アミノバイタルカップで準優勝し3年ぶりに総理大臣杯に出場した慶大ソッカー部。試合は開始早々、加瀬澤(総1)の豪快なミドルシュートで先制するも、その後相手にペースを握られ前半のうちに2失点。後半に入り、豊川(総1)、溝渕(環1)の投入などで流れを呼び戻すと84分には豊川の得点で同点に追いつく。しかし、得点の直後に失点を許し再び追う展開に。最後まで怒涛の攻めを見せるも、得点を奪うことは出来ず試合終了。荒鷲たちの「日本一」への挑戦は初戦で幕を閉じた。
2013/8/11(日)18:00KO @J-GREEN堺メインフィールド
第37回 総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント2回戦慶應義塾大学2-3関西学院大学
【得点者(アシスト者)】
慶大 5分加瀬澤力(松下純土)、84分豊川功治(山田融) 関学大 20分呉屋大翔(沓掛勇太)、33分呉屋大翔、85分浅香健太郎(泉宗太郎) ◇慶大スターティングイレブン
GK |
峯達也(政3・桐光学園高) |
DF |
山田融(総2・横浜F・マリノスユース) |
DF |
望月大知(環1・静岡学園高) |
DF |
保田隆介(法3・横浜F・マリノスユース) |
DF |
飯高颯生 (総2・大宮アルディージャユース) |
MF |
増田湧介(環3・清水東高)→76分平戸奨眞(法3・暁星高) |
MF |
松下純土(総4・國學院久我山高) |
MF |
端山豪(総2・東京Vユース) |
MF |
加瀬澤力(総1・清水東高)→58分溝渕雄志(環1・流通経済大柏高) |
MF |
近藤貫太(総2・愛媛FCユース) |
FW |
山本哲平(政1・國學院久我山高)→58分豊川功治(総1・千葉U-18) |
予選のアミノバイタルカップで死闘を勝ち抜き、3年ぶりに総理大臣杯への出場権を獲得した慶大ソッカー部。本大会では2回戦からの登場となり、初戦で迎える相手は1回戦で札幌大を下した関西予選4位の関学大だ。 チームのエースである武藤(経3)を負傷で欠く慶大のスタメンには、久々の出場となったGK峯(政3)。早慶定期戦では負傷のためスタメン出場が叶わなかったキャプテンの松下(総4)、また1年生の加瀬澤、山本(政1)らが抜てきされた。
試合が動いたのは開始早々の5分であった。松下からのパスを右サイドで受けた加瀬澤が豪快なミドルシュートをゴールネットに突き刺し、先制。 早い時間に先制点を挙げることで試合を有利に進めることが出来るかと思われたが、守備に重点を置くのか、バランスを取りながら試合を進めるのかはっきりしない「まったりとした時間」(須田監督)が続いてしまい、関学大にペースを握られてしまう。特に、慶大右サイドの裏のスペースを重点的に突かれ、中盤の寄せが早い関学大にセカンドボールへの対応でも後手に回ってしまう。 20分、関学大は慶大の右サイドを攻め、コーナーキックを得る。このボールにGK峯が果敢に飛び出すも十分にクリアすることが出来ない。こぼれたところを関学大・沓掛にヘディングで繋がれ、呉屋にゴールへと押し込まれ同点に追いつかれてしまう。 さらに、慶大は失点後も自分たちのサッカーをなかなか修正することが出来ない。34分には、中盤でボールを持った関学大・呉屋が強引なドリブルを仕掛ける。慶大DF保田(法3)が必死に体を寄せるも振り切られ、そのままシュート。関学大に逆転を許し、前半を折り返す。
後半に入ってもなかなか思うようにボールを繋ぐことが出来ない慶大。ここで須田監督が動く。 58分、先制点の加瀬澤と1トップを務めた山本をベンチに下げ、豊川と溝渕を投入。 2トップ気味にして、練習していたというサイドからの攻撃を中心に得点を狙う布陣へと切り替える。するとこの交代から試合の流れが徐々に変わり、慶大に得点の気配が漂いはじめる。 70分には溝渕のパスに抜け出した近藤(総2)がフリーでシュートを放つも、キーパーにセーブされてしまう。 また、82分には端山がペナルティエリアの外から意表を突いたループシュート。これも惜しくもキーパーに弾かれるが、端山のセンス溢れるシュートに慶大の勢いは増していく。
すると、迎えた84分、左サイド山田からのアーリークロスに途中出場の豊川がうまく頭で合わせ、同点に追いつく。 勢いに乗った慶大が、このまま勝ち越し点を奪うかと思われたが「全国はそんなに甘いものではない」(端山)。 同点ゴールの直後、関学大・泉に慶大の左サイド深くまでドリブルで切り込まれると、中央にグラウンダーのクロス。中で待っていた浅香にゴールネットを揺らされ、再び勝ち越しを許してしまう。 このままでは終われない慶大は残り時間の少ない中、サイドからのアーリークロスでチャンスを作るが、あと一歩ゴールに届かない。ロスタイムには、端山が左サイド突破から中央へ折り返し、ボールを受けた松下がシュートを放つもクロスバーに阻まれる。最後の瞬間まで怒涛の攻めを見せるが無情にも試合終了のホイッスル。慶大の「日本一」への挑戦は初戦で幕を閉じた。
試合を振り返って悔やまれるのは、先制点の後、「守りを固めてやるのか、普通にやるのか」(須田監督)、また同点に追いついた場面で「試合を落ち着かせるのか、イケイケで攻勢を強めるのか」(端山)などの方向性がチームとして曖昧になってしまった点だ。 今季のソッカー部は、出場選手の入れ替わりが激しく、多くの1年生も試合に出場している。そんな中出場し続ける松下主将、増田副将を中心とした上級生の主力選手たちには試合の流れを読み、チームの方向性を決定するような「機転を効かせる」(松下)プレーがより一層求められる。 そこに須田監督が今大会の収穫として挙げた加瀬澤、山本、さらには途中出場で流れを変えた豊川、溝渕ら1年生がうまく加わることが出来れば、後期リーグ戦で着実に勝ち点を積み上げていけるのではないだろうか。 総理大臣杯での悔しさをバネに後期リーグ戦へ――。その先には再び悲願の「日本一」へと繋がる「インカレ出場」が待っている。
(記事・西野英樹)
以下選手コメント須田芳正監督
(今日の試合を振り返って)非常にもったいない試合で、前半得点した後にあまりにも相手のペースが長すぎてその時に2失点してしまったのが頂けなかった。守るのであればもっと守りを固めてやるのか、普通にやるのか、なんだかもうただぼうっとした時間があまりにも長すぎて、その間に2点決められちゃって、ミスもあったと思うんだけどまったりとした時間があまりにも長くなってしまったところがもったいなかったなと思います。(武藤選手の不在がどう影響したか)まあ武藤がずっと試合に出られるわけではないので、いないときにも自分たちでやってきたことをやろうと。今回はサイドを起点に相手のサイドバックの裏を突いて攻撃しようというようなことをずっとやってきました。後半はだいぶ機能したんだけど・・・とにかくもったいない試合だったね。(豊川選手と溝渕選手を投入した意図もそのサイド起点の攻撃活性化にあったのか)そうですね。そんなにはやってなかったんだけど、昨日一応負けてるときにサイドに彼らを置いてアーリークロス入れて、という形はやったので。まあ逆にあんまりやってなかったんだけれど機能して、これからのリーグ戦でも使えるような非常に良い形が作れていました。これは大きな収穫ですね。(事前のリサーチと実際戦ってみての関学の印象は)直近の試合をリサーチできたので、大体相手のことは分かっていて、ある程度対応は出来たんだけど、あまりにも前半13番に入ったときに10番20番7番33番かな、あの中盤があまりにもフリー過ぎた。それも分かっていて、13番に入った後のセカンドボールを彼らが拾ってくるというのも分かっていたけれども、やっぱりあそこを自由にやらせ過ぎたっていうのが、前半一点取ったあとにうちらが主導権を取られた一番の要因じゃないかなと。あそこをやっぱり潰していけなくちゃダメだったと思いますね。(1年生の山本選手と加瀬澤選手がスタメンで出場したが)二人とも元々能力のある選手。加瀬澤は立ち上がりに得点もしたように得点力が非常に高い選手なので。山本の方もポストプレーだったり、前ですごい頑張ってくれたので、リーグ戦に向けても非常に戦力になるなと。これも収穫ですね。(後期リーグ戦に向けて)本当はここで何試合か全国の強豪チームと試合をして、チームを作っていくっていうのが理想だったんだけれども、こういった形で一回で負けてしまったので。ただもう時間もないし、休んでる暇もないので、トレーニングをしっかりやって、リーグ戦の再開に向けて頑張っていきたいと思います。
松下純土主将(総4・國學院久我山高)
(今日の試合を振り返って)自分たちのサッカーがある程度は出来たんですけど、例えば90分間徹底してそれが出来るかといえば、相手も対応してくるので出来る訳ではなくて、その対応されたときに僕であったり、主力の選手たちが機転を効かせるというか、試合の流れを読んでもうちょっと対応できていればなと。攻撃もそうですし、守備もそうですし、そういうところが足りなかったということと、やっぱり実力不足なのかなという点で、特に追いついてからすぐ失点してしまうというところが、顕著にそれが現れたシーンかなと思います。あと個人的には決められるところがたくさんあったので、決めきれないと勝てないなと実感したゲームでした。(この試合に向けてどんな調整をしたか)早慶定期戦が終わってから1週間休みをもらって、そこから普段通りの練習をして、1週間前の8月1~3日で仙石原に合宿に行きまして、そこで戦術の完成度を高めるということで、完璧にして大臣杯に望もうということで、攻撃も守備面もそこは完璧にしてこの大会に望んだつもりだったんですけど、まだまだかなという感じですかね。(関学の印象は)やっぱりサイドが速いっていう点と、真ん中にボールを出せる良い選手がいるという点で、どちらにも対応しきれなかったのかなと思います。中盤で7番以外にも何人も中盤まで下りてきて、そこに僕らがいくのか、FWを戻すのかっていうところで戸惑ってしまった部分もありますし、最後の3失点目もそうなんですけど、サイドももう少し僕らが寄るなりして、厚みを取りたかったというところもあるんですけど、それに関しても対応しきれなかったかなと思います。(後期リーグ戦に向けて)実力の差というのが出た試合だと思うので、こういう相手にも勝ちきれないと日本一というのは難しいと今回実感させられたので、ただ日本一になるチャンスというのは次のインカレでもありますし、それに向けてまず後期リーグで結果を残すというのが大事になってくるので、東京戻ってまた一から、一日一日の練習から頑張っていきたいと思います。
増田湧介副将(環3・清水東高)
(今日の試合を振り返って)終始相手のペースで進められてしまったので自分たちがやってきたことが全く出せずに終わってしまって本当に残念です。(この試合に向けて夏にどんなトレーニングをしてきたか)前期のリーグ戦を振り返って、アミノバイタルの予選を振り返って、自分たちがどういう形で失点してて、どういう形でチャンス作れているのかというのを細かく分析して。そこの埋め合わせというのをこの夏でやってきたんですけどそれが結果に繋がらなくて、形を出せなかったのもそうなんですけどそこが今日の敗因です。(関学大の印象は)ボールを大事にして、7番を中心にうまく繋いで縦パス入ってそこから速い、というイメージで、自分たちがボランチのところもそうですし、中盤のところでフリーで持たせ過ぎちゃったかなと。そこは落ち着いて分析したいなと思います。(久しぶりの松下選手とのコンビについて)純土さんはうまくボールをさばいてくれるので、僕はその分相手の攻撃を摘むプレーを意識してやっていたんですけど、今日はセカンドも拾えませんでしたし、そういったところで自分がダメだったので相手に主導権握られてしまって、本当に残念でした。(後期リーグ戦に向けて)開幕まで1ヶ月もないので。今回日本一になれるチャンスを逃してしまって、あとは後期リーグ戦で結果残してインカレに繋げることしかできないのでもう一回チームとして今日の試合だったりなにがダメだったのか振り返りながらもう一つチームとして上でやっていければと思います。
峯達也 (政3・桐光学園高)
(今日の試合を振り返って)チームは最後すごく頑張ってくれてたんですけど、自分が前半に個人的にゲームを壊してしまって申し訳ない気持ちでいっぱいです。(この試合にかけた思い)前期は調子が悪くて、試合に出られない時期が続いて、ようやく掴んだチャンスでこういう形になってしまって精神面、技術面でまだまだ足りない部分がいっぱいあるなと痛感させられた試合でした。(逆転負けという結果について)チームが先制してくれた中で自分のプレーでああいうスコア状況というか同点になって逆転されてという形だったので、チームのみんなに申し訳ない気持ちでいっぱいです。(後期に向けて一言)キーパー全員として足りない部分がいっぱいあるというのが、前期でもはっきりしたので、キーパー全員で後期に向けて、誰が出るかは分からないですけど、一番いいキーパーというかチームに信頼されるようなキーパーが一人でも多くなって、チームを救えるキーパーになりたいと思います。
平戸奨眞(法3・暁星高)
(今日の試合を振り返って)ほんとに悔しいですし、まだまだ個人としてもチームとしても実力が足りないなと思いました。やはり同点に追いついてからすぐ失点してしまうところなど、まだまだこれでは全国では通用しないなと思います。(前半を見ていて)最初に点を取って、いけるかなと思ったのですが、そこから失点して逆転されて。自分もパワープレー要員だったので、点取ろう点取ろうと思っていました。(監督からの指示は)自分は本当に点を取ることだけに集中するように言われました。(今回の試合に向けての練習は)チームの意思統一やビルドアップを中心に練習してきました。(トーナメント戦ならではの難しさもあったのでは)トーナメントなのではじめに失点はしないように、自分たちが追いかける試合にはしたくないなと思っていました。でも最初に先制点をとって、そこから追い越されてしまって。もうちょっと割り切って、リスク背負ってでもしっかり攻めなくてはいけなかったなと思いました。(残りの夏の過ごし方は)もう後期リーグまで残り短いので、後期に向けて準備するだけです。(後期に向けて)まだまだインカレも狙えますし、降格じゃなくてインカレの方に進んで、また日本一を目指していきたいと思います。
保田隆介(法3・横浜F・マリノスユース)
(今日の試合を振り返って)前半結構まったりした試合になってしまいました。ビハインドだったんですけど、僕個人的にはうちが初戦で相手が2戦目ということで、こっちのチームが多少固くて、前半は相手ペースでいくというのはある程度覚悟していたので、後半が勝負かなと思っていました。だけど、後半追いついたところまでは狙い通りだったんですけど、最後取った後すぐ取られるというのは非常にもったいなかったです。1年生とかが多いチームだったので、経験のある僕とか純土君とかそういった選手が、2-2になった時にどういったプレーをするのかというのをもう少しチーム全体で続ければ、あの失点は防げたのかなというふうに思います。(惜しくも初戦敗退となったが)わざわざ大阪まで応援に他の部員も来てくれて、僕たちも2日前に入って、非常にいい準備をしていた中で初戦敗退なので、多くの人の期待を裏切ったと思うので本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。(後半は攻撃に回る場面も見られたが)個人的に今日の試合に関しては、相手の13番に結構起点を作らせてしまったので、個人的にはすごく納得いかないゲームでした。そういったビハインドの中で、センターバックですけどうまく攻撃につなげたいなと思っていたので、結果ああいう上がるかたちになりましたので、もっともっと前を向いてボールを取るシーンがあっても良かったかなと思います。ああいうかたちが1回しかなかったのは非常に残念です。(この夏はどのような練習に取り組んでいるか)端山とか武藤とか純土君とかがいなかったですし、チームに残っている僕とか増田が中心となりました。前期の反省でボールのポゼッションをする中で取られ方が悪いという結論が出たので、ポゼッションの部分をやってきました。今日の試合はやってきたことを徹底しようという話をしていたんですけど、いいかたちで出せなかったです。後期開幕までにはまだあるので、突き進みたいと思います。(後期に向けて)下も詰まっていますが上も見えているので、スタートダッシュでつまづくと下が見えてきてしまいます。まず初戦に向けて、今ここで敗退したからといって今までやってきたチームの方向を全て変える必要はないと思っています。今までの延長線上でやる中で、大臣杯初戦敗退してしまったという悔しさを上積みしていけたらなと思います。
飯髙颯生(環2・大宮アルディージャユース)
(総理大臣杯への意気込みは)絶対勝つつもりで、その一戦のことしか考えないで臨んできました。(今日の試合を振り返って)個人的にはいいところはなくて、慶大のリズムが取れなかった試合だったと思います。(守備での反省点)守備は、誰かが抜かれたときの、みんながカバーしてその後連動して受け渡すというところが上手くできない、それが3点目の失点に表れてしまったかなと思います。(攻撃にも絡んでいたが、その点振り返ってどうか)まだまだ足りないなと思います。(今後の課題)攻撃の参加をもっと増やしていかないといけないし、今回3点失点してるわけで、その失点を0にするというところを改善していかないといけないなと感じました。
近藤貫太(総2・愛媛FCユース)
(今日の試合を振り返って)非常に厳しい戦いで、自分たちが失点してはいけないタイミングで失点してしまったのでそれが実力だと思います。(近藤選手は前線を駆け巡っていたのが印象的だったが、監督からはどのような指示を受けていたか)前で動いて起点になれということだったんですけど、なかなか相手も思うようにさせてくれなかったです。(ご自身の調子は)調子はここ最近悪くはなかったんですけど今日に関しては結果を残せてないですし、チームは負けましたし、チームが負けたことが全てなんでそれは良くないことだと思います。(この試合に向けて夏はどのようなトレーニングをしてきたか)やることを徹底しようという話で。相手の裏に切れ込んで、自分たちの自陣でのミスを減らそうということでそういうふうにやってきました。(後期リーグ戦に向けて)これで(大臣杯は)終わっちゃったんで。いい準備期間だと思ってまた自分のレベルアップと共にチームに貢献できればと思います。
端山豪(総2・東京ヴェルディ―ユース)
(試合を振り返っていかがでしたか)自分たちの戦術として、自分たちのミス、特にバックラインからのビルドアップの所でのミスで、失点してしまうという傾向がありました。なので、そういった所を回避してサイドバックから攻撃していこうという狙いがありました。相手と比較すると、相手は前で収まっていたんですけど、こっちは収まらず、またセカンドボールに対する速さも相手の方が早かったなというところですね。(武藤選手がいない中での試合でしたが、いかがでしたか)よっち(武藤選手)がいない中でも、勝てないとダメだと思って試合に臨んでいました。自分の力不足はすごく感じました。(試合終了後には、端山選手自身すごく悔しがっていましたが、この試合にかける思いはどのようなものでしたか)全国を狙うことのできる数少ない大会ですし、4年生に勝たせてあげたいと思っていました。このチームは4年生が少ないですけど、トップチームではない選手たちがもがいている姿を見てきたので。よっち(武藤選手)もいない中で自分が勝たせなくてはいけないという気持ちが強かったんですけど、申し訳なさと自分に対する悔しさがたくさんあります。(ビハインドの場面で相手を完全に押し込めることはこれまで見られることが出来なかったと思います。最後猛攻を仕掛けることが出来たことについていかがですか)最後、ああやって押し込めてチャンスもたくさん作れたんですけど、決めないと意味がないと思うので。もう少し早くギアを上げないとも思いますね。それから、2-2の同点に追いついたときに試合を落ち着かせるのか、イケイケで攻勢を強めるのかということはチームとしてバラバラだったと思うので、改善する必要があると思います。2-2で追いついた時点で、自分が声を掛けてさらに攻勢を強めるべきだったので反省点だらけですね。自分が引っ張っていかなければいけないので。(リーグ戦、その先の全日本選手権に向けて)アミノバイタルカップで2位になって少し自信を付けた部分もあったと思うんですけど、全国はそんなに甘いものではないということを、この一試合で確認することが出来ました。今は、悔しい気持ちしかないですけど、前向きにとらえていきたいです。負けましたけど、このチームでインカレ優勝も手の届く、不可能なものではないと思っているので必死にやっていきたいです。
山田融(総2・横浜Fマリノスユース)
(今日の試合を振り返って)一発勝負だったので、勝ちたかったです。(早慶戦で敗れて以降チームで心がけていたことは)縦パスを取られて失点という場面が早慶戦だけでなく前期のリーグ戦でも多かったので、それを改善していこうということで、それがなくなるような対策は合宿を通じて皆でやってきました。(全国の舞台に出て得られた物は)自分はディフェンダーの選手なので、第一に守備を意識して、失点しなければ一発勝負では負けないですし、今日は相手の右サイドが良い選手だったので止められればと思ったのですが、最終的にやられてしまったのでまだまだ足りないなと思います。(サイドバックやサイドハーフのポジション争いに勝っていくには)どちらで出させてもらうかわからないので、練習1つ1つを120%で取り組んで、それをやっていければ自ずと試合に絡めてくると思います。(後期にむけて)チームとしてやっていくので、誰が出ても勝っていけるように、チーム一丸となってやっていこうと思います。
加瀬澤力(総1・清水東高)
(今日の試合を振り返って)自分はもう本当に課題がたくさん出たというか課題しかないぐらいのゲーム内容だったんで、なかなか切り替えるのも難しい感じです。(前半すぐの力強いシュートで先制したことについて)あれは最初狙ってたので、向こうの出鼻をくじければと思ったのですが、逆にあのゴールで自分自身のプレーが雑になった感じがしたので、本当にもっともっと貪欲にやって行かなきゃなと思いました。(1年生でスタメン出場し、プレッシャーは感じていたか)メンバー入れてない先輩方や試合出れない先輩方もいるなかで、自分が出るとゆうことは責任を感じてやることなので、プレッシャーはすごく感じながらプレーはしてたんですが、もっと責任感もってやんなきゃいけないと感じました。(今後に向けて目標、改善点)自分は点取ったり、点に絡んだり、慶應の攻撃を牽引していかないといけないと自分で思っているので、もっともっと貪欲にやっていきたいと思いました。
豊川功治(総1・千葉U-18)
(今日の試合の感想)初めて試合に出て、緊張したというのもあって、自分のプレーというか、特に何もできなかったな、という感じで終わってしまいました。(同点に追いついたときの気持ちは)そうですね、いつもはDFなんですけど今日はサイドハーフということで、前で出るからには点を取ってやろうという気持ちだったので、点を取れて、そこだけは良かったと思います。(その後突き放されてしまった原因は)3点目の失点シーンのときにもうちょっとポジショニングの所で相手のサイドハーフを気にしていれば防げたと思います。(サイドハーフでのプレーで、意識したことは)監督からの指示もあったんですけど、アーリークロスのとこだったり、逆のクロスにしっかり中で合わせることを意識しました。(トーナメントの難しさはあったか)1点の重みとか、点を取った後とか、試合の入りだとか、そういった難しさがあると感じました。(今後に向けて一言)そうですね、安定してまだ試合に出ることができていないので、後期に向けてしっかりトレーニングして先発で出れるように頑張っていきたいと思います。
溝渕雄志(環1・流通経済大柏高)
(今日の試合を振り返って)立ち上がりに先制しましたが、その後相手にゲームを支配され危ない場面もしばしばありました。また、後半追いついた直後の失点は本当に悔やまれます。(この大会に向けて合宿で準備してきたこと)チームのコンセプトを明確にして、合宿中にそのコンセプトを徹底してこの大会に臨みました。それを今日の試合にぶつけました。(ベンチから前半を見て)立ち上がりはいい時間に先制するなどいい入りをしたと思います。しかし、簡単に同点に追いつかれたのはもったいなかったです。(後半投入される際に監督から言われたこと)練習から自分が途中から入るというフォーメーションでやってきたので、しっかりと外から仕掛けてクロスを上げることです。(自身のプレーを振り返って)時間が少なかったので、後先考えずに必死に走りました。何度かチャンスも作れましたし、あの交代から流れが変わったと思っています。しかし、個人的にはまだまだですし、あそこで決めれるようにならないと上にあがれないと思っています。(3失点を喫したことについて)自分は先発から外れましたが、3失点喫したのはチーム全体の責任だと思っていますし、後期のリーグ戦は無失点にこだわっていきたいとおもいます。(今後に向けて)インカレ出場することがまず大事なので、枠に入れるようにいい準備をしていきたいです。
望月大知(環1・静岡学園高)
(今日の試合を振り返って)点とったあとにすぐ失点してしまって、やっぱりそういうところを直していかなければと感じています。(今日の試合立ち上がりがよかったと感じたが)全国大会ということがあってチームみんなで立ち上がりで集中していこうと言っていて、うまく入れたんですが、そのあとセットプレーで失点してしまって悔しいです。(公式戦の間隔があいたがそれについて不安はなかったか)早慶戦で自分自身も悔しい思いをしてしまって、ですが期間があいたことで自分のプレーを見つめ直すことができてよかったです。今日は負けてしまったのですが次は勝ちたいです。(今日のためにどのようなトレーニングをつんできたか)早慶戦では背後をとられて失点してしまって、それから背後を意識しすぎてスランプのような状況に陥ってしまって思うようなプレーができなかったのですが、そこからラインコントロールを少し変えようと保田さんと話して、練習試合ここ2試合はとてもうまくいっていたのですが、今日は失点してはいけないときに失点してしまって悔しいです。(多くの一年生が活躍したが)一年生で溝渕と自分は前期から使ってもらっていてそのなかで加瀬澤や豊川、山本が入ってきて自分にもすごくよい刺激になっていて、同期の仲間が得点をとってくれて嬉しかったですし、後期から来年、再来年とこの学年がチームをひっぱっていって、チームの勝利に貢献できたらと思います(後期に向けて)自分はまだ力不足でチームに迷惑をかけてる部分があるので、また1から自分を見つめ直して行きたいです
山本哲平(政1・國學院久我山高)
(今日の試合を振り返って)全体的に相手に実力で劣っていたと思います。(公式戦初スタメンがこの全国の舞台となったことは)自分の中で監督と話しておそらく使われるというのは分かっていましたし、準備出来ていたので、緊張せずにのびのびと出来たと思うのでそこはよかったです。(1トップとして意識したことは)サイドバックにボールが入った時に裏に抜けたり、特に裏に抜けるのが自分の持ち味だと思っているので、そこから点を決めたかったです。(最近の好調の要因は)トップチームだと上手い選手が揃っていて、その中で自分を出していくのは難しいですけど、日々の練習とかで努力しているからかなと思います。(攻撃陣の激しい競争に勝っていくには)武藤くんや端山くんのようなプレーをしてもやはり劣ってしまうと思うので、自分らしさを出して、その自分らしさというのは点を取ることだと思うので、点を取っていきたいと思います。(後期にむけて)目標は日本一なので、インカレに出れるようにリーグ戦で上位になって、日本一を獲るチャンスがつかめるように頑張ってやっていきたいと思います。
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