【女子テニス】若手敗れる厳しい幕開け 関東学生選手権大会一日目

一年生ながら本戦に出場した安形

一年生ながら本戦に出場した安形

8月の連戦の始まりを告げる関東学生選手権が今年もやってきた。この先に待つインカレ、リーグへの布石として、関東の選手たちには重要な意味を持つ大会だ。初日の女子シングルス一回戦には慶大の4選手が登場。いずれも関東1部校の選手との厳しい戦いとなった。

 

2012/08/05 関東学生選手権大会@秩父ミューズパーク

女子シングルス一回戦

 

試合結果

篠田美里3-6,0-6宮地真知香(早大)

今橋真優6-2,6-2西井綾(専大)

池田玲6(8)-7,6-1,5-7山田杏奈(早大)

安形玲那2-6,5-7入江真子(専大)

 

早大の主力であり優勝候補筆頭の宮地と対戦したのは、昨年ダブルスで夏関本戦に出場した篠田(経3=慶應義塾女子高)。幸先よくサービスゲームをキープし、自分のペースに持ち込めるかと思われたが、3-6で第1セットを落とすと、続く第2セットは完全に相手に主導権を握られ、0-6で初戦敗退となった。

 

先日の春関ダブルスでベスト32に入り、成長株である今橋(環2=東海大付属相模高)は、こちらもリーグ戦での強豪校である専大の西井と対戦。守るタイプの相手に積極的に攻めていき、第1セットを6-2と大差をつけて先取する。さらに第2セットに入っても、安定したリターンから攻撃を組み立て、ライン際を攻めるなど隙のないプレーを展開。ストレート勝ちを収めた。

 

今年期待を集める新人、安形(環1=城南学園高)は、専大の主力選手である入江に挑んだ。第1セットでは萎縮してしまったのかミスが目立ち、相手の速いストロークに対しても面がぶれてしまい、なすすべなく2-6で落とした。第2セットでは一年生らしいのびやかなプレーが垣間見られ、サービスポイントを奪う場面もあったが、粘りむなしく5-7で敗れてしまい、ほろ苦い夏関デビューとなった。

 

健闘むなしく早慶対決に敗れた池田

健闘むなしく早慶対決に敗れた池田

ダブルスでは春関優勝のタイトルを獲得し、シングルスでも実績を積んでいきたい池田(環2=富士見丘高)は早大の4年生・山田と対戦。高い打点からコースを散らしてくる相手にペースをつかめず第1セットをタイブレークの末落としたが、続く第2セットでは重心を後ろに倒した深いラリーで粘り強くつなぎ、要所でいつもの強気なプレーを見せるなど、完全に主導権を掌握して6-1と圧倒。最終セット序盤もその流れのまま3ゲームを連取した。しかしここから相手の反撃が始まる。集中の糸を結びなおしたのかミスが出なくなり、強力なエースショットが復活。3-2と追い上げられたところで雨の為一旦中断となったが、再開後も相手の隙を見出せず5-7で敗れた。

 

初日を終えて、二回戦に駒を進めたのは今橋のみ。そしてその次戦の相手は篠田を破った早大の宮地だ。躍進目覚ましい慶大女子庭球部だが、その進む道はまだまだ険しい。さらに二日目からはダブルスも順次行われる。この夏の勝負を制して全日本学生選手権へとジャンプアップしてくれることを期待したい。

(記事 伊藤明日香)

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