【バレーボール】開幕特集 小池主将&鈴木副将対談

昨季40年ぶりの1部復帰を果たした慶大バレー部。10日からリーグ戦も始まり、強豪チームひしめく1部リーグでも一層の活躍が期待される。そのチームを引っ張っていくのは小池聡司主将(環4)と鈴木陽太副将(医4)。小池はセッターとして1年からレギュラーに定着。鈴木も昨季の春季リーグではライトとしてスタメンで起用され安定したプレーをみせた。「お互い足りないところを補う存在」(小池)という二人に今シーズンの意気込みについて語ってもらった。

左から小池選手、鈴木選手

 

―まずケイスポ読者にバレー部の紹介をお願いします

小池 慶大バレー部は学年へだたりなくうまさでレギュラーが決まります。だからそれなりに厳しさを持ってやっているし、また時には楽しくやっています。試合では監督があまり指示を出すこともなく選手個人が考えてプレーをしている学生主体のチームです。

鈴木 他の部活ではいろんな人がいてそれをまとめるために上から抑え込んでしまうことがあります。でもうちはそういったことをしないで、部員それぞれに考えがある中でまとまっていこうとしています。それが悪い方に出てしまうこともありますが、いい方に出ればお互い楽しく集中して出来ています。

―お二人が主将・副将になった経緯を教えてください

鈴木 (小池は)一番の決め手は1年時からコートに立っていたこと。主将がコートに立っていないのはおかしいですから。自分たちの代では何をするにも中心に小池がいるので、こいつなら間違いないだろうと思いました。

小池 自分に足りないところを補ってくれる最適な人が鈴木くんだと思いました。この気持ちは自分だけでなく、チームのみんなが思っていたはず。チーム全体の力が必要な中で一緒にやっていきたいのは鈴木くんだと感じています。

―主将としての意気込みは

小池 負けず嫌いな部分があるので、しっかりプレーすることは当たり前としてチームに対する気持ちをみんなに伝えながらチームを引っ張っていきたいと思っています。

―ではお互いの選手を紹介して下さい

鈴木 試合に出てないんだよね、俺(笑)。

小池 真面目にバレーボールに取り組む姿勢は学ぶべきところだと思います。一生懸命にバレーに取り組む姿はチームにいい影響を与えている。自分とはタイプが違いますが、鈴木くんの練習やバレーボールに対する姿勢を吸収できれば、僕自身ももっとレベルアップできると思います。

鈴木 小池は僕らの代で1年から試合に出続けているところがすごい。選手として勝負できるプレーヤー。普通セッターはトスをあげるポジションだから、そういう役割を担わないのですが、直接相手と向き合うところでなくても勝負をしていける心を持った選手ですね。

―お二人の趣味を教えてください

小池 スポーツ観戦が好きですね。小学校の時にソフトボールをやっていたので、野球は小さなころから大好きでバレーボールよりも野球を見ることの方が好きなくらいです(笑)プロ野球も高校野球も良く見ます。自分のプレーにとっても、いい刺激をもらえますね。

鈴木 基本的に無趣味なんですが、あえて挙げるとしたら読書ですね。司馬遼太郎や村上春樹などを読んでいます。

―鈴木選手は医学部ということで体育会の両立は難しくないですか

鈴木 大変な時は大変ですけど、暇な時間が嫌いです、僕。だから練習するときと勉強するとき以外はなにもやっていないですね(笑)。でも自分が選んだ道なので特につらいと思うことは特にないですね。目の前のことをやるだけです。

―各々のポジションで心がけていることは何ですか?

小池 セッターとして常に相手のブロッカーを見ながら、味方のスパイカーに楽な環境でスパイクを打たせてあげたい。後は自分がトスを上げるときは、よりよいトスを上げることを心がけていて自分が決めるくらいの気持ちを持って勝負しています。

鈴木 サイドはいろんなことが要求されるポジションですが、点を取ること、ミスをしないことという2点にフォーカスしてプレーしています。練習でやってきたことを試合で出せるようにしています。

―これまでのご自身のベストプレーをあげて下さい

小池 調子が悪い時はたまにあるのですが、あまり調子に波がないので、ベストのプレーをしたと実感したことはないですね。ただ応援に来てもらえるとやる気が出て、いつもよりいいパフォーマンスを発揮できることはありますね。

鈴木 最近はあまり試合に出ていないのですが、1年の時にピンチサーバーで活躍していた時期は調子がよかったです。今年もその時に近い役割になると思うのであの時のように活躍したいですね。

 

―現在のチーム状況はどうですか

小池 1部で戦っていく上で足りないものがたくさんあるので、土台をしっかり作っている段階ですね。

 鈴木 その土台作りはここ数年の中では良くできたのではないかと思います。これから1か月をどう過ごすかでリーグ戦の戦い方が決まるので、これからまとめをしていきます。

―新入生の顔触れはいかがですか

小池 でかいです(笑)持っているポテンシャルは高いのでそれをどうやって活かすかにかかっていると思います。

―特に注目する1年生は

小池 岡田(商1)ですね。慶應にはいない、ダイナミックなスパイクを打つ力があるので将来のエース候補として期待しています。

―去年のインカレで1部の順大と対戦して感じたことはありますか

小池 入替戦で筑波大に勝ったのですが、順大と戦ってやっぱり1部のチームは1ランクも2ランクも上だなと感じました。ただ負けはしましたけど逆に順大に勝てれば準優勝が狙える位置にいるんだと感じました。頑張れば勝てる相手ではあるし、手ごたえも少しは感じています。

鈴木 1部のレベルになってくるとその日の調子や相性によっても結果が変わってくる部分があります。力の強弱と勝敗は比例しないことも多いのでそこを狙って勝っていきたいと思いますね。

―1部で活躍するために必要なことは

小池 全てのレベルアップが必要ではありますが、1部でやれる喜びを感じて、委縮せずにチャレンジャーの気持ちを持って相手の胸を借りて戦う。結果は二の次とはいかないですが、のびのびやれれば面白い展開になると思います。

鈴木 100%の力を出せればいいと思います。それが難しいんですが(笑)

―1部で対戦したい相手は

小池 初戦に東海大とあたるんですが、ここ数年日本一のチームなので挑戦してみたい気持ちが強いですね。まだまだ力が及ばないと思うんですけど。(※取材は開幕前に行いました。)

鈴木 明大です。実力も肉薄していて毎年練習試合や定期戦で対戦している明大とついに同じリーグで戦えるので勝ちを意識していきたいですね。

―見てほしいプレーは

小池 強い気持ちを持ってトスをあげるので、攻めのトスと得意の繊細なトスを見てほしいです。

鈴木 まあサーブですね。ゲームをひっくり返せるくらいのを打ちたいです。

―今シーズンの目標は

小池 1年間コートに出続けること。今年が僕自身のバレーボールの集大成の年なので、最後まで完全燃焼し主将としてチームを支えていきます。チームとしては1部という舞台で1年間戦い続けたいです。

鈴木 少しでもチームの勝利に貢献したいです。苦しい戦いが多くなると思いますが、ずっと勝てないチームはいないので、きわどい戦いを取れるチームになります。そして出来ることなら1部上位を狙っていきたいです。

―小池選手、鈴木選手、お忙しい中有難うございました

コメント

タイトルとURLをコピーしました