと思います。

 

――お忙しい中、ご協力ありがとうございました!

(取材・古尾谷拓真、撮影・杉本理沙)

 

 

12月3日(月)からスタートする全日本インカレ。第3シードとして臨む慶大は6日(木)からの登場となっております!

以下、慶大日程

12月6日(木)2回戦・3回戦 @墨田区体育館(アクセス:錦糸町駅より徒歩3分)

12月7日(金)4回戦・準々決勝 @とどろきアリーナ(アクセス:武蔵小杉駅よりバス、または武蔵中原駅より徒歩15分)

12月8日(土)準決勝 @とどろきアリーナ

12月9日(日)決勝・3位決定戦 @とどろきアリーナ

 

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